【最新版!】インドネシアの主要レストラン・飲食企業12選〜飲食・製造業(食品)業界〜

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今回は、インドネシアの主要レストラン・飲食企業に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて12社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

読了時間の目安:5分

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インドネシアの主要レストラン・飲食企業4選〜ローカル企業編〜

PT Pioneerindo Gourmet International Tbk(パイオニアリンド・ガーメット・インターナショナル)

1983年に設立されたインドネシアのフライドチキンチェーン店。設立当初は米国の「Pioneer Take Out」のフランチャイジーとして「California Pioneer Chicken」からスタートした。

1989年にはフランチャイジーからフランチャイザーに立場を変え、独自のブランド「California Fried Chicken(CFC)」を始めた。1994年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「PTSP」である。筆頭株主はPT GRAHA SENTOSA PERSADAで23.67%を保有している。

1993年にはドーナツやパン製品を扱うチェーン店「CalDonat」をオープン。1996年には「SapoOriental」と呼ばれるファミリーレストランをスタート。2017年にはPT Pioneerindo Sugakico Indonesiaを設立して「スガキヤ」の商標でラーメンビジネスをスタート。2020年末までにCFC281店舗、Sapo10店舗、Cal Donat 23店舗、スガキヤ4店舗の合計318店舗を所有。2020年のPTSPの売上高は3,726億ルピアであった。

出典:https://www.cfcindonesia.com/home 
https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202107/a949b62841_23170df890.pdf 

Rumah Makan Sederhana(ルマ・マカン・スデゥルハナ)

1972年に設立されたインドネシアの食堂。1号店はジャカルタのベンヒル市場にオープンしたパダン料理の小さな食堂。インドネシア語で「rumah makan」は「食堂」、「sederhana」は「質素な」を示す。2000年には「SA」のロゴと「SEDERHANA」の商標を知財局に登録した。2013年には店舗管理のためPT SEDERHANA ABADANMITRA(SA)を設立した。

メニューはチキン料理、肉料理、Gulai(カレー)、魚料理、サテやMartabak Telurなどである。店舗はインドネシア国内に135店、マレーシアに3店。国内店舗の内訳は、ジャワ島が91店、スマトラ島が37店、リアウ諸島が8店、スラウェシ島が4店、カリマンタン島が3店である。最も多くの店を展開している州はDKIジャカルタの52店で全体の約4割を占める。
ケータリングサービスも行っており、エリアはジャカルタ、タンゲランとバンドンで最小10個から注文できる。企業向けは最小100個の注文から最大5%の割引がある。

出典:https://www.restoransederhana.id/

HokBen(ホクベン)

1985年に設立されたインドネシアの日本食ファストフード(弁当)チェーン店で、PT Eka Bogaintiが運営する。1号店はジャカルタのKebon Kacangに出店した。2009年には、HokBen 「ドライブスルー」システムがジャカルタ近郊(JABOTABEK)に7店、中部ジャワに3店、東ジャワに1店、バリ島に1店、スマトラ島に1店の合計13店に導入された。

HokBen AppsはGoogle PlayとApp Storeの両方でダウンロードできる。

サービスは、デリバリー、ダインイン、テークアウェー、ドライブスルーとラージオーダーの5つから選べる。メニューは、セットメニュー、メインメニュー、フライド(揚げ物)メニュー、スープとすき焼き、デザート、スナック、ドリンクメニュー、サイドディッシュに区分されている。また、メニューには日本語が併記されている。デリバリーについては、会議や残業職など時間厳守で配達することが謳われており、アプリ、ネットあるいは専用電話で注文できる。

出典:https://www.hokben.co.id/

Es Teler 77(エス・テロール77)

1982年にジャカルタで設立されたファストフードチェーン。PT Top Food Indonesiaが運営。当初は中央ジャカルタのショッピングセンターのテラスに屋台を開設。1987年フランチャイズ1号店が中部ジャワ州のソロにオープンした。なお、「Es Teler 77」がインドネシアで初めてフランチャイズシステムを導入したファーストフードチェーンである。

1998年には初の海外出店をシンガポールで果たした。2000年にはオーストラリアのメルボルンに進出した。現在、インドネシアと海外に140店舗以上を展開。

「Es Teler 77」の名物はジャックフルーツ、アボカドとココナッツの入ったコールドドリンク「Es Teler」。主なファーストフードメニューは、牛肉のミートボールのスープ「Bakso」、チキンヌードルの「Mie Ayam」、焼きそばの「Mie Goreng」やフライドチキンの「Ayam Goreng」など。レストランメニューには、セットメニュー、魚料理、鶏料理、アヒル料理、オックステール料理などがある。

出典:https://esteler77.com/ 

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インドネシアの主要レストラン・飲食企業4選〜日系企業編〜

Yoshinoya Indonesia(吉野家インドネシア)

日本の吉野家がインドネシアのPT MULTIRASA NUSANTARAと2009年にフランチャイズ契約を締結。2010年「吉野家」1号店をオープン。2017年にPT Happy Restaurants Indonesiaを設立。2018年に「はなまるうどん」1号店をオープン。

吉野家の店舗数は着実に増え、2016年に50店、2018年には80店を超え、現在、126店舗まで拡大している。吉野家は「JAPAN’S NO.1 Beef Bowl」としてとりわけジャカルタを中心に普及している。

牛丼には2種類あり、「オリジナル牛丼」と「焼肉丼」で「焼肉丼」は発売以来大ヒット商品となっている。メニューは、牛丼のほかにエビ丼、照り焼きチキン丼、ブラックペッパー牛丼、チキンセット(クリスピー、からあげ)やサイドディッシュ(エビフライ、卵焼き、シュウマイ)などバラエティに富んでいる。また、「yoshinoya jalan jalan」という名称の移動キッチンカーでスペシャルイベントや大量注文の要望に対応している。

出典:http://yoshinoya.co.id/menu.htm 
https://www.yoshinoya-holdings.com/english/group/southeast_asia.html

Marugame Udon Indonesia(丸亀うどんインドネシア)

日本の「株式会社丸亀製麺」が2013年にインドネシアへ進出。1号店はジャカルタにあるインドネシア最大のショッピングモールのタマンアングレックモールにオープン。

使用するレシピはすべて日本の「丸亀うどん」と同じで、品質と天然素材を使い、日本の特別な技術を使って各店舗で調理、各店舗で厳格な品質保証基準に基づいて管理しており、2015年にはMUIハラール認証を取得している。
主な商品は「うどん」と「てんぷら」である。丸亀うどんは現在、ロサンゼルス、ハワイ、モスクワ、シドニー、ソウル、香港、その他の世界の主要都市に1,100を超える店舗がある。インドネシアでもさまざまな主要都市に店舗がある。2021年11月現在、ジャカルタ近郊(JABOTABEK)に40店、西ジャワに11店、中部ジャワに8店、東ジャワに6店、バリに2店、スマトラ島に3店、カリマンタン島に3店、スラウェシ島に4店、リアウ諸島に3店の合計80店をインドネシア全土に展開している。

出典:https://marugameudon.co.id/ 

Gyu-Kaku Indonesia(牛角インドネシア)

日本の焼肉レストラン「牛角」が2015年にインドネシアのイオンモールBSDシティに1号店を出店した。現在、牛角は世界中に700店舗以上を出店している。

インドネシアでは2021年11月現在、ジャカルタ近郊(JABOTABEK)に24店、西ジャワに1店、中部ジャワに2店、東ジャワに4店、バリに1店で、インドネシア全土に合計32店舗がある。
牛角のベストセラー牛肉は、「カルビ」「キングはらみ」「ドラゴン・カルビ」と「すきしゃぶ」である。牛角では牛肉だけでなく、鶏肉や魚介類、そして50種類以上のサイドディッシュが取り揃えられている。メニューは大きく分けると3つ。ブッフェ、アラカルトとランチ。制限時間90分の食べ放題のブッフェには、スタンダード、プレミアムとバースデー(誕生月のみ利用可)の3つのコースがある。アラカルトは前菜、肉、焼き物、サイドディッシュ、デザートと飲み物となっている。ランチは焼肉セットのほか、丼や揚げ物セットなどがある。

出典:https://gyu-kaku.id/

Pepper Lunch Indonesia(ペッパー・ランチ・インドネシア)

日本とアジアに200店舗以上あるファーストフードステーキハウスの「Pepper Lunch 」が2008年にインドネシアに進出。インドネシアのフランチャイジーはPT BOGA INTI。

2008年に「Pepper Lunch 」はジャカルタ、バンドンとスラバヤでスタート。2014年にはパレンバンとボゴールでスタート。2015年にはマナド、バリクパパン、プカンバルでスタート。2016年にはデポックとサマリンダでスタート。2021年11月現在、「Pepper Lunch 」はジャカルタ近郊(JABOTABEK)に35店、西ジャワに4店、中部ジャワに1店、東ジャワに5店、バリ島に2店、スマトラ島に4店、リアウ諸島に2店、スラウェシ島に3店、カリマンタン島に1店の合計57店舗がある。

オーストラリア産の牛肉を使ったメニューは4つ。サーロインを使った「Pepper Steak」、記念すべき食事に最適の「Prime Tender」、大きくジューシーな「The GIANT」とジューシーでおいしく卵のついた「Hamburg Steak」である。

出典:https://pepperlunch.id/

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インドネシアの主要レストラン・飲食企業4選〜外資系企業編〜

PT Fast Food Indonesia Tbk(ファスト・フード・インドネシア)

1978年に設立されたインドネシアのフライドチキンチェーン店。インドネシアで唯一のKFCブランドフランチャイズを運営。1978年に1号店をジャカルタのJalan Melawaiにオープン。その後、バンドン、スマラン、スラバヤ、メダン、マカッサル、マナドなど、インドネシアの他の多くの主要都市に拡大。

1990年にはインドネシアの財閥グループの一つサリムグループが資本参加した。1993年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「FAST」である。筆頭株主はPT. Gelael Pratamaで40%を保有している。また、サリムグループ傘下のPT. Indoritel Makmur Internasional Tbkが35.84%保有している。

KFCの主力商品はColonel’s Original RecipeとHot & Crispy Chickenで幅広く消費者の支持を得ている。2020年末現在、KFCのチェーン店は34州170都市に743店舗を展開しており、15千人以上の従業員が従事している。2020年の売上高は4兆8,404億ルピアであった。

出典: https://kfcku.com/ 
https://annual-reports.kfcku.com/2020/mobile/index.html 

PT Sarimelati Kencana Tbk(サリムラティ・クンチャナ)

1987年に設立された世界100か国以上に18,000店以上のピザレストランを展開している「Pizza Hut」のインドネシアのフランチャイジー。事業の発展は、食品および飲料業界で数え切れないほどの経験を積んだSriboga GroupのPT Sriboga Raturayaによる買収によって加速された。「Pizza Hut」の店舗数の増加と、2007年のPizza Hut Delivery(PHD)の開始を推進した。

2018年にはインドネシア証券取引所(IDX)上場。IDXコードは「PZZA」である。筆頭株主はPT Sriboga Raturayaで64.79%を保有している。

また、2018年にはテイクアウトサービスを提供するPizza Hut Express(PHE)を開設した。製造面では、ジャカルタのパスタ工場、西ジャワのソーセージ工場、西ジャワ、中部ジャワ、東ジャワ、バリ、南スラウェシと北スマトラのパン生地工場など、インドネシア全土に工場を運営。2020年末のレストラン店舗数は32州に260店。2020年のPizza Hutの売上高は3兆4,584億ルピアであった。

出典:  https://sarimelatikencana.co.id/

McDonald‘s Indonesia(マクドナルド・インドネシア)

世界100か国以上に数千店のハンバーグレストランを展開する「Macdonald’s」が1991年にインドネシアに1号店を出店。出店場所はジャカルタのタムリンのサリナ。1994年HALAL認証を取得。1995年「ドライブスルー」を開始。2007年には「Mac Café」1号店を開店。

2009年にはRekso Groupの子会社であるPT Rekso Nasional  Food(RNF)がMcDonald’s International Property Company(MIPCO)とマスターフランチャイズ契約を締結。これによりRNFにはマクドナルドのレストランを運営し、インドネシア全土に新しいレストランをオープンする許可が与えられた。

2010年に第100号店をジャカルタのKelapa gadingにオープン。2019年第200号店を南カリマンタン州のBanjarmasinにオープン。これまでにRNFはインドネシア全土の14,000人以上の従業員に支えられ、インドネシアのさまざまな都市に200を超えるマクドナルドの店舗を開設してきた。

出典: https://mcdonalds.co.id/ 

A&W Indonesia(A&Wインドネシア)

米国カリフォルニア州で創設されたグローバルに展開するA&Wアメリカンレストランが1985年インドネシアに進出。現在、月間5百万人の顧客が利用するインドネシア有数のファーストフードレストランで、インドネシア全土に230店以上のレストランを展開している。

メニューにはセットメニュー(メインディッシュ+ルートビア(ソフトドリンク)+α)、ポテトセットメニュー、ピクニックバレル、パーティーバレル、ラッキーディセット、アラカルトなどがある。また、A&Wのもっとも有名なドリンクはルートビアで世界中どこのA&Wでも提供されている。さらに定番メニューではないが、プロモーションとして、日本のカレーシリーズということでビーフカレー、チキンカレー、エビカレーも提供されている。

A&Wのマスコットは「Rooty」。1974年カナダに登場した。現在、「Rooty」は英語、マレー語、タイ語、インドネシア語、日本語、アラビア語とベンガル語を使いこなしている。

出典: https://www.awrestaurants.co.id/

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