【最新版!】タイの主要レストラン・飲食企業15選〜飲食・製造業(食品)業界〜

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今回は、タイの主要レストラン・飲食企業に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて15社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

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目次

タイの主要レストラン・飲食企業9選〜ローカル企業編〜

MK Restaurant Group PCL. (エムケー・レストラン・グループ)

1962年に小さなタイ料理店として創業した。2013年よりタイ証券取引所SETに上場している。タイ風すき焼きを中心に鴨のローストや麺類、日本風の丼ぶりをMKのブランドの店舗で提供している。タイ風すき焼きの店としては電気で加熱する鍋を初めて導入したチェーンである。高級路線のMK GoldやMK Liveといった店舗も展開する。現在はタイ国内に計449店舗が存在するほか、海外展開も進めており、日本に26店舗、ベトナムに8店舗、ラオスに2店舗が存在する。また、MK以外にもシーフードレストランのLaem Charoenや、日本のやよい軒を運営するプレナス社との合弁で日本食レストランYayoiを展開する。

2020年度の売上高は前年比24%減の13,655百万バーツ、純利益は前年比65%減の904百万バーツであった。

出典:https://www.mkrestaurant.com/en

Charoen Pokphand Foods PCL. (チャロン・ポカパン・フーズ)

1978年にタイの財閥企業CPグループの一つとして設立された。1987年よりタイ証券取引所SETに上場している。飼料製造、農場運営、加工食品製造など食に関する様々な事業を展開する中で、食品小売・レストラン事業も行っている。具体的にはグリルチキンやフライドチキンを提供するFivestar、グリルチキンのファストフード店Chester’s、フードコートのCP Food Worldなど、計9ブランドで店舗を展開している。海外展開も行い、特にFivestarはベトナム、インド、ラオス、カンボジアにも進出している。

2020年度の売上高は前年比11%増の595,011百万バーツ、純利益は前年比41%増の26,022百万バーツであった。

出典:https://www.cpfworldwide.com/en/home

Minor international PCL. (マイナー・インターナショナル)

1978年に設立されたホスピタリティ企業。1988年よりタイ証券取引所SETに上場している。自社ブランドのピザレストランPizza company、およびフランチャイジーとしてカフェのCoffee Club、韓国風フライドチキンのBonchon、ハンバーガーチェーンのBurger Kingなどを運営する。店舗はASEAN諸国、中東、オーストラリア、中国、イギリスなど計23か国に2,300店舗以上を展開する。また、Minorはレストラン事業以外にもホテル事業として56か国以上に520以上のホテルを展開するほか、ライフスタイル事業としてanelloやbossiniなどの海外ファッションブランドのタイ国内の流通を手掛ける。

2020年度の売上高は前年比55%減の58,696百万バーツ、純損益は21,407百万バーツの赤字であった。

出典:https://www.minor.com/en

Central Restaurants Group Co., Ltd. (セントラル・レストラン・グループ)

1978年にアメリカのドーナツチェーン、ミスタードーナツのタイでの運営から設立された。小売大手のセントラル・グループの傘下である。現在は、フライドチキンのケンタッキー・フライド・チキン(KFC)、プレッツェルのアンティ・アンズ(Auntie Anne’s)といった海外のチェーン店、ペッパーランチ、吉野家、大戸屋、かつや、天丼てんやなど日本のチェーン店を計1,200店舗以上、タイで運営している。各ブランドはCRGがフランチャイズ権を取得しているか、ブランド所有者との合弁会社による運営となっている。店舗はセントラルのショッピングモールの中に入っている場合が多い。

2020年度の売上高は前年比17%減の9,355百万バーツ、純損益は12百万バーツの赤字であった。

出典:https://www.crg.co.th/

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OISHI Group PCL. (オイシ・グループ)

1999年に日本風のラーメン店オイシ・ラーメンとして創業。2004年よりタイ証券取引所SETに上場している。現在、レストラン事業では日本料理ビュッフェのOishi Eaterium、Oishi Buffet、タイ風すき焼きビュッフェのShabushi、ラーメン店のOishi Ramenなど、自社ブランドの様々なレストランをタイ国内に計250店舗以上、展開している。Shabushiはミャンマーにも1店舗が存在する。また、デリバリーサービスのOishi Deliveryも展開し、タイ国内の52都県、1,151拠点によるデリバリーネットワークを整えている。OISHIグループとしては飲料事業にも注力しており、緑茶をはじめとしたボトル入り飲料を製造・販売している。

2020年度の売上高は前年比17%減の11,365百万バーツ、純利益は前年比13%減の1,070百万バーツであった。

出典:https://www.oishigroup.com/

S&P Syndicate PCL. (エスアンドピー・シンジケート)

1973年に創業したレストランチェーン。1989年よりタイ証券取引所SETに上場している。ベーカリー・レストランのS&Pレストランを展開し、パンやコーヒーなどのカフェメニューやタイ料理のメニューを提供している。また、ケーキやパン、レトルト食品、ソーセージやベーコン、パック飲料など持ち帰り用の加工食品も豊富な種類がある。ケーキや飲料はタイ人の間でカジュアルなお土産として親しまれている。店舗はタイ国内に502店舗、海外にもアジアおよびヨーロッパに計15店舗が存在する。また、日本のとんかつ店「まい泉」や懐石レストラン「梅の花」のライセンスを取得し、タイ国内での運営を行っている。

2020年度の売上高は前年比28%減の5,286百万バーツ、純利益は前年比42%減の183百万バーツであった。

出典:https://snpfood.com/

Thoresen Thai Agencies PCL. (トレセン・タイ・エージェンシーズ)

1983年に創業した大手商社。1995年よりタイ証券取引所SETに上場している。海運事業やオフショア開発事業、農薬事業、事業投資などに加え、子会社にてレストランのフランチャイズ運営を行う。PH Capital Co., Ltd.ではピザチェーンのPizza hutの運営権を2020年にYumグループから取得し、現在では国内に167店舗を展開する。Siam Taco Co., Ltd.ではアメリカのメキシカンレストランのTaco Bellを国内に9店舗展開する。

2020年度の売上高は前年比17%減の12,997百万バーツ、純損益は1,945百万バーツの赤字であった。

出典:https://www.thoresen.com/irhome.html

Zen Corpotaion Group PCL. (ゼン・コーポレーション・グループ)

1991年に創業したレストランチェーン。2009年よりタイ証券取引所SETに上場している。日本食レストランZen Restaurant、日本風焼肉レストランAKA、日本風カフェOn the Tableなどの日本食を中心に、点心レストランのDin’s、タイ料理レストランのTummourなど様々な形態のレストランを展開する。レストランブランドは全部で13あり、直営店およびフランチャイズ合わせて346店舗がタイ全国各地に存在する。GrabやFoodpandaなど各種デリバリーチャンネルでの配達やケータリングにも対応している。

2020年度の売上高は前年比26%減の2,333百万バーツ、純利益は64百万バーツの赤字であった。

出典:https://www.zengroup.co.th/

Chaixi Bameekiao Co., Ltd. (チャイシー・バミーキアオ)

1994年に創業したラーメンチェーン。ワンタンラーメン、鴨ローストのラーメン、豚の血スープのラーメンなどのラーメン屋台をフランチャイズ展開する。黄色の看板がトレードマークとしてタイ人に知られている。フードトラック形式の店舗であり、タイ国内に7か所の配送センターで仕入れをサポートするため、フランチャイジーにとって参入しやすい体制が整っている。現在ではタイ全国に4,000店舗以上が存在している。メニューは他にもイスラム教徒向けのハラルラーメンや、タピオカジュースを取り扱う店舗も存在する。

2020年度の売上高は前年比13%減の907百万バーツ、純利益は前年比22%増の50百万バーツであった。

出典:https://www.chaixi.co.th/

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タイの主要レストラン・飲食企業4選〜日系企業編〜

Mos burger (Thailand) Co., Ltd. (モスバーガー・タイランド)

日系のハンバーガーチェーン、モスバーガーのタイ拠点。タイでは2006年に設立された。日本のモスバーガーと同様、素材を活かしたハンバーガーを提供している。タイ人の消費者向けに日本とは異なるメニューも取り扱う。現在、タイ国内に21店舗が存在する。GrabやFoodpandaなど各種デリバリーチャンネルでの配達にも対応している。2020年度の売上高は前年比41%減の107百万バーツ、純損益は41百万バーツの赤字であった。

モスバーガーは1972年に日本で創業した。日本人の好みにあったハンバーガーを提供してきた。現在はタイを含め、台湾、シンガポール、香港、中国、韓国、インドネシア、フィリピン、オーストラリアに計1,700店舗以上を展開している。

出典:https://www.mos-th.com/en/

Thai Hachiban Co., Ltd. (タイ・ハチバン)

日系のラーメン店、八番らーめんのタイ拠点。タイでは1991年に設立された。醬油ラーメンや豚骨ラーメンなど数種類のラーメンを中心に、チャーハンや餃子、唐揚げなどサイドメニューも充実している。現在、タイ国内に140店舗が存在する。店頭では冷凍ギョーザの販売も行う。グループ会社のHachiban Trading (Thailand) Co., Ltd.ではラーメンのスープ・たれなどの加工食品の開発・製造・販売を行う。2020年度の売上高は前年比21%減の1,601百万バーツ、純利益は前年比49%減の142百万バーツであった。

八番ラーメンは1967年に石川県で創業した。フランチャイズ展開により店舗数を拡大し、現在は石川県、富山県、福井県、岡山県、長野県、愛知県の6県に110店舗以上を展開する。海外ではタイ以外に香港、ベトナムにも展開する。

出典:https://www.hachiban-trading.co.th/company.html

Foodxcite Co., Ltd. (フードエキサイト)

日系のラーメン店、一風堂のタイでの店舗を運営する。タイでは2014年に設立された。日本と同様、「赤丸」「白丸」のとんこつラーメンを中心に、チャーハンや餃子などのサイドメニューも取り揃える。タイでは現在、レストラン形式、バー形式、キオスク形式の店舗合わせて19店舗を展開している。店舗はショッピングモール内に入っている場合がほとんどである。2020年度の売上高は前年比37%減の218百万バーツ、純損益は25百万バーツの赤字であった。

一風堂は1985年、博多のとんこつラーメン店として創業した。現在は日本全国に133店舗が存在する。海外展開は2008年のニューヨークの第一号店を皮切りに、アジア各国、イギリス、フランス、アメリカなど15か国に128店舗が存在する。

出典:https://ippudo.co.th/

Tana Group International Co., Ltd. (タナ・グループ・インターナショナル)

1980年代にタイで日本人により設立された日本食レストランチェーン。日本食レストランのFuji restaurant、お弁当販売のFuji Quickといった自社ブランドのレストランおよびカレーライスチェーンのCoco ICHIBANYAのタイでのフランチャイズ展開を行っている。店舗はタイおよびASEAN諸国を含め150店舗が存在している。また、同グループでは日本に「バンコクキッチン」というタイ料理レストランを5店舗展開している他、ホテル・不動産事業、お茶や米、調味料といった加工食品製造・販売事業も行う。

2020年度の売上高は前年比464%減の1,542百万バーツ、純利益は前年比878%減の88百万バーツであった。

出典:https://www.tgi.co.th/?lang=en

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タイの主要レストラン・飲食企業2選〜外資系企業編〜

McThai Co., Ltd. (マックタイ)

アメリカ系のハンバーガーチェーン、マクドナルドのタイ拠点。タイでは1985年に設立された。ハンバーガーメニューを中心に、タイ人の食習慣に合わせたご飯のメニューも取り扱っている。現在ではタイ国内に233店舗が存在する。また、ケータリングサービスや各種デリバリーチャンネルでの配達にも対応している。2020年度の売上高は前年比33%減の4,116百万バーツ、純損益は335百万バーツの赤字であった。

マクドナルドはアメリカで1948年に創業した。世界で最も有名なハンバーガーチェーンである。現在は世界中の100か国以上に36,000以上の店舗が存在し、一日に6,900万人もの消費者に商品を提供している。

出典: https://www.mcdonalds.co.th/

Food Forward Co., Ltd. (フード・フォワード)

アメリカ系のサンドイッチチェーン、サブウェイのタイでの事業を統括する。タイでは2003年に設立された。サンドイッチメニューを提供する。現在はタイ国内に74店舗が存在する。タイでも健康的なメニューの需要が増加していることを背景に店舗網を拡大し、2023年までに163店舗にする計画がある。ケータリングサービスや各種デリバリーチャンネルでの配達にも対応している。2020年度の売上高は前年比30%減の8.8百万バーツ、純損益は11百万バーツの赤字であった。

サブウェイは1965年にアメリカの小さなサンドイッチ店として創業した。野菜を多く使用したヘルシーなサンドイッチとして世界中で親しまれており、現在は世界104か国に37,112店舗が存在している。

出典: https://www.subway.com/en-GR/

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