上場後は2025年に160店、2026年に180店の新規出店を計画しており、2026年末までに1000店到達を目指す積極的な拡大戦略を掲げています。一方で、10年以内に中国1000店舗達成を目標に掲げており、2026年1月稼働予定の広州新工場(総投資3000万ドル相当)を建設するなど生産基盤の強化を進めています等、中国の外食・中食業界では各社がそれぞれ独自の戦略で異なる動きを見せています。
今回は、そんな中国の外食・中食業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて14社の最新情報をお届けしていきます!
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中国の主要外食・中食企業8選〜ローカル編〜
Haidilao (海底捞)
1994年に四川省簡陽市で創業した中国最大手のホットポット(火鍋)チェーンである。香港証券取引所に上場(証券コード:06862)しており、世界各地で直営・フランチャイズを合わせた運営体制を整えている。
2025年12月末時点のグローバル店舗数は1383店舗(自営1304店、フランチャイズ79店)で、そのうち中国大陸に圧倒的多数が集中する。2025年通期の総収益は432億2500万元(前年比1.1%増)に達したが、純利益は40億4200万元と前年比14%減となった。翻台率は1日平均3.9回であった。
テイクアウト・デリバリー部門は売上が前年比111.9%増の26億5800万元と急拡大し、新たな収益柱に育ちつつある。「紅石榴計劃」と呼ぶ多ブランド戦略も積極推進し、2025年末時点でホットポット以外の207店舗を展開、海鮮大排檔・寿司・小火鍋など20の細分カテゴリーに参入している。
アナリストは2026〜2028年の年平均出店成長率を2〜3%と予測しており、中長期的な店舗拡大と多ブランド収益化が今後の焦点となっている。
出典:https://www.haidilao.com/
Xiabuxiabu (呷哺呷哺)
1998年に北京で創業し、カウンター形式の一人用小火鍋という新業態を開拓した香港上場(証券コード:00520)の火鍋チェーンである。本拠は北京市に置き、旗艦ブランド「呷哺呷哺」と高価格帯ブランド「湊湊(凑凑)」を主軸に多ブランド経営を展開している。
2025年の年間売上高は37億8900万元で前年比20.3%の減収となり、株主帰属の純損失は3億元(前年の4億元から縮小)と2年連続の赤字となった。同年末時点の総店舗数は905店(呷哺呷哺758店、湊湊147店)で、年間52店の純減を記録した。
2026年は京津冀・上海・広深などの中核商圏に絞って100店以上の新規出店を計画している。「呷哺牧場」等の新フォーマットの試験導入や、セルフサービス型モデルの検証も進める方針である。
コスト効率の改善と顧客単価の引き上げが最優先課題とされ、会員数は約4500万人を擁し、ギフトカード収益が6億7000万元を超えるなど、ロイヤル顧客基盤は一定規模を保っている。
出典:http://www.xiabu.com/
Quanjude (全聚德)
1864年に北京で創業した中国最古参の伝統料理レストランブランドのひとつであり、北京ダックを看板メニューとする北京料理の代名詞的存在である。2007年に深圳証券取引所(証券コード:002186)へ上場し、全聚德・豊澤園・四川飯店・仿膳などの複数ブランドを傘下に抱える。
2025年時点での総店舗数は117店舗(全聚德ブランド107店を含む)で、中国全土に加えて海外にも展開する。2025年通期の売上高は12億5000万元で前年比10.5%の減収、純利益は775万元と前年比77.3%の大幅減益となった。
内外の観光客をはじめ各国要人や政府関係者にも愛用される「中華第一食」として高い認知度を誇る。一方、中国国内での消費単価の二極化と競合の激化により、中高価格帯レストランとしての存在感が近年は低下しつつある。
2021年にはブランド創設157周年を機に新IPイメージ「萌宝鴨」を打ち出すなど、若年層への訴求強化にも取り組んでいる。
出典:https://www.quanjude.com.cn/
Lao Xiang Ji (老乡鸡)
2003年に安徽省合肥市で創業した中式ファストフードチェーンで、中国本土における市場シェア0.9%で同カテゴリー首位を争うブランドである。チキンを主軸にした煮込み料理・点心・粥・朝食メニューを幅広く取りそろえ、適正価格とローカル食材の活用を特徴とする。
2025年8月末時点の総店舗数は1658店舗(直営925店、フランチャイズ733店)で61都市に展開している。2022年から2024年にかけて売上高が452億元から628億元へと年平均15%超の成長を続けた。
2025年1〜4月期の売上高は212億元(前年同期比9.9%増)、純利益は17億4000万元(同7.3%増)と堅調な伸びを示した。フランチャイズ加盟収益は2025年前8カ月で前年比153%増と急拡大している。
香港証券取引所への上場申請を推進しており、北京・上海・深圳・杭州など第一線都市への積極出店も進め、「中式ファストフード第一号上場企業」の実現に向けた資本市場戦略を継続している。
出典:http://www.lxjchina.cn/
Country Kitchen (乡村基)
1996年に重慶市で創業した家庭料理をコンセプトとするファストフードチェーンで、重慶市場での知名度と高い費用対効果を武器に全国展開を進めてきた。傘下には「乡村基」本体に加え「大米先生」ブランドも擁し、重慶・成都・西安などの内陸主要都市を地盤に1100店以上を展開する。
2010年には米国ニューヨーク証券取引所に上場した初の中国ファストフード企業となったが、2016年に非公開化(上場廃止)した。その後2022年から香港証券取引所への再上場を3度試みており、高い粗利率(33.6%)が評価される一方、食品安全リスクや近年の収益変動が審査上の課題となっている。
品質・サービス・快適な店舗環境を重視し、大型ショッピングセンターやデパートへの出店を基本戦略とする。重慶の単一店舗でピーク時に1日2100人超の客数を記録したこともあり、地域密着型の高回転モデルが収益の根幹となっている。
上場を果たせば中国中式ファストフードの代表銘柄として注目を集める見込みであり、今後の資本市場での動向が業界全体の注目を集めている。
出典:http://www.csc100.com/
Yonghe King (永和大王)
1995年に上海で1号店を開業した台湾系ファストフードブランドで、豆漿・油条・米飯・麺類・点心など台湾風中華朝食・軽食を主力商品とする。フィリピン発祥の快楽蜂(中国)餐饮管理有限公司グループの中核ブランドであり、総本部は上海市に置かれている。
2025年時点で中国約70都市に約500店舗を展開しており、全国展開に向けたフランチャイズ加盟も受け付けている。朝食・ランチ・深夜帯まで対応する全時間帯営業を特徴とし、上海・北京・深圳・武漢・杭州・南京など主要都市での商圏を押さえている。
業界誌・政府機関が選定する「C-BPI中国式ファストフードチェーン業界ブランド力指数第1位」を5年連続で受賞し、「食品健康七星賞」8年連続・「315消費者満足ブランド」9年連続受賞の実績を持つ(受賞実績はピーク時のもの)。
中国の外食市場における価格競争が激化するなかでも、豆漿を軸にした独自の台湾系中華ポジションで一定の顧客支持を維持しており、フランチャイズ展開による店舗数の継続的な拡大が続いている。
出典:https://yonghe.com.cn/
Jiumaojiu Group (九毛九集団)
1995年に広州市で創業し、2020年1月に香港証券取引所に上場(証券コード:09922)した中国発の多ブランド外食グループである。「九毛九西北菜」を原点に、「太二酸菜鱼」「怂火鍋廠」「山の山外」「贵州酸汤火锅」など複数ブランドを展開し、中国全土をカバーしながら東南アジア・北米・オーストラリアにも進出している。
2025年上半期末の総店舗数は729店で、太二酸菜鱼が全体売上の約70%超を貢献する主力ブランドである。同上半期の太二収益は194億9000万元(前年同期比13.3%減)で、ネット88店の純減(うち太二68店閉鎖)を記録した。
2025年3月から太二酸菜鱼の新業態「5.0フレッシュモデル」店を展開し、生きた魚・新鮮な鶏肉・新鮮な牛肉を使ったメニューへ刷新。同年7月末時点で64店が新業態に移行しており、2026年までに全店舗の刷新を目指している。
多ブランドポートフォリオの最適化と海外市場の開拓が中長期的な成長鍵とされており、中国発の外食グループとして国際的な存在感を高めている。
出典:https://www.jiumaojiu.com/
Xiaocaiyuan (小菜園)
2013年に安徽省合肥市で創業した中価格帯の中華ファミリーレストランチェーンで、2024年12月20日に香港証券取引所メインボードへ上場(証券コード:00999)した新興外食グループである。1株8.5香港ドルで公開し、約7億9000万香港ドルを調達した。
2024年11月末時点の総店舗数は663店(直営)で、14省・146都市/県をカバーしており、地方都市への浸透を強みとする。上場後は2025年に160店、2026年に180店の新規出店を計画しており、2026年末までに1000店到達を目指す積極的な拡大戦略を掲げている。
コミュニティ型外食ブランド「菜手」も新設し、2026年に80〜100店の出店を予定するなど多ブランド展開にも着手している。皖料理(安徽料理)をベースにした手頃な価格帯と家族向けの落ち着いた店舗環境が顧客獲得に奏功しており、コスパ消費需要の拡大を背景に急速な成長を続けている。
2025年1〜8月の純利益は約4億元に達したと報告されており、上場後の業績拡大と全国規模への成長が業界内外から注目されている。
出典:https://www.xiaocaiyuan.com/
中国の主要外食・中食企業3選〜日系編〜
Saizeriya (サイゼリヤ)
1973年に千葉県で創業した日本発のイタリアンファミリーレストランチェーンで、2003年12月に上海1号店を開業して中国市場に参入した。東京証券取引所上場(証券コード:7581)。低価格で本格的なイタリア料理を提供するビジネスモデルが中国でも広く支持されている。
2025年時点で中国に約550店舗を展開し、日本本土の営業利益を3倍近く上回る収益を中国事業が創出しているとされる。2025年8月期通期の連結売上高は5521億円(前年比4.2%増)であった。
10年以内に中国1000店舗達成を目標に掲げており、2026年1月稼働予定の広州新工場(総投資3000万ドル相当)を建設するなど生産基盤の強化を進めている。また2025年7月には武漢に子会社を設立し、湖北省への出店エリア拡大に向けた布石を打った。
中国のデフレ環境のなかで「安くておいしい」価値提案が追い風となる一方、2024年末以降は既存店売上が前年割れで推移するなど、店舗数拡大に伴う客流分散という課題も顕在化している。
出典:http://www.saizeriya.com.cn/
Ajisen Ramen (味千拉面)
1968年に日本九州熊本県で創業した豚骨ラーメンチェーンで、「骨湯拉麺」を看板メニューに香港・マカオ・中国大陸の経営権を取得後、2007年3月に香港証券取引所へ上場(証券コード:0538)した中国系外食グループである。
2024年12月末時点の中国国内店舗数は596店(25省・直轄市の126都市をカバー)で、2026年6月時点では国内607店(香港31店を含む608店)まで回復傾向にある。2024年通期の売上高は17億1700万元で前年比5.4%減となった。
2025年1月より香港店のフランチャイズ費用を7000香港ドルから5000香港ドルへ、中国本土店を3500元から2500元へ引き下げ(2026年12月まで)、フランチャイジー確保を促進している。2026年5月にはブランドリニューアルを実施し、上海・無錫・寧波で改装店を相次いでオープンした。
毎日の骨湯の新鮮な手作り調理と鮮度表示制度を導入し、品質の透明性向上を打ち出している。年間7000万杯超の骨湯ラーメンを販売し、三世代にわたる中国消費者に愛されるブランドとしての地位を維持している。
出典:http://www.ajisen.com.cn/
Yoshinoya (吉野家・はなまるうどん)
1899年に東京・日本橋で創業し、現在は東京証券取引所に上場(証券コード:9861)する吉野家ホールディングスが、中国・アジア市場で展開する日本食外食ブランドである。中国では「吉野家(牛丼)」と「はなまるうどん(讃岐うどん)」の2ブランドを中心に、北京・上海・香港など13エリアで事業展開を続けている。
吉野家ホールディングスは2025年3〜11月期の連結売上高が前年同期比9.8%増の1666億2800万円、国内外合わせた総店舗数は2866店(うち海外73店の新規出店を含む)となった。中国事業では消費者向けプロモーション強化と商品力向上による収益増加策を推進している。
2025年11月には京都発ラーメンブランド「キラメキノトリ」の海外1号店を上海にオープンし、日本ラーメン文化の中国発信という新たな取り組みも開始した。中国市場での日系ブランドとしての認知度維持と拡大を図るため、販売施策の最適化を継続している。
日本式の安心・高品質サービスと適正価格帯を強みに、吉野家・花丸の2ブランド体制で中国の外食市場における存在感を保っている。
出典:http://www.4008-197-197.cn/
中国の主要外食・中食企業3選〜外資編〜
Yum China (百胜中国 / KFC・Pizza Hut)
米国Yum! Brandsから2016年に分離独立し、ニューヨーク証券取引所および香港証券取引所(証券コード:YUMC / 09987)に二重上場する中国最大の外食チェーン運営会社である。KFC・Pizza Hut・Taco Bellを中国本土で独占的に運営する。
2025年12月末時点の総店舗数は1万8101店舗で、KFCは1万3000店超を有する。同年の営業利益は前年比11%増の13億ドル(営業利益率10.9%)、デリバリー売上は25%増で全体の48%を占めた。KFC・Pizza Hutの総会員数は5億9000万人超(前年比13%増)に上る。
2026年第1四半期はKFCが457店の純増(前年同期比55%増)を記録し、営業利益は前年同期比8%増の4億1700万ドルを計上した。2026年中に2万店超、2030年に3万店体制を目指す積極出店を継続している。
デジタルサービス拡充・デリバリー強化・第3〜5線都市への浸透が主要成長ドライバーとされ、中国外食市場の最重要プレーヤーとしての地位を固めている。
出典:https://www.yumchina.com/
McDonald’s China (麦当劳中国)
1990年に中国初号店を開業した米国マクドナルド(McDonald’s Corp.)の中国事業で、現在はCITIC(中信資本)と米マクドナルド社が共同出資する地場オペレーターが運営する。2017年の事業権売却以降、フランチャイズモデルへの転換を加速しており、米国外最大のフランチャイズ市場として位置づけられている。
2025年12月末時点の中国国内店舗数は7700店超で、280都市以上・全店舗の50%以上が第3〜5線都市に立地する。2025年には中国で925店を純増(グローバル新規開店1374店の67%)し、前年比を大幅に上回る出店ペースを維持した。
2026年第1四半期の既存店売上は前年同期比3.4%増と安定推移し、デリバリーやチキン系メニューの好調が寄与した。同社は2026年中に8700店超、2028年に1万店体制の達成を目標に掲げている。
中国のデジタル消費トレンドに対応したデリバリー比率の引き上げ、「大咬(Big Bites)」などのバリューミール強化、および低価格帯商品の充実が成長戦略の柱となっている。
出典:https://www.mcdonalds.com.cn/
Wowprime Corporation (ワウプライム)
Wowprime Corporation(ワウプライム)は台湾証券取引所(TWSE、証券コード2727)に上場する台湾最大級の複合外食グループであり、1993年の創業以来「王品牛排」を核に多様な外食ブランドを展開してきた。
中国大陸へは2003年に「王品牛排」で進出し、2005年には「西堤牛排」を投入、その後「和牛涮」「AMINO AMIGO」「THE WANG」など洋食・鍋物を中心にブランド網を拡大してきた。
公式IR資料によれば、2024年通期の大陸事業群売上高は42億9,145万元(前年比15.1%減)にとどまったが、店舗網の再編を経て2024年第2四半期以降は黒字基調に転じている。
2024年には中華・台湾料理の新業態「雲彩坡」を投入するなどブランド拡充を進め、2026年5月31日時点の公式データでは大陸の直営店舗数は王品牛排48店・西堤牛排40店を含む計102店舗に達している。
出典:https://www.wowprime.com/zh-tw/
FAQ
中国の主要レストラン・飲食企業はどのように分類されているのですか?
中国の主要レストラン・飲食企業は、ローカル企業、日系企業、外資系企業の三つのカテゴリーに分けて紹介されています。
呷哺呷哺の特色は何ですか?
呷哺呷哺は台湾発祥の斬新なバーテーブル式火鍋を提供し、スタイリッシュなカウンターと伝統的な火鍋の融合を特徴としています。
海底捏はどのような特徴を持つ企業ですか?
海底捏は1994年に設立された中国のホットチェーン店で、食品の品質と安全性に重点を置き、多くの直営店を国内外に展開しています。
全聚德の歴史とその代表料理は何ですか?
全聚德は1864年に設立され、最も有名な北京ローストダックを中心に伝統的な北京料理を提供し、多くの国のリーダーや観光客に愛されています。

