【最新版！】マレーシアの主要食品卸業者13選〜飲食・製造業(食品)業界〜

今回は、マレーシアの主要食品卸業者に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて13社を厳選してお届けしていきます！

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

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マレーシアの主要食品卸業者9選〜ローカル企業編〜

1977年にセランゴール州セラヤンで設立、ハラール冷凍肉の輸入・卸売と冷蔵室の貸し出しを主な業務とする。現在、牛肉や羊肉、鹿肉、七面鳥肉、鶏肉など世界各国のハラール冷凍・冷蔵食肉、他にも冷凍シーフード、フライドポテト、冷凍野菜、乳製品などを扱っている。

マレーシア半島に7拠点を展開して、150人以上を雇用する。すべての拠点の冷凍庫・冷蔵室合計貯蔵能力は約2万メトリックトンにもなる。取り扱っているブランドとしては、ゴールデン・フェニックスやミュラー、 タリーズ、ハッピー・バレーなど多数を抱えている。

また、同社は1994年に子会社となるパシフィック・リフリジュレイティングを設立、 活魚や冷蔵・冷凍魚介類、牛肉、ラム肉、鹿肉などのハラール肉、冷凍野菜、ポテト製品、冷蔵乳製品など幅広い輸入食材を取り扱い、 ホテルやレストラン、食品スーパー、卸業者、フードサービス業者、小売店などに卸している。

出典：https://fatric.com.my/

1982年に創業し、冷凍・冷蔵・常温製品の輸入・卸を展開している。セランゴール州シャーラムを拠点として、クアラルンプールに2支店、そしてジョホール州とランカウイに各々1支店を持つ。

同社が取り扱っているのは食肉（牛肉、子羊、加工肉製品）、シーフード、フライドポテト、乳製品、調味料などとなっており、すべてをハラール認定されたサプライヤーから調達しており、また、すべての施設はHACCPに準拠している。

取り扱っている牛肉は、日本のA5和牛（近江姫和牛）やオーストラリア産和牛、アンガスビーフ（オーストラリア、アルゼンチン）などがある。他にも、チーズではベガやブライデルなど、ヨーグルト製品ではデイリー・ファーマーズなど数多くのブランドを扱っている。

出典：https://www.luckyfrozen.com.my/

1999年、冷蔵・冷凍食品の卸売業者としてペナンに設立。また、セランゴール州スバンジャヤにクアラルンプール支店を持つ。

取り扱っている食品は、牛肉や羊肉、鶏肉などの食肉、シーフード、ポテト、乳製品といった冷蔵・冷凍食品、パスタやシリアルなどのドライ食品、そしてシロップやソースなどとなっている。

アンカーやパーフェクト・イタリアーノ、ケロッグ、キッコーマン、トップテイストなど世界各国の幅広いブランドを取り扱っている。

ホテルやレストラン・カフェ、ケータリング、ベーカリー、スーパーマーケットなどへ販売しており、KFCやダンキンドーナツ、マリーブラウン、マンハッタン・フィッシュマーケット、ドーム・カフェ、ピザハット、シャングリラホテル、ヒルトングループなどを顧客に抱えている。

出典：http://www.bgstrading.com.my/

19世紀初頭、最高品質のワインと高級食品を扱う会社として設立。現在、食品・飲料などさまざまな製品の販売代理店として事業を展開している。

乳製品では、プレジデントやロカテッリ、アルバなどのブランドのチーズやヨーグルトを扱っている。ワインはアルゼンチンやオーストラリア、チリ、ポルトガル、フランス、イタリア、ドイツ、ニュージーランド、スペイン、南アフリカ、米国から調達している。

この他にも、健康・ウエルネス製品としてオーストラリアの伝統的なリップケアの「ポーポー軟膏」や、高麗人参飲料なども扱っている。

同社はセランゴール州シャーラムのグレンマリー工業地帯に拠点を置き、倉庫及びロジスティックス施設を持ち、主にホテルやレストラン、小売店に製品を販売している。

出典：https://www.foodwinemalaysia.com/

1963年に設立、冷凍・冷蔵食品（ベーカリー、食肉、野菜など）、乾燥食品（調味料、ソース、スパイス、ハーブなど）、乳製品（バター、チーズ、飲料など）を扱う。2006年に、シンガポールを拠点とするエンヴィクタス・インターナショナル・ホールディングの傘下に入る。

同社はクランバレーとケダ州、ジョホール州、パハン州、ペナン州に7拠点を展開しており、品質マネジメントシステムのISO 9001認証を取得している。

1,001以上の製品ラインナップを持っており、セランゴール州シャーラムのグレンマリーでは、ミニマーケットも開業している。また、同社ではオンラインショップサイトも運営しており、消費者が直接製品を購入することができる。

食肉はニュージーランドやオーストラリア、ブラジル、中国、インド、米国、ベルギーから調達している。同社パートナーとしては、テキサスチキン、ゲンティン・ガーデンなどがある。

出典：https://www.pokbrothers.com/

ペナンを拠点として1929年に創業し、1985年に法人化。果物や野菜の輸入、卸売、流通業者として、マレーシアの主要スーパーマーケットや市場に供給している。世界各国の複数の果物栽培農家、梱包業者の独占販売代理権も所有している。

ペナン州とセランゴール州スバンジャヤ及びセラヤンに支店を展開している。冷蔵倉庫と配送センターをペナン（5エーカー）とスバンジャヤ（3エーカー、英国テスコの技術仕様チーム認定）に持ち、同社が所有する冷凍冷蔵車で配送することにより、ワンストップソリューションサービスを実現している。

リンゴや柑橘類、梨、ブドウなどの果物は、米国やカナダ、チリ、アルゼンチン、中国、日本などから調達している。主要なブランドとしては、サンキストやゼスプリ、ゴールデン・バスケット、甜甜などがある。

出典：http://www.tongguan.com.my/

1992年に多様な果物を扱う会社として設立され、現在では果物の他に野菜やシーフードなどを輸入・卸売している。クアラルンプールを拠点として国内全土に6つの支店を展開し、280名を雇用している。

品質保証においてはHACCP認証を取得しており、梱包及び衛生設備を所有、また、自社の冷蔵トラックによって最適な温度での輸送を保証している。

同社は国内スーパーマーケット・食料品店（イオン・ジャヤグローサー、ビレッジグローサー、伊勢丹など） 、レストラン（すし亭、栄寿司など）、カフェ（コーヒービーン&ティーリーフなど）、ホテル（ヒルトンホテル、JWマリオットホテル、フォーシーズンズ、シャングリラホテルなど）、ケータリング（ブラヒム、クアラルンプール・コンベンションセンター、サンウェイ大学など）、卸売業者を顧客に抱える。

同社は2020年アジアフルーツアワードにおいて、「インポート・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。

出典：https://euro-atlantic.com.my/　

1993年、食品卸売を専門とする会社として日本で設立。現在、クアラルンプールに本社を置き、マレーシア、中国、インドネシア、フィリピン、スリランカ、タイ、ベトナムで25以上のオフィスと倉庫を運営する。

ベーカリー、食肉の他に、乳化剤やスパイス、安定剤など幅広い範囲の製品を販売しており、アグリストやベネオ、べネキシアなどのブランドを取り扱っている。

2018年4月、同社は本社にベルギー代表団を迎え、マレーシアの新しい物流プロジェクトの分野や、クアラルンプール国際空港近くにあるマレーシアのデジタル自由貿易地域、ハラール物流認証プロセスについて議論したことを発表した。

また、同社は2015年12月よりeコマースプラットフォームの「ビッグボックス・アジア」を展開しており、日用品やパーソナルケア用品、オーガニック食品を提供している。

出典：https://dpointernational.com/　

1983年に設立され、東マレーシアにおいて冷凍食品（牛肉、子羊、マトン、家禽、シーフード）や冷蔵食品、乳製品、ドライF&Bなどの輸入・取引・販売を行う。

牛肉ではAFFCO やJBS、クリーム製品ではエムボー、チーズ製品ではベガやデイリーフレッシュ、その他のF＆B製品ではクノールやリプトン、ユニリーバなどのブランドを取り扱っている。

サラワク州クチンに拠点を置き、同州のミリとシブ、ビントゥルにディストリビューターなどを展開する。同社は2019年1月に、マレーシア証券取引所の新興企業向けの株式市場「LEAP」に上場している。

2021年度のグループ収益は1億8,754万リンギットで、1,088万リンギットの税引前利益を計上している。収益の67.6%は冷凍食品によるものであり、冷蔵食品21.3%、乳製品7.3%、ドライF&B 3.8%となっている。

出典：https://supremegroup.my/

マレーシアの主要食品卸業者3選〜日系企業編〜

1985年、マレーシアに世界各地の多種多様な食品を紹介することを目的として設立された会社で、クアラルンプールを拠点としている。従業員数は63名（2017年9月末時点）。

現在、新鮮な魚介類や野菜、乾物、調味料、ソースから冷凍食品まで数千種類に及ぶ食品の輸入・卸業を手掛けており、主要小売店やホテル、カフェ、レストラン、リゾートを顧客に抱えている。

2017年10月には、酒類・食品の卸売会社である国分グループ本社が関連会社化のため同社の株式20%を取得した。これにより、日本食品の効率的な供給、また日系小売業、外食事業者を中心とした販路拡大の支援によりフォーカル社の企業価値向上を実現し、国分グループ本社におけるマレーシア全域、及びアセアン各国における事業拡大を目指している。

出典：https://www.focal.net.my/　
https://www.kokubu.co.jp/group/　

2009年12月に資本金500万リンギットで設立され、マレーシア国内に幅広い販売網と配送体制を備え、日本から届いた飲料・食品をマレーシア国内で販売するサービスを提供する。主に日本米と日本酒を中心に、日本産の食品・食材、生鮮品、各種飲料を、マレーシアの飲食店・小売店・飲食サービス業界向けに卸売りしている。

セランゴール州シャーラムに本社と倉庫（105,000平方フィート）を持つ。倉庫は冷蔵・冷凍設備を備えており、姉妹会社のヒロフード・パッケージ・マニュファクチャリングと共有している。

また、1986年に設立され、埼玉県を拠点とする株式会社のどかトレーディングでは、日本全国の酒蔵・農家・卸から選りすぐりの食品飲料を買付け、ドカ社に出荷している。

同社は十九代目鈴木商店（パブリカ店、伊勢丹KLCC店）、十九代目鈴木飯店、ザ・和牛レストラン、ミスター・ベントーといった直営店も運営している。

出典：http://doka.com.my/　
https://nodoka-trading.com/

1977年、食品卸売業者として創業。2018年1月、日本の大手食品卸売業である加藤産業グループ傘下に入る。同社はクアラルンプールとイポー、ペナン、アロースターの4ヶ所に11,000平方メートルの倉庫を持ち、プロクター・アンド・ギャンブル（P&G）、フィリップモリス、モンデリーズ・インターナショナルなど国際的ブランドの商品を取り扱っている。

2020年10月には、親会社である加藤産業グループがマラッカ州に拠点を置く食品卸業者であるメリソン社の株式90%を取得した。これにより、加藤産業グループはマレーシア半島全域に事業範囲を拡大している。

2021年8月には、LHモールフラッグシップストアを大手オンラインプラットフォームのショッピーとラザダ、そしてランボーに開設したことを発表している。

2021年9月には、P&Gから2021年度における「マレーシアのベストディストリビューター」として表彰されている。

出典：https://www.lhh.com.my/　

マレーシアの主要食品卸業者〜外資系企業編〜

スイス系商社DKSHグループの子会社。マレーシア法人は1923年にハーパーズ・トレーニングとして設立され、1987年にDKSHに買収される。 3,300名の専門家を擁しており、国内に26拠点を展開、消費財や素材、技術、ヘルスケアなどの商品を取り扱っている。

食品関連においては、乳製品や調味料、缶詰などを卸しており、アデラやベリーズ、エムボー、FGV、キューピー、クラフト、オレオなどのブランドを取り扱っている。また、国内のユーザー数は4,000を超える。同社の流通・ロジスティックスサービスでは、温度管理された保管・輸送、在庫管理、受注処理、返品管理を提供している。

2020年度のグループ収益は63億5,570万リンギットで、4,889万リンギットの税引後利益を計上している。

2020年7月、同社は食品・飲料メーカーであるクラフト・ハインツとのパートナーシップをマレーシアへ拡大することを発表、ディストリビューター管理に費やす時間を削減し、業務の簡素化を目的としている。

2021年3月には、ナンドス・グロサリー・インターナショナルからマレーシアとブルネイにおけるパートナーとして指名され、特製のPERi-PERiソースと調味料の成長を促進するとしている。さらに、2021年5月にはKotányi社とのパートナーシップにより、同社の主要なハーブとスパイスのブランドを初めてマレーシアに紹介している。

出典： https://www.dksh.com/my-en/home