【最新版!】フィリピンの主要EC・ネット通販運営会社9選〜流通・小売業界〜

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今回は、フィリピンの主要EC・ネット通販運営会社に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて9社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

読了時間の目安:5分

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目次

フィリピンの主要EC・ネット通販運営会社〜ローカル企業編〜

Metrodeal(メトロディール)

MetroDealは、2011年7月に設立され、主にフィリピン市場向けにデイリーディールサイト「MetroDeal」を運営している。取り扱い商品は家電、 日用品、装飾品、玩具、健康美容機器などの物販から、レストラン、スパ・サロン、シネマ、旅行ツアーなどのサービスまでと多岐にわたる。フィリピンのデイリーディールサイトでNo.1のポジションを確立している。

毎日異なる商品を期間限定ディスカウント価格で提供する“日替りセールサイト”で、グルーポンのようなクーポン割引サイト、eコマースビジネスモデルのひとつである。日本企業による買収:今後ますます拡大していく市場であるフィリピンを中心としたASEAN 地域での事業展開のために、日本のトランスコスモス株式会社が、2015年に約30億円の評価で90%の株式を獲得した。

MetroDeal 会社概要:MetroDeal Co., Ltd.代表者:Ralph Wunsch資本構成:トランスコスモスグループ 90%、Ralph Wunsch 10%設立:2015年3月に買収。

割引バウチャーに関して東南アジアの誰もが認めるマーケットリーダーであり、ユーザーが購入したいものだけのオンラインサイトの構築運営をしている。多くの人が購入した場合にのみ、「お得情報」を提示できるため、MetroDealでのみ大規模なグループ割引が可能になる仕組みである。

フォロワー等:モバイルでGoogle playもしくは、App Storeでダウンロードし、簡単に参加できる。FaceBookのフォロワーは、2021年12月で160万人 1日のユニークユーザー20万人、ニュースレター配信1日450万人。

出典:https://www.metrodeal.com/business

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フィリピンの主要EC・ネット通販運営会社2選〜日系企業編〜

Goods.PH (グッズ・フィリピン)

Goods.phは、高度で安全なシステムにより、フィリピンでの安全で簡単アクセスできるオンライン・インターネット・ショッピングを提供している。Goods.phは、顧客のあらゆるニーズに対応するために支払い方法をいくつか準備して、柔軟に対応している。特に中国のモバイルプロバイダーとの連携が強い。

取扱商品:食料品、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、コンピュータ、家電製品、LEDテレビ、LCDテレビ、プラズマテレビ、デジタルカメラ、メイクアップ、スキンケア、化粧品などのヘルス&ビューティー製品、レディース、キッズ、メンズの服、靴、ジュエリー、ホーム&リビング製品、子供用おもちゃなどのファッションアパレルなど多岐にわたる。

ビジョンステートメント:フィリピンで最も幅広い製品とサービスを提供するオンラインショッピングのリーダーとして、著名になることを目標としている。そのために創造的で使いやすいウェブサイト、安全な支払い方法、便利で迅速な配送を通じて、革新と卓越性への献身を示すことを目指している。特に現在は低価格で、化粧品や電化製品など様々な商品を販売。またスマホ対応のアプリなどを中心に販売を行なっている。

出典:http://ww4.goods.ph/

Galleon.Philippines (ガレオン・フィリピン)

2012年7月に設立されたGalleon.Philippinesは、フィリピンでのオンラインショッピングをさらに引き上げることを目的としたeコマースWebサイトである。Sterling Galleon Corporationであるウェブサイトでは、フィリピンで入手できない製品を紹介しており、他サイトとは一線を画した体験を提供している。

ガレオンの中小企業の税関、ロジスティクスを支援する輸出入プラットフォームは、フィリピンのビジネスマンをサポートしている。Galleon.phではすべての製品が、米国のサプライヤーから直接調達され、顧客の玄関先に出荷される。アイテムの価格だけでなく、輸送、税関、税金と配達に対しては顧客が支払う。顧客は、中間マージンがないことから十分なメリットがある。

コアバリュー:Galleon.phのチームは、東南アジアのオンラインショッピングポータルであり、ローカルでは入手できない製品に焦点を当てている。企業規模:2020年売上790万米ドル、社員数:250名

出典:https://www.galleon.ph/document/about-us
https://bit.ly/3Gmvr0f

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フィリピンの主要EC・ネット通販運営会社6選〜外資系企業編〜

Carousell.Ph (カローセル・フィリピン)

カローセルは、シンガポールで2012年5月に設立される。カローセルは、シンガポールの スマートフォンおよびWebをベースとして、消費者間取引を行うとともにB to C市場で、新品および中古品の売買を行う。シンガポールに本社を置き、マレーシア、インドネシア、フィリピン、カンボジア、台湾、香港、マカオ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダでも事業を展開している。

2013年11月、日本の楽天は、Golden Gate Ventures、500 Startups等とともに同社に資本参加した。その後も同社は増資を嵩ねて、韓国のネイバーなどとの提携とフィリピンを含む戦略的な企業買収も行ってきた。2019年11月21日、CarousellはTelenorの701Searchと合併し、東南アジアの8つの市場でオンラインサービスを拡大している。

2021年6月、ブルームバーグはカローセルの企業価値を11億米ドルに達していると評価している。カローセルは現在、フィリピン市場に600万件以上のリストを掲載している。フィリピンOLX買収後のさまざまなリストが、Carousellで利用できる。現在ロゴもOLXを含んだものを使用している。

Carousell.phの前身:2008年設立の”SULITPH “は、買い手と売り手がつながり、商品を売ることができるオンラインマーケットプレイスであった。100%フィリピン人が経営し、オンラインでの商品の売買を支援するローカルビジネスであった。

その後、2013年にSulit.com.phは、オンライン売買のフィリピン市場でナンバーワンであったが、吸収合併でOLX.phとして正式にブランド名を変更した。OLXは、Sulitを買収してポートフォリオとして自社ブランド化した。

2019年OLXフィリピンはシンガポールを拠点とするオンラインマーケットプレイスCarousellと合併した。2015年7月15日OLXフィリピンのすべてのリストがCarousell.phに移行された。

出典: https://www.sulit.ph
https://one.carousell.ph/

Lazada Philippines (LAZADA・フィリピン)

LAZADAは、2011年スタート時点でスエーデン資本のロケット・インターネットの資金により設立され、2012年Lazadaとなる。東南アジアでナンバーワンのオンラインショッピングと販売先であり、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの市場で席巻している。

東南アジアのeコマースエコシステムのパイオニアとして、Lazadaは155,000の売り手と3,000のブランドで、市場プラットフォームを通じてこの地域の5億6000万の消費者にサービスを提供し、100以上の物流パートナーにより運営されている。

Lazada Groupは、Alibaba Group Holding Limited(NYSE:BABA)が過半数を所有している。一方、フィリピンでは、最大の商品カタログで、ウェブサイトとアプリ場で閲覧できる。また、LazMallが提供する豊富なオプションから選択することもできる。LazMallは、国内のトップおよび独占販売者をサポートしている。フィリピンの財閥企業 SM グループと提携し、複数の地域に倉庫を設置して製品を配送している。

2012年3月に同社のサイトは自社の倉庫の商品を消費者へ販売する事業モデルと共に開設された。2013年に第三者の販売者がLAZADAのサイトを通じて自分の商品を売ることが出来るマーケットプレイス事業が開始され、2014年末にはマーケットプレイスでの売上は全体の65%を占めるようになった。

外資系のアリババグループによる経営で、2014年時点でLAZADAグループは東南アジア各国でサイトを運営しており、テスコ、テマセク・ホールディングス、サミット・パートナーズ、JPモルガン・チェース、インベストメントABKinnevik、ロケット・インターネットなどの大手投資家複数から7億ドルの資金を調達した。

2013年、LAZADAは1億ドルを追加調達し、モバイルアプリをリリース。2014年11月、シンガポールのテマセク・ホールディングスは2億5000万ドルの資金調達、合計で約7億ドル以上の資金を調達した。2016年3月で、アジアで年間総流通総額が13億6000万ドルを記録した。1日の可処分所得が16ドル~100ドルの中間層が2012年の1億9000万から2020年には4億人にまで増加した。

出典: https://www.lazada.com.ph/about

Zalora PHILIPPINES (ザローラ・フィリピン)

新興市場向けの世界最大のオンラインファッションプラットフォームであるGFGが100%所有する、Zaloraグループ(シンガポールに本社を置くオンラインファッション小売業者)のグローバルネットワークの一部として、Zaloraフィリピンは2012年に共同設立された。その後、Jim Ayalaの特別アシスタントとしてキャリアをスタートさせた共同創者兼CEOであるアヤラランドのPaulo Camposは、Zaloraフィリピンをスタートアップさせた。

同氏は、ロジスティクスネットワークをゼロから構築し、驚異的なペースで顧客を獲得した。Zaloraフィリピンは、設立からわずか3年でフィリピンのファッション小売業界で名を馳せるようになった。

2017年2月、Ayala コーポレーションは、ファッションeコマースへの最初の進出としてZalora Philippinesの43.4%の株式を取得した。さらに同年追加で49%までシェア率を上げている。Zaloraは、シンガポール、マレーシア、フィリピン、ベトナム等のASEAN諸国市場に展開している。

Zaloraフィリピンでは、MANGO、アバクロンビー&フィッチ、ボス、カルバンクラインなどの国際的なハイストリートブランドや、ベンチ、CLN、ペンショップなどの人気のローカルブランドを含む、1,000以上の国際、ローカル、プライベートブランドのファッションブランドを利用できる。また、Zaloraフィリピンの注文の約60%は、マニラ首都圏以外の顧客によるものである。

参照:オンラインストアにおけるファッション分野の各社の売上は、以下の通りである。  
純売上高 2020年 市場占有率
Globe.com.ph > 3億7,500万ドル(モバイル販売含む)
nike.com > 8,573.5万米ドル  
Zalora.com.ph > 5,580万米ドル   
shopee.ph > 7,470万米ドル  

出典: https://hbs.me/3rjtDRg
https://bit.ly/3IaKZpc

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AliExpress Philippines (アリエクスプレス・フィリピン)

AliExpressは、アリババグループが所有する中国を拠点とするオンライン小売サービスです。2010年に立ち上げられ、中国やシンガポールなどの他の場所にある中小企業で構成されており、国際的なオンラインバイヤーに製品を提供している。AliExpressの香港から買い物をしてフィリピンに発送。

AliExpressは、アリババグループが所有する中国を拠点とするオンライン小売サービスである。これは、中国やその他の場所にある中小企業で構成されており、国際的なオンライン購入者に手頃な価格の製品を提供している。フィリピンから注文するとAliExpress香港から商品を購入し、Buy and shipを介してフィリピンの自宅に直接発送する方法である。

ColisExpatは、Aliexpressの顧客の購入品を受け取り、フィリピンの各顧客宅に配送する。 Aliexpressはさまざまな製品から幅広い製品を提案している。選択した配送方法と住所によっては、フィリピンへの配送に5〜10営業日かかる場合がある(速達配送)。

フィリピンにおける同社のプレセンスは、中国の商品提供サービスを請け負うColisExpatと提携し、フィリピン国内の各消費者に提供することでフィリピン市場に対応している。ColisExpatは購入品を受け取り、フィリピンの各顧客に転送する。

標準配送のAliExpressの配達時間は、場所によって異なるが15〜20日であり、物流パートナーはCoilseXpat(フランス企業)が担当している。基本的にはオンライン上で処理され、フィリピン市場のオーダーを本国である中国にボーダーレスで注文される。

なお、2020年11月、電子情報技術省傘下のインド政府は、AliExpressとその他42の中国アプリを禁止した。

出典: https://bit.ly/32PTZQD

Shopee Philippines (ショッピー・フィリピン)

2015年にShopeeは、モバイル中心の市場としてシンガポールで設立された。アプリベースのプラットフォームは、LAZADA・トコペディア・AliExpressなどのの急成長中の電子商取引サイトに対抗するためのウェブサイトを立ち上げた。Shopeeフィリピンは、翌年2016年の設立である。

Shopeeは当初消費者対消費者 (C2C)市場を中心としていたが、後に C2Cと企業対消費者 (B2C)の両方のハイブリッドモデルへと移行した。フィリピンでは、アヤラがZaloraPhilippinesとShopeePhilippinesを買収したが、JGサミットは、シンガポールを拠点とするeコマースであるShopee Philippinesの株式を取得した。

Shopeeでは、差別化を図るため、Shopeeの購入者が注文商品を受け取るまで販売者への支払いを保留する独自のエスクローサービス「Shopee Guarantee」を通じて、キャッシュオンデリバリーを実現したオンラインショッピングのセキュリティを提供している。

Shopeeは、2021年現在ピアツーピアキー機能のリストで4番目にダウンロードされたアプリケーションで、市場シェアは、アジア全体で2019年時点の実績でプラットフォームは2億ダウンロード。総注文数は、前年の1億2780万件から92.7%増加して2億4630万件となる。流通額は、2019年第2四半期は前年の22億米ドルから72.7%増の38億米ドルとなる。

Shopeeの親会社であるSeaグループは、2017年10月にニューヨーク証券取引所 (NYSE)で10億米ドルの新規株式を公開(IPO)した。Seaの39.7%の株式を保有するテンセントは同社上場の主要受益者である。活動期間2年半で莫大な利益を上げている。

わずか3年未満で、年間GMV(Gross Merchandize Sales=取引総額)は3000億円を超えている。Shopeeは現在、アジア、南アメリカ、そして最近ではヨーロッパの13か国で活動している。ヨーロッパ市場で急速に領域を獲得している。フィリピンshopee.ph売上:7,470万米ドル  

出典: https://bit.ly/3lmrY9N
https://mall.shopee.ph/

eBay.Ph (イーベイ)

eBay Inc.は、マーケットプレイスプラットフォームを含むグローバルコマース企業で、同社の技術とサービスは、購入者に選択肢と関連する在庫を提供し、独自のユーザーインターフェースによりセラーがいつでもどこでも在庫を販売できるように設計されている。これらがマーケットプレイスなどに連結し、セグメントを通じて事業を行っているのが、大きな特徴である。

アメリカ発のeBayは5億人のユーザーを有し、個人の出品が多いオークション型サイトであり、個人事業主の出店をサポートする取り組みも行なっている。eBayストアは、eBayマーケットプレイスと、eBayで買い物をする世界中の何百万ものバイヤーからより多くのものを引き出すのに役立つオールインワンのオンラインビジネスソリューションである。

物流は、フィリピンのBorderlinxと連結し、顧客がオンラインで購入するものを閲覧すると、注文することにより商品を受け取るシステムである。ebay.comはフィリピンで人気のある海外の小売業者の1つであり、Borderlinxのシステムで、すべての商品ををフィリピンに発送できる。セラーハブとカスタマイズ機能を通じて、独占的なマーケティングおよびマーチャンダイジングツールによって、信頼性を高めている。

eBayストアのサブスクリプションパッケージは、eBayの売り手に、簡単な販売と最大の収益性のためのさまざまなオプションを提供している。eBayストアには3つのレベルがあり、①包括的固定価格とオークションスタイルのリスト、②「リストのアップグレード」と「リストの宣伝」に費やす月額クレジット、③eBayブランドのパッケージ用品に毎月使用できるバウチャー(注目のストアとアンカーストアのみ)を用意している。

オールインワンストア:eBayストアは、すべての商品を1つの場所に展示することで、製品、ポリシーについて簡単に知ることができる。カスタマイズされたeBayストアを通してアイテムを比較しながら、快適で便利に閲覧することができる。

事業規模:EBAYの時価総額478億米ドル、毎月の訪問数17億、総商品量1,000億米ドル、当期純利益57億米ドル、就業者数12,700人。

出典: https://www.ebayinc.com/company/
https://reut.rs/31cEfqB
https://partnernetwork.ebay.com/

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