【最新版!】中国の主要EC・ネット通販運営会社13選〜流通・小売業界〜

中国 通販・ネット通販業界 業界地図

2025年618(6月18日セール)では天猫GMVの成長率が前年比10%増を達成し、2022年以降で最も高い伸び率となりました。一方で、88VIPプレミアム会員数は2025年末時点で4600万人超に達し、前年比で二桁台の成長率を維持しています等、中国の通販・ネット通販業界では各社がそれぞれ独自の戦略で異なる動きを見せています。

今回は、そんな中国の通販・ネット通販業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて13社の最新情報をお届けしていきます!

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目次

中国の主要通販・ネット通販企業8選〜ローカル編〜

Taobao (淘宝)

淘宝(Taobao)は2003年にアリババグループが設立したC2C型ネット通販プラットフォームである。個人・中小事業者を中心に誰でも簡単に店舗開設ができる仕組みが特徴で、登録ユーザー数は長年にわたり5億人超を維持している。

淘宝は天猫(Tmall)とともに淘天集団として統合運営されており、2025財年(2024年4月〜2025年3月)の淘天集団全体の売上高は4498億元(前年比3%増)を記録した。88VIPプレミアム会員数は2025年末時点で4600万人超に達し、前年比で二桁台の成長率を維持している。

2024〜2026年にかけては、ライブコマースや短動画連携によるコンテンツ型ECへの転換を推進しており、アリペイおよび菜鳥物流との連携強化も進む。低価格商品ラインの拡充と翌日配送圏の拡大で競合に対抗している。

2026年の中国EC市場に占めるアリババ系のシェアは約44.5%と試算されており、淘宝・天猫ブランドは引き続き中国EC市場のトップポジションを確保している。

出典:https://www.taobao.com/

Tmall (天猫)

天猫(Tmall)は2012年にアリババグループが淘宝内のBtoC部門を独立させて設立したブランド公式店向けオンラインショッピングモールである。国内外15万以上のブランドが出店しており、正規品・高品質商品に特化した購買体験を提供している。

淘宝と統合運営する淘天集団の2025財年売上高は4498億元を記録した。2025年618(6月18日セール)では天猫GMVの成長率が前年比10%増を達成し、2022年以降で最も高い伸び率となった。88VIPプレミアム会員数は2025年末時点で4600万人超に達している。

越境EC部門「天猫国際(Tmall Global)」は市場シェア約50%を維持しており、日本・欧米ブランドにとっても中国向け販売の主要チャネルである。2024〜2026年にかけてはAI活用によるパーソナライズ推薦機能の強化とライブコマース統合を推進している。

競合する拼多多・抖音電商に対し、ブランドの信頼性と品質保証を独自優位性として市場をリードしている。

出典:https://www.tmall.com/

JD.com (京東)

京東集団(JD.com)は2004年に電子商取引分野に本格参入した中国を代表する総合EC企業であり、香港証券取引所(2020年)およびNASDAQ(2014年)に上場している。家電・PC分野の強みをベースに、食品・ファッション・医薬品など幅広いカテゴリへ事業を拡大してきた。

2025年第3四半期の総売上高は前年同期比15%増を達成し、四半期アクティブ顧客数は前年比40%超の増加を記録した。2025年10月時点で年間アクティブ顧客数は7億人を超え、総合商品部門は前年比19%増、マーケティング収益は24%増と高成長が続く。

2025〜2026年にかけてはフードデリバリー事業参入による生活サービス領域の拡大や、香港初のJD MALLの2026年開業など実店舗展開も進めている。物流子会社「京東物流」の外部開放を継続し、物流プラットフォームとしての収益化も図る。

サプライチェーン直販モデルと物流ネットワークを強みとして、技術革新を通じた持続可能な成長を追求している。

出典:https://www.jd.com/

PDD Holdings (拼多多)

拼多多(現・PDD Holdings)は2015年に設立された共同購入型ECプラットフォームであり、独自のグループ購入モデルにより農村部・地方都市の低〜中所得層を主要顧客として取り込んできた。NASDAQ上場企業であり、年間アクティブユーザー数は8億人を超える。

2025年通期の売上高は約4150〜4200億元(前年比5〜7%増)が見込まれており、国内EC市場シェアは27〜30%に達した。2023年に本格展開した越境EC「Temu」は2025年に約925億ドルの売上高を計上し、前年比70〜75%増という急成長を遂げた。

2024〜2026年にかけては農産物EC事業の強化、AIを活用した商品レコメンドの精度向上、品質保証プログラムの拡充で信頼性向上に取り組んでいる。米国市場においてTemuは関税強化の影響を受けており、欧州・東南アジアへの多角化が重要課題となっている。

国内では低価格帯の独占的な地位を活かしながら中高品質商品ラインへの展開も進め、全消費者層への訴求強化を図っている。

出典:https://www.pinduoduo.com/

Douyin EC (抖音電商)

抖音電商(Douyin EC)はByteDanceが運営するショート動画プラットフォーム「抖音(Douyin)」に統合されたECサービスである。2020年の本格始動以降、ライブ配信と動画コンテンツを通じた「コンテンツドリブン型EC」という購買体験を中国市場に定着させた。

2025年の中国国内GMVは5000億元超に達したと推計されており、中国EC市場シェアは約14.3%と第4位のポジションを確立している。抖音アプリの月間アクティブユーザー数は7億人超を維持しており、ライブコマース視聴と購買の融合がユーザー定着を促している。

2024〜2026年にかけてはブランド公式店向けの「商品棚型EC」を整備し、衝動買い型から計画購買型ユーザーへのリーチを拡大している。AIを活用したパーソナライズ推薦により購買転換率の向上も実現している。

海外展開では「TikTok Shop」として東南アジア・米国・欧州への事業拡大を推進し、2025年の全球GMVは約643億ドルに達した。

出典:https://www.douyin.com/

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Kuaishou EC (快手電商)

快手電商(Kuaishou EC)は香港証券取引所に上場する快手科技が運営するライブコマース・短動画ECプラットフォームである。2011年設立の快手は中国第二位のショート動画プラットフォームとして農村部・三〜四線都市に強い支持を持ち、同プラットフォームを核にECエコシステムを構築してきた。

2025年通期のEC GMVは1兆5981億元(前年比15.0%増)を達成し、純利益は200億元超を計上した。2026年第1四半期の売上高は337億元と堅調が続き、AI動画生成ツール「可灵(Kling AI)」の商業化も急加速している。

2025〜2026年の電商戦略ではAIと内容EC融合、OneSearchによる検索強化、大型家電・3Cカテゴリ拡充を重点施策として掲げ、優良ブランド商家の獲得に注力している。

ライブコマースで農産物・日用品・ファッションなど多様なカテゴリを扱い、抖音電商とともに中国EC市場の新潮流を形成している。

出典:https://www.kuaishou.com/

VIPshop (唯品会)

唯品会(VIPshop)は2008年設立のブランド品フラッシュセールに特化した中国のECプラットフォームであり、NYSEに上場している。「正規ブランド品を大幅割引で提供する」というビジネスモデルで中産階級以上の女性ユーザー層を主な顧客として獲得してきた。

2025年通期の売上高は1059億元(前年の1084億元から2.3%減)、GMVは2135億元(前年比2.0%増)を記録した。SVIP(スーパーVIP)のアクティブユーザー数は前年比15%増を達成しており、高付加価値会員の維持に成功している。純利益は72億元を確保し、堅実な収益体質を維持している。

2026年第1四半期売上高は前年比0〜5%増の263〜276億元が見込まれており、業績は安定推移にある。規模拡大よりも収益性重視の「高品質発展」戦略を継続し、倉庫型フルフィルメントによる迅速配送と正規品保証を差別化軸としている。

大手プラットフォームとの正面競争を避けてセール型モールという特定セグメントに集中するニッチ戦略が、安定した収益基盤を支えている。

出典:https://www.vip.com/

Meituan (美団)

美団(Meituan)は2010年設立の中国最大の生活サービスO2Oプラットフォームであり、香港証券取引所に上場している。フードデリバリー(外卖)を核心事業とし、生鮮食品EC・タクシー配車・ホテル予約・映画チケット・美容サービスなど200種類超のサービスを提供する。

2025年通期の総売上高は3649億元(前年比8.1%増)と過去最高を記録した。一方で、アリババ・抖音・京東などとのフードデリバリー市場での競合激化により、オンデマンド配送の市場シェアは2024年末の約70%から2025年末には約50%に低下し、2025年通期の純損失は234億元に転落した。

2026年第1四半期売上高は前年比5.6%増の91億元を計上しており、黒字回帰に向けた取り組みが進んでいる。海外展開(サウジアラビア・香港など)も推進しており、AI技術の活用による配送効率化に注力している。

「Food+Platform」戦略のもと、スマートシティ構築への貢献を掲げながら、国内外の生活サービスECプラットフォームとしての存在感を維持している。

出典:https://www.meituan.com/

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中国の主要通販・ネット通販企業3選〜日系編〜

UNIQLO (ユニクロ)

ユニクロ(UNIQLO)は1984年設立のファーストリテイリング傘下のアパレルブランドであり、中国(グレーターチャイナ)は日本に次ぐ第2の主要市場として位置付けられている。天猫・WeChat・JD.comなど複数のECプラットフォームを通じて中国国内でのネット通販販売を展開している。

2025年8月期のグレーターチャイナのユニクロ事業は売上収益6502億円(前期比4.0%減)、事業利益899億円(同12.5%減)の減収減益となったが、大規模な店舗網とEC基盤は維持されている。2025年Q1(9〜11月)の中国EC売上は前年比約15.9%増となり、EC化率は14.9%に達した。

2026年初頭にはJD.comとの新協業を開始し、販売チャネルの多角化を進めている。「デジタルと実店舗の融合」を競争軸として、オンライン注文・実店舗受け取りサービスが好評を博している。

チェーンストア経営から個店経営への構造改革を通じて中国市場での再成長を目指しており、LifeWear思想に基づいた付加価値提案を競争軸としている。

出典:https://www.uniqlo.cn/

Shiseido (資生堂)

資生堂(Shiseido)は1872年創業の日本最大手化粧品グループであり、天猫・JD.com・抖音など中国主要ECプラットフォームで公式旗艦店を展開している。「至哉坤元、万物資生」という中国古典を由来とする社名が示す通り、中国市場とは深い歴史的つながりを持つ。

2024年の中国事業は主力ブランド「SHISEIDO」の落ち込みを主因に前年比8%の減収となった。一方で「クレ・ド・ポー ボーテ」と「NARS」は堅調な伸びを示した。2025年第1四半期は中国でEC売上高が増加基調に転じ、構造改革の効果が一部で現れ始めている。

2026〜2027年に向けては8つの主力ブランドに約300億円を集中投資し、富裕層から地方都市中間所得層まで幅広い消費者をカバーするポートフォリオ再構築を進める方針を示している。

2027年のコア事業営業利益率15%達成を目標に掲げており、中国市場での高付加価値ブランド戦略を収益回復の鍵と位置付けている。

出典:https://www.shiseido.com.cn/

Kirindo (キリン堂)

キリン堂(Kirindo)は1951年創業の日本のドラッグストアチェーンであり、日系企業として初めて中国の越境ECサイト天猫国際(Tmall Global)に出店した企業として知られる。2014年3月の天猫国際出店以降、中国向け越境EC事業を積極的に展開してきた。

2015年の「独身の日(11月11日)セール」では1日で4億5000万円を売り上げ、日本企業のトップ実績を記録した。その後も豌豆公主(ワンドウ)・網易コアラなど複数プラットフォームへ出店を順次拡大し、化粧品・育児用品・医薬品など日本商品の正規販売チャネルとして機能している。

現在も天猫国際の公式旗艦店「kirindo海外旗艦店」での販売を継続しており、中国消費者が実店舗と同一の商品をオンラインで購入できる。天猫国際の越境EC市場シェアは2023年時点で50%超を維持しており、キリン堂の主要販売チャネルとしての重要性は続く。

日本ドラッグストアの中国越境EC展開の先駆けとして、日系ブランドの中国市場進出モデルを示し続けている。

出典:https://weibo.com/kirindojapan

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中国の主要通販・ネット通販企業2選〜外資編〜

Costco (コストコ)

コストコ(Costco Wholesale)は1976年設立のアメリカ系会員制卸売倉庫チェーンであり、全世界で1億人超の会員を持つ。中国には2019年に上海で初出店し、以降5年間で深圳・蘇州・杭州・寧波など主要都市へと急拡大した。

2025年8月時点で中国国内に7店舗を展開しており、さらなる出店計画も進行中である。実店舗に加え、天猫・コストコ専用アプリ・オンライン注文サービスを通じたEC販売も強化し、オンライン注文と実店舗受け取りを組み合わせたオムニチャネルモデルを推進している。コストコ全体の2025年度EC売上は前年比15〜17%増を記録した。

年会費の会員制という参入障壁が高品質な顧客基盤の形成に貢献している。輸入品・有機食品・欧米ブランドの正規品に対する富裕層・中産階級の需要を取り込み、品質と価格競争力を両立する独自ポジションを確立している。

「薄利多売×会員制」モデルが高い支持を維持しており、倉庫型店舗と連動したO2O戦略で競合との差別化を図っている。

出典:https://www.costco.com.cn/

Chemist Warehouse (ケミストウェアハウス)

ケミストウェアハウス(Chemist Warehouse)は1973年設立のオーストラリアを代表するディスカウント医薬品・健康商品チェーンである。「薬局界のコストコ」とも呼ばれ、サプリメント・スキンケア・化粧品・乳幼児食品・ベビー用品など幅広い商品を手頃な価格で提供している。

2015年に天猫国際(Tmall Global)へ出店し、オーストラリア企業による中国向け越境EC事業の先駆けとして知られる。2025年にはJD.com国際(JD Global)への新規出店も実施し、販売チャネルをさらに拡大した。全商品はオーストラリアの温度管理物流センターから正規品として中国向けに発送される。

中国国内では鄭州・成都・貴陽・重慶・嘉興・蘇州・常州・泉州などに実店舗を開設し、2021年以降は抖音・快手・小紅書などのソーシャルコマースチャネルにも進出するなど多角化が進んでいる。

子育て世帯に人気の乳児用粉ミルクや健康補助食品を主力として、品質と価格競争力を両立した商品を中国消費者に届けている。

出典:https://cn.chemistwarehouse.com.au/

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FAQ

中国の主要EC・ネット通販運営会社についてどのように紹介されていますか?

本記事では、中国の主要なEC・ネット通販運営会社としてローカル企業、日系企業、外資系企業合わせて13社を詳しく紹介しています。

天猫(Tmall)の特徴と現状について教えてください。

天猫はアリババグループのBtoCオンラインショッピングモールで、多くの国際ブランドと中国ブランドが出店しており、2019年のGMVは前年比31%増加しました。2021年に天猫香港も開始されました。

淘宝(Taobao)についての基本情報は何ですか?

淘宝は2003年設立の中国で人気のネット通販小売プラットフォームで、登録ユーザー数は約5億人、毎日6000万人以上が訪れ、8億件以上の商品を扱い、1分間に平均4.8万件の商品が販売されています。

京東(Jingdong)の概要とその目標は何ですか?

京東は2004年に設立され、香港証券取引所に上場している総合型ECプラットフォームです。技術革新とサプライチェーンの強化を通じて、より効率的で持続可能な社会の実現を目指しています。

中国のEC業界においてプラスの特徴や動向は何ですか?

中国のEC業界は、登録ユーザー数の多さと多様なモデルの発展により、便利で多層的な消費体験を提供し、技術革新や国際化が進むなど、成長と革新の動きが顕著です。

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李 偉 China Market Research Analyst
上海在住で杭州出身の中国人。一橋大学の経済学修士課程修了。日本企業でマーケットインサイト部門で就労後、中国のIT会社でユーザー研究・マーケットリサーチに携わる。コンサル業界・証券業界の友人が多いため、リサーチ関連で助けとなっている。
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