【最新版!】マレーシアの主要百貨店・ショッピングセンター13選〜流通・小売業界〜

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今回は、マレーシアの主要百貨店・ショッピングセンターに焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて13社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

読了時間の目安:5分

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マレーシアの百貨店・ショッピングセンター業界 業界地図はこちら!
目次

マレーシアの主要百貨店・ショッピングセンター10選〜ローカル企業編〜

1 Utama Shopping Centre(ワンウタマ・ショッピングセンター)

セランゴール州のバンダル・ウタマに位置するマレーシア最大のショッピングセンターで、世界最大のモールトップ10に入る。759万平方フィートの広さを持ち、7つのフロアーに700以上の小売店が入居する。また、モール内にはイオンとパークソン、伊勢丹といった3つの百貨店、そして2つの映画館が入居する。

2018年の拡張工事フェーズ1で「ワンウタマE」が開業、スカイダイビング用風洞を持つスポーツ・ツーリズム・センターを備えている。 フェーズ2では、韓国をテーマにしたリテールゾーンや700人収容できるペタリンジャヤ・パフォーミング・アーツ・センター、eスポーツなどが含まれる。

他にも、アジア最大の屋内ロッククライミングジム「Camp5」やADI5つ星ダイビングセンター「Sealantis」など、ユニークなスポーツやエンターテイメント施設を持つ。

同社は電子キャッシュレス決済を推し進めており、業界初の小売モールeウオレット「1PAY」、そしてeコマースプラットフォームを開発し、2019年9月より運用を開始している。

出典:https://www.1utama.com.my/

IGB Corporation Bhd(IGBコーポレーション)

2000年6月に設立された国内大手の不動産不動産開発会社で、小売と商業、住宅、建設、ホスピタリティを事業とする。マレーシア証券取引所に上場しており、アジアとオーストラリア、米国、英国に拠点を持つ。

同社はクアラルンプールでミッドバレー・メガモールとガーデンズモール、そしてジョホールでミッドバレー・サウスキー「ザ・モール」を運営する。1999年11月に開業したミッドバレー・メガモールは180万平方フィートの広さを持つ大型ショッピングモールで、430の専門店やコンベンションセンターを備えている。

2007年に開業したガーデンズモールは姉妹店であるミッドバレー・メガモールを補完する高級モールとなっており、84万平方フィートの広さに200以上の高級ブランドや店舗が入居する。ミッドバレー・サウスキー「ザ・モール」は2019年4月に開業し、150万平方フィートの広さに約200の店舗が入居する。

同社の2020年度の収益は10億1,642万リンギットで、1億4,766万リンギットの税引前を計上している。

出典:http://www.igbbhd.com/

KLCC Property Holdings Bhd(KLCCプロパティ・ホールディングス)

マレーシア最大手の不動産会社で、100エーカーのKLCC開発を手掛け、オフィスビルとホテル、モールを所有し、2004年8月にマレーシア証券取引に上場している。

ショッピングモールのスリアKLCCは100万平方フィートにグッチビューティーやジバンシービューティー、バリーなどの高級ブランド、紀伊國屋書店などを含む360店舗以上が入居している。2020年末時点での入居率は97%。

2020年度の収益は12億3,920万リンギットで、5億4,680万リンギットの税引前利益を計上している。また、小売事業の収益は4億680万リンギットで、全体の約33%を占めた。

2020年度に同社はスリアKLCC–QRコードを導入、ショッピングモールの管理者がショッピング・バウチャーや販売促進資料に利用することで、ウェブサイトへのアクセスを促進した。

出典:https://www.klcc.com.my/
https://www.suriaklcc.com.my/

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Parkson Holdings Bhd(パークソン・ホールディングス)

1982年に設立された百貨店で、2007年に現在の社名へ変更している。1993年よりマレーシア証券取引へ上場しており、他にもシンガポール証券取引所及び香港証券取引所へ上場している。1930年台に設立されたコングロマリット企業であるライオングループの傘下にある。

同社は子会社を通じて小売業、百貨店及び飲食業の運営、投資保有、不動産管理、不動産開発などを手掛けている。百貨店事業はパークソン・リテール・アジアが担っており、マレーシアとベトナム、インドネシアで合計60の百貨店「パークソン」を運営している。また、パークソン・リテール・グループは中国にて29の主要都市で40の百貨店を運営している。

マレーシアでの百貨店事業では38店舗を展開しており、総床面積は43万平方メートルの広さを持つ。

同社の2020年度の収益は32億5,115万リンギットで、6億2,725万リンギットの税引後損失を計上している。

出典:http://www.lion.com.my/

SOGO (K.L.) Department Store Sdn Bhd(そごうクアラルンプール百貨店)

マレーシア国内で3つの百貨店を展開している会社。

1994年1月に開業したそごうクアラルンプールはジャラン・トゥアンク・アブドゥル・ラーマンに位置し、6万平方メートルの広さを持つ。 ワンストップショッピングセンターとして、化粧品やファッション、アクセサリー、ホームウェアなどを扱っている。

同社2号店は、セランゴール州シャーラムのセントラル・アイシティ・モールのアンカーテナントとして入居しており、1万8,000平方メートルの売り場面積を持つ。4階建ての店舗に400以上のブランドを展開している。

3号店はジョホール州のミッドバレー・サウスキー「ザ・モール」のアンカーテナントとして入居している。

2019年に、同社はトリップアドバイザーのエクセレンス認証を取得している。

出典:https://www.sogo.com.my/

WCT HOLDINGS Bhd(WCTホールディングス)

1981年に設立され、エンジニアリングと建設、不動産開発などを主事業とする。1995年にマレーシア証券取引に上場。不動産開発事業においてタウンシップや高級住宅、高層住宅、統合商業開発、オフィスタワー、ホテル、ショッピングモールを展開しており、国内に約816エーカーのランドバンクを持つ。

同社は、国内で5つのショッピングモールを運営している。セランゴール州のパラダイムモール・ペタリンジャヤは、オフィスタワーとホテルを含む統合商業開発の一部となっており、近年はオンラインマーケットプレイスである「WCT e-Shop」を立ち上げている。

また、2017年11月にはパラダイムモール・ジョホールバルを開業、130万平方フィートの広さに500以上の小売店が入居する。近年は、同モールにパラダイムモール・コンベンションセンターが追加されている。

他には、空港をコンセプトとしたゲートウエイ@KLIA2、スルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港のスカイパークターミナル、そして2007年に開業したブキットティンギ・ショッピングセンターがある。

同社の2020年度の収益は17億458万リンギットで、そのうち不動産開発事業は16%を占める2億7,892万リンギットであった。

出典:https://www.wct.com.my/

Pavilion REIT Management Sdn Bhd(パビリオンREITマネジメント)

クランバレー内で4つのショッピングモールを運営する。

パビリオン・クアラルンプール・モールとエリート・パビリオンモールはクアラルンプールの中心部に立地しており、パビリオン・クアラルンプール・モールは2007年9月に開業。161万平方フィートの広さを持ち、700店舗以上が入居する。2019年には、マレーシア・ショッピングモール協会(PPK)の「ベスト・エクスペリエンシャル・マーケティングのドリーム・クリスマス」で金賞を受賞している。

他にも、KLCC中心地に22.5万平方フィートの広さを持つインターマークモール、そしてセランゴール州スバンジャヤにダメンモールを所有する。

2020年度の収益は5億1,022万リンギットで、パビリオン・クアラルンプール・モールが全体の80.9%を占める4億6,173万リンギットとなっている。

出典:http://www.pavilion-reit.com/

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IOI Properties Group Bhd(IOIプロパティズ・グループ)

マレーシアを代表する大手不動産開発会社で、2014年1月にマレーシア証券取引に上場している。同社は不動産部門で30年以上の実績を持ち、不動産開発と不動産投資、レジャーとホスピタリティを主事業とする。また、全社で7万1,739名を雇用している。

レジャーとホスピタリティの分野では、ホテルとショッピングモール、ゴルフコース、オフィスブロックを所有・管理している。ショッピングモールでは、プトラジャヤのIOIリゾートシティに開業したIOIシティモール、セランゴール州プチョンとジョホールバル州クーライにあるIOI モールを所有する。セランゴール州プチョンのモールは1996年11月の開業で、2009年に増築されている。

2021年度における同社の収益は24億8,861万リンギットで、10億7,800万リンギットの税引前利益を計上している。内訳としては、レジャーとホスピタリティ事業の収益は8,357万リンギットで全体の3%を占めている。

出典:https://www.ioiproperties.com.my/

Sunway Bhd(サンウェイ)

1974年に創業した大手コングロマリットで、不動産や建設、教育、ヘルスケア、小売、ホスピタリティといった事業を50ヶ国以上で展開し、1万6,000名を雇用する。

同社のモール部門は、国内で7つのショッピングモールを所有・管理しており、770万平方フィート以上の小売スペースを持つ。クランバレーではサンウェイ・ピラミッドとサンウェイ・ギザ・モール、サンウェイ・プトラモール、サンウェイ・ベロシティ、そしてペナンではサンウェイ・カーニバルとサンウェイ・バレーシティ、ジョホールではサンウェイ・ビッグボックス・リテールパークを展開する。

2020年度における収益は38億2,906万リンギットで、5億1,255万リンギットの税引前利益を計上している。

また、同年度において同社は小売業者の売上拡大のためE-サンウェイ・モールを立ち上げており、マレーシアの全サンウェイ・モールのファッションや美容、家電、家庭用品、スポーツ用品などを扱っている。

出典:https://www.sunwaymalls.com/
https://www.sunway.com.my/

S P Setia Bhd Group(エスピー・セティア・グループ)

土地開発や不動産投資、建設・インフラストラクチャーなどを手掛ける国内大手不動産開発会社。マレーシアだけでなく、英国とオーストラリア、シンガポール、中国、ベトナム、日本の7ヶ国で事業を展開しており、2,162名を雇用する。

不動産投資ではショッピングモールをポートフォリオに含めており、セランゴールのエコヒルウォーク、KLECモール、セティア・シティ・モール、そしてセティア・ウオークがある。

2020年度の収益は32億3,000万リンギットで、2億4,500万リンギットの税引後損失を計上している。また、同年度の総資産は304億リンギットとなっている。

2020年12月には、セティア・シティ・モールの拡張工事が完了。これにより、新しいモールは120万平方フィートの広さで小売店、飲食店、パーソナルグルーミング/ウェルネススペースを提供する。

出典:https://spsetia.com/

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マレーシアの主要百貨店・ショッピングセンター2選〜日系編〜

AEON CO. (M) Bhd(イオン・マレーシア)

1984年9月15日、マハティール首相(当時)の要望に応えてマレーシアへ進出。現在、28のショッピングモールを運営しており、1万300人以上を雇用する。

2020年度の収益は40億5,000万リンギットで、2019年度の総資産は65億3,777万リンギット。小売部門の収益は34億4,500万リンギットとなっている。

2021年1月には、米国で電子商取引プラットフォームを提供するボックスド社と契約し、イオン・マレーシアのバーチャルモールを通じたBtoBベンチャーへの進出や新しい小売ソリューションをサポートするとしている。このソリューションにより、イオンマレーシアの4,000のテナントを支援し、130万人以上のイオンのロイヤルカスタマーをオンラインへ導くことができるとしている。

また2021年5月には、マラコフ・レディアンスとイオン・タマンマルリ・ショッピングセンターでの太陽光エネルギーシステムの開発と使用に関する太陽光発電購入契約を締結している。ソーラーパネルは約2,797MWhを生成し、ショッピングセンターの電力消費量の13%から15%をカバーする。

出典:https://www.aeonretail.com.my/
https://aeongroupmalaysia.com/

Mitsui Fudosan Co., Ltd.(三井不動産)

同社は、現地法人であるマレーシア三井不動産とマレーシア空港との合弁会社となるMFMAデベロップメントを通じて、2015年5月にアウトレットモール「三井アウトレットパーク・クアラルンプール国際空港 セパン」を開業。

本プロジェクトへの投資金額は、3つのフェーズで3億3,500万リンギットとなっている。

同モールは2017年に2期工事が完了し、マレーシア最大規模となる約200店舗を誇るアウトレットモールへ拡大。

2016年3月には、シンガポール子会社の三井不動産アジアを通じて、クアラルンプールにおいて東南アジア初の「ららぽーと」となる「(仮称)三井ショッピングパークららぽーとクアラルンプール」の着手を発表している。プロジェクトは2017年6月に着工し、2021年の開業を予定している。

出典:https://www.mitsuifudosan.co.jp/
https://www.mitsuioutletparkklia.com.my/

マレーシアの主要百貨店・ショッピングセンター〜外資系編〜

CapitaLand Malaysia REIT Management Sdn Bhd(キャピタランド・マレーシアREITマネジメント)

シンガポールを本社とするアジア最大の不動産会社であるキャピタランドのマレーシア法人で、2010年7月にマレーシア証券取引に上場。

現在、同社のポートフォリオは5つのショッピングモールとオフィスブロックで構成されており、賃貸可能面積は約310万平方フィート、稼働率81.6%、年間利用客数は3,240万人となっている。

所有しているショッピングモールはクアラルンプールのスンガイワンプラザ、ザ・マインツ、セランゴール州の3ダマンサラ、ペナン州のガーニープラザ、パハン州のイーストコーストモールとなっている。

同社の2020年度の収益は2億6,140万リンギットとなっており、ガーニープラザが1億2,142万リンギットで全体の約46%を占めている。

2020年、同社はガーニープラザの活性化と買い物客の体験向上を目的とした資産強化イニシアチブに着手し、現代的な飲食ホールを作ることで改善した。本イニシアチブ向けとして、同社は1,330万リンギットを投じている。

出典: https://www.clmt.com.my/

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