【最新版!】ベトナムの主要食品卸業者19選〜飲食・製造業(食品)業界〜

ベトナム 食品卸業界 業界地図

ベトナムの食品卸業界は、SATRAやAnnam Groupなど国営・民間の大手卸売企業が冷凍・生鮮食品の流通網を担い、外資系ホテルや飲食チェーンへの供給ルートでも重要な役割を果たしています。コールドチェーンの整備加速と食品安全基準の高まりが、主要企業の設備投資を促す構造変化が起きています。

今回は、そんなベトナムの食品卸業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて19社の最新情報をお届けしていきます!

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目次

ベトナムの主要食品卸企業9選〜ローカル編〜

サイゴン・トレーディング・グループ(SATRA)

サイゴン・トレーディング・グループ(SATRA)は、ホーチミン市人民委員会が所有する大手国営総合商社である。商業・サービス、生産・加工、輸出入の3分野を柱に事業を展開し、総資産は約11億4,000万ドル、グループ全体で約16,000名の従業員を擁する。

食品卸分野においては、ホーチミン市南部のビンディエン食品卸売市場の管理・運営を担い、生鮮食品・農産物・水産物の主要流通拠点として機能する。取扱品目は米・冷凍水産物・生鮮食品・加工食品・飲料・食用油など多岐にわたり、輸出市場としてシンガポール・日本・韓国・米国・欧州向けにも展開している。

小売分野ではサトラマートおよびサトラフードの店舗チェーンを運営しており、2025年末までに150〜250店舗規模の維持・拡大を計画する。卸売と小売を統合したバリューチェーン型事業モデルが強みであり、南部地域における食品流通インフラとして不可欠な存在である。

政府系企業としての安定した資金基盤と行政との連携を背景に、物流・倉庫・加工設備への継続投資を進め、ベトナム食品流通市場における主要プレイヤーとしての地位を維持している。

出典:https://www.satra.com.vn/

ビッサン(VISSAN)

ビッサン(VISSAN Joint Stock Company)は、1970年設立のベトナムを代表する食肉加工・食品製造・卸売企業である。ホーチミン市ビンタイン区に本社を置き、豚肉・鶏肉・牛肉をはじめとする生鮮肉、ハム・ソーセージ・缶詰・インスタント食品などの加工食品の製造から卸売・小売まで一貫して担う。

売上高はTTMベース(2024年度)で約1億3,100万ドルに達し(PitchBook、2025年)、UPCOM市場(銘柄コード:VSN)に上場している。食肉加工分野では国内トップクラスのブランド認知度を誇り、全国のスーパーマーケット・小売店・飲食店向けに食肉・加工食品を幅広く供給している。

流通面では、ホーチミン市を中心に全国の食品流通事業者・外食事業者向けに卸売供給を行い、HORECA(ホテル・レストラン・ケータリング)チャネルの主要サプライヤーとして機能する。SATRAグループとの資本関係も有している。

食品安全への取り組みとしてHACCP・ISO認証を取得しており、安全・衛生管理を重視した生産・流通体制が国内外での信頼性向上に貢献している。

出典:https://www.vissan.com.vn/

マサン・グループ(Masan Group Corp)

マサン・グループ(Masan Group Corp)は、時価総額ベースでベトナム民間企業トップ3に入る大型複合企業であり、1996年創業・ホーチミン市本拠。食品・飲料の製造と卸売を中核事業とし、消費財ブランドから小売インフラまで垂直統合したバリューチェーンを構築している。

食品卸・流通では傘下のマサン・コンシューマーが魚醤・大豆ソース・調味料・インスタント麺・缶詰・コーヒー・ビールなど幅広い食品カテゴリーを全国に供給する。主力ブランドはCHIN-SU・Omachi・Kokomiなどで、ベトナム全世帯の98%以上に少なくとも1種のマサン製品が浸透している(同社公式)。

小売部門では傘下のWinCommerceが全国62省に3,600店超のウィンマートスーパーマーケットとミニマートを展開し、製造・卸売・小売をグループ内で完結させる構造が最大の競争優位となっている。

食品卸売市場においては大手メーカーであると同時に最大規模の自社流通網を持つユニークな存在であり、外資・ローカル双方のサプライヤーにとって欠かせない流通パートナーである。

出典:https://www.masangroup.com/

フータイ・グループ(Phu Thai Group)

フータイ・グループ(Phu Thai Group Joint Stock Company)は、1993年10月設立のベトナム最大手食品・消費財ディストリビューターである。P&Gとの戦略的パートナーシップを機に北部全域の流通網を構築し、全63省・直営の30以上の物流センターを通じ年間数千億ドン規模の売上を誇る(同社公式)。

主力事業は食品・飲料・日用消費財の全国卸売・配送であり、一般流通(GT)・モダントレード(MT)双方のチャネルをカバーする。P&G・ユニリーバ・ネスレ・コカコーラなど世界的ブランドの独占または準独占ディストリビューターとして機能し、1,000名超の営業スタッフがサポートする。

2009年にFamilyMartと伊藤忠との合弁でコンビニ事業を開始し、2013年に独立しB’s Martとして自社運営に転換。このコンビニネットワークが食品卸のラストワンマイル配送インフラとしても機能している。

近年は2026年1月に韓国ナムヤン乳業との独占販売契約を締結するなど(The Asia Business Daily、2026年)、海外ブランドとのアライアンス拡大を続けており、ベトナム食品卸市場での地位を一層強固にしている。

出典:https://phuthaigroup.com/en

TMTディストリビューション(TMT Distribution Co., Ltd)

TMTディストリビューション(TMT Distribution Co., Ltd)は、1998年設立のホーチミン市拠点の輸入消費財専門ディストリビューターである。前身のトゥオン・マイ・チュン・ミン・タンとして創業し、25年以上の実績を持つ。

世界的著名ブランドの食品・飲料・生活用品などFMCGをベトナム市場に輸入し、全国の一般流通・モダントレードチャネルに卸売供給する。商品は中国・マレーシア・タイ・シンガポール・インドなど多国から調達し、品質管理・通関・国内物流まで一貫して担う。

ホーチミン市に本社と倉庫設備を置き、専任の営業チームが全国への安定供給を支える体制を構築している。食品区分では中から高価格帯の輸入食品・飲料が中心で、外食・ホテル・小売チェーン向けの業務用卸売需要も取り込む。

ベトナムの輸入消費財流通市場においてニッチかつ堅固なポジションを確立しており、グローバルブランドがベトナム市場参入・拡大を図る際の重要な流通パートナーとなっている。

出典:https://tmtdistribution.com/

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フォントゥイ製造サービス貿易株式会社(Huong Thuy)

フォントゥイ製造サービス貿易株式会社(Huong Thuy Manufacture Service Trading Corporation)は、ベトナムを代表する消費財卸売企業であり、食品・飲料・個人ケア用品を中心に30年以上の流通実績を持つ。ホーチミン市を起点に、ハノイ・ダナン・カントーに拠点を展開し、最大10,500パレットの保管能力を持つ近代倉庫システムを備える。

パートナー数は100,000社超に上り、独立系小売店・スーパーマーケット・高級ホテル・レストランへの幅広い供給網を構築する。中国・マレーシア・タイ・シンガポール・インドなどからFMCGを一括調達・卸売する「ブロードライン卸売」モデルが強みである。

2023年11月、双日株式会社がベトナム最大の商業用食品卸売企業であるフォントゥイの完全子会社化を完了した(双日公式、2023年)。日系大手商社がベトナム食品卸売企業を完全取得した稀有な事例として注目を集め、双日のASEAN食品・消費財戦略の中核拠点と位置付けられている。

国内の食品流通インフラを安定的に支えながら、日系商社グループとしてのバイイングパワーと調達ネットワークを活かしたサプライチェーン強化が進んでいる。

出典:https://www.huongthuy.com.vn/

サイゴン・フード(SAIGON FOOD)

サイゴン・フード(SAIGON FOOD)は、ホーチミン市を拠点とする食品製造・卸売企業であり、食品・酒類の全国流通において確固たる地位を築いている。2,000名のスタッフと合計24,000平米にわたる4工場(急速冷凍設備・冷凍倉庫付き)を有し、ISO 9001:2008・HACCP・カイゼン・5S認証を取得した高品質生産体制を整える。

取扱品目は冷凍食品・加工食品・食肉加工品・水産加工品など幅広く、全国のスーパーマーケット・ハイパーマーケット・業務用チャネル(HORECA)に卸売供給する。国内配送ネットワークは主要都市・地方を網羅し、食品卸売の基幹流通機能を担う。

輸出面では米国・日本向けに製品を展開し、高品質の冷凍食品・調理済み食品を国際市場にも供給している。品質管理への徹底した取り組みが輸出拡大の土台となっている。

ベトナム南部最大の食品卸売インフラの一翼を担う企業として、国内食品流通および輸出流通双方における役割が大きく、引き続き主要プレイヤーとしての存在感を維持する。

出典:http://www.saigonfood.com.vn/

ビマフラー(VIMAFLOUR)

ビマフラー(VIMAFLOUR、Vimaflour Flour Production Company Limited)は、マレーシアのマラヤン・フラワー・ミルズ(MFM)とベトナム北部食糧総公司(ビナフード1)の合弁企業として1994年9月に設立され、1998年から商業生産を開始した。ハノイを拠点とし、北部・中部地域の食品製造業者に小麦粉を安定供給する主要プレイヤーである。

1日あたり2,000トンの製粉能力を持ち、製菓・パン・即席麺・各種加工食品向けの30品番以上の小麦粉ブランドを製造・卸売する。家庭用製品の「ホア・ゴック・ラン」はベトナム全土で高い認知度を誇る。輸出市場はフィリピン・シンガポール・タイが主要で、小麦・小麦粉の輸出実績を持つ。

ISO 9001:2015・ISO 22000:2005を取得した品質管理体制を整え、北部・中部全省に配送パートナーを配置した卸売ネットワークを通じて、製パン・製菓事業者に粉・ベーキング資材・設備をワンストップで供給するサービスモデルを展開している。

国内食品製造産業を下支えするB2B卸売企業として、製粉・食品素材流通における確固たる地位を維持しており、安定した原材料供給インフラとして不可欠な存在となっている。

出典:https://vimaflour.vn/en/home/

ベトナム・タイワン・シュガー(VIETNAM – TAIWAN SUGAR)

ベトナム・タイワン・シュガー(VIETNAM – TAIWAN SUGAR Company Limited)は、北部地域で最初期に設立された外資合弁砂糖製造企業の一つであり、タイン・ホア省スタック・タイン地区に工場を置く。サトウキビを原料に、VTS砂糖・1級黄砂糖・上白糖・精製白糖など複数品種の砂糖を製造・卸売供給する。

工場面積35,000平米、年間生産能力64,000トンを誇り、ISO 9001:2015・ISO 22000:2005の認証を取得した品質管理体制を整える。国内向けの食品製造業者・製菓業者・飲料メーカーへの安定した砂糖供給を担うB2B卸売機能が主軸である。

輸出面ではベトナム・台湾・中国・その他地域への販売実績を持ち、台湾・オーストラリア・シンガポールからの原糖調達も行っている。北部地域における砂糖流通インフラの担い手として、食品製造サプライチェーンに不可欠な役割を果たす。

台湾資本との合弁による生産技術と安定した資本基盤を背景に、北部・中部の食品加工業者に向けた砂糖の安定供給拠点として長期的な存在感を維持している。

出典:https://www.yellowpages.com.vn/listings/740598/vietnam-taiwan-sugar-company-limited.html

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ベトナムの主要食品卸企業5選〜日系編〜

アジノモト・ベトナム(Ajinomoto Vietnam)

アジノモト・ベトナム(Ajinomoto Vietnam Co., Ltd)は、1991年に設立された味の素グループのベトナム現地法人であり、外資系食品メーカーとして最初期にベトナムへ進出した企業の一つである。ホーチミン市とハノイに2拠点、ビエンホアとロンタンに2工場を持ち、累計投資額は7,000万ドルに達する。

うま味調味料・シーズニング・万能調味料・マヨネーズ・醤油・発酵米酢など35品目以上を全国に製造・卸売供給する。食品製造業者・外食事業者・小売チェーンへの業務用卸売が主力流通チャネルである。

国内流通インフラとして、ハイズオン・ダナン・カインホア・ドンナイ・カントーの5物流センターと62の販売デポを構築し、2,400名超の従業員が全国配送を支える。ShopeeやLazadaなどeコマースチャネルへの展開も進めており、流通網の多チャネル化が進んでいる。

食の安全・文化・健康をキーワードに栄養啓発活動も継続展開しており、ベトナム社会への貢献と製品普及を両輪で推進する日系食品卸・製造企業の代表的存在である。

出典:https://www.ajinomoto.com.vn/en

アクルヒ・グループ(Arukuhi Group)

アクルヒ・グループ(Arukuhi / Akuruhi Group)は、1998年にホーチミン市の小売店として創業した日本食品専門の輸入・卸売・小売企業である。設立当初から日本産食品および生鮮水産物のレストラン・ホテル向け卸売を主軸とし、ベトナムにおける日本食材流通のパイオニアとして発展を遂げた。

現在は100億ドンを超える認定資本と500名規模の従業員を擁し、ホーチミン市・ハノイ・その他主要都市に5店舗超のアクルヒ・スーパーマーケットを展開する。日本国内の食品・化粧品・健康美容品・生活雑貨を含む10,000品目超の日系製品を取り揃え、すべて原産地証明付きで提供している。

卸売部門では高級レストラン・ホテル・フードサービス事業者向けに日本産食材を定期供給し、ベトナム外食産業における日本食材の安定調達を支える不可欠なサプライヤーとなっている。業務用卸売と小売を統合したビジネスモデルが競争優位の源泉であり、日系・外資・ローカルの飲食事業者から広く信頼を得ている。

ベトナムの日本食ブームの定着とともに事業規模を拡大し続けており、日本食品流通分野における日系プレイヤーとしての地位を確立している。

出典:https://akuruhi.com/home/

ニッシン・フーズ・ベトナム(Nissin Foods Vietnam)

ニッシン・フーズ・ベトナム(Nissin Foods Vietnam Co., Ltd)は、1958年に即席麺を世界で初めて発明した日清食品グループのベトナム現地法人である。ビンズオン省VSIP II-Aインダストリアルパークに60,000平米超の近代的製造工場を構え、日本最先端技術を導入した生産体制を整える。

カップ麺・袋麺を中心とした即席麺製品を国内向けに製造・卸売供給するとともに、グループの世界100カ国超の販売ネットワークを活用した輸出も展開する。ベトナム国内では食品卸・スーパーマーケット・コンビニ・一般小売の各チャネルに幅広く流通している。

ホーチミン市に販売拠点を置き、国内市場での販売チャネル強化と流通網の拡大を継続的に推進している。製品の品質・安全水準は日本本社基準と同等に管理されており、国内外の消費者・流通事業者からの信頼を確立している。

即席麺市場でのブランド認知度と安定した卸売供給能力を背景に、ベトナム食品卸売市場における日系食品メーカーとして堅固なポジションを維持している。

出典:https://nissinfoods.vn/en/

ハイハ・コトブキ(Hai Ha – Kotobuki)

ハイハ・コトブキ(Hai Ha – Kotobuki Joint Venture Company)は、ハノイ市ハイバーチュン区を拠点とする日越合弁の製菓・食品卸売企業である。ベトナムのハイハ・コンフェクショナリーと日本のコトブキが合弁設立した企業として、多様な菓子製品の製造から卸売・小売まで一貫して手がける。

多様な価格帯・デザインの菓子製品が国内消費者の嗜好に対応し、ブランド認知度の高い製品ラインアップが強みである。ハノイ・バクニンを中心にオリガト(Origato)直営店を50店舗展開し、小売と卸売を組み合わせた複合的な流通モデルを採用する。

輸出面では中国・韓国を主要市場に119便の輸出実績を持ち、インドネシア・タイから原材料を輸入する国際的なサプライチェーンを構築している。製菓品・チョコレート菓子などが主要輸出品目である。

日本の製菓技術とベトナムの流通ネットワークを融合した独自のポジションで、北部ベトナムの製菓・食品卸売市場において継続的なプレゼンスを維持している。

出典:https://www.facebook.com/haiha.kotobukii/

ファミリーマート・ベトナム(FamilyMart Vietnam)

ファミリーマート・ベトナム(FamilyMart Vietnam)は、伊藤忠商事とファミリーマートが2011年に設立した合弁企業ビナ・ファミリーマートを起源とするベトナムのコンビニエンスストアチェーンである。2009年のホーチミン市への初出店を機に事業を開始し、流通・商品調達面でフータイ・グループとの協業を通じて全国展開の基盤を構築した。

現在はホーチミン市を中心に全国でコンビニ店舗を展開し、日本の高品質な食品・飲料・デイリー品を消費者に直接届けるとともに、国内外の食品サプライヤーとの集中購買・卸売機能を持つ。24時間営業・広域展開型の店舗網が食品流通インフラとして機能している。

日系コンビニならではの商品品質管理・チルド食品管理・デイリー配送体制がベトナム市場で高く評価されており、ローカル外食・小売業者への食品供給モデルとしての波及効果も大きい。

ベトナムにおける日系コンビニの先駆者として、食品流通のモダントレード化に大きく貢献した企業であり、引き続き日系食品卸・流通分野の主要プレイヤーとして機能する。

出典:https://www.family.co.jp/english/

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ベトナムの主要食品卸企業5選〜外資編〜

アンナム・グループ(Annam Group)

アンナム・グループ(Annam Group)は、ホーチミン市を拠点とするベトナム最大級の高品質FMCG輸入・マーケティング・流通企業である。食品・飲料・ワイン・化粧品分野において7,000品目以上を取り扱い、ベトナム・ラオス・カンボジア・ミャンマーの4カ国で展開する。

取扱ブランドにはバリラ・ハーゲンダッツ・ロアッカー・エビアン・キッコーマン・リンツなど国際著名ブランドが名を連ね、小売業者・卸売業者・フードサービスを含む400以上の直接顧客に供給する。年間売上高は約5,330万ドル。

事業はリテール(直営店)・輸入流通・アルチザンキッチン・カンボジア・ミャンマーの5ユニットで構成され、卸売チャネルでは400以上の外食・小売事業者への独占流通を担う。

2024年2月には「Employer of Choice Winner 2023」の小売・卸売業界トップ9位に選出(annam-group.com)。PRO VIETNAM(包装リサイクル推進連合)の創設メンバーとして、サステナビリティ重視の事業運営を標榜している。

出典:https://annam-group.com/

ロッテ・ベトナム(Lotte Vietnam)

ロッテ・ベトナム(Lotte Vietnam)は、韓国ロッテグループのベトナム食品卸売・小売事業を担う現地法人であり、2008年のホーチミン市7区への第1号店出店以来、全国に16のロッテマート・ハイパーマーケットを展開する。

取扱品目は生鮮食品・加工食品・飲料・日用品・家電・ファッションまで50,000品目超に及び、VietGAP・GlobalGAP基準に準拠した農産物・食品を厳正な品質検査のもとで流通させる。HORECA事業者への業務用卸売もロッテ・グローバル・ロジスティクス・ベトナムが担い、全国5種類の倉庫タイプを活用したコールドチェーン配送体制を整備する。

国内の農産物・食品メーカーとの取引拡大を重点戦略として推進しており、ベトナム産食品の流通量拡大と国際市場への輸出支援にも積極的に取り組む。ロッテマート店頭はベトナム産食品の主要販売・露出チャネルとして国内食品メーカーから高い評価を受けている。

韓国系外資最大の食品流通拠点として、外資系食品メーカーのベトナム市場参入における重要な流通パートナーとなっており、引き続きベトナム食品卸・小売市場の主要プレイヤーとして存在感を発揮している。

出典:https://lotte.com.vn/en/

C.P.ベトナム(C.P. VIETNAM)

C.P.ベトナム(C.P. Vietnam Corporation)は、タイのチャロン・ポカパン(CP)グループがベトナムで展開する食品製造・卸売事業体であり、1988年の初期投資を経て1993年に設立された。

フィード(飼料・種苗)・ファーム(畜産・養殖)・フード(食品加工・流通)の「3F Plus」統合バリューチェーンモデルを採用し、農産物の一貫管理から消費者へのデリバリーまでをグループ内で完結させる。取扱品目は生鮮肉・冷凍食品・調理済み食品・即席食品と多様で、大衆向けから高価格帯まで幅広い価格セグメントをカバーする。

国内流通ではCPショップ・CPフレッシュマート・CPポークショップ・ファイブスター・チッキータの直営店舗網に加え、数千社の専属ディーラーを通じた広域流通を展開する。ベトナム市場の売上高はCPF連結売上の約21%(2024年、約1,220億バーツ)を占め、前年比5%超成長を記録した(CPF公式、2025年)。

ベトナム食品産業において最大規模の外資系統合食品企業として位置付けられており、食品卸売・小売・外食チャネルへの供給においても圧倒的な規模を誇るプレイヤーである。

出典:https://www.cp.com.vn/en-US/cp-vietnam

フードソース・インターナショナル・ベトナム(Food Source International Vietnam)

フードソース・インターナショナル・ベトナム(Food Source International Vietnam)は、オーストラリアのシドニーを拠点とするMulwarra Export Pty Ltdの傘下企業として2016年に設立された、ベトナムのプレミアム食品輸入・HoReCa向け卸売専門企業である。

オーストラリア産のプレミアムビーフ・ラム・仔牛・和牛・水産物・チーズ・乳製品・シャルキュトリーなどを輸入し、高級ホテル・品質志向レストラン・ローカルディストリビューター・ケータリング・精肉店など厳選された業務用顧客に直接卸売供給する。

ホーチミン市・ハノイ・ダナンに温度管理(冷凍・チルド・常温)倉庫を整備し、専用温度管理車両の配送フリートにより農場から食卓までのコールドチェーン完全性を担保する。HACCP準拠の食品安全管理とサプライチェーン全工程のトレーサビリティ管理を徹底する。

2025年時点の年間売上高は約530万ドル(RocketReach)と規模は小型ながら、オーストラリア産プレミアム食材のHoReCa向け専門卸として独自のニッチ市場を確立しており、高付加価値食品流通分野の外資専門企業として存在感を持つ。

出典:https://foodsource.com.vn/

カーギル・ベトナム(Cargill Vietnam Limited)

カーギル・ベトナム(Cargill Vietnam Limited)は、米国ミネアポリスを本拠とする世界最大級の農業・食品コングロマリット、カーギル社のベトナム現地法人として1995年10月に設立された。全国各地に約1,100名の従業員を有し、農業地域における飼料供給と食品素材の卸売流通を主軸事業とする。

国内では7拠点の製飼料工場・プレミックス工場・穀物倉庫・製品流通センター・養豚ニュークレアスファームを運営し、豚・鶏・牛・エビ・魚向けの配合飼料・プレミックス・機能性添加剤を全国卸売する。流通網はメコンデルタ・南東部・中部沿岸・紅河デルタ・北部山岳地帯の全主要農業地域をカバーする。

食品・飲料分野では食品・飲料用素材、バイオ産業原料の独自輸入・卸売に加え、輸入食肉の流通も担う。R&D・農場管理支援・生物安全コンサルティング・栄養プログラムなど付加価値サービスも提供し、農家・食品メーカー双方のサプライチェーン強化を支援する。

ベトナム進出30周年(2025年)を迎え、長期的な農業・食品システムの持続可能性強化に向けた投資を継続しており、農業・食品素材卸売の外資主要プレイヤーとしての地位を維持する。

出典:https://www.cargill.com.vn/en/home

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FAQ

ベトナムの主要食品卸業者について知りたいのですが、どのような会社がありますか?

この記事では、ローカル、日系、外資系の主要な食品卸業者を合計19社紹介しています。各企業の情報や事業内容について詳しく解説していますので、ご参考ください。

ベトナムの主要食品卸業者の特徴や違いは何ですか?

ローカル企業は国内向けに高級食品やアルコールを販売し、外資系や日系企業は輸入や高級食品、国際的なネットワークを持っている点が特徴です。それぞれの企業が異なる市場ニーズに応えています。

この記事で紹介されている企業の中で特に規模が大きいのはどれですか?

マサングループやサイゴンスーパーグループなどは、支店や従業員数が多く、事業規模が大きいとされており、国内外に広く展開しています。

これらの企業はどのような製品やサービスを提供していますか?

さまざまな食品や飲料、調味料、冷凍食品、高級シーフード、乳製品、スナック、菓子類などを取り扱っており、輸入から販売まで幅広いサービスを行っています。

投稿者アバター
ファム ティ ミン タム Vietnam-Based Industry Analyst
ハノイ在住のベトナム人。名古屋大学にて文部科学省奨学金の日研生として留学経験を持ち、日越の翻訳・通訳や日本語教育、日系企業での実務経験を活かして情報発信を行っている。
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