ベトナムの飲食業界は急成長を遂げており、特に外食産業では多様な企業が競い合っています。この記事では、ローカル企業から日系・外資系企業まで、2025年時点で注目すべき主要企業を厳選して30社ご紹介します。市場動向を踏まえた事業戦略も併せて解説するので、ベトナム進出を考える日本企業にとって非常に参考になる内容です。
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ベトナムの主要レストラン・飲食企業11選〜ローカル企業編〜
GoGi house (ゴーギハウス)
GoGi Houseは、2013年にベトナムでオープンした韓国風バーベキューレストランブランドであり、ベトナム外食最大手企業であるGolden Gate Trade & Services JSCが運営している。同ブランドは、2025年2月時点で全国41省・市にわたる128店舗を展開し、安定した成長を遂げている。また、GoGi Houseは2021年に「ベトナム強力ブランドTOP100」に選ばれ、ブランド力が高まっている。
GoGi Houseは、顧客の幅広いニーズに対応するため、焼肉や鍋の食べ放題をはじめ、個別メニューにも力を入れている。提供するメニューは多様であり、オーストラリア産、カナダ産、アメリカ産の高品質な牛肉や豚肉、鶏肉、海産物を使用しており、特に品質にこだわっている。これにより、焼肉や鍋を楽しむだけでなく、幅広い選択肢の中から好きな料理を選ぶことができる。
同ブランドのメニューは、韓国風の味付けが特徴であり、温かいメニューから冷たいメニューまでさまざまな種類を取り揃えている。価格帯は165,000VNDから629,000VND程度で、顧客の予算に応じた選択肢を提供している。
GoGi Houseの店舗は、ショッピングセンターや幹線道路沿いなど、アクセスの良い場所に多く立地している。このような立地は、賃貸料が高い場合が多いが、それでも集客力が高く、ブランドの認知度向上に寄与している。特に誕生日や記念日、家族との食事などで利用されることが多く、顧客の生活シーンに合わせた利用がされている。
出典:https://gogi.com.vn/
Kichi-Kichi (キチキチ)
Kichi-Kichiは、2009年にベトナムでオープンした飲食店チェーンで、ベトナム外食最大手企業であるGolden Gate Trade & Services JSCが運営している。2025年2月時点で、同ブランドはベトナム全土に102店舗を展開し、鍋料理のビュッフェスタイルが特長の人気ブランドとして広く認知されている。
Kichi-Kichiのメインメニューは鍋料理で、ビュッフェ形式を採用しており、顧客は様々な具材を自分で選び、好みに合わせて鍋を楽しむことができる。特徴的なのは、店内に設置されたコンベヤーベルトシステムで、これは日本国内の回転寿司店などで見られるスタイルを取り入れている。このユニークなスタイルは、食事を楽しみながら視覚的にも楽しさを提供し、特に若年層や家族連れの顧客に好評を得ている。
店舗で提供される食材は、アメリカ産の牛肉や新鮮なサーモン、さらに安全で高品質な野菜など、約100種類以上の食材が揃い、顧客はそれらを選んで、定額制で時間無制限で楽しむことができる。このビュッフェ形式の食事は、個々のニーズに合わせて自由に選べるため、多様な食の好みに対応しており、価格帯は200,000VNDから250,000VND程度で、コストパフォーマンスの高い選択肢を提供している。
Sumo BBQ (相撲BBQ)
Sumo BBQは、2010年にベトナムでオープンした飲食店チェーンで、ベトナム外食最大手企業Golden Gate Trade & Services JSCが運営している。同ブランドは、日本風の焼肉や日本料理を中心に、質の高い食材を使用したメニューを提供している。2025年2月時点で、Sumo BBQはベトナム全土で20店舗を展開しており、主に都市部を中心に高い人気を誇っている。
Sumo BBQのメニューには、和牛やアメリカ産の牛肉、イベリコ豚などの高級肉を使用した焼肉や、鍋料理をはじめとする多彩な料理が揃っている。これらの高品質な食材を使用した料理は、焼肉の味わいを最大限に引き出し、顧客に満足のいく食体験を提供している。
特に複数名で利用できるバーベキューコースやコンボメニュー、ビュッフェメニューなどが豊富で、友人や家族と一緒に楽しむのに最適な選択肢を提供している。バーベキューコースでは、肉や海鮮、野菜などの食材を自由に選んで焼くスタイルで、シェアしながら食事を楽しむことができる。また、ビュッフェ形式のメニューは、様々な料理を時間無制限で楽しめるため、食べる楽しみが倍増する。
Sumo BBQは、その高級感と日本風の焼肉料理が特徴であり、ベトナム国内でもプレミアムな外食ブランドとして位置づけられている。特に高級肉や鍋料理を楽しむために来店する顧客が多く、宴会や記念日などの特別な食事シーンにも利用されることが多い。
出典:ttps://sumoyakiniku.com.vn/
King BBQ (キングBBQ)
King BBQは、2011年にベトナムでオープンした飲食店チェーンで、ベトナムの外食業界において2番手の企業であるRedsun Groupが運営している。同ブランドは、ビュッフェ形式の韓国風焼肉をメインに提供しており、ベトナム全土で82店舗を展開している。
King BBQのメニューは、韓国料理に特化しており、キムチやプルコギ、ビビンバをはじめとする韓国風の約200種類の料理を提供している。焼肉の種類も豊富で、ビュッフェスタイルで自由に選べる多種多様な肉類が用意されており、顧客は自分好みの食材を選んで楽しむことができる。これにより、食事を自分のペースで楽しむことができ、特にグループや家族での利用に人気がある。
また、King BBQには2つのサービスモデルがある。1つは「キングBBQビュッフェ」で、定額料金で時間無制限のビュッフェスタイルを提供し、もう1つは「キングBBQアラカルト」で、単品メニューを注文して楽しむ形式である。この2種類のモデルは、顧客のニーズに合わせて柔軟に対応できる点が特徴であり、両方のサービス形態を取り入れることで、より多様な顧客層にアプローチしている。
出典:http://kingbbq.com.vn/
Pho 24 (フォー24)
Pho 24は、2003年にベトナムでオープンしたフォー専門店で、ベトナム企業であるViet Thai International JSCが運営している。現在、フィリピンの大手ファーストフード企業であるJollibee Groupが同社の株式の50%を保有しており、ブランドの成長をサポートしている。
Pho 24は、手軽に本格的なベトナム料理を楽しめる飲食店として、観光客を中心に非常に高い人気を誇る。店舗での販売に加え、近年ではフードデリバリーサービス(GrabFood、ShopeeFood、Gojeck、Beaminなど)を通じて、より多くの顧客にアクセスしている。これにより、忙しいビジネスパーソンや家庭でもPho 24の料理を楽しむことができ、利便性が大きな強みとなっている。
現在、Pho 24はホーチミン市を中心に約20店舗を展開しており、また、インドネシアやフィリピン、カンボジアなどの他国でも20店舗以上を展開している。海外市場への進出も進んでおり、ベトナムの味を世界に広めるブランドとして成長を続けている。
Pho 24では毎年約500万杯のフォーを販売しており、その人気を物語っている。2019年の年間売上は約1,200億VNDを記録し、安定した売上を維持している。フォーを中心に、ベトナム料理を手軽に楽しむことができるメニューを提供しており、シンプルでありながら本格的な味わいが、顧客に支持され続けている。
出典:https://www.pho24.com.vn/
Com tam CALI (コムタムカリ)
Com tam CALIは、2007年にベトナムで設立された飲食店チェーンで、ベトナムのローカルフードを中心に、30種類以上の幅広いメニューを提供している。特に、ベトナム南部を中心に18店舗を展開しており、地域密着型の店舗運営を行っている。
同ブランドは、定番の「ご飯+おかず」がセットになったプレートメニューをはじめ、麺類、ベジタリアン向けのメニュー、さらにはデザートやドリンク類まで、バラエティに富んだ選択肢を提供している。また、季節ごとや期間限定のメニューを取り入れることで、顧客が飽きずに利用できるよう工夫しており、地元の人々にとっては、日常的に訪れることのできる親しみやすい店舗となっている。
Com tam CALIの特徴は、手軽に楽しめるベトナムの伝統的な料理を、家庭的で温かみのある雰囲気で提供する点にある。特に、地元の人々に愛される店舗作りを重視しており、常に新しいメニューを提案することで、リピーターを増やし続けている。
出典:https://www.comtamcali.com/
Wrap & Roll (ラップ&ロール)
Wrap & Rollは、2006年に設立されたベトナム風生春巻き専門店であり、ベトナムの伝統的な春巻きを提供する飲食チェーンとして広く認知されている。店舗のエリアによって、同じメニューでも食材を変えるなど、地域ごとのニーズに合わせた工夫を行っている点が特徴だ。
同ブランドのメニューは、特にヘルシー志向のベトナム人女性を中心に非常に高い支持を受けており、健康的でバランスの取れた食事を提供することを重視している。Wrap & Rollでは、40種類以上の伝統的なベトナム春巻きと、20種類のソースを組み合わせたメニューが提供されており、顧客は自分好みの味を自由に楽しむことができる。これにより、さまざまなライフスタイルを持つ顧客層に対応でき、特にダイエットや健康に気を使う人々に人気が高い。
現在、Wrap & Rollはハノイ市およびホーチミン市を中心に11店舗を展開しており、1日あたり約3000人の顧客が訪れるなど、安定した集客力を誇っている。さらに、ベトナム国内に留まらず、シンガポールには4店舗、中国の上海にも3店舗をフランチャイズ形式で展開しており、国際的なブランドとしての成長も見込まれている。
出典:http://wrap-roll.com/en
Banh mi Tuan Map (バンミトゥアンマップ)
Banh Mi Tuan Mapは、2000年に設立されたベトナム風サンドイッチ(バインミー)の専門店で、ベトナム国内で非常に高い人気を誇るブランドである。特にホーチミン市を中心に60店舗以上を展開しており、その圧倒的な店舗数で同業他社をリードしている。Banh Mi Tuan Mapは、若者を中心に、会社員や学生などに非常に高い支持を受けており、手軽で美味しいバインミーを提供している。
同店舗で提供されるバインミーは、パテや揚げ米、春巻き、牛肉などの豊富なバリエーションがあり、食べ応えのある具材を使用している。さらに、塩辛いもち米やユニークな食材を使ったメニューも人気で、バインミーの枠を超えた多彩な味わいを楽しむことができる。これにより、常連客を飽きさせず、毎回新しい味わいを提供している。
また、Banh Mi Tuan Mapの店舗で販売されているケーキは非常にリーズナブルな価格帯(15,000VND~20,000VND/個)で提供されており、手軽に楽しめる甘いおやつとして非常に人気が高い。毎日1000個以上が販売されており、その需要の高さを裏付けている。
出典:http://www.banhmituanmap.com.vn/Trang-chu.html
Bami King (バミ・キング)
Bami Kingは、2013年に設立されたバインミー専門店で、食材の質への高いこだわりを特徴としており、同業他社と差別化を図っている。2015年に最初の店舗をオープンし、ローストビーフをパンに挟んだバインミーを提供するという新しいスタイルを打ち出した。このユニークなアプローチは、多くの顧客に支持され、ブランドの認知度を高める要因となった。
同店舗のメニューは、牛肉やハーブをメインにした4つのオプションメニューがあり、ファストフード店に似たスタイルで提供されている。これにより、外国人観光客を含む広範な顧客層にとって、手軽に食べやすく、また一度試してみたくなる魅力的な選択肢となっている。特に、Bami Kingの店舗を利用する顧客の半分は外国人であり、観光地での利便性が高いことが伺える。
商品の価格は1個あたり30,000VNDから60,000VND程度と、手軽に楽しめる価格帯で提供されており、質の高い食材を使用しながらもコストパフォーマンスが良い点が大きな魅力となっている。
現在、Bami Kingはハノイ市内で7店舗を展開しており、店舗数は年々増加している。また、店舗での販売に加えて、GrabFood、ShopeeFood、Gojeck、Beaminなどのデリバリーサービスでも購入できるため、より多くの顧客にアクセスしやすい環境を提供している。
出典:http://bamiking.vn/
Bami Bread (バミ・ブレッド)
Bami Breadは、2014年にオープンしたベトナム風サンドイッチ(バインミー)のチェーンで、特にホイアン風味のバインミーが特徴である。ベトナム人の若者や外国人観光客に非常に高い人気を誇り、手軽で美味しいバインミーを提供しているブランドだ。
Bami Breadのメニューは、10種類以上の具材を組み合わせており、栄養価が高く、美味しさも抜群のため、多くの顧客に支持されている。具材には、新鮮な野菜や肉類、特にホイアン風の独特な味付けが施されており、他のバインミーと一線を画す特徴を持っている。商品の価格は、1個あたり15,000VNDから30,000VND程度と、手軽に楽しめる価格帯で提供されており、コストパフォーマンスも良好だ。
同社は、積極的なマーケティング活動を行っており、ハノイ市内を中心に店舗数を増やしている。現在、ハノイ市内で12店舗を展開しており、さらに成長を目指している。Bami Breadは、店舗での販売に加えて、GrabFood、ShopeeFood、Gojeck、Beaminなどのデリバリーサービスを通じても商品を購入できるため、利便性の高さも顧客に支持されている。
出典:ttps://www.facebook.com/BamiBread/
Hotpot Story (ホットポットストーリー)
Hotpot Storyは、2014年にオープンした飲食店チェーンで、ベトナムの外食業界で2番手の企業であるRedsun Groupが運営している。現在、全国に44店舗を展開しており、そのユニークなビュッフェスタイルで鍋料理を提供することで、多くの顧客に愛されている。
この店舗の最大の特徴は、タイ、日本、韓国、中国の4つの国の鍋料理を提供している点であり、さらに鍋メニューは1つで2つの味を同時に楽しめるスタイルを採用していることだ。このスタイルは、複数の味を楽しみたいという顧客のニーズに応え、幅広い層に高い人気を誇る。老若男女問わず、ファミリーや友人同士、カジュアルな食事にも最適な選択肢として利用されている。
Hotpot Storyでは、アメリカ産の高品質な牛肉をはじめ、特別なディップや約150種類の食材や調味料を提供しており、その豊富な選択肢が顧客を惹きつけている。食材の品質やバリエーションにこだわることで、食事体験が一層楽しいものとなり、リピーターを生む要因となっている。
出典:https://hotpotstory.vn/
ベトナムの主要レストラン・飲食企業13選〜日系企業編〜
The Sushi Bar (スシバー)
The Sushi Barは、1999年にオープンした寿司専門店で、ダナンとホーチミンを中心に展開している。店舗は高級感あふれるデザインで、質の高い食材を使用したメニューを提供しており、ベトナム国内での日本食ブームを牽引する存在となっている。特に、ベトナムのセレブ層や在住日本人に非常に高い人気を誇り、上質な食事体験を提供している。
現在、The Sushi Barはベトナム国内で44店舗を展開しており、その多くは都市部や高級ショッピングモールに立地しており、アクセスの良さと高級感を兼ね備えている。店舗では、寿司や刺身をはじめ、ラーメンやセットメニュー、鍋、焼きうどん、スパゲッティ、カレー、チャーハンなど、40種類以上の多彩なメニューを提供しており、幅広い顧客層に対応している。
また、The Sushi Barでは、日本から輸入した高級酒や焼酎、ビールなどのアルコールを30種類以上取り扱っており、食事に合わせたドリンクを楽しむことができる。特に、日本の酒文化を楽しむことができる点が、日本食ファンにとって大きな魅力となっている。
出典:http://sushibar-vn.com/
牛角
牛角は、2014年にベトナムにオープンした日系の大手焼肉チェーンで、ベトナム国内でも焼肉店が多い中でトップクラスの人気を誇るブランドである。日本発のこのチェーンは、ベトナムの食文化に日本風の焼肉スタイルを取り入れ、焼肉や鍋料理を中心に多彩なメニューを提供している。特にその高品質な食材と洗練されたサービスが魅力となっており、ファミリー層や若年層を中心に高い支持を受けている。
価格帯は、ローカルの焼肉店よりやや高めに設定されているが、その分、品質やサービスの面で優れた価値を提供している。牛角では、アメリカ産牛肉や和牛、新鮮なシーフード(エビ、イカ、タコなど)、さらに特製のたれが特徴となっており、これらが人気のメニューを支えている。また、日本風の鍋料理や焼き肉をメインにしたメニューは、どれも本格的で、食材にこだわりを持っている。
現在、牛角はハノイ市やホーチミン市の都心部を中心に6つの店舗を展開しており、店舗は大型商業施設や日本人が多く住むエリアに立地しているため、アクセスも良好だ。これらの店舗は、特に日本食を求める駐在員や観光客、地元の食通にも愛されており、店舗のデザインや雰囲気にも気を使っている。
店舗では、日本酒やビール、カクテルなどのアルコール類も提供されており、食事とのペアリングを楽しむことができる。特に、日本の酒文化を感じられる点が、食事の魅力を一層引き立てている
出典:https://gyu-kaku.com.vn/index.php
大阪王将
大阪王将は、日本を代表する大手飲食チェーンで、2016年にホーチミン市内に1号店をオープンした。日本のイートアンド株式会社(東京都)と、ベトナム外食最大手企業であるGolden Gate Trade & Services JSCが共同で展開している。現在、ベトナム国内で4店舗を展開しており、今後の拡大も見込まれるブランドとなっている。
店舗では、日本と同様に様々な種類のぎょうざやチャーハン、ラーメン(とんこつ、みそなど)を提供しており、さらに多様なサイドメニューも用意されている。特に、ローカルの味覚に合わせたメニューや味付け、調味料を取り入れることで、地元の顧客にも親しみやすいメニューを提供している。このアプローチにより、日本食としての本格的な味わいを楽しみながらも、ベトナムの食文化にも適応したメニューが提供されており、ローカル客からも支持を得ている。
大阪王将のメニューの価格帯は、約35,000VNDから約235,000VNDで、比較的リーズナブルな価格で提供されている。これにより、特に余裕のあるファミリー層や若者層をターゲットにしており、手軽に質の高い日本食を楽しむことができる。
出典:https://osakaohsho.com.vn/
モーモーパラダイス
モーモーパラダイスは、東京都内で2店舗、海外で70店舗以上を展開する日系の鍋レストランブランドで、特にしゃぶしゃぶとすき焼きを中心にメニューを提供している。2014年、ローカル企業であるTam Thuc Investment Co., Ltd.がフランチャイズ契約を結び、ホーチミン市にベトナム1号店をオープンした。現在、ホーチミン市内で2店舗を運営しており、ベトナム市場でも一定の人気を誇っている。
モーモーパラダイスでは、しゃぶしゃぶやすき焼きのほか、野菜や軽食を取り放題にしたビュッフェ形式を提供している。このスタイルは、ヘルシーに肉を楽しむことができるため、健康志向の顧客にも支持されており、特にファミリー層や若年層に人気が高い。また、ビュッフェ形式で食材を自由に選べるため、個々の好みに合わせた食事が楽しめる点が魅力となっている。
出典:http://www.momoparadise.com.vn/
千房
千房は、大阪市に本社を構えるお好み焼きチェーン「千房ホールディングス株式会社」と、フランチャイズ契約を結んだローカル企業によって展開されている。2015年にハノイ市内の日本人街に1号店をオープンし、2018年にはハノイ市内中心部に2店舗目を開店した。現在、ベトナムでの認知度が高まり、特に日本食の味を求める顧客に人気のブランドとなっている。
千房では、日本風の鉄板焼きやお好み焼きを提供しており、特に「お好み焼きをお客の前で直接料理するスタイル」がローカルの顧客に好評を得ている。このスタイルは、食事の楽しみだけでなく、料理の過程を楽しむことができ、独特な体験を提供している点が特徴だ。
提供される食材は、小麦粉やソース、マヨネーズ、あおのりなど、すべて日本から直輸入しており、本格的な日本の味を楽しむことができる。これにより、ベトナム国内でも「本場の味」を求める顧客に愛されている。
メニューの価格帯は、お好み焼きや焼きそばが約13万VND~から提供されており、また、リーズナブルなコース料理(25万VND~)なども用意され
出典:https://chibo.com.vn/
コロワイド
日本及びベトナムやシンガポール、タイ等で様々な飲食店ブランドを展開している日系大手企業。国内外で4,000以上のレストランを運営している。
2012年からローカル企業(フータイホールディングス)と共同で飲食店を経営してきた。2014年にローカル企業(フータイホールディングス)と合弁で現地法人(Colowide Vietnam、コロワイドMD:83.3%/フータイホールディングス:15%、その他:1.7%)をハノイ市に設立し、ベトナム国内での飲食店経営を本格的に開始した。
同社はベトナムでは「二重丸」「牛角」「温野菜」の3つのブランドを 展開しており、ベトナム全土で合計9店舗を運営している。
同社は日本の食文化である「安心・安全」と「おもてなし」ベトナム全国に広げるために店舗展開を進めると共に、食文化の分野から日越親善に貢献したいと考えている。
千房は、ベトナム国内でのブランド認知度を着実に高めており、今後も都市部を中心に店舗数の増加が予想される。
出典:https://www.colowide.co.jp/corpo/locations.html
ペッパーランチ
ペッパーランチは、1994年に日本で設立されたステーキ専門店で、ベトナム法人は香港系企業がフランチャイズとして展開を支援している。2012年10月、ペッパーランチのベトナム1号店がオープンし、その後、ハノイ市、ホーチミン市、ダナン市などで14店舗を展開している。
店舗では、日本と同じくステーキをメインにしたメニューが提供されており、特に「鉄板で提供されるステーキ」が特徴だ。これに加え、ドリンクやデザート、コンボメニューなど、幅広いメニューが揃っており、さまざまな顧客層に対応している。ペッパーランチのステーキは、お客様自身で焼き加減を調整しながら楽しむことができるスタイルが人気で、食事の過程を楽しむことができる点が大きな魅力となっている。
メニューの価格帯は、10万VND~40万VND程度で提供されており、比較的リーズナブルに高品質なステーキを楽しむことができる。これにより、若年層やファミリー層、ビジネスパーソンなど、さまざまなニーズに応えることができる。
出典: https://www.pepper-lunch.vn/
すき家
すき家は、1982年に設立された日本の大手飲食チェーンで、ゼンショーグループが経営している牛丼チェーンである。ベトナム国内では、ホーチミン市を中心に17店舗を展開しており、手軽に本格的な日本の味を楽しめる場所として広く認知されている。
2016年7月には、ゼンショーグループがベトナムでの事業展開を目的に現地法人「ZENSHO Vietnam」を設立し、ベトナム市場への本格的な進出を果たした。ゼンショーグループは、ベトナムを含むASEAN地域において現地企業とのフランチャイズ契約ではなく、直接進出することで現地で強力なネットワークを築くことに成功している。この戦略は、現地の消費者ニーズに柔軟に対応し、品質やサービスの一貫性を維持するのに役立っている。
すき家の店舗では、牛丼をはじめ、丼ものやラーメン、カレー、和食セット、ドリンク、その他アラカルトメニューなど、多彩なメニューが提供されている。これにより、さまざまな食のニーズに応えることができ、特に忙しいビジネスパーソンやファミリー層、若年層に支持されている。メニューの価格帯は50,000VND~150,000VND程度で、手頃な価格で質の高い食事を提供しており、コストパフォーマンスの良さも魅力だ。
出典:http://www.sukiya.com.vn/store/
DANBO (暖暮)
日本やアメリカ、オーストラリア、カナダ、ベトナムなどに30軒以上の博多豚骨ラーメン店を展開している福岡県に本社を置くラーメンチェーン(株式会社ユニゾン)。東南アジアに関しては現時点ではベトナムでのみ店舗を展開している
ベトナム2015年にホーチミン市内に1号店をオープンした。店舗で提供されるメニューでは豚骨ラーメンと味付け卵ラーメンの人気が高い。ホーチミン市内の店舗は市内中心部で観光客や現地の富裕層や中間層、外国人等が多く利用している。現在、ホーチミン市内で2店舗を運営している。
出典:https://www.facebook.com/ramendanbo.hochiminh
一風堂
ラーメン専門店「一風堂」やラーメンダイニング「五行」などを運営する株式会社力の源ホールディングス(福岡県)が展開している豚骨ラーメンチェーン。2019年1月にホーチミン市内に1号店をオープンした。ベトナムのライセンスパートナーである日本人が代表を務める有名飲食店(Pizza 4P’s Corporation)と共に展開している。
現在ホーチミン市内で2店舗を運営している。また、ベトナム国内の小売店でも一風堂ブランドのインスタントラーメンが販売されている。
株式会社力の源ホールディングス(福岡県)はベトナムのライセンスパートナーである日本人が代表を務める有名飲食店(Pizza 4P’s Corporation)の親会社でシンガポールの本社を置く4P’s Holdingsに出資をしている。
出典:https://www.facebook.com/ippudovietnam
丸亀製麺
株式会社トリドールが日本(780店舗)及び海外(120店舗)で展開しているうどん専門店。ベトナムでは水産加工物製造や飲食店経営などを行うローカル企業(LOTUSグループ)と合弁で事業を展開している。ベトナムの国内では10店舗を展開している。
2014年にホーチミン市内にあるAEON MALL TÂN PHÚに1号店をオープンした。店舗での販売に加えてデリバリーサービス(GrabFood、ShopeeFood、Gojeck、Beaminなど)でも注文可能。
丸亀うどんはヘルシーで手軽に利用できるため、若いベトナム人女性やファミリー層に人気が高い。メニューの価格帯もリーズナブルな商品が多く、一般のベトナム人でも利用しやすくしている。今後5年間でベトナム国内の店舗を30店舗の増やす目標を掲げている。
出典:https://www.marukameudon.vn/en/
とんちゃん
ベトナム国内で3店舗を展開している和食レストラン。店舗では同店舗では日本から輸入した食材等を使ったラーメン、寿司(サーモン、ウナギ、創作寿司等)、揚げ物、焼き物などを含む200種類以上が提供されている。食べ放題や飲み放題等のランチメニューやセットメニューも提供されている。
同店では約15万VND〜20万VND/1人程度の予算で本格的な日本料理が楽しめる。
出典:https://www.facebook.com/TonchanJapan
Pizza 4P’s (ピザフォーピース)
2011年設立。日本人夫婦がホーチミンで創業したピザチェーン。主な事業はレストラン運営やチーズ製造卸売、乳製品小売の4つの事業を中心に事業を展開している。ベトナム全土で26店舗を展開しており、中間層以上のベトナム人及び外国人に非常に高い人気を誇る。
同社ではベトナムではピザレストランのPizza4P‘s、ラーメンチェーンのIPPUDO、東京でコーヒーショップのABOUT LIFE COFFEEBREWERSを展開している。全国で2,000名の従業員を抱えている。
2019年にローカルの投資ファンド(Mekong Enterpirse FundIII) から出資を受け入れ、約30%を同ファンドが保有している。同社の2020年の年間売上は5,600億VND以上。2022年にベトナム国内で18店舗を出店予定。
店舗での販売に加えてデリバリーサービス(GrabFood、ShopeeFood、Gojeck、Beaminなど)でも注文可能。自社でもデリバリーを行っている。
出典:https://pizza4ps.com/
ベトナムの主要レストラン・飲食企業6選〜外資系企業編〜
The Pizza Company (ザ・ピザカンパニー)
The Pizza Companyは、タイ系の大手ピザチェーンで、2013年にベトナムに進出した。現在、ベトナム国内では64店舗を展開しており、ホーチミン市にベトナム法人の本社を構えている。同ブランドは、タイをはじめとするアジア市場で広く展開しており、ベトナム市場でも順調に成長を続けている。
店舗では、約20種類のプレミアムピザをはじめ、パスタ、フライドポテト、デザート、ドリンク類などを提供しており、多彩なメニューを取り揃えている。特に、コンボメニューやセットメニューなども提供しており、ファミリー層やグループ利用に対応できるよう工夫されている。これにより、幅広い顧客層にアプローチしており、ピザだけでなく多様な選択肢を楽しむことができる。
The Pizza Companyの年間売上は6,170億VND以上で、前年比で20%以上増加している。これは、ブランドの人気が高まり続けていることを示しており、特に都市部での需要が急増していることが伺える。
出典: https://thepizzacompany.vn/
LOTTERIA (ロッテリア)
韓国最大級の財閥(ロッテグループ)が展開するファストフードチェーン。1998年にベトナム1号店をオープンした。現在ベトナム国内の30以上の省・市で210店舗以上を展開している。
同社はベトナムで最も成長しているファーストフードチェーンである。 2016年~2019年の3年間は売上が拡大し続けており、年間1兆ドンを超えた。2019年、ロッテリアベトナムの売上高は1兆6,830億ドン、粗利益は9,870億ドンに達した。
店舗での販売に加えてデリバリーサービス(GrabFood、ShopeeFood、Gojeck、Beaminなど)でも注文可能。自社でもデリバリーを行っている。
出典: https://www.lotteria.vn/
KFC
アメリカの大手ファストフードチェーン。1997年にホーチミン市内に1号店をオープンした。ベトナム国内の32省・市で140店舗以上を展開しており、3,000人以上の従業員を抱えている。
毎年数千万人の顧客が同社を利用している。同社はベトナムのファーストフード市場の60%を獲得している。
同社の年間売上は15,000億VND(2019年、前年比+1.3%)で近年は成長は鈍化している。
店舗での販売に加えてデリバリーサービス(GrabFood、ShopeeFood、Gojeck、Beaminなど)でも購入することができる。自社でもデリバリーを行っている。
出典: https://kfcvietnam.com.vn/
Jollibee (ジョリビー)
フィリピン系の大手ファーストフードチェーン。ベトナム市場は同社が展開している国別の売上ではフィリピンの次に大きなマーケットである。2005年にベトナム1号店をオープンした。現在ベトナム国内で約120店舗を展開している。
店舗での販売に加えてデリバリーサービス(GrabFood、ShopeeFood、Gojeck、Beaminなど)でも注文することが出来る。
同社の年間売上は1兆1,180億VND、純利益は6,040億VND(共に2019年)であった。前年比で+40%以上増加した。2017年〜2019年の3年間の年間平均成長率は37%以上であった。
2021年にベトナムを含めた東南アジアの自社店舗向けの材料を製造、供給する自社工場(総面積:10,000㎡)をベトナム国内に設置した。
出典: https://jollibee.com.vn/
Pizza Hut (ピザハット)
Pizza Hutは、1958年にアメリカで設立された世界的なピザチェーンで、ベトナムでは2006年に100%外資系企業として法人を設立し、事業を展開している。2021年時点でベトナム国内で100店舗以上を展開しており、約3500人の従業員を抱える企業となっている。また、同社はベトナムのピザマーケットのトップ企業として、業界をリードしている。
Pizza Hutの店舗では、ピザを中心にパスタ、フライドポテト、サラダ、手羽先、ドリンク類、デザートなどの多彩なメニューを提供しており、幅広い顧客層に対応している。また、コンボメニューやキャンペーンを定期的に実施しており、例えば「1つのピザを購入すると、もう1つのピザが無料で注文できる」といったお得なオファーが人気を集めている。これにより、ファミリー層やグループ利用にも適した、楽しさとお得感のある食事体験が提供されている。
さらに、Pizza Hutは店舗での販売に加えて、GrabFoodやShopeeFood、Gojeck、Beaminなどのデリバリーサービスを活用しており、顧客は自宅やオフィスから手軽に注文することができる。また、同社独自のデリバリーサービスも提供しており、利便性が高く、忙しいビジネスパーソンや家庭でも気軽に利用できる環境が整っている。
出典: https://pizzahut.vn/
McDonald‘s (マクドナルド)
McDonald’sは、アメリカの大手ファーストフードチェーンで、世界中に店舗を展開している。2014年にホーチミン市内に1号店をオープンし、ベトナム市場に進出した。2017年にはハノイ市にも店舗を開設し、現在ベトナム全土で24店舗を運営している。今後、10年間でベトナム全土に100店舗を展開する計画があり、さらに積極的な市場拡大を目指している。
マクドナルドの店舗では、ビッグマックやチキンマックナゲット、エッグマックマフィンなど、世界中で提供されている人気のファーストフードメニューが提供されている。これにより、地元の顧客や観光客にとって、どこでもお馴染みの味を楽しめる点が大きな魅力となっている。
また、マクドナルドはベトナムで初めて24時間営業を行っているファーストフード店であり、忙しい都市生活者にとって、いつでも手軽に食事を楽しむことができる利便性が高い。同社は店舗での販売に加え、GrabFoodやShopeeFoodなどのデリバリーサービスも導入しており、外出せずに自宅やオフィスでマクドナルドのメニューを楽しむことも可能だ。
出典: https://mcdonalds.vn/

ハノイ在住のベトナム人。名古屋大学で文部科学省奨学金の日研生として留学経験有り。日越の翻訳、通訳などが得意で、日本語教師の経験有り。ハノイで日系IT企業に入社後、主に総務・人事、日本親会社との取引業務を約3年経験し、その後長野県で日本企業で勤務。

