【最新版!】タイの主要食品卸業者14選〜飲食・製造業(食品)業界〜

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今回は、タイの主要食品卸業者に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて14社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

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目次

タイの主要食品卸業者10選〜ローカル編〜

Berli Jucker PCL. (バーリ・ユッカー)

1882年に創業した総合商社。1975年にタイ証券取引所SETに上場した。2001年よりタイの財閥企業Thai Charoen Corporation (TCC)の傘下となっている。包装・容器サプライチェーン事業、消費財サプライチェーン事業、ヘルスケア・テクニカルサプライチェーン事業、小売モダントレード事業の4つの事業分野でトレーディングを行っている。食品は消費財サプライチェーン事業の一部として自社および他社の様々なブランドの商品の製造、流通、マーケティング、小売を手掛ける。代表的な取り扱い商品は果物飲料の「Dole」、乳製品の「Party Daily」、スナック菓子の「Tasto」など。マレーシア、ベトナム、ラオス、ミャンマーなどの周辺諸国にも進出している。

2020年度の売上高は前年比9.4%減の157,697百万バーツ、純利益は前年比45%減の4,001百万バーツであった。

出典: https://www.bjc.co.th/

Saha Pathanapibul PCL. (サハ・パタナピブン)

1942年に創業したローカル系大手商社。1978年にタイ証券取引所SETに上場した。消費財を取り扱う商社として、トラディショナルリテールの小さい商店からモダントレードの大型スーパーマーケットまで、国内に9万以上の販売チャンネルを持つ。計90以上のブランドの600種類以上の商品を取り扱っている。代表的な商品はインスタントラーメンの「MAMA」、キューピーの各種マヨネーズ、カルビーの各種スナック菓子、清涼飲料水の「ポカリスエット」などがある。海外にも進出し、ASEAN諸国や日本、中国などのアジア各国に加え、中東、ヨーロッパ、アフリカの計20か国以上の国で取引を行っている。

2020年度の売上高は前年比1.9%減の32,740百万バーツ、純利益は前年比ほぼ横ばいの1,705百万バーツであった。

出典:https://www.sahapat.co.th/

Premier Marketing PCL. (プレミア・マーケティング)

1977年に創業したローカル系大手商社。2008年にタイ証券取引所SETに上場した。食品卸売商社として、菓子類や飲料、調味料、栄養食品、サプリメント、パーソナルケア製品を取り扱う。「TARO」ブランドのスナック菓子を中心に、「Coryfin」や「Ole」といったキャンディ製品、「Megachef」ブランドの魚醬などを主な取り扱っている。海外にも進出し、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム、韓国などのアジア各国に加えてオーストラリア、ヨーロッパ各国など10か国以上の国で商品を展開している。

2020年度の売上高は前年比1.4%増の4,183百万バーツ、純利益は前年比46%増の404百万バーツであった。

出典: https://www.premier-marketing.co.th/en/index

Asian Sea Corporation PCL. (アジアン・シー・コーポレーション)

1982年に創業したローカル系食品加工業者。1994年にタイ証券取引所SETに上場した。魚介類を使用した冷凍食品やツナ缶、ペットフード、魚用の飼料を製造、販売している。グルーブ会社のAsian Food Co., Ltd.にて海外製品の輸入および国内の流通といった卸売業務を行う。顧客としてはレストランなどの食品業やモダントレードの小売業者がメインである。また、冷凍食品はアメリカ、イタリア、日本、ツナ缶製品は中東などの海外にも輸出しているほか、グルーブ会社のAsian Group SCS Europe GmbHにてヨーロッパにおけるペットフードの卸売を行っている。

2020年度の売上高は前年比6.0%増の8,827百万バーツ、純利益は前年比516%増の818百万バーツであった。

出典:https://www.asiansea.co.th/en/

C.P. Consumer Products Co., Ltd. (シー・ピー・コンシューマー・プロダクツ)

1989年にタイの財閥企業CPグループの一員として設立された商社。消費財全般に関する、国内サプライチェーン構築、マーケティング戦略立案、ブランド開発、倉庫・保管などを行う。Lotus’sやBig Cなどのハイパーマーケットをはじめ、Topsなどのスーパーマーケット、7-Elevenなどのコンビニエンスストア、その他ドラッグストアなどCPグループ内外の幅広い販売チャンネルを持っている。主な取り扱い商品としては「Kombakegoong」ブランドの魚醤、「Tee see bee」ブランドのイワシ缶などがある。

2020年度の売上高は前年比16%減の2,552百万バーツ、純利益は前年比41%減の23百万バーツであった。

出典: https://www.cpconsumer.com/#home

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Sino-Pacific Trading (Thailand) Co., Ltd. (シノ・パシフィック・トレーディング・タイランド)

1970年に創業したローカル系商社。業務用にオランダのバンホーテンココアを初めてタイに輸入したことから食品商社として事業を開始した。現在はキャンディなどの菓子類、チョコレート、スナック菓子、食品、飲料、調味料、ヘルスケア製品など、世界各国の70のブランドの製品を輸入し、タイの消費者に届けている。代表的な商品はチューイングキャンディの「ハイチュウ(Hi-Chew)」、乾燥パスタの「Agnesi」、ミネラルウォーターの「evian」などがある。国内外の各地から調達した商品の品質を保つため、タイ国内に4か所の倉庫を所有している。

2020年度の売上高は前年比2.3%減の29,090百万バーツ、純利益は前年比16%増の1,207百万バーツであった。

出典:http://www.sino.co.th/sino/www/Homepage

Food Project (Siam) Co., Ltd. (フード・プロジェクト・サイアム)

1988年に創業したローカル系商社。食品商社として、魚介類、日本食、肉類、西洋料理、中華料理、飲料、菓子類などの国内外のブランドを業者および消費者に提供している。自社ブランドも持ち、魚介製品の「Blue Sea」、調理済み加工食品の「Deli Max」、日本の調味料「Umami」などを展開する。また、日本の食品メーカー、マルコメ、ミツカン、アメリカのPacific Valley Foodsとパートナーシップを結び、同社製品のタイでの展開も行っている。バンコクの本社および南部のリゾート地プーケット、サムイ島、北部チェンマイの4か所の拠点を有する。

2020年度の売上高は前年比28%減の2,698百万バーツ、純利益は前年比523%増の16百万バーツであった。

出典:https://www.foodproject.co.th/th/

Jagota Brothers Trading Co., Ltd. (ジャゴタ・ブラザーズ・トレーディング)

2010年に創業したローカル系商社。食品商社として、魚介類、肉類、野菜、果物、西洋料理、日本食、菓子類、パン製品などの国内外のブランドを輸入し、タイ国内に展開している。顧客は主にモダントレードの小売店や、レストランやケータリングサービスを行う食品事業者であるが、TopsやBig C、Villa Marketといったスーパーマーケットに直営店を持ち、小売も行っている。また、タイの食品を海外に輸出するサポートも行っている。拠点はバンコクの本社および南部のリゾート地プーケット、サムイ島の3か所を有する。

2020年度の売上高は前年比4.7%増の3,553百万バーツ、純利益は前年比0.3%減の282百万バーツであった。

出典:https://www.jagota.com/home/

Gourmet One Co., Ltd. (グルメ・ワン)

2007年に創業したローカル系商社。肉類、魚介類、野菜、果物、加工食品、飲料、調味料などの食品を輸入し、4つ星、5つ星ホテル、レストラン、機内ケータリング、小売店に卸している。顧客はバンコクおよび地方、ラオスをカバーしている。商品は「De Cecco」ブランドのパスタや、「Les vergers boiron」の冷凍食品など、オーストラリア、チリ、アメリカ、イタリア、フランス、イギリスなどから調達した有名ブランドが中心である。バンコク北郊ノンタブリに本社および倉庫、南部プーケットと北部チェンマイに倉庫を所有している。

2020年度の売上高は前年比37%減の556百万バーツ、純利益は前年比46%減の45百万バーツであった。

出典:https://www.gourmet-one.com/

Tanawat Industrial Co., Ltd. (タナワット・インダストリアル)

1951年に創業したローカル系商社。料理酒、酢、カレーペースト、ソース、ドレッシングなどの調味料、スパークリングワイン、日本酒、フルーツジュースなどの飲料を取り扱う食品商社である。具体的には「Malee」ブランドのフルーツジュース、「鷹正宗」の酒類、「ヤマサ」の醤油・各種調味料など国内外の様々なブランドがある。顧客はモダントレードの小売店、卸売店、レストラン、ホテル、ケータリング業者などであり、幅広い販売チャンネルを持っている。拠点はバンコクに2か所を有する。食品の他にも食器用洗剤や住居用洗剤などの生活消費財も取り扱っている。

2020年度の売上高は前年比37%減の285百万バーツ、純損益は9.1百万バーツの赤字であった。

出典:http://www.tanawat.co.th/

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タイの主要食品卸業者3選〜日系編〜

FB Food Service (2017) Ltd. (エフビー・フード・サービス)

2005年に創業した食品商社。2017年より日本の大手総合商社、双日とローカル企業のThe Peace Canning (1958) Co., Ltd.の傘下となっている。肉類、日本食などの加熱用食品および調理済み食品の製造・販売を行う。主な商品は「Hato」ブランドの魚介類、「FB Chef」ブランドの肉類、カレーライスやとんかつなどである。顧客はホテル、レストラン、ケータリング業者などの食品事業者がメインである。拠点はバンコク東郊サムットプラカーンの本社および南部ソンクラーおよびサムイ島の3か所を有する。

2020年度の売上高は前年比14%減の1,227百万バーツ、純損益は46百万バーツの赤字であった。

出典:https://www.fbfoodservice.com/Home/5e96a00895eb20679004ee4d

Daisho (Thailand) Co., Ltd. (ダイショー・タイランド)

日系の外食・食品商社、ダイショーグループのタイ拠点。タイでは1999に設立された。主に日本食の材料、加工食品の輸出・輸入・卸売を行う。顧客はスーパーマーケット、ハイパーマーケット、食品加工工場、ホテル、レストランなど多岐に渡る。グルーブ会社として、冷凍食品製造のDelica Foods Co., Ltd.、日本食テイクアウト店運営のDaisho Foods Service (Thailand) Co., Ltd.が存在し、日本食の冷凍食品の小売店「Makotoya」もバンコクに1店舗展開している。

2020年度の売上高は前年比8.9%減の413百万バーツ、純利益は前年比23%減の3.2百万バーツであった。

出典:http://daishothai.com/

Bangkok Food System Co., Ltd. (バンコク・フード・システム)

日系の食品商社、アライドコーポレーションのタイ拠点。タイでは2004年に設立された。当初はタイ製品の日本への輸出事業から始まり、現在ではファブレス方式によりタイ企業と提携して開発・生産した商品を世界17か国以上へ輸出している。輸入事業では日本の青果をコンテナ輸入することにより、短いリードタイムでコストを抑えた輸入を可能としている。また、日本の魚介類の輸入事業も行っており、仲卸を通さずに大卸から鮮魚を仕入れ、日本の本社と連携してタイへの輸入・加工などを行うため、鮮度の高い商品を適正な価格で提供できる体制となっている。

2020年度の売上高は前年比2.2%増の426百万バーツ、純利益は前年比116%減の1.7百万バーツであった。

出典: http://www.bfs-info.com/

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タイの主要食品卸業者〜外資系編〜

DKSH (Thailand) Co,. Ltd. (ディーケーエスエイチ・タイランド)

スイス系の大手商社、DKSHのタイ拠点。タイでは1980年に設立された。DKSHの消費財部門が持つ、世界23か国に及ぶ19,500人の専門家と、800以上の顧客のネットワークで様々な食品の輸出・輸入をサポートする。顧客にはモダントレード、トラディショナルトレードの小売店、ホテルなどがある。取り扱い商品は栄養食品、菓子・スナック菓子、飲料、乾燥食料品、乳製品などで、代表的な商品としては「Kraft」の調味料、「lindt」のチョコレート、「Pepsi」の清涼飲料水などがある。

2020年度の売上高は前年比7.8%減の108,881百万バーツ、純利益は前年比29%減の1,083百万バーツであった。

出典: https://www.dksh.com/th-en/home

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