今回は、台湾の主要スーパー・コンビニエンスストアに焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて10社を厳選してお届けしていきます!
それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。
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台湾の主要スーパー・コンビニエンスストア6選〜ローカル編〜
萊爾富國際股份有限公司(ハイライフ)
1989年4月に台北市に萊爾富國際股份有限公司が設立された。
1989年9月には9店舗を延吉、安東、民族、北安、木新、民權、延平、南港、南港二にオープンし、2004年6月には1000店舗を達成。
統一超商(セブンイレブン)や全家便利商店、OK超商とともに台湾における四大超商と呼ばれている。台湾の四大コンビニ中、唯一台湾発祥のコンビニエンスストアである。
出典:https://www.hilife.com.tw/aboutUs.aspx
全聯實業股份有限公司(PXマート)
スーパー名は全聯福利中心(英語名:PX Mart)で、全聯と呼ばれている。
全聯グループは台湾のチェーンスーパーで、1998年10月に成立。オープン当時は66店舗しかなく、安さで知られていたが、年々ショッピング環境やサービスの質が向上しており、2021年5月現在1064店まで展開している。
楊聯社、善美的超市、台北農產運銷公司超市、全買超市及松青超市を次々と買収し生鮮食品を強化して、営業規模を大きくしてきた。
出典: http://www.pxmart.com.tw/
美廉社(シンプルマート)
美廉社は三商家購股份有限公司傘下のチェーン小売チャネルであり、スーパーマーケットである。人々の生活消費の核製品をメインに販売し、「高品質と低価格」に焦点を当てている。
2006年に新北市蘆洲区に1号店を出店。2019年2月には672店舗まで展開。住宅街の近隣に店舗配置しており、顧客が便利で時間の節約になるサービスを提供している。
出典:https://www.simplemart.com.tw/ec99/ushop20097/default.asp
義美食品公司(イーメイ)
1934年3月30日に高番王、高陳秀英夫妻が創立した義美商店が前身。その息子は高騰蛟という食品会社を設立しており、大型企業に拡大している。
義美食品は台湾の食品製造会社であり、台湾全土に多くの直販店がある。海外の食品加工工場の設立に投資している。
現在は主に健康的な飲料、スイーツやお菓子、伝統的菓子を近代化して製造・販売している。
出典:https://www.imeifoods.com.tw
台灣楓康超市股份有限公司(Funcom Supermarket)
前身は興農生鮮超市で、2008年4月23日に設立された。
臺灣中彰投及新竹地区のチェーン生鮮スーパーであり、興農グループの子会社。2008年10月に興農股份有限公司の生鮮超市部門が親会社から独立し、台灣楓康超市股份有限公司が設立され、楓康超市と改名。
2017年に楓康超市は新竹市場に進入し、新竹市香山、新竹縣竹北にて店舗をオープン。今後も全国に店舗展開していく計画である。
現在47の店舗があり、一部の店舗は24時間営業しており、駐車場が併設されている。
出典:https://www.supermarket.com.tw
大潤發流通事業股份有限公司(RT-MART)
台湾で設立された大規模小売チェーンストア企業およびブランド。潤泰企業集團の社長である尹衍樑によって1996年に設立された。
現在、台湾には量販店20店舗、生鮮食品店1店、コンビニエンスストア1店、計22店舗があり、主な競争相手はカルフールである。台灣業務は2022年中に全聯集團に売却される予定。
1997年に中国本土市場に参入しており、中国本土で最大の小売店の1つに成長した。 2020年以降には中国本土でのRT-Martのブランドと事業は売却され、現在、AlibabaGroupによって管理されている。
出典:https://www.rt-mart.com.tw/direct/index.php?
台湾の主要スーパー・コンビニエンスストア〜日系編〜
全家(FamilyMart)
ファミリーマートと台湾の現地企業である国産汽車股份有限公司との合弁により全家便利商店股份有限公司が1988年8月18日に法人設立された。店舗数は3000店舗を上回っている。台湾においてセブン-イレブンを運営する統一超商とともに超商雙雄(コンビニ界の2大巨頭)と呼ばれている。日本のファミリーマートと同様に薬局などとのコラボレーション店舗も存在するほか、ファミリーマートコレクションもとして独自展開されている。
本社は台北市中山区に位置。営業利益は2019年度23.8億台湾元であった。親会社は株式会社ファミリーマート。子会社は全台物流(股)公司、全網行銷(股)公司、屏榮食品(股)公司、日翊文化行銷(股)公司、便利達康(股)公司、精藤(股)公司、晉欣食品(股)公司、全家國際餐飲(股)公司、福比(股)公司、英屬維京群島商全家便利商店控股(股)公司である。
出典:http://www.family.com.tw
台湾の主要スーパー・コンビニエンスストア3選〜外資系編〜
7ELEVEN(セブンイレブン)
台湾のセブンイレブンはオープン当初、人々の食生活などにより7年連続で損失を続けていたが、損失疲れにより1982年に統一企業に統合された。
事業手法を時間をかけて模索し、米国から完全に移植された当初のスタイルから徐々にローカライズされ、1986年にようやく利益を上げ、1987年に統一超商股份有限公司として独立し、最終的に台湾の小売業界でナンバーワンの地位を獲得した。
1999年以来、海を渡って離島にまで展開。澎湖縣、金門縣本島、烈嶼、馬祖南竿、北竿、東引、綠島、蘭嶼、琉球などの島で41店舗以上を開店した。2019年5月時点で5,459店舗を台湾全土で設立した。
出典: https://www.7-11.com.tw
OK超商(OKマート)
台湾のサークルKは1988年9月に出店を開始。当時は中国語圏の他地域と同様にOK便利店の店舗名称で展開された。2005年にサークルKとのライセンス契約を終了し、独立し現在のロゴマークに変更。
2007年12月に店舗名をOK超商に変更。2018年6月よりOKmini店舗の展開を開始。
2019年5月現在、OK超商は902店舗を展開している。セブンイレブンやファミリーマート、ハイライフとともに台湾における四大超商(四大コンビニ)と呼ばれている。
出典: https://www.okmart.com.tw
家樂福(カルフール)
台湾では統一企業との合弁企業である「台灣家樂福股份有限公司」が「家樂福」の名称で台北・台中・台南・高雄・桃園・南投などを中心に300店舗超を展開している。量販店型と、ショッピングモール型の店舗がある。
台灣頂好スーパーマーケットは、元々台湾のチェーン小売店だったが、 2021年に台湾のカルフールが買収した。すべての頂好スーパーマーケットが家樂福便利購ブランドに変更された。
カルフールの本社はフランスにあり、1958年1月に設立した。
出典: https://www.carrefour.com.tw
台北在住の台湾人。日本の東北大学で修士号取得後、7年以上IT企業でマーケティングを担当。デジタルマーケティングと市場分析の専門家として、製品の市場導入とブランド戦略を得意とする。