ベトナムアパレル業界徹底解剖:進出を成功に導く市場分析と主要企業マップ

Vietnam-fashion

ベトナムへのアパレル事業展開を検討中の日本企業の皆様にとって、現地の市場と主要プレイヤーの理解は不可欠です。本記事では、ベトナムのアパレル業界を牽引する主要ブランド19社(ローカル、日系、外資系を含む)を徹底解説。各社の事業内容、強み、市場におけるポジショニング、そして日系企業との連携可能性などを網羅的にご紹介します。ベトナムアパレル市場への参入を検討中の経営者・担当者必見の内容です。最適なパートナーを見つけ、ベトナムビジネスを成功に導くための第一歩を踏み出しましょう。

読了時間の目安:5分

[toc]

ベトナムのアパレル業界 業界地図はこちら!
目次

ベトナムの主要アパレル・ファッションブランド8選〜ローカル編〜

VINATEX (ビナテック)

VINATEX(ベトナム繊維公団、Vietnam National Textile and Garment Group)は、1995年に設立されたベトナムを代表する大手国営繊維企業です。ベトナムの繊維産業の中核を担い、国内経済において重要な役割を果たしています。主な事業は、ファッションテキスタイル製品の製造および輸出入であり、国内外の市場に高品質な製品を供給しています。

事業領域は多岐にわたり、単なる繊維製品の製造・輸出入に留まらず、ファッション関連雑誌の制作および販売、ファッションデザイン研究所や繊維産業関連の教育機関(専門学校、大学など)の運営、さらには不動産投資なども手掛けています。これらの多角的な事業展開は、繊維産業全体の発展に貢献するとともに、VINATEXグループの収益基盤を強化しています。特に教育機関の運営は、将来の繊維産業を担う人材育成に繋がり、ベトナムの繊維産業の持続的な成長に貢献しています。

VINATEXの法定資本は5兆VNDであり、傘下には45の子会社および関係会社が存在します。グループ全体では155,000名以上の従業員を擁する巨大企業であり、ベトナム国内の雇用創出にも大きく貢献しています。この大規模な組織体制は、多様な事業展開を支える基盤となっています。

生産能力も非常に高く、2020年時点のデータでは、年間繊維生産能力は155,525トン、洋服などを含む年間織物生産能力は1億7,000万㎡、生産製品数は3億5,200万点に達しています。また、ニット製品の年間生産能力は22,225トンです。これらの数字は、VINATEXがベトナムの繊維産業において重要な生産拠点であることを示しています。

近年、VINATEXの業績は順調に拡大しており、直近の年間売上は約14兆8,426億VND(自社計画比+1.4%)、年間利益額は5,934兆VND(自社計画比+55.5%)に達しました。また、海外への製品輸出に伴う売上は年間で約30億米USDに達しています。これらの実績は、VINATEXの経営努力と市場環境の変化への対応が功を奏していることを示しています。

VINATEXは、2017年にUPCoM証券取引所に上場しました。上場企業となったことで、経営の透明性が高まり、資金調達の多様化も進んでいます。本社はベトナムの首都ハノイ市に位置しています。

近年では、グローバルなサプライチェーンの変化や環境への配慮の高まりを受け、持続可能な繊維産業の実現に向けた取り組みを強化しています。具体的には、環境負荷の少ない素材の採用、生産プロセスの効率化によるエネルギー消費の削減、労働環境の改善などに取り組んでいると考えられます。また、デジタル技術の導入による生産性の向上や、ECサイトを通じた販路拡大など、新たなビジネスモデルの構築にも積極的に取り組んでいることが予想されます。

出典:https://vinatex.com.vn/

Viet Tien Garment JSC (ベトナムティエンガーメント)

Viet Tien Garment JSC(ベトナムティエンガーメント株式会社、ベトナム語名:Tổng Công ty Cổ phần May Việt Tiến)は、1995年にベトナム繊維グループ(VINATEX社)傘下のViet Tien縫製会社の事業再編に伴い設立されました。その後、2007年に株式会社化され、ベトナム国内の縫製産業関連企業においてトップ企業の一つとして高く評価されています。

同社の事業は多岐にわたり、単なる衣料品の生産・輸出入に留まらず、縫製産業に関連する原材料や機械、機械類のスペアパーツの生産および取引、さらには工業団地等への投資も行っています。これらの多角的な事業展開は、同社の収益基盤を強化し、安定した成長を支える要因となっています。

製品供給ネットワークは国内・海外に広く展開しており、ベトナム全土に1,390店舗以上に製品を供給しています。また、海外においては世界30カ国の100以上の取引先に製品を供給しており、グローバルなサプライチェーンの一翼を担っています。

組織体制も大規模であり、8つのプライベートブランド、8つの関連会社、4つの子会社、12の合弁会社などを擁しています。グループ全体では6,782名の従業員を抱え、ベトナム国内の雇用創出にも貢献しています。

業績は堅調に推移しており、2020年の年間売上は7,118兆VND(自社計画比+13%)、税引前利益は1,707兆VND(自社計画比+13.8%)を記録しました。さらに、2021年の売上予想は2020年比で+14%増の8,090兆VNDと見込まれていました。輸出先を見ると、日本:27%、米国:20%、EU:13%、その他の国や地域:40%となっており、輸出先が分散されていることが分かります。特に日本市場への輸出比率が高いことは、品質の高さが評価されていることを示唆しています。

同社は2016年にUPCoM証券取引所に上場しました。上場企業となったことで、経営の透明性が高まり、資金調達の多様化も進んでいます。本社はハノイ市に位置しています。

近年では、グローバルなアパレル産業の動向に対応するため、以下のような取り組みを強化していると考えられます。

  • サステナビリティへの取り組み: 環境負荷の少ない素材の採用、生産プロセスの効率化による環境負荷低減、労働環境の改善など、持続可能な生産体制の構築に取り組んでいる可能性があります。
  • デジタル化の推進: 生産管理システムのデジタル化、ECサイトを通じた販路拡大、顧客とのコミュニケーションツールとしてのデジタル活用など、デジタル技術の導入によるビジネスモデルの変革を進めている可能性があります。
  • 高付加価値製品へのシフト: OEM(相手先ブランド生産)だけでなく、自社ブランドの強化や高付加価値製品の開発に注力することで、収益性の向上を目指している可能性があります。

出典:https://www.viettien.com.vn/en/about-us/about-vtec

HANOSIMEX (ハノシメックス)

HANOSIMEX(ハノイ輸出入株式会社、Hanoi Import Export Company、ベトナム語名:Công ty Xuất nhập khẩu Hà Nội)は、1984年に設立されたベトナムの大手繊維企業であり、ベトナム繊維グループ(VINATEX社)のグループ企業です。ベトナムの繊維産業において、原材料の供給という重要な役割を担っています。

同社の主な事業は、繊維材料(綿、ポリエステルなど。編物やニットウェア等の原材料が中心)、染料や化学薬品等の生産および販売、輸出入です。特に、編物やニットウェアの原材料に強みを持っており、ベトナム国内の多くの繊維企業に原材料を供給しています。また、“Nosi”、“Jump”、“Bloom”などの自社ブランドを展開しており、これらのブランドを通じて消費者向け製品も提供しています。

組織体制としては、傘下に8つの子会社と4つの関連会社(工場)を所有しており、グループ全体で約4,500名の従業員を抱えています。法定資本は2,050兆VNDです。この組織体制は、原材料の生産から最終製品の販売まで、一貫した事業展開を可能にしています。

生産能力は、平均で年間様々な種類の糸:22,000トン、ニット生地:2,600トン、ニット製品:1,100万本程度です。これらの生産能力は、ベトナム国内の繊維産業の需要を満たすだけでなく、海外市場への輸出も支える基盤となっています。

2020年の業績は、総売上が1,345億USD(海外向け売上は約3,048万USD)、税引前利益は10,873百万VND(自社予想比+34%)と好調でした。海外売上の割合から、輸出事業も重要な収益源であることが分かります。

同社の製品は、日本、韓国、台湾、タイ、シンガポール、オーストラリア、ドイツ、スイス、米国などを含む世界各地に輸出されています。輸出先が多岐にわたることは、リスク分散の観点からも重要であり、安定した収益確保に貢献しています。

出典:http://hanosimex.com.vn/en/about-company/

Thanh Cong Group (タンコングループ)

Thanh Cong Group(タインコン・グループ、ベトナム語名:Công ty Cổ phần Dệt May – Đầu tư – Thương mại Thành Công)は、1967年に設立されたベトナムの大手繊維企業です。1976年に国有化されましたが、2006年に株式会社として民営化され、市場経済に適応した経営体制へと移行しました。

同社の主な事業活動は、糸の製造および取引、衣服(織物、編み物等)の小売、不動産投資などです。繊維製品の製造・販売を中核事業としながら、不動産投資によって収益の多角化を図っています。

同社の製品は主に海外市場に輸出されており、輸出先は米国(全体の25%)、日本(全体の13%)、ヨーロッパ(全体の3%)、韓国(全体の23%)、中国(全体の5%)と多岐に渡ります。特に米国と韓国への輸出比率が高いことが特徴です。輸出先の多様性は、市場リスクの分散に繋がり、安定的な収益確保に貢献しています。

生産能力は高く、年間で衣服製品:2,600万点、織物製品:1,000万m、編み物製品:8,400トン、繊維製品:960万m、糸製品:10,000トンを生産可能です。これらの生産能力は、国内外の需要に応えるための基盤となっています。

業績は好調に推移しており、2020年の年間売上高は3兆4,690億VND(自社計画比+91.80%)、税引後利益は2,762.3億VND(自社計画比+146.17%)に達しました。2021年の予想年間売上高は4兆2,180億VND、税引後利益は2,900億VNDと、更なる成長を見込んでいました。これらの数値は、同社の経営効率の高さと市場競争力の強さを示しています。

同社の法定資本は6,210億VNDです。“TCM”、“InnoF”、“OnLee”などの自社ブランドを所有しており、これらのブランドを通じて消費者向け製品も展開しています。傘下には6つの関連会社があり、7,000名以上の従業員を抱えています。大規模な雇用を創出することで、ベトナム社会にも貢献しています。

Thanh Cong Groupは、ベトナムのトップ500企業にも選出されており、ベトナム経済において重要な役割を果たしています。2007年にはホーチミン市証券取引所に上場し、株式市場においても存在感を示しています。

出典:https://www.thanhcong.com.vn/#

ベトナムのアパレル業界 業界地図はこちら!

Nha Be Garment (ニャーベガーメント株式会社)

Nha Be Garment Corporation – Joint Stock Company(ニャーベガーメント株式会社、ベトナム語名:Tổng Công ty May Nhà Bè – Công ty Cổ phần、略称:NBC)は、1973年に設立されたベトナムの大手アパレル企業です。1992年に国有化されましたが、2005年に株式化され、民営企業として新たなスタートを切りました。

同社の主な事業活動は、アパレル製造、繊維仕上げ、既製服製造、毛皮製品製造、貨物輸送、繊維機器の貿易およびリースなど、繊維・アパレル産業における幅広い分野を網羅しています。特に、既製服製造に強みを持っており、国内外の著名ブランドのOEM(相手先ブランド生産)を手掛けています。

組織規模は非常に大きく、傘下には38の子会社や関係会社および工場があり、30,000名以上の従業員を抱えています。ベトナム全土にある自社工場には、25,000台を超える最新の特殊機械設備が導入されており、高度な生産体制を構築しています。この大規模な生産体制と最新設備の導入により、高品質な製品を大量に生産することが可能となっています。

同社の法定資本は1,820億VNDです。月間生産能力は約550万点以上と非常に高く、年間換算では6,600万点以上の製品を生産していることになります。2020年の年間売上は27,000億VNDに達しており、ベトナムのアパレル産業において重要な役割を果たしていることが分かります。

輸出先は、米国(40%)、ヨーロッパ(35%)、日本(20%)となっており、先進国市場を中心に展開していることが特徴です。これらの市場は品質基準が厳しいため、同社の製品の品質が高いことが伺えます。“De Celso”、“Mattana”、“Novelty”などの自社ブランドを展開しており、これらのブランドを通じて消費者向け製品も提供しています。

また、Calvin Klein、Tommy Hilfiger、MANGO、GAPなどの世界的に有名な海外ブランドのアパレル製品を製造しており、グローバルなアパレルサプライチェーンにおいて重要な役割を担っています。これらのブランドのOEMを手掛けていることは、同社の技術力と品質管理能力が国際的に認められている証と言えるでしょう。

同社は2018年にUPCoM証券取引所に上場しました。上場企業となったことで、経営の透明性が高まり、資金調達の多様化も進んでいます。本社はベトナム最大の都市であるホーチミン市に位置しています。

出典:https://www.nhabe.com.vn/

Phuong Dong Garment (フォンドンガーメント株式会社)

Phuong Dong Garment Joint Stock Company(フォンドンガーメント株式会社、ベトナム語名:Công Ty Cổ Phần May Phương Đông)は、1988年に設立されたベトナムの大手アパレル企業です。VINATEX社の傘下企業の中でトップ5に入る有力企業として知られています。

同社の主な事業は、海外の国際的かつ有名なファッションブランド向けの高品質な衣料品の製造、OEM(相手先ブランド生産)/ODM(相手先ブランドによる設計・生産)、および衣料品の輸出入事業です。特に、OEM/ODM生産に強みを持ち、海外ブランドの要望に応じた製品開発・製造を行っています。

組織体制としては、傘下に6つの工場を有し、2,000名以上の従業員を抱えています。法定資本は360億VNDです。この規模の生産体制と従業員数は、海外ブランドからの大量受注に対応できる基盤となっています。

同社で生産している製品を製品分類別に見ると、スウェットシャツ・フリースパンツが全体の53%と最も大きな割合を占めており、次いでジーンズが10%、作業服が10%、紳士服が5%、袋・バックパックを含めたその他の製品が22%となっています。スウェットシャツ・フリースパンツに特化していることが、同社の特徴の一つと言えるでしょう。

同社は、“F-house”、“F-Jeans”の自社ブランドを展開しており、これらのブランドを通じて消費者向け製品も提供しています。OEM/ODM生産だけでなく、自社ブランドの展開も行うことで、収益の多様化を図っています。

品質管理においては、2000年にISO 9001、SA8000、WRAP、ECOなどの国際認証を取得しています。これらの認証取得は、同社の品質管理体制が国際的な基準を満たしていることを示しており、海外ブランドからの信頼獲得に繋がっています。

販売ネットワークは、ベトナム全土に37の販売代理店を擁しています。また、主な市場はヨーロッパ、アメリカ、アジアとグローバルに展開しており、多様な市場のニーズに対応しています。

2019年の年間売上は2,100億VND(前年比+4.5%)に達しました。本社はベトナム最大の都市であるホーチミン市に位置しています。

出典:http://pdg.com.vn/about-us/

THE BLUE (ザ・ブルー)

THE BLUEは、2011年に設立されたベトナム発のファッションブランドです。大人から子供までを対象とした幅広いファッションアイテムの製造・販売を手掛けています。具体的には、洋服、靴、サンダル、バッグ、財布、帽子、ベルトなど、日常生活に必要なファッションアイテムを網羅的に提供しています。

THE BLUEの特徴は、ベトナム国内における広範な店舗ネットワークと、東南アジア地域への積極的な事業展開です。ベトナム国内では300店舗以上を展開しており、シンガポール、マレーシア、インドネシアといった近隣諸国にも進出しています。この地域に根差した展開は、東南アジアのファッション市場におけるTHE BLUEの存在感を高めています。ベトナム国内および海外を合わせて7,000名以上の従業員を擁する規模は、その事業規模の大きさを物語っています。

THE BLUEは、複数のブランドを展開することで、多様な顧客ニーズに対応しています。提供された情報源からは具体的なブランド名は確認できませんでしたが、複数のブランド展開は、年齢層やターゲットとするファッションスタイルに合わせた戦略的な展開であると考えられます。

THE BLUEは、その実績と貢献が広く認められており、2019年にはベトナムのトップ10ブランドに選出されました。さらに、世界的な経済誌であるフォーブス誌が選ぶベトナム企業トップ50にも選出されています。これらの受賞歴は、THE BLUEのブランド力と企業としての成功を証明するものです。また、ベトナム政府からもその功績を評価され、労働メダル第3級を授与されています。これは、経済発展や雇用創出への貢献が認められたことによるもので、企業としての社会的責任を果たしていることの証と言えるでしょう。

本社はベトナム最大の都市であるホーチミン市に位置しています。

出典:https://theblues.com.vn/en/

Viet Fashion Co,.Ltd (ベットファッション有限会社)

Viet Fashion Co., Ltd(ベトファッション有限会社、ベトナム語名:Công ty TNHH Thời Trang Việt)は、1998年に設立されたベトナムの大手縫製企業です。同社は主にユニフォームのデザイン、生産、販売(直営および卸売)を主要事業としています。特に、Tシャツ、ジーンズ、ズボンの製造および販売に強みを持っていることが特徴です。

同社は、“Ninomaxx Concept”と“N&M”という2つの著名なブランドを展開しています。Ninomaxxは、若者向けのトレンドを取り入れたカジュアルウェアブランドとして知られており、ベトナム国内で広く認知されています。N&Mについては、情報源からは詳細な情報が得られませんでしたが、おそらくNinomaxxとは異なるターゲット層やコンセプトを持つブランドであると考えられます。

販売ネットワークはベトナム全土に広がり、62店舗以上に商品を供給しています。この店舗数は、同社がベトナム国内市場において一定のシェアを獲得していることを示しています。

本社はベトナム最大の都市であるホーチミン市に位置しています。

出典:https://ninomaxx.com.vn/

ベトナムのアパレル業界 業界地図はこちら!

ベトナムの主要アパレル・ファッションブランド4選〜日系編〜

ユニクロ

ユニクロは、日本を代表する大手ファッションブランドであり、ベトナム市場には2018年にベトナム法人を設立し本格的に進出しました。2019年12月にはホーチミン市にベトナム1号店となる「ユニクロ ドンコイ店」をオープンし、その後も店舗網を拡大しています。

ベトナムにおけるユニクロの店舗展開は、ホーチミン市とハノイ市を中心に進められており、2021年時点では6店舗を展開し、700名以上の従業員を雇用していました。その後も出店を加速しており、2023年11月にはハノイ市内にベトナム初の路面店となる「ホアンキエム店」をオープンしました。これはベトナム国内22店舗目、ハノイ市内10店舗目となります。さらに、2025年には中部地方初の店舗をフエ市の「イオンモール・フエ」にオープンすることが決定しています。これにより、ベトナムの主要都市を網羅する体制が整いつつあります。

ユニクロはベトナム国内でも非常に高い知名度を誇り、シンプルで機能性の高いデザインの製品はベトナムの人々からも高い人気を集めています。特に、LifeWearという「あらゆる人々の生活をより豊かにする服」というコンセプトは、ベトナムの消費者に広く受け入れられているようです。

販売チャネルにおいては、実店舗の展開に加えて、オンラインストア「UNIQLO.com」を2021年11月5日にオープンしました。オンラインストアでは、メンズ、ウィメンズ、キッズ、ベビーといった幅広いカテゴリーのユニクロ製品を1万5000点以上取り扱っており、実店舗に行けない顧客層にもリーチしています。オンラインストア開設に先立ち、2021年10月21日にはスマートフォンアプリもリリースし、顧客の利便性向上を図っています。

人材育成にも力を入れており、グローバルで展開しているUMC(ユニクロ・マネージャ候補)プログラムをベトナム法人でも導入予定です。これにより、ベトナム人スタッフのキャリアアップを支援し、店舗運営の質向上を目指しています。また、ベトナムの業界団体等と協力し、自社担保なしでコロナ禍で苦しんでいる農家を支援する活動など、社会貢献活動も積極的に行っています。

ベトナムにおける本社はホーチミン市に位置しています。

出典:https://www.uniqlo.com/vn/vi/

ストライプインターナショナル

ストライプインターナショナルは、日本のアパレル企業として初めてベトナム市場に本格的に進出した企業です。2017年にベトナム法人を設立し、ベトナム市場への足がかりを築きました。同社は、ベトナムの既存のアパレル企業を買収することで、迅速な事業展開を実現しています。

具体的には、2017年にベトナム国内で86店舗を展開していたレディスカジュアルアパレルメーカーであるNEMグループのアパレル事業を買収しました。これにより、既存の店舗ネットワークとブランド力を活用し、ベトナム市場に参入しました。さらに、2019年にはベトナム国内で137店舗を展開するシューズ・バッグの大手企業であるGFT社の株式の70%を取得し、傘下に収めました。この買収により、アパレルだけでなく、シューズやバッグといった服飾雑貨分野にも事業を拡大しました。これらの買収戦略は、短期間でベトナム市場におけるプレゼンスを確立するための効果的な手段と言えるでしょう。

ベトナムにおける従業員数は200名以上です。

ストライプインターナショナルは、ベトナムで生産された製品を日本へ輸出する事業も展開しています。また、ストライプインターナショナルが日本で展開している製品の一部は、ベトナムで展開するVascaraブランドを通じて販売されています。この相互的な事業展開は、両市場のシナジー効果を生み出すことを目指しています。

特にVascaraブランドは、年率約100%という驚異的な成長を遂げています。店舗販売に加えて、ウェブサイト、Facebook、ECサイトなど、多様な販売チャネルを通じて製品を販売しており、幅広い顧客層にリーチしています。デジタルマーケティングにも積極的に取り組んでいることが、急速な成長の要因の一つと考えられます。

Vascaraブランドは、NY Fashion WeekやVietnam International Fashion Weekなどの国内外のファッションイベントにも積極的に参加しています。これらのイベントへの参加は、ブランドイメージの向上や認知度向上に貢献しています。ベトナムの大手ファッション誌であるElle Vietnam Magazineなどでは、Vascaraブランドをベトナムの主要なファッションブランドの一つとして評価しており、2019年には「Brand for Women」に選ばれました。これらの評価は、Vascaraブランドがベトナムのファッション業界で確固たる地位を築いていることを示しています。

ベトナムにおける本社はホーチミン市に位置しています。

出典:https://www.vascara.com/

ユニマックス サイゴン

ユニマックス サイゴン(UNIMAX SAIGON CO., LTD.)は、1996年にベトナム・ホーチミン市に設立された日系企業です。伊藤忠商事株式会社、株式会社ボンマックス、株式会社ユニコの3社による合弁会社として設立されました。

同社の主な事業は、日本およびベトナム国内向けにユニフォームの企画・製造・販売です。具体的には、オフィスユニフォーム、サービス業界のユニフォーム、工場作業服、帽子、Tシャツ、ポロシャツ、防塵服、ブラウス、カーペット、保護靴など、幅広い種類のユニフォームを取り扱っています。企業のアイデンティティを体現するユニフォームの提供を重視しており、顧客の要望に合わせた提案を行っています。

同社は「Rakumax(楽マックス)」というブランドを展開しています。これは、ベトナムの暑い気候に合わせて開発されたニットワイシャツで、アイロン不要、速乾性、ビジネスマン向けのデザインが特徴です。ベトナム国内で販売されており、快適な着心地を提供することで好評を得ています。

ユニマックス サイゴンの拠点は、ホーチミン市と近郊のロンアン省にあります。事務所と工場などを合わせたこれらの拠点では、合計360名以上の従業員が働いています。年間生産量は約134万アイテム以上と、大規模な生産体制を整えています。

本社はホーチミン市にあります。

出典:https://unimax.uniform.co.jp/vn/index.html

染装ベトナム

「染装ベトナム」は、日本の株式会社染装のベトナム法人として2000年に設立された日系企業です。株式会社染装は東京都内に本社を置き、着物加工に関するあらゆる業務を手掛けている老舗企業です。そのベトナム拠点が染装ベトナムであり、ベトナム国内での着物縫製事業を担っています。

染装ベトナムの主な事業は、きもの縫製および着物に関係する一切の業務です。具体的には、日本向けの着物縫製を手縫いを中心に行っています。ベトナム国内向けの事業展開については、公開情報からは明確には確認できません。

ホーチミン市内に自社工場を構え、300名以上のベトナム人従業員が働いています。月産3,500枚程度の着物を生産しており、日本の着物市場を支える重要な生産拠点となっています。ベトナム法人の資本金は0.44百万米ドル(約44万米ドル)です。

品質管理を徹底するため、ホーチミン市内の自社工場には常時2名の日本人スタッフが常駐しています。これにより、日本の品質基準に沿った製品づくりが行われています。また、分業システムを導入することで、各工程の専門性を高め、高品質な製品を安定的に提供する体制を構築しています。

ベトナムにおける本社はホーチミン市にあります。

日本の親会社である株式会社染装は、明治12年(1879年)創業という非常に長い歴史を持つ企業です。大手呉服量販店や問屋などを得意先としており、きもの加工に関するあらゆる業務、具体的には仕立加工(国内縫製・海外縫製)、染色加工、紋付染め、染替え、撥水加工、湯のし、湯通し、紋入れ、縫い紋、絞り裏打ち、生洗い、オゾン洗い、しみ抜き、洗い張りなど、着物に関する幅広い加工技術を有しています。この長年培ってきた技術とノウハウが、染装ベトナムの高品質な着物縫製を支えていると言えるでしょう。

出典:https://www.senso-inc.co.jp/company/index.html

ベトナムのアパレル業界 業界地図はこちら!

ベトナムの主要アパレル・ファッションブランド7選〜外資系編〜

H&M

H&Mは、スウェーデン発祥の世界的に有名なファッションブランドです。ベトナムには2017年にベトナム法人を設立し、本格的に市場参入を果たしました。メンズ、レディース、キッズ向けの洋服、靴、下着、水着、アクセサリーなど、幅広い商品を取り扱っており、ベトナムのファッション市場でも幅広い層の顧客を獲得しています。

H&Mはベトナム国内の約30以上のサプライヤー(40か所以上の工場)と協力して製品を製造しています。これは、ベトナムの繊維産業に貢献すると同時に、グローバルなサプライチェーンの一部としてベトナムを重要な生産拠点と位置付けていることを示しています。ベトナム法人には389名以上の従業員が勤務しており、店舗運営やサプライチェーン管理などを担っています。

ベトナム国内におけるH&Mの店舗展開は、主に大規模ショッピングセンターを中心に行われています。ハノイ市、ホーチミン市といった主要都市に加え、ダナン市、カントー市、ハロン市など、ベトナムの主要都市の中心部に12店舗以上を展開しています。これは、都市部の消費者を取り込む戦略と言えるでしょう。

ベトナム法人の業績は好調に推移しており、2020年の年間売上額は約1兆1,140億VNDに達し、前年(2019年:1兆870億VND)と比較して大幅な売上増加を記録しました。さらに、2021年の第1四半期の純売上高も3,860億VNDを超え、2019年同期比で5%増加しています。H&Mの利益率は非常に高く、2019年時点の粗利益率は65〜66%程度でした。これは、効率的なサプライチェーン管理やブランド力の強さなどが要因と考えられます。

ベトナムにおける本社はホーチミン市に位置しています。

出典: https://www.hm.com/vn/store-locator/vietnam/

GAP

GAPは、アメリカを代表する老舗カジュアルファッションブランドです。ベトナム市場には2011年に参入しました。ベトナムにおけるGAPの展開は、現地の有力企業であるImex Pan Pacific Group(IPPグループ)とのフランチャイズ契約に基づいて行われています。IPPグループは、ベトナム国内で100以上のブランドを取り扱い、1000店舗以上の小売店を展開する大手企業であり、GAPのベトナム展開を強力にサポートしています。

ベトナムにおけるGAPの店舗展開は、主要都市を中心に段階的に進められました。2011年にホーチミン市の中心部にベトナム1号店をオープンし、その後2012年にはハノイ市内にベトナム北部1号店を、2015年にはダナン市中心部のパークソンモール内にベトナム中部1号店をオープンしました。これにより、ベトナムの主要都市をカバーする体制を整えました。

GAPの店舗では、メンズ、レディース、キッズの洋服を幅広く取り扱っており、ファミリー層をターゲットとした商品展開を行っています。特にベトナムではGAP Kidsの人気が高く、中間層以上のベトナム人家庭の母親から非常に支持を集めています。これは、品質の良さやデザイン性が評価されていることに加え、子供服市場におけるブランドの確立に成功していることを示しています。

現在のベトナム国内の店舗数は9店舗です。店舗販売に加えて、公式ウェブサイト、Facebookページ、ECサイトなどのオンラインチャネルでもサービスを展開しており、実店舗に行けない顧客層にもリーチしています。特にFacebookページは、最新情報の発信や顧客とのコミュニケーションツールとして活用されています。

GAPはベトナム市場を特に注力している市場と位置付けており、今後も積極的に事業を拡大し、他の有力ファッションブランドと同規模以上まで成長することを目指しています。この積極的な姿勢は、ベトナムのファッション市場の潜在力に着目していることの表れと言えるでしょう。

ベトナム法人では108名以上の従業員が働いており、店舗運営やマーケティング、販売などを担当しています。ベトナムにおける本社はホーチミン市にあります。

出典: https://www.facebook.com/gapinc.vn/

Giordano

Giordano(ジョルダーノ)は、香港を拠点とする国際的なアパレルブランドです。1980年代初頭に設立され、アジアを中心に世界中で店舗を展開しています。ベトナム市場には2004年に参入し、その後2013年に現地法人を設立することで、ベトナムにおける事業展開を本格化させました。

Giordanoはベトナム市場において、既存の小売事業者を買収することで店舗網を拡大し、売上増加とコスト抑制を両立させる戦略を採用しています。これは、迅速に市場シェアを獲得し、効率的な事業運営を行うための戦略と言えるでしょう。同社グループ全体の売上に占めるベトナム市場の売上割合は約5.6%程度です。この割合は、ベトナム市場がGiordanoグループにとって重要な市場の一つであることを示しています。

ベトナム市場におけるGiordanoの製品は、比較的手頃な価格帯の商品が多く、ベトナムの消費者に広く受け入れられています。店舗ではメンズ、レディース、シニア、キッズ向けの幅広い製品を取り扱っており、ファミリー層をターゲットとした商品展開を行っています。この幅広い商品展開は、多様な顧客ニーズに対応し、幅広い層からの支持を獲得する要因となっています。

ベトナム国内では53店舗を展開しており、主要都市を中心に店舗網を構築しています。店舗販売に加えて、公式ウェブサイト、Facebookページ、ECサイトなどのオンラインチャネルも積極的に活用しており、実店舗に行けない顧客層や、デジタルデバイスを利用する顧客層にもリーチしています。特にFacebookページは、最新情報の発信や顧客とのコミュニケーションツールとして重要な役割を果たしています。

ベトナム市場における2020年の売上は6,600万香港ドルです。

出典: https://www.giordanovietnam.com/

ベトナムのアパレル業界 業界地図はこちら!

MANGO

MANGO(マンゴ)は、スペインのマドリードに本社を置く世界的なファッションブランドです。1984年に創業され、世界110カ国以上に店舗を展開しています。ベトナム市場には2014年に参入しました。

ベトナム国内では、オフィスで働く女性やおしゃれに関心の高い女性、さらには有名モデルや女優など、幅広い層から非常に高い人気と支持を集めているファッションブランドです。洗練されたデザインと手頃な価格帯が、ベトナムの消費者に受け入れられている要因と考えられます。

ベトナム国内では、ハノイ市、ホーチミン市、ハイフォン市といった主要都市を中心に16店舗を展開しています。これらの都市はベトナムの経済・文化の中心地であり、ターゲット層へのリーチを効果的に行える立地と言えるでしょう。

MANGOはベトナム国内に、同社向けの製品を製造している72箇所のパートナー企業や工場を有しています。これは、ベトナムの繊維・縫製産業に貢献するとともに、グローバルなサプライチェーンの一部としてベトナムを重要な生産拠点と位置付けていることを示しています。

ベトナムにおけるMANGOの事業展開は、ベトナム国内で100以上のブランドを取り扱い、1000店舗以上の小売店を展開している大手ローカル企業であるImex Pan Pacific Group(IPPグループ)の子会社であるACFC社が独占代理店として行っています。IPPグループの強固なネットワークと豊富な小売経験が、MANGOのベトナム展開を支えていると言えるでしょう。

出典: https://shop.mango.com/vn

TOP SHOP

TOP SHOPは、イギリス発祥の女性向けアパレルブランドです。かつては世界中で人気を博していましたが、2020年に本国の運営会社が経営破綻し、オンラインストアを除いて実店舗は閉店しました。しかし、ベトナムでは現地のパートナー企業との良好な関係が維持されており、事業が継続されています。

ベトナムにおけるTOP SHOPの展開は、ベトナム国内で21を超える海外ハイエンドブランド(COACH、MaxMara、Max&Co.、PUMA、MLBなど)を展開する大手ローカル企業であるMaison Fashion Group(メゾン・ファッション・グループ)が独占的に行っています。Maison Fashion Groupは、ベトナムのファッション市場において豊富な経験と強力なネットワークを持っており、TOP SHOPのベトナム展開を成功させている要因の一つと言えるでしょう。

ベトナム国内では現在97店舗を展開しています。これは、本国での事業終了後もベトナム市場でTOP SHOPブランドが根強く支持されていることを示しています。店舗は主要都市のショッピングモールや商業施設などに展開していると考えられます。

販売チャネルは、実店舗に加えてウェブサイト、ECサイトなどオンラインチャネルも積極的に活用しています。これにより、実店舗に行けない顧客や、オンラインショッピングを好む顧客層にもリーチしています。特に、Maison Fashion Groupが運営するオンラインストア(https://www.maisononline.vn/)は、複数のブランドを取り扱っており、TOP SHOPの商品もそこで購入することができます。

ベトナムにおける本社はホーチミン市にあります。

出典:  https://www.maisononline.vn/collections/topshop

Superdry

Superdry(スーパードライ、日本では「極度乾燥(しなさい)」のロゴで知られる)は、イギリス発祥のファッションブランドです。米国製のビンテージ生地と日本のグラフィックデザインを融合させた独特のスタイルが特徴で、世界中で店舗を展開しています。ベトナムには2018年にJaspal Group(ジャスパルグループ)によって導入されました。

ベトナム国内では、ハノイとホーチミンの主要都市にそれぞれ1店舗ずつ、計2店舗を展開しています。具体的には、ハノイはビンコムセンター・グエンチータン、ホーチミンはザ・ランドマーク81内のビンコムセンター・ラ・ランドマーク81に店舗を構えています。これらの立地は、いずれも高級ショッピングモール内であり、ターゲットとする客層に合わせた戦略的な出店と言えるでしょう。

Superdryは、実店舗に加え、公式ウェブサイト、Facebookページ、ECサイトなど、オンラインチャネルも積極的に活用しています。これにより、実店舗へのアクセスが難しい顧客や、オンラインショッピングを好む顧客層にもリーチしています。特にFacebookページは、最新情報の発信や顧客とのコミュニケーションツールとして重要な役割を果たしていると考えられます。

出典: https://www.superdry.com/

ZARA

ZARA(ザラ)は、1975年にスペインで設立された、世界的に有名なファッション・アクセサリーブランドです。親会社は、同じくスペインに本社を置くインディテックスグループです。インディテックスは、ZARAの他に、Pull&Bear、Massimo Dutti、Bershka、Stradivarius、Oysho、Zara Homeなどのブランドも展開する、世界最大級のアパレル企業の一つです。

ZARAがベトナム市場に参入したのは2016年です。インドネシア最大のライフスタイル小売企業であるMitra Adi Perkasa社(MAP社)が、フランチャイズ契約を通じてZARAをベトナムに導入しました。MAP社は、東南アジア地域で多くの海外ブランドを展開しており、ZARAのベトナム展開においても重要な役割を担っています。

ベトナム国内では、ハノイとホーチミンの主要都市に店舗を展開しています。初期はホーチミンに1店舗、ハノイに1店舗という体制でしたが、その後ハノイに2店舗目を出店しています。検索結果から確認できる店舗情報は以下の通りです。

  • ホーチミン: ビンコムセンター(ドンコイ通り)
  • ハノイ: ビンコムセンター・バーチエウ、ロッテモール・ハノイ

ベトナム国内の従業員数は15名以上とされていますが、これはZARAベトナム法人自体の従業員数を示している可能性があり、店舗スタッフを含めるとさらに多くの従業員が関わっていると考えられます。

ZARAは、紳士服、婦人服、子供服と幅広い製品を展開しており、トレンドを意識したデザインと手頃な価格帯が特徴です。ベトナムでも幅広い層の顧客に支持されています。

2018年の年間売上は約1兆7,000億VND(1日当たりの平均売上は約46億VND相当)と報告されています。これは、ベトナム市場においてZARAが非常に好調な業績を上げていることを示しています。

販売チャネルは、実店舗に加えて、公式ウェブサイト、Facebookページ、ECサイトなどを通じてサービスを提供しています。オンラインチャネルの活用は、実店舗へのアクセスが難しい顧客層や、デジタルデバイスを利用する顧客層へのリーチを拡大する上で重要な役割を果たしています。特に、ShopeeなどのECプラットフォームにも出店していることが検索結果から確認できます。

出典: https://www.zara.com/vn/en/

ベトナムのアパレル業界 業界地図はこちら!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次