【最新版!】ベトナムの主要百貨店・ショッピングセンター12選〜流通・小売業界〜

ベトナム 百貨店・ショッピングセンター業界 業界地図

ベトナムの百貨店・ショッピングセンター業界は、Vincom Retailがホーチミンやハノイで大型施設を展開し、AEONモールなど日系・外資の進出が続く拡大市場です。中間層の消費力向上とエンターテインメント志向の高まりを背景に、体験型商業施設への転換を図る主要企業が注目されています。

今回は、そんなベトナムの百貨店・ショッピングセンター業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて12社の最新情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

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目次

ベトナムの主要百貨店・ショッピングセンター企業8選〜ローカル編〜

Vincom Retail (ビンコムリテール)

Vincom Retail Joint Stock Company(証券コード:VRE)は、ベトナム最大の不動産コングロマリットVingroupの商業施設部門として設立されたショッピングモール専業会社である。ハノイ市に本社を置き、Vincom Center・Vincom Plaza・Vincom+の3業態を全国展開する。

2025年末時点で全国31省・市に90モールを運営し、総GLA約190万㎡に達する。同年通期の税引後純利益はVND 6.45兆(約2億4,600万米ドル)と過去最高を更新し、賃貸収益はVND 8,399億(前年比6.6%増)を記録した(同社IR、2026年4月)。

2026年第1四半期の調整後売上高はVND 2,574億(前年比20.7%増)、税引後純利益はVND 1,606億(同36.4%増)を達成した。2026年第3四半期にVincom Plaza Dan Phuong(ハノイ市、約2.5万㎡)の開業を予定する。

1,000以上のブランドとテナント契約を結び、F&B・エンターテインメント等の体験型テナント誘致を重点戦略とする。デジタル化・ESG推進にも注力している。

出典:https://ir.vincom.com.vn/en/

SC VivoCity (SCヴィヴォシティ)

SC VivoCity(SCヴィヴォシティ)は、サイゴンコープ系投資開発会社SCIDとシンガポールの不動産大手Mapletree Investmentsが共同開発・運営するショッピングモールである。2015年にホーチミン市クアン7区のグエンバンリン大通り沿いに開業した。

GLA約62,000㎡(2023年の拡張で約6,200㎡追加)の5階建てモールに180以上のテナントが入居し、UNIQLO・H&M・ZARAなど国際ファッションブランド、ロッテマートハイパーマーケット、CGVシネマ、多彩なF&Bを擁するワンストップ型ライフスタイル施設である。推計週間来客数は10万人超を維持する。

2024年12月、米国グリーンビルディング評議会(USGBC)からLEED Gold認証(既存建物:運営・維持管理 v4.1)を取得し、ベトナムのショッピングモールとして初の同認証施設となった(Mapletree公式発表、2024年12月)。

2026年現在も家族向け体験型施設としてホーチミン市南部エリアの中核商業施設の地位を保ち、テナント稼働率は業界平均を上回る水準を維持している。

出典:https://scvivocity.com.vn/en

Crescent Mall (クレセントモール)

Crescent Mall(クレセントモール)は、ホーチミン市クアン7区のフーミーフン計画都市内に位置する大型ショッピングモールである。Phu My Hung Corporation(富美興公社)が開発・運営し、2011年11月に正式開業した。

総床面積112,000㎡に約200店舗が集積し、スーパーマーケット、映画館、レストラン、ゲームセンターを擁するワンストップ型商業施設である。外資系駐在員が多く居住するクアン7区の特性から、国際ブランドと現地ブランドが共存する多様なテナント構成が特徴だ。月間来客数は平均30万人超を維持する(2025年実績)。

2019年着工の増築フェーズ2は2021年に完成し、フーミーフンタワーを含む施設拡張を果たした。2025年2月には最大180kWの超急速充電ステーションを導入するなどEV対応・環境配慮型運営を強化している。

富裕層・外国人層が集中する同エリアの需要に対応しながら、フーミーフン都市圏の生活インフラとして機能し続けており、ホーチミン市南部の主要商業施設として高い集客力を保っている。

出典:https://www.crescentmall.com.vn/

PEARL PLAZA (パールプラザ)

PEARL PLAZA(パールプラザ)は、ホーチミン市ビンタイン区ディエンビエンフー通り561A番地に位置する複合型商業・オフィス施設である。ベトナムの総合不動産デベロッパーSSG Group(サイゴン・サウスゲートグループ)が投資・開発し、2011年7月10日に設立・開業した。

総床面積101,585㎡を誇る大型複合施設で、地下4階・地上32階建て。商業・スーパーマーケット・サービス機能を担う低層棟(地上5階+中二階)にはGLA約26,622㎡の小売・飲食テナントが入居する。タワー1(27階)はグレードAオフィス、タワー2(19階)は居住用途に分かれた複合開発だ。

会議・イベント機能として1,500人収容可能なコンベンションセンターを備え、ビジネスユースとの相乗効果でオフィスワーカーや富裕層を主な顧客基盤とする。施設はビンタイン区最大規模の開発として同区の商業集積の核を担っている。

2025年時点でも賃貸募集が継続されており(saigonoffice.com.vn、2025年10月)、ビンタイン区の主要商業・オフィス拠点として安定稼働を続けている。

出典:http://www.shopping.pearlplaza.com.vn/

UNION SQUARE (ユニオンスクエア)

UNION SQUARE(ユニオンスクエア)は、ホーチミン市1区ドンコイ通り171番地に位置するラグジュアリー型複合ショッピング施設である。1880年代に建設されたフランス植民地時代の歴史的建造物を改修・活用しており、ファサードの歴史的意匠を保持しながらモダンな内装に刷新した6フロア構成の施設だ。

延床面積は約91,000㎡で、グッチ・エルメス・クリスチャンディオール・カルティエ・ルイヴィトンなど200以上の世界最高級ブランドを集積する。マンダリンオリエンタル・サイゴンホテルと一体開発された複合施設として、国内外の富裕層・外国人旅行者を主要顧客層とする。

2025年7月11日、ホーチミン市メトロ1号線シティオペラハウス駅の4番出口が施設地下に直結し、アクセスが大幅に向上した。同駅は市内5か所の歴史的ランドマーク建造物と直結する最初の事例の一つとして注目を集めた(公式サイト、2025年7月)。

地下鉄接続効果による新規来客増が期待されており、中心業務地区(CBD)における最高級小売拠点としての地位をさらに強固にしている。

出典:https://unionsquare.vn/

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Diamond Plaza (ダイヤモンドプラザ)

Diamond Plaza(ダイヤモンドプラザ)は、ホーチミン市1区レーズアン通り34番地に位置するラグジュアリー型百貨店・複合施設である。韓国ポスコ建設とベトナム鉄鋼公社VNSteelのJV法人IBCが開発し、1999年に開業した。

低層部が百貨店(Diamond Department Store)、中層部がグレードAオフィス、上層部がサービスアパートメントで構成される複合施設だ。百貨店フロアにはラグジュアリーファッション・化粧品・宝飾品・フードコートが入居し、ホーチミン市初の大型高級百貨店として知名度を築いた。

2016年3月にロッテグループがポスコ保有の50%持分を取得し、現在はVNSteel(50%)とLotte Shopping Holdings(シンガポール、50%)のJVとして運営されている。2026年5月現在も夏季プロモーションを実施するなど通常営業を継続中だ(Diamond Plaza公式サイト、2026年5月)。

聖母マリア大聖堂至近という立地を生かし、開業から27年を経た現在もホーチミン市CBDの富裕層向け商業拠点として存在感を維持している。

出典:https://diamondplaza.com.vn/

Trang Tien Plaza (トランティエンプラザ)

Trang Tien Plaza(トランティエンプラザ)は、ハノイ市ホアンキエム区ホアンキエム湖に面した一等地に位置するラグジュアリー百貨店である。1902年建設のフランス植民地時代の歴史的建造物を活用した6フロア・延床面積約2万㎡の施設で、フランス建築の外観を維持しながら高級商業施設として機能する。

Imex Pan Pacific Group(IPPG)が4,500万米ドルを投じて2013年に全面改装を実施し、一般百貨店からハノイ初のラグジュアリーモールへ転換した。ルイヴィトン・シャネル・クリスチャンディオール・カルティエ・ブルガリ・ロレックスを含む110以上のトップブランドが出店し、ベトナム国内でのブランド展開の旗艦拠点となっている。

2025年時点でハノイ市の富裕層・外交官・外国人ビジネスマンを主要顧客とする唯一のラグジュアリー百貨店として機能しており、複数回の改修を経て高い入居率を維持している。

ハノイ観光・商業の中核エリアに立地し、ハノイメトロ網との連携効果も期待されるなど、ベトナム北部における富裕層消費市場の中心拠点として存在感を持続させている。

出典:https://trangtienplaza.net/

Vingroup (ビングループ)

Vingroup Joint Stock Company(HoSE:VIC)は、ファム・ニャット・ヴオン氏が創業したベトナム最大の民間コングロマリットである。不動産(Vinhomes)・商業施設(Vincom Retail)・観光(Vinpearl)・電気自動車(VinFast)・医療(Vinmec)・教育(Vinschool)等、多岐にわたる事業を統括する持株会社だ。

2025年通期の連結純収益はVND332兆(約128億米ドル)と前年比76%増で過去最高を達成した。税引後純利益はVND11兆(同111%増)で、非金融上場企業として初のVND300兆超えを果たした(Vingroup IR、2026年)。

傘下のVincom RetailはVRE証券コードで上場し、全国90モールを運営するモール最大手として商業施設市場を牽引する。VinFastはベトナム国内で電気自動車市場首位を維持し、2026年もフィリピン・インド等への展開を推進中だ。

2026年、ベトナム政府より民間最大の国家予算貢献企業として認定されており、ベトナム経済の中枢を担う企業グループとしての地位を確立している。

出典:https://www.vingroup.net/en

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ベトナムの主要百貨店・ショッピングセンター企業2選〜日系編〜

AEON Mall Vietnam (イオンモールベトナム)

AEONMALL Vietnam Co., Ltd.(イオンモールベトナム)は、日本の流通大手AEONグループの子会社AEON Mall Co., Ltd.(千葉市)が100%出資するショッピングモール専業会社であり、2014年にビンズオン省で第1号モールを開業しベトナム事業を本格化させた。

2025年末時点で全国8モールを運営する。同年はAEON Xuan Thuy(ハノイ市)・AEON Van Giang(フンイエン省)・AEON Tan An(タイニン省)の3モールを開業した(公式サイト、2025年10月)。AEONグループ全体ではモール8施設・GMS15店・コンビニ180店等を展開する。

2030年までにモール数を3倍に引き上げる計画を公表しており、2026年中にAEON Mall Ha Long(クアンニン省)・AEON Mall My Tho(ティエンザン省)の開業を予定する。地方都市の都市化進展と中間層拡大が追い風となっている。

日本式の品質管理とサービス基準を維持しながら各地域コミュニティの中核施設として機能し、ベトナムの日系SC業界を代表する存在である。

出典:https://aeonmall-vietnam.com/en/

Takashimaya Vietnam (タカシマヤベトナム)

Takashimaya Vietnam Ltd.(タカシマヤ・ベトナム有限会社)は、日本の老舗百貨店・高島屋(東証プライム上場)がベトナムに設立した合弁法人であり、2016年7月にホーチミン市1区のサイゴンセンター内に旗艦店をオープンした。売場面積は約1万5,000㎡で150以上のテナントを擁し、日本式接客・品質基準を維持するプレミアム百貨店として高所得者層を主要顧客とする。

高島屋の2025年2月期通期では、ベトナム事業の営業収益が約30億円(前期比2%増)を記録した(高島屋IR、2025年4月)。同社は2027年2月期を目標にベトナム事業の営業利益と配当収入の合計を44億円(現状の約2倍)に引き上げる方針を掲げる。

2026年中にハノイ市内の複合開発プロジェクト(住宅・オフィス・商業一体型)に百貨店フロアを設けて出店する計画が進行中で、日系百貨店としてハノイ市初進出となる。投資規模は百貨店部分で約20億円と見込まれる。

外資系・韓国系百貨店が競合するなか、日本クオリティを訴求するプレミアムポジションを堅持し、東南アジア事業全体の成長ドライバーとして位置づけられている。

出典:https://www.takashimaya-vn.com/

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ベトナムの主要百貨店・ショッピングセンター企業2選〜外資編〜

Lotte Mall Vietnam (ロッテモールベトナム)

Lotte Shopping Co., Ltd.(韓国証券取引所上場:023530)のベトナム法人は、2008年にホーチミン市でLotte Martスーパー事業を開始し、2014年にはLotte Centerを核とした百貨店・ホテル複合施設を開業して高級商業施設市場に参入した外資系小売・SC運営会社である。

2025年9月時点で百貨店3店舗とLotte Martスーパー16店舗を全国展開する。2023年10月開業のLotte Mall West Lake Hanoi(ハノイ市タイホー区、延床約27万㎡)はテナント233店舗のうち40%がハノイ市初出店ブランドで構成される大型複合モールで、開業2年で四半期収益の最高水準を更新した。

2025年通期(韓国本社IR開示)では、ベトナム百貨店3店舗の合算営業利益が101億ウォンを計上して黒字転換を達成した。Lotte Martのベトナム事業も5期連続の営業増益となり405億ウォンを記録している。

2030年を目途に大型複合施設を2〜3棟追加出店する計画を持ち、韓国本社CEOは2025年シンガポールIRデーにてベトナムを中長期成長の軸と明言した。

出典:https://www.lotteshopping.com/

Central Retail Vietnam / GO! Mall (セントラルリテールベトナム)

Central Retail Corporation Public Company Limited(タイ証券取引所上場:CRC)のベトナム法人は、タイ財閥Central Groupが2011年に旧Big-C Vietnam事業を取得し、ベトナム小売業に参入した外資系SC・ハイパーマーケット運営会社である。

2025年7月に43号店GO! Hung Yen Mallを開業し、同年末時点でGO!ハイパーマーケット43店舗・ミニGO! 16店舗・Tops Market 9店舗・LanChi Mart 23店舗を全国展開する(Central Retail公式IR、2025年)。GO! Mallは2018年導入の家族向けワンストップモール業態である。

親会社は3ヵ年戦略「New Heights, Next Growth」のもとTHB 450億超をタイ・ベトナムに投資する計画を公表し、ベトナムでは2029年までにさらに30店舗以上を開設する目標を掲げる。

食品・非食品をカバーするオムニチャネル戦略を推進し、eコマースとの連携や物流網拡充に積極投資を続けている。

出典:https://centralretail.com.vn/

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FAQ

ベトナムの主要な百貨店・ショッピングセンターについて、詳しく知りたいのですが、どのような企業が運営していますか?

ベトナムの主要な百貨店・ショッピングセンターは、ローカル企業、日系企業、外資系企業の合計12社が運営しており、それぞれの詳細な情報や事業内容について紹介しています。

ベトナムのローカルに展開している代表的な百貨店やショッピングセンターは何ですか?

主要なローカル運営の百貨店やショッピングセンターには、Vincom Center、SC VivoCity、Crescent Mall、PEARL PLAZA、Union Square、Diamond Plaza、Trang Tien Plazaなどがあります。

日系企業が運営しているベトナムの百貨店・ショッピングセンターはどこですか?

日系企業が運営するベトナムの代表的な施設にはイオンと高島屋があります。イオンはホーチミンやハノイを中心に6店舗を展開し、高島屋はホーチミン市内に店舗を持っています。

外資系企業によるベトナムの主要なショッピングセンターや百貨店は何ですか?

外資系の代表例には、Lotte MartやCentral Groupがあります。Lotte Martは韓国系で、ホーチミン市などに店舗を構え、商品やアミューズメント施設を提供しています。Central Groupはタイの大手で、ベトナム全国で多くのショッピングモールやスーパーを運営しています。

これらの百貨店・ショッピングセンターの特徴や規模について、どのように理解すれば良いですか?

各施設はそれぞれの特徴と規模があります。大型のショッピングセンターや高級百貨店は、国内外の高級ブランドや多彩な店舗を揃え、都市の中心や郊外に展開しています。規模や取り扱いブランド、提供するサービスによって差別化されており、ベトナムの多様な顧客ニーズに応えています。

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ファム ティ ミン タム Vietnam-Based Industry Analyst
ハノイ在住のベトナム人。名古屋大学にて文部科学省奨学金の日研生として留学経験を持ち、日越の翻訳・通訳や日本語教育、日系企業での実務経験を活かして情報発信を行っている。
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