【最新版!】タイの主要飲料メーカー17選〜飲食・製造業(食品)業界〜

タイ 飲料業界 業界地図

タイの飲料業界は、タイビバレッジ(ThaiBev)とカラバオをはじめとするローカル大手が国内外市場を席巻する、エナジードリンクとRTD飲料の一大輸出産地です。17社の主要企業が健康志向シフトと新興国向け輸出強化でブランドの国際化を進めています。

今回は、そんなタイの飲料業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて17社の最新情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

タイの飲料業界 業界地図はこちら!
目次

タイの主要飲料企業12選〜ローカル編〜

Thai Beverage PCL(タイビバレッジ)

Thai Beverage PCL(ThaiBev)は2003年設立のタイ最大の飲料コングロマリットであり、シンガポール取引所(SGX)に上場している。Changビール、est.コーラ、Crystal水など多数のブランドを擁し、スピリッツ・ビール・ノンアルコール・食品の4セグメントを展開する。

財務面では2024年度(2023年10月〜2024年9月)の売上高は約3,403億バーツ、2025年度は約3,333億バーツ(前年比2.1%減)であった。スピリッツ部門のマーケティング支出増大が影響したが、ビールセグメントのコスト低下が下支えした。

2023年9月にOishi GroupのSET上場廃止を完了し、ノンアルコール飲料事業をグループ内で統合した。海外ではベトナム最大ビールメーカーSabeco(持分53.6%)を傘下に持ち、F&Nを通じてマレーシア・シンガポール市場にも展開する。

ASEAN全域での飲料コングロマリットとしての地位確立を中期目標に掲げており、タイ飲料業界の最重要プレイヤーとしての地位は揺るぎない。

出典:https://www.thaibev.com

Carabao Group(カラバオグループ)

Carabao Group PCLは2002年設立のタイのエナジードリンク専業上場企業であり、SETに上場(銘柄コード:CBG)している。主力ブランド「カラバオ」はタイ国内のエナジードリンク市場で約26〜27%のシェアを占め、TCP GroupやM-150と並ぶ主要プレイヤーである。

業績は近年好調で、2024年の総収益は約209.6億バーツ(前年比11%増)に達し、純利益は48%増と大幅成長を記録した。2025年通期では約229億バーツ(前年比10%増)が見込まれる。

ブランド戦略では英国プレミアリーグ・チェルシーFCとのスポンサー契約を活用し、英国・東南アジア・中東への輸出拡大で海外認知度を向上させている。農村部・都市部の双方でリーズナブルな価格帯が支持を集める。

ヘルスケア飲料や低糖カテゴリーへのラインアップ拡充も進めており、タイ飲料業界においてエナジードリンク専業メーカーとして独自のポジションを確立している。

出典:https://www.carabao.co.th

Osotspa PCL(オーソトサパー)

Osotspa PCLは1891年に創業したタイの老舗飲料・パーソナルケア複合企業で、SETに上場(銘柄コード:OSP)している。エナジードリンクM-150、機能性飲料Sponsor、コーラブランドest、清涼飲料Maninなどを主力に、飲料・パーソナルケア・ヘルスケアの3セグメントで事業を展開する。

2025年の総収益は約255.6億バーツ(前年比5.6%減)であったが、コア利益は前年比16%増と収益性改善が顕著であった。国内エナジードリンク市場シェアは2025年末時点で約44.2%を維持し、TCP Group、Carabao Groupと並ぶ国内三強の一角を占める。

2025年2月にはM-150オリジナル(イエローキャップ、限定10バーツ価格)を伝統的流通チャネルに再投入し、価格競争下でのシェア防衛を図った。原料費低下によるコスト効率化が2026年以降の収益改善の柱となっている。

飲料以外にもコンドームブランドDuexやスキンケア製品を擁し、ポートフォリオの多様性が安定成長を支えている。

出典:https://www.osotspa.com

Sermsuk PCL(サームスック)

Sermsuk Public Company Limitedは、est(コーラ)・Sarsi・Crystal飲料水・Oishi緑茶・100Plus・Jubjai・Rangerなどを製造・販売するタイの主要飲料会社である。1952年創業でペプシのボトラーとして長年タイ市場に存在感を持ち、2012年にThaiBevグループ傘下に入った。

2024年7月、ThaiBevの完全子会社So Water Co., Ltd.が株式公開買付けを実施し、同年8月にSETから上場廃止となった。ThaiBevグループのノンアルコール飲料事業集約の一環として位置づけられている。

旧Pepsiボトラーから独自ブランドestを開発した経緯を持ち、ThaiBevグループの流通網を活用して全国展開を維持している。Crystal飲料水はタイの主要飲料水ブランドとして継続的な消費者認知を持つ。

ThaiBevのブランドポートフォリオを担う中核ノンアルコール飲料企業として、2026年5月時点でも事業を継続している。

出典:https://www.sermsukplc.com

Haadthip PCL(ハードティップ)

Haadthip Public Company Limitedは1960年代に設立されたタイ南部専管のコカ・コーラ認定ボトラーで、SETに上場(銘柄コード:HTC)している。ソンクラー県を本拠とし、コカ・コーラ・ファンタ・スプライトのほかスポーツ飲料PoweradeやミネラルウォーターBonAquaを南部14州で製造・販売する。

2025年の売上収益は82.6億バーツ(前年比1.6%増)で、NARTD全体で南部市場シェア23.2%、炭酸飲料セグメントではシェア78.2%のトップポジションを維持した。純利益は5.68億バーツ、配当は1株当たり0.99バーツを実施した。

2025年は農業・工業・観光の三部門が同時に悪化した南部経済の低迷の中、バリュープロモーションでシェア防衛に取り組んだ。2026年は南部観光回復を追い風に売上高82.6〜85億バーツ(前年比3〜5%増)を目標とする。

フランチャイズ方式のコカ・コーラボトラーとして地域密着型の物流・営業網を強みに持ち、南部タイの飲料流通インフラの中核を担い続けている。

出典:https://www.haadthip.com

タイの飲料業界 業界地図はこちら!

Oishi Group(オイシグループ)

Oishi Group PCLは2001年設立のタイのノンアルコール飲料・外食チェーン企業である。2008年にThaiBev(タイビバレッジ)の傘下となり、2023年9月にSETから上場廃止を完了、ThaiBevの完全子会社として事業を継続している。

主力製品はOishi Green Tea(緑茶飲料)シリーズで、Oishi Gold(プレミアム緑茶)・Oishi Chakulza(炭酸緑茶)など多様なラインアップを展開する。タイのRTD緑茶市場でトップシェアを維持し、2022年時点の売上高は約128億バーツであった。

2024年には低カロリー・ゼロシュガー対応の緑茶バリアントが12%増と好調で、地域的な砂糖削減トレンドを捉えた製品戦略が奏功している。ThaiBev傘下シナジーとしてF&Nの流通ネットワークを活用した海外展開も強化中だ。

上場廃止によりThaiBevの非アルコール飲料部門の中核企業として事業効率化が進んでおり、国内外のRTD茶飲料市場での競争力強化に取り組んでいる。

出典:https://www.oishigroup.com

Ichitan Group(イチタングループ)

Ichitan Group PCLは2010年にタン・パサコーンウォン氏(元Oishi共同創業者)が設立したタイの飲料上場企業であり、SETに上場(銘柄コード:ICHI)している。主力ブランド「Ichitan」緑茶はOishi Groupと並ぶタイRTD緑茶市場の二大ブランドのひとつである。

業績面では2024年の売上高は8,671百万バーツ(前年比7.2%増)、純利益は前年比19%増と好調であった。2025年は国内経済低迷で売上高が8,086百万バーツ(前年比5.9%減)に落ち込んだが、OEM輸出が前年比37.2%増と伸長し、2025年純利益は13億バーツ、配当0.60バーツを実施した。

ポートフォリオ多角化としてハーブティー・アルカリウォーター・エナジードリンク(Tan Power)の展開を強化しており、飲料専業メーカーとして幅広いカテゴリーへの参入を図っている。

創業から15年で上場企業として一定の規模を確立しており、タイ飲料業界の主要ローカルプレイヤーとして重要な地位を占める。

出典:https://www.ichitangroup.com

Malee Group PCL(マリーグループ)

Malee Group Public Company Limitedは1976年に設立されたタイの老舗飲料企業で、SETに上場(銘柄コード:MALEE)している。「Malee」ブランドのフルーツジュースはタイのプレミアムジュース市場で47年以上にわたりリーダー的地位を維持しており、果物・野菜加工品とOEM/契約製造の両輪で事業を展開する。

2025年の総営業収益は78.5億バーツ(前年比7.2%減)で、タイ・カンボジア国境問題による乳製品OEM受注の減少が影響した。一方、自社ブランド比率を2028年までに総収益の55%まで引き上げる戦略的転換を進めており、ASEAN域内や日本向けの独自ブランド輸出を拡大中である。

農産物の付加価値化・機能性飲料の開発・省エネ工場への投資を通じてサステナビリティと収益性の両立を図り、タイ農産物加工産業を代表するプレイヤーとして中長期成長を目指している。

2026年5月時点でSETに継続上場しており、安定したガバナンス体制のもと主要飲料企業としての地位を維持している。

出典:https://www.maleegroup.com

Sappe PCL(サッペ)

Sappe Public Company Limitedはバンコクを本拠とする機能性・ファンクショナル飲料の専業メーカーで、SETに上場(銘柄コード:SAPPE)している。「Sappe Aloe Vera」「Mogu Mogu」「All Coco」を中核ブランドとし、機能性飲料・フルーツジュース・パウダーサプリメント・ヘルシースナックの4カテゴリーで展開する。

2025年通期売上高は約53.9億バーツで、アロエベラ飲料とMogu Moguのアジア・中東への輸出成長が業績を牽引した。グローバルでは50か国以上に輸出しており、海外売上比率が国内を上回る輸出主導型のビジネスモデルが特徴である。

機能性・ウェルネス系飲料の需要拡大トレンドを捉え、低糖・フルーツ由来原料・プロバイオティクス配合製品への投資を強化している。2025年にはAIを活用した製品需要予測システムの導入で生産・在庫最適化を推進した。

タイ飲料業界において小規模ながら独自カテゴリーで高付加価値製品を展開する存在として際立つ。

出典:https://www.sappe.com

Tipco Foods PCL(ティプコフーズ)

Tipco Foods Public Company Limitedは1976年設立のタイの飲料・農産物加工企業で、SETに上場(銘柄コード:TIPCO)している。「Tipco」ブランドのフルーツジュース・プロバイオティクス飲料・ファイバー飲料および「AURA」ミネラルウォーターを国内外に展開し、飲料セグメントが主要収益源となっている。

2025年の売上高は約57.4億バーツ(直近12か月ベース)で、Q1 2025の純利益は1.11億バーツを計上した。収益の柱である飲料セグメントでは、機能性成分を付加したプレミアムジュースへの需要増加が業績を支えている。

農産物の加工からパイナップル濃縮果汁・クラッシュドパイナップルの輸出まで一貫生産体制を構築しており、輸出先はアジア・欧州・北米に広がる。健康志向の高まりを受けた国内市場でのプレミアム化戦略と海外輸出の両面で成長を図っている。

2026年5月時点でSETに継続上場しており、タイのフルーツ飲料・加工食品セクターを代表するプレイヤーとして事業を継続している。

出典:https://www.tipco.co.th

タイの飲料業界 業界地図はこちら!

TCP Group(TCPグループ)

TCP Groupはタイのチャリアウォン家が所有する非公開飲料コングロマリットで、1956年に医薬品会社として創業した。1975年に機能性飲料M-150を、1987年にKrating Daeng(クラティンデーン)を発売し、後者はオーストリアのMateschitz氏とのライセンスで「Red Bull」として世界展開された。

2017年時点の売上高が約350億バーツとされ、ベトナム・中国・ネパールに自社工場を持つ。タイ国内エナジードリンク市場シェアは価格改定の影響で2025年末に約12.4%となったが、主要プレイヤーの地位を維持している。

2024年末に「Energizing a Better World for All」を新パーパスとして発表し、東南アジア・アフリカ・中東への輸出拡大を重点戦略に掲げた。2026年Q1にはM-150 Yellowを刷新リリースし流通拡大を推進している。

非上場ながら世界的知名度を持つKrating DaengとM-150を擁し、タイ飲料業界を代表する国際的存在感を持つ企業グループである。

出典:https://www.tcp.com

Singha Corporation(シンハーコーポレーション)

Singha Corporationはタイ最古の民間ブルワリーBoon Rawd Brewery(1933年創業)グループの飲料事業会社として展開し、ミネラルウォーター・炭酸水・ソフトドリンクなど非アルコール飲料を中心に手がける。Singhaブランドのソーダウォーターは1935年に誕生し、タイ全土8か所の自社井戸から採水・製造している。

2023年時点の年間売上高は約356億バーツとされる。ビール市場でSingha・Leoブランドを擁し約57〜62%の流通シェアを持ち、飲料水部門では2024年の販売量が前年比6%増、市場シェアは約20%を確保した。

2024年にはラベルレスボトル(100%リサイクル可能)を導入し、持続可能な包装への転換を推進した。2026年3月にはタイ初となるアルミ缶入りフレーバー付き炭酸水(Singha Sparkling Water Lime)を投入した。

7番目の新工場建設計画も発表済みで、ミネラルウォーター・炭酸飲料の生産能力増強を図るなど積極的な拡大姿勢を維持している。

出典:https://www.singhacorporation.com

タイの飲料業界 業界地図はこちら!

タイの主要飲料企業2選〜日系編〜

Ajinomoto (Thailand) Co., Ltd.(アジノモトタイランド)

Ajinomoto (Thailand) Co., Ltd.はアジノモト株式会社(東証プライム上場)の中核海外子会社として、1960年にタイに進出した老舗日系食品・飲料メーカーである。飲料部門では「Birdy」ブランドの缶コーヒー・RTDコーヒーがタイ市場でオフトレード量ベースのトップシェアを誇る。

2025年度の売上高は326.63億バーツで、タイ食品製造業ランキングで前年8位から6位へと躍進した。Birdyブランドは全体売上の約50%を占める主力製品として、RTDコーヒー市場をリードする。

2025年のビジネスプランでは若年層向けBirdy®のリブランディングと「Birdy® Café」PETボトルのローンチを実施し、タイ産コーヒー豆調達支援も推進した。スコープ1・2排出量92%削減など環境目標でも顕著な成果を上げた。

タイ飲料市場における日系企業の代表格として、機能性・健康系製品への転換を進めながら事業規模の拡大を継続している。

出典:https://www.ajinomoto.co.th

Yakult (Thailand) Co., Ltd.(ヤクルトタイランド)

Yakult (Thailand) Co., Ltd.は日本のヤクルト本社の海外子会社として、タイ国内でヤクルト発酵乳飲料を製造・販売している。ヤクルト本社は1964年の台湾子会社設立以降40か国・地域へ展開しており、タイでの販売は50年以上の歴史を持つ。独自菌株LcS含む乳酸菌飲料として消費者に広く定着している。

最大の特徴は「ヤクルトレディ」による地域密着型の流通モデルである。タイ国内では3,000〜4,000名のヤクルトレディが個別配送と健康教育を組み合わせた独自の販売チャネルを担う。2021年にはオンライン注文システムも導入しEコマースに対応した。

ヤクルト本社の2024年度(2024年3月期)の海外食品・飲料事業は純売上高の43.9%を占め、タイを含む東南アジア地域は重要な貢献地域である。

タイのプロバイオティクス飲料市場は2025〜2030年にかけて高成長が予測されており、ブランド信頼性と独自流通網を強みに市場での存在感を維持している。

出典:https://www.yakult.co.th

タイの飲料業界 業界地図はこちら!

タイの主要飲料企業3選〜外資編〜

Coca-Cola (Thailand) Ltd.(コカ・コーラタイランド)

Coca-Cola(Thailand)Limitedはコカ・コーラ社のタイ現地法人であり、コーラ・ファンタ・スプライト・シュウェップスなど主要炭酸飲料ブランドを販売する。タイにおいてはコカ・コーラシステムが全国7か所のボトリング工場・80か所以上の倉庫・38万5,000か所超の顧客アウトレットを通じて流通網を構築し、約1万人の雇用を創出している。

2025年もタイのソフトドリンクセグメントでのリーダーシップを維持した。同国のソフトドリンク市場は2025年に3.9%の量的成長が見込まれており、ヘルス志向・小容量パッケージへの需要シフトを製品革新で下支えしている。

低糖・ゼロシュガー製品の拡充や環境配慮型包装(rPETボトル採用)への移行を積極的に推進している。2025年の観光客数回復によるホテル・飲食店向けチャネルでの消費拡大も追い風となった。

タイの外資系飲料メーカーとして、サントリーペプシコ(合弁)と並び市場の両横綱をなす存在であり、製品革新・サステナビリティ・チャネル拡充の三方で競争力を維持している。

出典:https://www.coca-colacompany.com

Nestle (Thai) Co., Ltd.(ネスレタイ)

Nestle (Thai) Co., Ltd.はネスレ社(スイス証券取引所上場)のタイ100%子会社であり、1920年代からタイ市場に展開してきた。「Milo」麦芽系チョコレート飲料・「Nescafé」コーヒー・「Nestea」紅茶・「Bear Brand」練乳などの飲料ブランドがタイ全土の家庭・外食・学校給食市場に深く浸透している。

ネスレタイの売上高は2022年実績で568億バーツを計上した。ネスレグローバルの2025年連結売上は1,135億USD(前年比増)で、Miloはダブルデジット成長、Nescaféは寒冷コーヒー濃縮液・RTDコーヒーで強いモメンタムを維持した。

タイでは健康・ウェルネス志向に対応し、低糖・機能性成分添加の飲料ライン拡充を積極的に進めている。学校・病院チャネルでのMiloの強固な地位は長年の栄養教育活動に支えられている。

RSPO認証パーム油やレインフォレスト・アライアンス認証コーヒーなどサステナブル調達と包装軽量化を通じた環境戦略も積極的に推進している。

出典:https://www.nestle.co.th

Suntory PepsiCo Beverage Thailand(サントリーペプシコタイランド)

Suntory PepsiCo Beverage(Thailand)Co., Ltd.は2015年に米PepsiCoと日本サントリーが設立した合弁飲料会社で、ペプシ・7UP・リプトン(RTDティー)・Mirindaなど主要ブランドをタイ国内で販売・マーケティングする。

設立から7年間で平均8.2%の成長を達成し業界平均の約2倍の成長ペースを記録した。2025年版「Top 50 Companies in Thailand」に2年連続で選出されており、タイ外資系飲料市場での安定したプレゼンスを示している。

2025年の戦略では低糖・ゼロシュガー炭酸飲料でのシェア拡大とRTD茶の強化を推進し、2〜3月には「PEPSI: INTO THE NEW ERA」ブランド刷新キャンペーンをバンコクで実施した。

100%リサイクルPETボトル(rPET)をタイ市場に先駆けて導入し、2030年までに全ペットボトルの50%をrPET化する目標を掲げるなどサステナビリティ対応でも積極的な姿勢を示している。

出典:https://www.suntorypepsico.co.th

タイの飲料業界 業界地図はこちら!

FAQ

グループ別に見たタイのエナジードリンクとノンアルコール飲料の動向はどうなっていますか。

エナジードリンクはCarabao Group、TCP Group、Osotspaを中心に安定成長を続け、低糖・機能性飲料へのラインアップ拡充が進んでいます。一方ノンアルコール飲料はThaiBevグループが中心となり、Oishi Groupの統合後も緑茶系RTD市場のトップシェアを維持しています。ブランド多様化と健康志向対応が両分野の成長を支えています。

タイの外資系飲料企業はどのような戦略で市場を攻略していますか。

外資系企業はコカ・コーラタイランド、Nestleタイ、Suntory PepsiCo Beverage Thailandなどが、低糖やゼロシュガー製品、リサイクル材料の導入、現地流通網の活用、ブランド刷新などを通じて競争力を高めています。コカ・コーラはリサイクルPETボトルの普及と環境対応、NestleはRSPO認証やレインフォレスト・アライアンス調達、Suntory PepsiCoは現地市場でのRTD茶・炭酸の強化とブランド刷新を推進しています。

日系企業のタイ市場における役割と代表的なブランドは何ですか。

日系企業はAjinomoto (Thailand) のBirdyを中心としたRTDコーヒーやYakult Thailand の発酵乳飲料で市場をリードしています。BirdyはタイのRTDコーヒー市場でトップクラスのシェアを持ち、Yakultはヤクルトレディによる地域密着型流通で長年の市場安定性を保っています。これらは健康志向や機能性飲料の拡大と連動して成長を続けています。

タイの主要飲料企業が直近で発表・実施した持続可能性や環境施策はどのようなものですか。

持続可能性ではコカ・コーラタイランドが環境配慮型包装の推進とリサイクル素材の活用を進め、Singha Corporationはラベルレスボトル導入と新工場計画で生産性と資源効率を高めています。NestleタイはRSPO認証やレインフォレスト・アライアンス認証の調達を強化し、全体として包装軽量化とサステナビリティを企業戦略の柱としています。

投稿者アバター
スラシット チャンペッチ Thailand-Based Industry Analyst
バンコク在住のタイ人。6年以上にわたり、タイにおける日系企業向けの翻訳・通訳業務に従事。経済・ビジネス・IT分野を中心に、企業調査や情報収集を得意とする。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次