【最新版!】マレーシアの主要レストラン・飲食企業14選〜飲食・製造業(食品)業界〜

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今回は、マレーシアの主要レストラン・飲食企業に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて14社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

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目次

マレーシアの主要レストラン・飲食企業5選〜ローカル企業編〜

Texchem Resources Bhd(テクスケム・リソーシーズ)

1973年に設立し、ペナンを拠点として製造業と食品事業、レストラン業などを展開するコングロマリット企業。1993年よりマレーシア証券取引所に上場している。

レストラン業では1995年に回転ずしのスシキング社を設立ており、現在は122店舗のレストランを運営している。内訳はスシキング117店舗、星野珈琲店4店舗、味楽1店舗となっている。また、スシキングはハラール認証、ISO 19001などを取得しており、スシキング・アプリのメンバーシップ登録は70万人を超えている。

同社の2020年度の収益は10億1,745万リンギットで、136万リンギットの税引前利益を計上している。2020年度はCOVID-19の影響もあり、マレーシアとインドネシアで採算性がなかった30店舗を閉鎖している。また、同年度には3,154名のフルタイムの従業員を雇用している。

出典:https://texchemgroup.com/
http://sushi-king.com/

QSR Brands (M) Holdings Bhd(QSRブランズ・ホールディングス)

米国ヤム・ブランズ社から、マレーシアとシンガポール、ブルネイ、カンボジアでKFC、マレーシアとシンガポールでピザハット運営の権利を付与された会社。現在、ジョホール州政府系の投資会社であるジョホールコーポレーションの傘下にある。

KFCレストランは850店舗以上、ピザハットレストランは495店舗以上を展開している。1986年には、世界で初めて聴覚障害・言語障害のスタッフが運営するKFCジャラン・インビ店を開業している。

2019年度において、QSRは28億リンギットの収益を記録している。また、マレーシアとシンガポール、ブルネイ、カンボジアで35,000人以上のスタッフを雇用している。

2019年11月、KFCマレーシアと「障害者と恵まれない人々のための財団」YOKUKは、クランタン州の学校に毎日健康な食事を提供する特別食プログラムで協力することを発表している。

出典:https://qsrbrands.com/
https://jcorp.com.my/

Berjaya Food Bhd(ベルジャヤ・フード)

大手コングロマリットであるベルジャヤグループの飲食部門として、2009年10月に設立。2011年3月にマレーシア証券取引上のメインマーケットに上場している。

同社はマレーシア国内でケニー・ロジャース・ロースターズ(国内75店舗)、スターバックスコーヒー(国内290店舗以上)など、そしてシンガポールでジョリビーンといった飲食店を運営している。

ケニー・ロジャース・ロースターズについては、マレーシア・イスラーム開発局(JAKIM)からハラール認証を取得しており、グッド・ケータリング・プラクティス(GCP)を遵守している。

また、2021年度の収益は7億1,734万リンギット、4,573万リンギットの税引後利益を計上している。

2020年8月、同社傘下のベルジャヤ・フード・インターナショナルは、ビーガンレストランを運営するSer Vegano社の株式資本の50%を取得し、子会社化している。

出典:https://www.berjaya.com/ 
http://www.krr.com.my/ 

Marrybrown Sdn Bhd(マリーブラウン)

1981年にジョホール・バルで創業、ハラールとローカルフードにこだわるファーストフードチェーンを事業としている。1992年には、中国に最初の国際フランチャイズ店を開業している。

同社のハラール認証はイスラーム開発局(JAKIM)から認められており、各店舗では最低でも2名のイスラーム教徒スタッフがキッチンに入っている。

2021年5月時点では、マレーシアの他にスウェーデンとシンガポール、タイ、インドネシア、ミャンマー、インド、モルディブ、アフリカ、中東など16ヵ国で500店舗以上を展開している。

2020年ドバイ国際博覧会では、マレーシア・パビリオンの公式カフェ・オペレーターとなったことを発表している。

また、2021年11月には、国内貿易省から「ベストフランチャイズ・グローバル・アワード」を受賞している。

出典:https://marrybrown.com/ 

Oversea Enterprise Bhd(オーバーシー・エンタープライズ)

1970年代に創業、クアラルンプールのジャラン・インビにレストラン・オーバーシーを開業している。現在、同社の外食産業はクランバレーに3店舗、イポーに2店舗の中華レストランをチェーン展開しており、広東料理をテーマにした家庭料理を提供している。

中華料理店に加え、同社グループは点心とカフェの運営にも乗り出しており、2005年にはスリペタリンに点心店を、2004年にはクアラルンプールに香港スタイルの料理を提供するカフェを開業している。また、2012年2月にはイポーの料理をコンセプトとしたカフェを香港に、2015年1月には台湾台北市にベーカリー&カフェ店を開業している。

さらに、同社では1986年から月餅を中心とした菓子の製造も行っており、米国やオーストラリア、ニュージーランド、インドネシアなどに輸出している。

同社の2021年度の収益は2,337万リンギットで、769万リンギットの税引後損失を計上している。レストラン事業の収益は1,359万リンギットとなっている。

出典:https://www.oversea.com.my/ 

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マレーシアの主要レストラン・飲食企業4選〜日系企業編〜

TCRS Restaurants Sdn Bhd(TCRSレストラン)

ハラール・ファミリー・レストランチェーンとして1996年に創業。チキンライスを中心とする海南料理とマレーシア料理を提供する「ザ・チキンライス・ショップ」を運営している。2019年6月には、ゼンショーが同社の全株を1,718万リンギットで取得している。

店舗では、伝統的な調理法の蒸し鶏、ローストチキン、ハニーバーベキュー、しょうゆチキンを看板商品として提供しており、国内全土で119店舗を展開している。

同社のハラール認証は、マレーシアではイスラーム開発局(JAKIM)、シンガポールではイスラーム評議会(MUIS)から認められている。同社内部監査のハラルチームとハラール委員会は、店舗とサプライヤーがJAKIMとMUISによるハラール認証遵守を確認するため、自社とサプライヤーの施設で監査チェックを常に行っている。

この他にも、同社は韓国料理を提供する「DubuYo」、伝統的なマレー料理を提供する「Sepiring」も展開している。

出典:https://www.thechickenriceshop.com/ 
https://www.zensho.co.jp/

Zensho Foods Malaysia Sdn Bhd(ゼンショー・フード・マレーシア)

ゼンショー・ホールディングスの傘下にあり、2012年にマレーシア進出。セランゴール州ペタリンジャヤを拠点として、外食チェーン店の経営と販売システム・食品加工システムの開発を事業としている。

クランバレーとマラッカ州、ジョホール州、ケダ州で「すき家」 を15店舗運営しており、牛丼やラーメン、チキンラーメン、カレーなどのモダンな和食を提供している。

2016年に牛丼チェーン初のハラール認証を、マレーシア・イスラーム開発庁(JAKIM)から取得している。また、すき家マレーシアのビジネスの基盤を形成しているのが「マス・マーチャンダイジング・システム 」で、「世界中の人々に安全でおいしい食品を手ごろな価格で提供する」を実現している。

他にも、同社は「ザ・チキンライス・ショップ」を運営するTCRSレストランを傘下に持つ。

出典:https://www.sukiya.my/ 
https://www.zensho.co.jp/ 

Skylark Malaysia Sdn Bhd(すかいらーくマレーシア)

すかいらーくホールディングスが100%出資した会社(クアラルンプール)で、2020年8月21日にサンウェイ・ベロシティに1号店となる「しゃぶ葉」を開業している。現在、サンウェイピラミッドにも店舗を開業し、2店舗体制となっている。また、2021年内に3店舗体制とする計画も示している。

マレーシアでの事業は海外2拠点目となり、しゃぶしゃぶ食べ放題を提供している。新型コロナウイルスによるロックダウンなど厳しい状況の中でも、現地の利用者や出店モールのデベロッパーからの評判は非常に高かったとしている。

2020年10月には、しゃぶ葉には新型コロナウイルスによるロックダウン中において、配達(40リンギット以上から)とテイクアウトを開始したことを発表している。また、テイクアウト専用メニューも用意している。

出典:https://skylark.com.my/ 
https://www.skylark.co.jp/ 

Ma Maison Sdn Bhd(マ・メゾン)

名古屋市を拠点とするマ・メゾンのマレーシア法人で、2013年1月に1号店をショッピングモールのパブリカに「とんかつ by マ・メゾン」を開業。

同社は日本で親しまれているカツレツ(とんかつ)のみを提供しており、 ヒレからロースまで最高級の素材を使用している。

1号店開業後、2018年5月に「とんかつマ・メゾン スパン・ジャヤ店」、2019年2月に「とんかつマ・メゾン EBISU店」(ロット10 )を開業するなどし、現在、クランバレー内で7店舗を展開している。

とんかつマ・メゾン EBISU店は、名古屋を拠点に活躍する料理人によるとんかつ居酒屋となっている。串料理の他、とんかつや居酒屋メニューも充実しており、日本酒を楽しむこともできる。

また、オンラインで注文・配達に対応するオンラインサイトも運営している。

出典:https://mamaison.com.my/ 
https://www.ma-maison.co.jp/

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マレーシアの主要レストラン・飲食企業5選〜外資系企業編〜

Gerbang Alaf Restaurants Sdn Bhd(ゲルバン・アラフ・レストラン)

マレーシア国内でマクドナルドを運営しており、1982年4月に1号店をクアラルンプールのブキット・ビンタンに開業。1995年2月には、国内のクイックサービスレストランとして初めてマレーシア・イスラーム開発庁(JAKIM)からハラール認証を取得。現在、国内全土で300店舗以上を運営している。

同社店舗は2016年よりキャッシュレス対応となり、配達サービスは完全オンラインとなった。また、2016年12月には、サウジアラビアのライオンホーン社がマレーシアとシンガポールのフランチャイズ権を取得している。

2021年5月、同社はトゥンク・アジサ病院に国内3番目となる「ドナルド・マクドナルド・ハウス」を開設したことを発表した。この施設は、 クアラルンプール市外から来院する小児科患者の家族のニーズを満たすため、1泊15リンギットという手頃な価格で提供するものとなっている。

また、2019年10月には、長期的なサステナビリティへの取り組みとして、2025年までに200店舗のグリーンレストランを開業することを目標に掲げていると発表。今後5年間で、最大6,000万リンギットを投資する。

出典: https://www.mcdonalds.com.my/ 

Apex-Pal Sdn Bhd(エイペックス・パル)

シンガポールを拠点して外食事業を展開するサカエ・ホールディングス(旧エイペックス・パル・インターナショナル)傘下のマレーシア法人。

同社では回転ずしチェーン「栄寿司」などを展開しており、2005年にセランゴール州ペタリンジャヤにマレーシア1号店を開業している。現在、セランゴール州とペナン州、ジョホール州、サラワク州で7店舗を運営する。同店では、すし以外にも日本の麺類や丼物、弁当など250種類以上の日本料理を楽しむことができる。

2021年度のマレーシアの事業収益は342万シンガポールドルで、サカエ・ホールディングス全体の収益の16%を占めた。

2021年9月、同社はシーフード・アイランド・マレーシア との間で土地・建物を1,150万リンギットで売却したことを発表。取引は2022年に完了する予定となっている。

出典: https://www.sakaesushi.com.my/
https://www.sakaeholdings.com/

Texas Chicken (Malaysia) Sdn Bhd(テキサスチキン・マレーシア)

テキサスチキンはテキサス州発祥のファーストフードチェーンで、2013年1月にイオン・ブキット・ティンギに1号店となる旗艦店を開業している。2021年1月15日時点で、クランバレーを中心としてマレーシア半島で78店舗を展開している。

同社はシンガポールを拠点とするエンヴィクタス・インターナショナル・ホールディングの傘下にあり、2012年7月に同社グループと米ケイジャン・グローバル社は、2013年から2022年までの10年間、マレーシアとブルネイでテキサスチキン・レストランを開発・運営する独占的権利に関する国際複数ユニットフランチャイズ及び開発契約を締結している。

2020年5月、テキサスチキンは包括的なブランド再構築と競争力のある新しいポジショニングを発表、ロゴやパッケージ、ユニフォームなどが刷新された。マレーシアでは、サンウエイ・ピラミッドに開業したレストランが新しいレストラン・デザインを採用し、さらに17店舗が改装を実施した。

また、テキサスチキンの2020年度の収益は1億8,250万リンギットを記録、前年度比で8.2%の増加となった。

出典: https://www.texaschickenmalaysia.com/ 
https://www.envictus-intl.com/

Dommal Food Services Sdn Bhd(ドマール・フード・サービシーズ)

同社はドミノ・ピザのマレーシアにおけるマスターフランチャイズであり、1997年に設立。2017年第2四半期の時点で、マレーシアは東南アジアにおいてドミノ・ピザ最大の市場であり、アジア太平洋地域では5番目に大きい市場となっている。現在、同社は国内で240店舗以上を展開している。

また、同社ではデジタル化を積極的に推進しおり、2003年にウエブページ開設、オンライン注文プラットフォームを提供する国内最初のクイック・サービス・レストランとなっている。

2021年2月、ドミノ・マレーシアは多くのマレーシア人が予防接種を受けることで免疫力を高めるため、全く新しい取り組みを開始したことを発表。COVID-19ワクチン接種を完了し、最寄りの店舗で接種証明書を見せるとピザが割引価格となる。

出典: https://www.dominos.com.my/ 

A&W (Malaysia) Sdn Bhd(エーアンドダブル・マレーシア)

米国を拠点とするファストフードチェーンであるA&Wのマレーシア法人で、1963年に最初のファーストフードレストランを開業。1965年にはセランゴール州ペタリンジャヤにドライブインレストランを開業している。その後、同社はエン・フード・グループに買収されている。

同社はルートビア、フロート、ハンバーガー、アイスクリームワッフルなどを店舗で提供しており、現在、国内全土で57店舗を展開している。

新型コロナウイルスが蔓延する中、同社はチャットアプリ「ワッツアップ」を通じて注文・配達ができるサービスの提供を開始している。20店舗(クランバレー、マラッカ州、ヌグリ・スンビラン州)が同サービスに参加しており、各店舗から5キロメートル圏内であれば利用できる。また、同社ウエブページからは、セルフピックアップの注文も可能となっている。

出典: https://anwmalaysia.com.my/ 

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