【最新版!】ベトナムの主要EC・ネット通販運営会社10選〜流通・小売業界〜

ベトナムの通販・ネット通販業界は、TikiやShopeなどのプラットフォームが国内EC市場を牽引し、2025年以降も年率20%超の成長が見込まれています。スマートフォン普及とデジタル決済の浸透が加速する中、ライブコマースや即日配送体制を整備する主要企業の競争が激化しています。

今回は、そんなベトナムの通販・ネット通販業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて10社の最新情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

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目次

ベトナムの主要通販・ネット通販企業6選〜ローカル編〜

Tiki(ティキ)

Tikiは2010年にホーチミン市で創業されたベトナム発のECプラットフォームである。創業当初はオンライン書店として出発し、エレクトロニクス・ファッション・日用品・食料品など幅広いカテゴリを扱う総合ECモールへと発展した。

JD.comやVNGなどから累計4億5,500万米ドルを調達し、企業価値10億米ドルのユニコーン企業として評価された時期もある。自社倉庫網を活用した当日配送サービス「TikiNOW」を強みとし、品質管理に重点を置いたブランド構築を進めてきた。

2024年10月、主要投資家VNGが取締役を引き上げ経営関与を実質終了し、投資額の全額損失計上が行われた。ShopeeとTikTok Shopが市場の97%超を占める中、Tikiの市場シェアは1%を下回る水準に落ち込んでいる。

tiki.vnとしてサービスは継続しており、法人・個人向けの出品・購買機能は引き続き稼働中である。公式サイトはtiki.vnで確認できる。

出典:https://tiki.vn/

Thế Giới Di Động(テーゾイジードン)

Thế Giới Di Động(thegioididong.com)は、ベトナム最大の上場小売企業Mobile World Investment(MWG、HOSE:MWG)が運営する電子機器特化型のECサイト兼店舗チェーンである。2004年にホーチミン市で創業し、スマートフォン・PC・スマートウォッチなど幅広い家電製品を扱う。

ベトナム国内のECサイト訪問者数で常に上位2位以内を維持し、オンライン・オフライン合計で全国約1,000店舗を展開する国内最大規模の家電小売チェーンである。携帯電話・PCカテゴリにおける市場シェアは最大級とされる。

MWGの2024年度連結売上高はVND134兆3,410億(約53億米ドル)、純利益はVND3兆7,220億で前年比22倍増を記録した(MWG 2024年次報告書)。2025年売上目標はVND150兆、上半期は前年同期比12.5%増を達成した。

2026年5月時点でthegioididong.comはベトナム最大規模の電子機器専門ECサイトとして事業継続中であり、東南アジアNo.1小売企業を目指す中長期戦略を推進している。

出典:https://www.thegioididong.com/

Điện Máy Xanh(ジェンマイサイン)

Điện Máy Xanh(dienmayxanh.com)は、ベトナム最大の上場小売企業Mobile World Investment(MWG)が運営する大型家電専門のECサイト兼実店舗チェーンである。2010年設立で、テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン等の白物家電からスマートフォン・タブレットまで幅広く取り扱っている。

全国63省・市をカバーする3,000店舗超の実店舗網を持ち、ECサイトには1日100万人以上のアクセスがある。家電カテゴリの国内市場シェアは40%、モバイルフォンは60%に達する(2026年市場データ)。

MWGの2024年度決算ではĐiện Máy Xanhセグメントが売上VND59兆5,000億(約23億米ドル)を記録し、グループ全体の44%を占める(MWG 2024年次報告書)。2025年上半期は前年同期比30%増の売上成長を達成した。

2026年5月時点でMWGがĐiện Máy XanhのHOSE独立IPOを公式承認し、調達額5億7,400万米ドルを目標とする上場計画が進行中である。東南アジア市場への拡張を視野に入れた成長戦略が公表されている。

出典:https://www.dienmayxanh.com/

FPT Shop(エフピーティーショップ)

FPT Shopは、ベトナム最大のIT企業FPT Corporation傘下のFPT Digital Retail(FRT、HOSE上場)が運営するスマートフォン・タブレット・ラップトップ専門の電子機器販売EC兼実店舗チェーンである。2012年創業で、実店舗とECを組み合わせたオムニチャネルモデルで展開している。

ベトナム全国に約700店舗を展開し、ECサイトfptshop.com.vnでは在庫・価格・アフターサービスを一元管理する。在庫回転効率と顧客満足度の高さが競合との差別化要因となっている。

2025年通年でFPT Shopセグメントの売上高はVND16,809億(約6億5,000万米ドル)と前年比11%増を達成し、年間計画を5%上回った(FRT 2025年通年決算)。2026年第1四半期は前年同期比31%増のVND4,815億を記録した。

FPT RetailはFPT Shopと「Long Chau」ドラッグストアを傘下に持ち、グループ全体の2025年売上高はVND51,083億(前年比27%増)に達する。電子機器小売市場での主要プレイヤーとしての地位を維持している。

出典:https://fptshop.com.vn/

HOTDEAL.vn(ホットディール)

HOTDEAL.vnは、ベトナムのEC企業MeKongCom Companyが2010年に設立・運営するグループバイイング(共同購入)型ECサイトである。本社はホーチミン市に置き、飲食・美容(スパ)・フィットネス・書籍・医療・ホテル・旅行など多様なジャンルのプロモーション商品を取り扱っている。

最大90%割引のタイムセール・フラッシュセール形式を主体とし、ブランドのプロモーション支援サービスも展開する。日本のトランスコスモス株式会社が2015年に約30%の資本業務提携を締結しており、日越連携体制のもと運営されている。

2026年の年間売上は7,270万米ドルと推計されており(各種企業データベース)、セキュリティインシデントの報告もなく安定した事業運営を継続している。ベトナムユーザーの購買傾向に合わせたプロモーション施策が評価され、グループバイイング市場での先行者優位を維持している。

2026年5月時点でhotdeal.vnは通常稼働中であり、ベトナム語専用サイトとして国内消費者を主なターゲットに事業を継続している。

出典:https://www.hotdeal.vn/

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Chợ Tốt(チョトット)

Chợ Tốt(chotot.com)は、シンガポールのCarousell Groupが運営するベトナム最大の分類広告・C2Cマーケットプレイスである。2012年にベトナム市場へ参入し、不動産・車・バイク・家具・電子機器・ペット・求人など幅広いカテゴリを取り扱う。

姉妹サービスとして住宅特化「Nhà Tốt」・車両特化「Chợ Tốt Xe」・求人特化「Việc Làm Tốt」を展開し、垂直特化型エコシステムを構築している。2026年2月時点で月間訪問数は660万件を記録し、競合Muaban.netの130万件を大きく上回る。ユーザー数は1,000万人超。

Carousell Groupは2024年に韓国系PEファンドSTICから1億米ドルの資金調達を完了し、企業評価額11億米ドルに達した(Carousell Group公式発表)。

2025年1月にはAIを活用した「Scan to Sell」機能を導入し、出品の自動化・効率化を図っている(Carousell Group公式プレスリリース)。2026年5月時点でサービスを継続中である。

出典:https://www.chotot.com/

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ベトナムの主要通販・ネット通販企業1選〜日系編〜

Agata Japan(アガタジャパン)

Agata Japanは、シンガポール法人STARMARK HOLDINGS PTE. LTD.が運営し、子会社STARMARK VIETNAMがベトナム現地で展開する日本製品専門ECサイト・実店舗チェーンである。2015年にベトナム市場に参入し、ホーチミン市内に実店舗とカフェも展開する。日本では「老舗通販.net」を運営し、日本の伝統企業の製品をベトナムに届けるビジネスモデルを確立した。

ベトナムでのサービスは日本の佐川急便株式会社との共同事業として立ち上げられ、品質管理・配送体制を構築している。ECサイトでは食品・飲料・化粧品・栄養補助食品・文房具・家電製品など幅広い日本製品を取り扱い、ベトナム語を含む多言語対応を実施している。

ベトナムにおける日本製品への高い信頼を背景に、日本正規品の真正性を保証するECサービスとして在越日本人や日本製品愛好のベトナム人消費者から支持を得ており、日本食品・コスメ・雑貨の越境EC先行者として地位を確立した。

2026年5月時点でvn.agatajapan.comは通常稼働中であり、ホーチミン市のベトナム人・日系スタッフにより運営が継続されている。

出典:https://vn.agatajapan.com/

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ベトナムの主要通販・ネット通販企業3選〜外資編〜

Shopee Vietnam(ショッピー ベトナム)

Shopee Vietnamは、シンガポールのSea Limited(2009年創業、NYSE上場)が運営するECプラットフォームであり、2016年にベトナム市場へ参入した。ホーチミン市とハノイにオフィスを構え、ファッション・電子機器・美容・食品など幅広い商品カテゴリをカバーする。

ShopeePay(電子ウォレット)・ShopeeFood・ShopeeLiveなど付加サービスを統合したスーパーアプリ的な展開を進めており、ライブコマース機能の強化も図っている。Sea Limitedの2024年度売上高は168億米ドルに達する(Sea Limited 2024年次報告書)。

2025年のベトナム市場においてShopeeは約56%の市場シェアを維持し、GMVベースで引き続き首位の地位にある。月間ウェブ訪問数は約7,000万件規模で、国内最多利用ECプラットフォームの地位を保持している。

TikTok Shopの急成長によりシェアの縮小傾向は見られるが、Sea LimitedはShopeeへの投資を継続し3期連続黒字を達成している(2025年2月のSea Limited決算発表)。

出典:https://shopee.vn/

Lazada Vietnam(ラザダ ベトナム)

Lazadaは2012年にロケット・インターネットの支援を受けて創業された東南アジア向けECプラットフォームであり、2016年にアリババグループが支配株を取得した。ベトナム・インドネシア・マレーシア・フィリピン・シンガポール・タイの6カ国で展開している。

ベトナムでは2012年より運営を開始し、国際正規品の販売やLazMallを中核サービスとしてきた。アリババの技術基盤を活用した物流・決済インフラ整備を進め、地域密着型のECエコシステム構築を目指した。

2024年1月には東南アジア全域で大規模人員削減を実施し、人員の30%程度が影響を受けたと報じられた。ベトナムでのシェアも急落し、2025年にはTikiとの合算で約3%にとどまる(2025年市場データ)。

アリババグループは2023年12月に6億3,400万米ドルを追加出資しており、ベトナムでの運営は継続中である。海外ブランド品の品揃え強化など商品力向上の取り組みが続けられている。

出典:https://www.lazada.vn/

TikTok Shop Vietnam(ティックトックショップ ベトナム)

TikTok Shopは、中国のByteDance(2012年創業)が運営するショートビデオアプリ「TikTok」に統合されたECサービスであり、シンガポールのTikTok Pte. Ltd.が管理・運営している。2022年にベトナム市場でサービスを開始した。

若年層を中心としたTikTokの高い普及率を背景に、ライブコマースとショート動画連動型購買という独自体験が急速に浸透した。コンテンツ視聴から購買完了までをシームレスに完結させるUI/UXが支持を集め、美容・ファッション・日用品カテゴリを中心に取扱高が急拡大している。

2025年上半期のベトナム市場GMVは前年同期比148%増を記録し、市場シェアは約42%に達した。年間通じても41%超のシェアを維持し、Shopeeに次ぐ第2位のECプラットフォームとして地位を確立している(2025年市場調査データ)。

ベトナム文化スポーツ観光省とのパートナーシップ締結(2025年10月)など現地政府との関係構築にも注力しており、越境EC・物流インフラの整備が継続されている。

出典:https://www.tiktok.com/vi-VN/business/en

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FAQ

ベトナムの主要EC・ネット通販企業について知るにはどうすればよいですか?

本記事では、ローカル企業、日系企業、外資系企業のそれぞれについて、詳細な企業情報や事業内容を紹介しています。これらの情報を参考に、ベトナムのEC・ネット通販界の主要企業を理解できます。

Sendo.vnの特徴は何ですか?

Sendo.vnは、2012年にベトナム最大のIT企業が運営するECプラットフォームで、70万店舗以上が出店し、毎月1000万人以上の利用者がいます。B2C2Cモデルを採用し、マーケティングやPRサポートも行っています。

TIKI.VNはどのような企業ですか?

TIKI.VNは2010年に設立され、書籍や美容用品、電子機器など幅広い商品を扱うECサイトです。国内第3位の利用者数を誇り、BtoCモデルを採用しています。

どのようにしてベトナムの主要EC企業を比較できますか?

各企業の事業内容、利用者数、取り扱い商品、ビジネスモデルや親会社の規模とバリューなどを比較することで、主要EC企業の違いや特徴を理解できます。

外資系EC企業の中で最も信頼されているのはどれですか?

Shopeeは、シンガポールのSea Groupが運営し、2020年に国内利用者の71.43%のシェアを獲得しており、非常に高い認知度と信頼を得ているECプラットフォームです。

投稿者アバター
ファム ティ ミン タム Vietnam-Based Industry Analyst
ハノイ在住のベトナム人。名古屋大学にて文部科学省奨学金の日研生として留学経験を持ち、日越の翻訳・通訳や日本語教育、日系企業での実務経験を活かして情報発信を行っている。
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