【最新版!】インドネシアの主要食品卸業者12選〜飲食・製造業(食品)業界〜

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今回は、インドネシアの主要食品卸業者に焦点を当て、ローカル12社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

読了時間の目安:5分

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インドネシアの主要食品卸業者12選〜ローカル編〜

PT Indofood Sukses Makmur Tbk(インドフード・スクセス・マクムール)

1990年にインドネシアの食品会社として法人化された。設立当初の社名は、PT Panganjaya Intikusumaであった。1994年に社名をPT Indofood Sukses Makmurに変更。同年、インドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「INDF」である。筆頭株主はFIRST PACIFIC INVESTMENT MANAGEMENT LTDで50.07%を保有している。

主要な事業は4つ。①消費者ブランド製品事業:インスタントラーメン、スナック、調味料、栄養食品、乳製品や飲料などの製造、②Bogasari事業:小麦粉とパスタの製造、③農業事業:研究開発、種子育種、油ヤシの栽培と食用油、マーガリン、ショートニングの製造、④物流事業:全国に1,300以上の流通/在庫ポイントを持つインドネシアで最も広範な流通ネットワークを活用し、インドフードおよびその子会社ならびに第三者によって製造された消費者製品を市場に流通させている。

2020年のINDFの売上高は、81兆7,315億ルピアであった。

出典:https://www.indofood.com/business/consumer-branded-products
https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202106/04fb97076d_58a04eeb38.pdf  

PT Wicaksana Overseas International Tbk(ウィチャクサナ・オーバーシーズ・インターナショナル)

1964年に北スマトラのメダンにPT Djangkar Djatiを設立して流通事業を開始。以来、取り扱い品目はスナック、飲料、粉乳、インスタントラーメン、パーソナルケア、化粧品、医薬品、家庭用品、食用油など幅広い製品に拡大し、製品品種の増加に伴い、スマトラ島、ジャワ島、カリマンタン島の大都市にも販売拠点を拡大した。

1992年にはPT Wicaksana Overseas Internationalに社名を変更した。1994年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「WICO」である。筆頭株主はDKSH Holding AGで64.904%を保有している。

現在支店は全国に8か所ある。ジャカルタ、西ジャワ州のバンドン、中部ジャワ州のスマラン、東ジャワ州のスラバヤ、南スマトラ州のパレンバン、北スマトラ州のメダン、リアウ州のプカンバルと南スラウェシ州のマカッサルである。流通センターはインドネシアの主要都市60か所にある。2020年のWICOの売上高は3兆972億ルピアであった。

出典:https://wicaksana.co.id/ 
https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202107/6d17d5b997_58f3fa6d7b.pdf 

PT Tigaraksa Satria Tbk(ティガラクサ・サトリア)

1986年に設立されたインドネシアのコンシューマー商品の卸売会社。1990年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「TGKA」である。筆頭株主はPT. Penta Widjaja Investindoで36.6%を保有している。

2005年には粉末飲料、粉末調味料や粉砂糖の生産事業も開始。コンシューマー製品として取り扱っている品目は、乳幼児用栄養食品、食品、飲料、歯磨き粉、化粧品、乳児用品、乳製品、冷凍食品など。
流通ネットワークは、中央倉庫:4か所(36,660㎡)、地域倉庫:34か所(53,368㎡)、自社トラック:330台以上、サブディストリビューター:85社以上、アウトレット数:224,128店。ジャワ島、スマトラ島、カリマンタン島、スラウェシ島、バリ島、リアウ諸島など全国をカバーしている。アウトレットの内訳は、一般小売店が64%、薬局が19%、ミニマート(コンビニ)が15%、現代小売店が2%である。2020年のTGKAの売上高は12兆4,889億ルピアであった。

出典:https://www.tigaraksa.co.id/
https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202104/242f015bbc_3fa3b4f049.pdf 

PT Kino Indonesia Tbk(キノ・インドネシア)

1991年に設立されたインドネシアのコンシューマー商品の卸売会社。設立時の社名はPT Dutalestari Sentratama(DLS)。1997年にはスナック菓子製造会社PT Kino Sentra Industrindo (KSI)を設立し事業を拡大。KSIは、キャンディー、スナック、チョコレートなどのさまざまな軽食品、および粉末状のフレーバードリンクを製造。KSIが最初に発売した商品は「キノキャンディ」。

1999年にはトイレタリー、化粧品、パーソナルケア、飲料、医薬品を生産するPT Kinocare Era Kosmetindoを設立。2014年には社名をPT Kino Indonesiaに変更した。2015年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「KINO」である。筆頭株主はPT Kino Investindoが70%を保有している。

現在、Kinoには、34のカテゴリに分類された700を超えるワイドレンジの製品群があり、37のブランドで販売されている。2020年のKINOの売上高は4兆250億ルピアであった。

出典:https://www.kino.co.id/
https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202105/e74e63d1a0_55eb9c6246.pdf 

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Bariball Agriculture(バリボール・アグリカルチャー)

1991年に枝豆やグリーン大豆の実験的農業を開始。1993年には枝豆の日本輸出を開始。2012年にはジャワ島とビリトン諸島でプランテーションを運営する会社として設立された。

「Bariball」は国内および国際市場に高品質の枝豆、生姜、胡椒、ココナッツなどを継続的に供給している。生産能力は、コショウ:年間60トン、枝豆:年間400トンと生姜:年間750トンである。工場面積は4.2ha。冷蔵容量は1,000トン。冷凍枝豆や冷凍オクラなどを生産している。主な市場は、中東、シンガポール、マレーシア、オーストラリアとインドネシアである。
「Bariball」では自社生産品以外の食品も取り扱っており、主な取扱商品は、果物と野菜(枝豆、オクラ、ムキマメ、マンゴー、キャベツなど)、スパイスとハーブ(ペッパー、クローブ、ジンジャーなど)、海産物(冷凍魚の切り身、新鮮な魚介類など)、加工品(マグロの缶詰、ココナッツオイルと砂糖、枝豆のパッケージ、胡椒など)である。

出典:https://bariballagriculture.com/

PT Sukanda Djaya(スカンダ・ジャヤ)

1974年にシンガポールの「Cold Storage」「Amatil」とローカルパートナーのWT ChenによってPT Diamond Cold Storageが設立された。1978年にはPT Diamond Cold Storageが生産する「ダイヤモンドアイスクリーム製品」を販売するためにPT Sukanda Djaya (Sukanda)がジャカルタに設立された。

Sukandaは、冷蔵食品および飲料の流通会社であり、冷凍、冷蔵、乳製品、および乾燥食品および飲料製品の主要な輸入業者である。1984年に貿易部を設立、最初の外国ブランドであるマケインフーズフライドポテトの輸入と流通を成功裏に開始。
1995年にドライフードおよび飲料部門を設立。1999年にドライ、チルド、コールドで12,000パレットポイントの新しい流通センターをCibitungのMM2100工業団地の中に建設。2011年に特殊飲料および飲料機器部門を設立。2012年に製菓部門を設立。2013年に18,000パレットポイントの容量を持つ新しい乾燥空調倉庫が建設された。

出典:https://sukandadjaya.com/

CV Libra Food Service(リブラ・フード・サービス)

1989年に設立された肉、シーフード、調味料、スナックなどの高級製品の輸入販売業者。現在、米国、日本、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパ、韓国を含む幅広い国から、2,000を超える製品ライン(SKU)を備えた200を超えるブランドを輸入し販売している。

主な顧客は高級ホテルやビジネスホテル、レストランチェーン、独立型店舗、スーパーマーケットチェーンなど。ジャカルタに本社を置き、バリに支社を置く。

コールドチェーンの完全性を維持し、製品の品質を保持するために、お客様の玄関先まで届ける冷蔵トラックを用意している。また、市場の需要に応えて、ソーセージ、ハム、ベーコン、パテ、マリネした調理済みアイテムなど、小規模な集まりや大規模なイベントに適したさまざまな製品を製造できる社内の食肉加工センターを設置。一方、上質な肉やステーキをお手頃価格で楽しめるミートミーを4店舗、また、一味違う日本料理を提供するエビスヤをオープン。

出典:http://libra-food.com/id/ 

PT Soejasch Bali(スージャス・バリ)

1983年に設立されたインドネシアの食品販売会社。本格的なドイツのソーセージ、ハム、塩漬け肉を専門としている。

PT SOEJASCH BALIには4つの製品ラインがあり、それぞれがインドネシアのさまざまな市場にサービスを提供している。1)MAMA’s :ハラール以外の肉のセレクションを提供、2)NIKMAT :ハラール肉のセレクションを提供、3)CATER :ローカルベンダーに適したオプション、4)CHEF‘s:高品質で競争力のあるグレードの肉製品を提供。

生産は、ドイツの経験豊富なマスターブッチャーの下で監督されている。また、最高の設備を使用し、「安全性と品質に妥協しない」という明確な自社のポリシーとMUIの厳格なポリシーによるハラール認証と食品と安全性の認証に基づき生産を行っている。PT SOEJASCH BALIがカバーする食品流通エリアはジャワ島の主要都市のジャカルタ、バンドン、ジョグジャカルタ、スラバヤとバリである。10㎏以上注文すると送料無料サービスがある。

出典:https://soejasch.com/

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PT PANGAN LESTARI(パンガン・レスタリ)

1983年に設立されたインドネシアの企業間(B2B)市場に供給する冷凍および乾燥製品を専門とする大手フードサービスディストリビューター。設立時は親会社であるインドネシアの近代化されたエビクラッカーメーカーのパイオニアであるSekar Lautのエビクラッカー製品の流通から始めた。

以来、流通ネットワークを拡大し、現在ではスラバヤに本社を置き、ジャカルタ、バンドン、ジョグジャカルタ、スマラン、バリ、マラン、シドアルジョの7つの主要都市に豊富な食料在庫と支店を持っている。そして、20を超えるエージェント、46の卸売業者、小売業者と提携することで、ロジスティクスを最大化してきた。

取り扱う商品は、「Callebaut」:ベルギーのクーベルチュールチョコレート、「PreGel」:イタリアのジェラート、「XIANG LONG」:中国の春雨、「Lobo」:70種類以上の調味料、「KAWAN FOOD」:マレーシアにあるアジアの冷凍食品の最大メーカーなど特徴のある商品を扱っている。

出典: http://www.panganlestari.co.id/about-us/

PT Sinbad Karya Perdagangan(シンバッド・カルヤ・プルダガンガン)

インドネシアで最大の小売業者のためのB2Be-コマースプラットフォーム。 Step1:Google PlaystoreからSinbadアプリをダウンロード、Step2:登録、Step3:審査とアカウント開設、Step4:取引開始、と簡単に始められる。 80以上のブランドを取り扱い、品揃えは5,000点以上。インドネシア全国150以上の都市の小売店にサービスを提供している。

取り扱う商品は、食品(スナック、お菓子、ナッツ、缶詰、即席麺、油、小麦粉、冷凍食品など)、飲料(ミネラルウォーター、ソフトドリンク、コーヒーなど)、乳製品(ミルク、練乳、ベビーミルクなど)お風呂用品(ボディーソープ、シャンプー、ローションなど)、ベビー用品(ベビーフード、ベビーソープ、ベビーシャンプーなど)ペット用品(ドッグフード、キャットフード、ペット用品など)。
Sinbadの4つの特徴は、1)ベストプライス、2)信頼の配送、3)様々なオリジナル商品、4)フレキシブルで安心なキャッシュレス支払方法である。

出典: https://sinbad.co.id/

PT Inter Buana Mandiri(インテル・ブアナ・マンディリ)

1985年に設立されたインドネシアの食品飲料卸売会社。設立時はUD.Capstanという小さな食料品店であった。途中でUD Kapitan に変わり、2005年に現在の社名PT Inter Buana Mandiriになった。

Inter Buanaで取り扱う商品は、スナック(クッキー、チョコレート、チップス、ケーキなど)、飲料(ジュース、紅茶、コーヒー、牛乳、ミネラルウォーターなど)、野菜と果物の缶詰、肉と魚の缶詰やソーセージなどの加工品、食用油とバター、ジャム・ハチミツ・シロップ、グレインとシリアル、パスタとヌードル(うどんや即席麺も含む)、調味料とソース、ベジタリアン用加工食品などである。

取り扱う商品点数は数千点である。中にはインドのカレーパウダーの「De Maderaas」やイタリアのチョコレート「Vergani」のようにインドネシアにおけるソールエージェントの役割を果たしている商品もある。会社の所在地はスラバヤのシモクルト。事業活動の中心はジャワ島東部である。

出典: https://www.ibmindonesia.com/ 

PT Puri Pangan Utama(プリ・パンガン・ウタマ)

1985年に設立されたバリの食品ディストリビューター。PT Puri Pangan Utamaはバリ州の冷凍食品サプライヤーのパイオニアとして広く知られており、現在もさまざまな種類の冷蔵および乾燥食品の品ぞろえを拡大している。

一流ホテル、レストラン、ケータリング、スーパーマーケット、およびさまざまな小売店とのネットワークを拡大してきた。さらに、2013年に宅配サービス部門が加わったことで、お客様は優れた商品を直接戸口まで届けられるという便利さも享受できるようになった。

PT Puri Pangan Utamaの活動範囲はバリの9つの主要な県であるバドゥン、デンパサール、ジャンヤル、シンガラジャ、カランガセム、ネガラ、バンリ、クルンクン、タバナンである。最先端の冷蔵室、チラー室、乾物貯蔵室、乾物トラック、25台以上の冷蔵トラックを装備し、最高品質の食品を提供する体制を整えている。また、150人以上の経験豊富で知識豊富な専任チームがサービスを提供している。

出典: https://puripangan.co.id/ 

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