台湾のカフェ・スイーツ業界は、85度Cや路易莎咖啡などローカル発のチェーンが急拡大する一方、日系のコメダ珈琲や外資のスターバックスも存在感を示す市場です。台湾の主要企業は自家焙煎や台湾式デザートで差別化を図っています。
今回は、そんな台湾のカフェ・スイーツ業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて15社の最新情報をお届けしていきます!
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台湾の主要カフェ・スイーツ企業10選〜ローカル編〜
85°C Bakery Cafe (85カフェ)
開曼美食達人股份有限公司(美食-KY、証券コード2723)が展開するコーヒー・ベーカリー複合カフェチェーンである。2004年に台湾で創業し、手頃な価格の高品質コーヒーとケーキを組み合わせた業態で急成長した。
本社機能はケイマン諸島に置き、台湾証券取引所に上場している。台湾国内に加え中国、米国、オーストラリアなど海外にも展開する多国籍チェーンである。
2025年には米ニューヨークに初出店し、今後数年で米国内の店舗を100店規模へ拡大する計画を公表している。中国事業の採算改善と北米開拓が業績の焦点となっている。
コーヒーや茶飲だけでなく、フランスパンやジュース、手土産用の焼き菓子まで幅広く扱い、デイリーユースの需要を取り込んでいる。上場企業として財務開示が得られる点も経営者にとっての特徴である。
出典:https://www.85cafe.com
Louisa Coffee (ルイサコーヒー)
路易莎咖啡股份有限公司(証券コード2758)が運営する台湾発のコーヒーチェーンである。2006年に創業し、2007年にブランドを確立、台北市松山区に1号店を開いた。
手頃な価格で本格的なコーヒーを提供する業態で支持を集め、店舗数では台湾最大級のチェーンに成長した。直営とフランチャイズを組み合わせ、2025年には600店規模を目標に掲げている。
近年は粗利率が46%と過去最高水準に達し、収益体質の改善を進めている。ステーキ食べ放題やタイ料理など飲食メニューの多角化で客単価向上を図る。
2025年には株式の上場(上市・上櫃)を再申請する方針を示しており、資本市場での資金調達を通じた成長加速が注目されている。
出典:https://www.louisacoffee.co
OKLAO Coffee (オクラオコーヒー)
歐客佬國際有限公司が運営する精品(スペシャルティ)コーヒーブランドで、台中市北区に本部を置く。2006年にOKLAO珈琲公司を設立し、当初は生豆の供給業者だった。
良好な土壌と水質に着目してラオス等に自社農場を設け、2009年に台湾で1号店を開いた。農園から焙煎・販売までを一貫して手掛ける垂直統合型が特徴である。
店舗ではスペシャルティ豆やドリップバッグ、ギフト用の豆・器具などを幅広く販売し、ネット通販(EC)にも力を入れている。世界中のトレーダーと交換する各国の高級豆も扱う。
2025年時点でも台湾国際コーヒー展などに出展し、精品豆の直販ブランドとして認知を広げている。実店舗とECを両輪とした事業モデルを継続している。
出典:https://www.oklaocoffee.com
Dante Coffee (ダンテコーヒー)
丹堤咖啡食品股份有限公司が運営するカフェチェーンで、新北市淡水区に本部を置く。1993年11月に設立され、台湾で最も歴史の長いカフェチェーンの一つである。
低価格でコーヒーと軽食を提供する業態で、かつては台湾各地に120店以上を展開した。長年の運営で研究開発と品質面のノウハウを蓄積してきた。
近年は同業の激しい競争や賃料高騰を背景に店舗網の見直しが続き、2020年代に入って店舗数は縮小傾向にある。2025年時点でも台北都市圏を中心に営業を継続しており、宅配やオンライン販売にも取り組んでいる。
インドネシアやクウェート、サウジアラビアなど海外への展開実績も持つ。老舗ブランドとして固定客を抱えつつ、時代に合わせた業態の再構築が経営課題となっている。
出典:http://www.dante.com.tw/
cama café (カマカフェ)
cama café(現烘咖啡專門店)は、店頭での自家焙煎(現烘)を売りにする台湾のカフェチェーンである。台北市大安区に本部を置き、2000年代半ばに創業した。
各店舗での焙煎とテイクアウト主体の小型店運営を特徴とし、「鉄粉」と呼ばれる熱心なファン層を育ててきた。店舗数は路易莎など大手の4分の1程度ながら、独自路線で存在感を保っている。
2021年に公開発行を行い、株式上場を視野に入れてきた。もっとも「慢哲学(じっくり育てる経営)」を掲げ、上場時期は慎重に見極める姿勢を示している。
2025年時点で台湾国内に150〜200店規模を展開し、豆や関連商品のEC販売も拡大している。大手との差別化として品質重視のブランド戦略を継続している。
出典:https://www.camacafe.com/
Mr. Brown Coffee (MR.ブラウン)
伯朗咖啡股份有限公司が運営するカフェチェーンで、缶コーヒーで知られる金車(King Car)グループに属する。台北市中山区に本部を置く。
1998年12月に設立され、「良いコーヒーを手頃な価格で提供し、コーヒー文化を高める」という理念のもと、高品質コーヒーをミドルラインの価格で展開してきた。
コーヒーのほか自家焙煎豆、サンドイッチやパスタ、揚げ物などの軽食、アフタヌーンティーも提供する。近年はコーヒーとアルコールを融合した調飲を出す明るいコンセプト店も展開している。
宜蘭の「伯朗咖啡城堡」など観光地の大型店も擁し、金車グループの飲料事業と連携する。2025年時点でも都市部と観光地の双方でブランドを維持している。
出典:http://www.mrbrown.com.tw/
Barista Coffee (バリスタコーヒー)
馥餘實業股份有限公司が運営するカフェチェーンで、台北市内湖区に本部を置く。台湾で初めて店頭焙煎を始めたカフェチェーンの一つとされる。
1997年3月の創業以来、台北の商業地区や百貨店を中心に40店以上を展開し、台中・台南・高雄など地方都市にも店舗を持つ。
エスプレッソ系のドリンクに加え、サンドイッチなどの軽食やスイーツを提供し、シアトル系を意識したメニュー構成が特徴である。自社ECの「Barista Market」でも自家焙煎豆や関連商品を販売している。
1998年には中国にも進出し、北京などで店舗展開を行った実績を持つ。長年培ったブランド力を武器に、2025年時点でも老舗チェーンとして台湾市場で安定的に営業を続けている。
出典:https://www.barista.com.tw/
Ikari Coffee (イカリコーヒー)
怡客咖啡股份有限公司が運営するカフェチェーンで、台北市北投区に本部を置く。1994年1月にイカリカフェとして誕生し、カフェの近代化経営に注力した。
1996年にイタリアのエスプレッソマシンを導入し、本格的なイタリアンコーヒーを味わえる店として支持を集めた。
2016年にゲーム大手・樂陞科技グループの傘下に入ったが、同社は不祥事で経営破綻し上場廃止となった。その後、光ディスク大手の錸德(Ritek)グループが怡客を傘下に収め、経営再建を進めている。
錸德グループのもとで「台湾で最も美味しいコーヒー店」を掲げ、一之鄉との年菜コラボなど新たな展開を図る。2025年時点でも都市部を中心に店舗を運営している。
出典:https://ikari.com.tw/
MeetFresh (ミートフレッシュ)
鮮芋仙(MeetFresh)は、芋圓(タロイモ団子)や豆花などを提供する台湾式デザート(甜品)専門チェーンである。2007年に台中で創業した。
タロイモの粒感を残した芋圓や仙草、豆花、かき氷などを看板商品とし、台湾スイーツの代表格として国内外に広がった。
国内市場が飽和し店舗が減少した時期を、積極的な海外展開で挽回した点が大きな特徴である。米国・中国・東南アジアなど各国に出店し、世界で800店規模のネットワークを築き上げた。
2025年時点でも「甜品業の台湾之光」として国際展開を一段と強化している。台湾国内では厳選した立地で店舗を運営しており、海外市場を軸に成長を続ける台湾スイーツブランドの好例といえる。
出典:https://www.meetfresh.com.tw/
SunnyHills (サニーヒルズ)
微熱山丘(SunnyHills)は、鳳梨酥(パイナップルケーキ)を看板商品とする台湾の菓子ブランドである。2009年に南投県で創業した。
土鳳梨(酸味のある在来種パイナップル)を使ったパイナップルケーキで知られ、来店客に商品と紅茶を無料で振る舞う独特の接客で人気を集めた。
台北の民生社区の旗艦店をはじめ台湾各地に店舗を構えるほか、日本(東京・表参道)や香港、シンガポールなど海外にも出店している。手土産・ギフト需要を取り込む高付加価値路線が特徴である。
2025年時点でも国内外で店舗を展開し、台湾を代表する伴手礼(土産菓子)ブランドとして認知されている。観光・ギフト市場の成長を背景に事業を継続している。
出典:https://www.sunnyhills.com.tw/
台湾の主要カフェ・スイーツ企業4選〜日系編〜
Komeda’s Coffee (コメダコーヒー)
日本の名古屋発祥のカフェチェーンで、台湾では「客美多咖啡(Komeda’s Coffee)」として展開する。台北市中山区に本部を置く。
2018年11月、好食國際投資(股)公司と日本のコメダによって設立され、同年から台湾でのコメダ珈琲事業を開始した。名古屋流の「モーニング」文化を持ち込んだ点が特徴である。
落ち着いた喫茶店空間と、注文したドリンクに軽食が付くサービスで、日本式の滞在型カフェとして支持を得た。台北を中心に店舗網を広げてきた。
2024年には一部立地で複数店が相次いで閉店したと報じられ、採算重視の出店戦略への見直しが課題となっている。2025年時点でも日系カフェの代表格として台湾で営業を続け、根強い支持を保っている。
出典:https://komeda.com.tw/
UCC Ueshima Coffee (ユーシーシー)
日本のUCC上島珈琲グループの台湾法人が運営するコーヒー事業で、台北市内湖区に本部を置く。台湾でのUCCは設立から30年以上の歴史を持つ。
UCCは自営のコーヒー農場を有し、世界数十カ国の産地から高品質な生豆原料を取り寄せている。コーヒー豆の焙煎からインスタントコーヒーの生産までを手掛ける。
業務用と家庭用事業、団体飲料事業、外食産業、ギフト関連事業など多様な販売チャネルを通じてコーヒーを提供している。台北を中心に直営店も展開する。
日本の本部は兵庫県神戸市にあり、グループ全体で世界的な調達・製造網を持つ。台湾でも長年の実績を背景に、2025年時点でも飲料・外食市場で安定したブランド地位を維持している。
出典:https://www.ueshima-coffee.com.tw
Mister Donut (ミスタードーナツ)
台湾では統一多拿滋股份有限公司が運営するドーナツチェーンで、統一超商(セブン-イレブン台湾)と日本のダスキン(Duskin)の合弁により設立された。
統一超商がドーナツ市場に参入し、日本のミスタードーナツを台湾へ導入した。2004年10月に台北の天母地区に1号店を開き、日本発の新しい飲食文化をPRした。
ポンデリングなど日本と共通の人気商品に加え、台湾限定商品も展開し、幅広い層に支持されている。統一グループの店舗網や物流基盤を活かした運営が強みである。
2025年時点で台湾国内に多数の店舗を展開し、甜甜圈(ドーナツ)市場で高い認知度を維持している。統一グループの外食ポートフォリオの一角を占めている。
出典:http://www.misterdonut.com.tw/
% Arabica (アラビカ)
% Arabica(アラビカ)は、日本・京都を拠点とするスペシャルティコーヒーブランドである。運営会社はArabica Japanで、シンプルな「%」ロゴと高品質なエスプレッソで世界的な人気を得ている。
2013年以降、香港や京都を起点にアジアや欧米へ店舗を拡大し、洗練された空間デザインとラテを軸にSNS世代の支持を集めてきた。
台湾へは2024年8月に台北・象山エリアの首店で初出店し、続いて中山エリアに焙煎機能を備えた2号店を開いた。話題性の高い出店で若年層や観光客を引きつけている。
2025年時点でも台湾での店舗網拡大を進めており、プレミアムカフェ市場における新たな日系ブランドとして注目されている。単価の高い体験型カフェとして差別化を図っている。
出典:https://arabica.coffee/
台湾の主要カフェ・スイーツ企業1選〜外資編〜
Starbucks (スターバックス)
台湾では統一星巴克股份有限公司が運営し、統一(Uni-President)グループの傘下にある。台北市信義区に本部を置く。
スターバックスは1971年に米国ワシントン州シアトルで開業した世界最大のコーヒーチェーンである。台湾へは統一グループとの合弁で進出し、2017年に統一グループが全持分を取得して完全子会社化した。
台湾は世界的にも店舗数の多い市場の一つで、繁華街だけでなく駅やオフィスビル、大学構内にも出店し、あらゆる客層に利用されている。2025年には台湾に「世界最大級」とされる大型店の開業も話題となった。
ホット・コールドドリンクやエスプレッソ、フラペチーノ、フード類まで幅広く提供する。外資系コーヒーとして台湾で最大級のシェアを持つ。
出典:https://www.starbucks.com.tw/
FAQ
台湾のスイーツ・カフェ業界にはどのような特徴がありますか?
台湾のスイーツ・カフェ業界は多様なローカル企業と多国籍企業が競合し、国内外に展開するブランドが数多く存在しています。特に新しいトレンドや高品質なコーヒー、スイーツを提供する店舗が増え、カフェ文化が発展しています。
主要なローカルのスイーツ・カフェ運営会社にはどのようなものがありますか?
主要なローカルのスイーツ・カフェ運営会社には85℃、路易莎珈琲、歐客佬咖啡農場、丹堤咖啡、cama現烘咖啡專門店、伯朗咖啡館、 西雅圖極品咖啡、怡客咖啡などがあります。これらは台湾発祥または運営されている企業で、多くが国内で広く展開しています。
日系のカフェチェーンは台湾でどのように展開していますか?
日本の名古屋発祥のコメダコーヒーは台湾で「客美多咖啡」として展開しており、台北を中心に店舗網を拡大しています。また、猿田彦珈琲も台北を中心に5店舗を運営しており、コーヒー豆の焙煎や物販も行っています。
外資系企業の中で特に大きなシェアを持つコーヒーチェーンは何ですか?
スターバックスが台湾では最も大きなシェアを持つ外資系コーヒーチェーンであり、台北を中心に多くの店舗を展開しています。従業員数も非常に多く、様々な顧客層に対応しています。
台湾のコーヒー・スイーツ業界において、今後の展望や注目すべきポイントは何ですか?
今後の展望としては、地域産の高品質なコーヒー豆を活用したプレミアムコーヒーの需要増加や、健康志向に対応したスイーツや飲料の普及が予想されます。また、海外展開や新しいカフェ体験の導入にも注目が集まっています。

