今回は、台湾の主要加工食品メーカーに焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて13社を厳選してお届けしていきます!
それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。
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台湾の主要加工食品メーカー8選〜ローカル企業編〜
臺灣菸酒股份有限公司(TTL)
タバコと酒類を製造・販売するメーカーであるが、加工食品も多く手がける。1901年に大日本帝国台湾総督府によって設立され、現在も国営企業である。財政部が100%持ち株で、臺北市中正區に本部を置いている。
同社の有名な商品は、紅標米酒、台灣啤酒、長壽菸、台酒花雕雞麵、紅麴餅乾、台酒花雕東坡肉麵である。
出典:https://www.ttl.com.tw
統一企業股份有限公司(ユニプレジデント)
傘下にセブンイレブンを持ち、台湾の食品製造・食品加工・流通・小売などのグループ企業であり統一グループの中核企業。インスタント麺の製造からスタートした会社で、現在も多くの加工食品を製造する。
台湾内の食品関連企業・流通企業では最大手。総本部を台南市永康区に置いている。
1987年12月28日に台湾證券交易所に上場、証券コードは1216。中華職棒の統一ライオンズを保有している。
出典:https://www.uni-president.com.tw
台灣糖業股份有限公司(タイシュガー)
日本統治時代に盛んであった製糖業を引き継いだ会社。現在では加工食品、健康食品、生鮮食品など幅広く扱う。
1950年代から1960年代にかけて台糖は大量の砂糖製品を輸出し、当時台湾の最大企業となった。台糖は現在でも台湾最大の地主であり、農場を主に台湾各地に土地を所有している。
最近では本業である製糖の営業収入が衰退してきたため、1990年代から多角的経営に乗り出し、観光産業、花の栽培、バイオテクノロジーや小売業(コンビニエンスストアや量販店)を開始。ガソリンスタンドチェーンを経営したり、台湾高速鉄路公司の株主でもある。 台糖公司は小売業、バイオテクノロジー、精緻農業(科学的農業)、畜産、商品販売、石油類販売、レジャー産業、砂糖等の八大事業部に分かれ、砂糖以外の事業は分社化して持株会社化する方向に予定している。
出典:https://www.taisugar.com.tw
大統益股份有限公司(TTETユニオンコーポレーション)
1982年5月に設立され、臺南市官田區に本部と工場を置く植物油や大豆加工食品を得意とするメーカー。統一企業が主要株主の一つ。
設立当時は統一企業、大成長城、益華、泰華などの合資会社だった。
現在は台湾で有名な大豆加工工場であり、台湾最大の油脂メーカーである。大豆粉とサラダ油の市場シェアは30%を超えており、アジア最大の大豆油工場でもある。
出典:https://www.ttet.com.tw
味全食品工業股份有限公司(ウェイチュアン)
1953年に調味料・飲料製造からスタートした老舗メーカーで、現在は食品も扱う。乳製品を得意とする。
台湾の大型食品企業の一つであり、頂新國際グループメンバーの一つでもある。アジアでの「味全」の商標使用権を持っており、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアの使用権利はアメリカ味全が持っている。
出典:https://www.weichuan.com.tw
佳格食品股份有限公司(スタンダードフーズ)
前身は1978年に設立されたアメリカのSTANDARD FOODS CORPORATIONの支社だった。台湾の資本になったのは1986年6月6日。
主に営業食品、食用油、乳製品、ドリンクを販売し・製造を行っており、栄養・健康を前面に押し出したブランドである。
出典:https://www.sfworldwide.com
福壽實業股份有限公司(フゥソゥインダストリー)
起源は日本統治時代の1920年に台中沙鹿にて洪斗など6兄弟で共同設立された搾油会社だった。1955年に洽發製油廠股份有限公司を設立し、1985年に改名し福壽實業股份有限公司となった。
食用油、穀類、調味料、ペット用食品、畜産関連業の飼料から屠殺・加工まで手がけている。
出典:https://www.fwusow.com.tw
泰山企業股份有限公司(タイサン)
1950年10月26日に詹玉柱4兄弟によって設立された食品メーカー。員林の益裕製油工場で製造したサラダ油、畜産飼料及び缶詰製品の輸出などで利益をあげ、1973年に泰山油脂工場と食品工場を田中鎮に開設した。
1984年に仙草蜜、八宝粥等の缶詰め甘味の展開に成功し、1989年に台湾証券取引所に上場。 1993年に台湾の食品業界で初めて台湾政府が認定する国家品質表彰(SNQ)を獲得し、翌年にISO9001認証を取得。2013年には、FDA認証を取得している。
また、 1997年に中国に進出し、漳州食品会社を設立した。
出典:https://www.taisun.com.tw/?lang=ja
台湾の主要加工食品メーカー3選〜日系企業編〜
台灣味之素股份有限公司(アジノモト)
2006年2月に正式設立された日本最大食品製造メーカー「味の素株式会社」グループの一員。
「ほんだし」や「アミノバイタル」など調味料・健康サプリメントに加え、加工業者のニーズに応える専門的な食品原料も提供している。
日本・台湾国内だけでなく世界各地にグループ企業や工場を持つ。化粧品ブランド「Jino」などアミノ酸生産技術を活用したケミカル事業、医薬事業も行っている。日本本社は東京都中央区にある。
出典:https://www.ajinomoto.com.tw
Suntory(台灣三得利股份有限公司)(サントリー)
日本の大手飲料メーカー。1994年にウイスキーの輸入を台湾で開始し、2003年に支店を設立。様々なウイスキーやワイン、リキュールなどを販売をメインとしているが、清涼飲料水でも地位を築いている。
日本のサントリーホールディングス株式会社の創業は1899年2月で、大阪府大阪市に本部を置いている。健康食品、化粧品事業、外食、中食事業なども展開している。
出典:https://suntory.com.tw/suntory/
Asahi(臺灣朝日啤酒股份有限公司)(アサヒビール)
日本の大手飲料メーカー。2017年8月14日に設立された。
台湾では、日本ASAHI SUPER DRYビール、イタリアPERONI NASTRO AZZURROビール、チェコのPILSNER URQUELLビール、KOZEL DARK BEER、カルピスサワー、フルーツサワーなどの商品を輸入販売している。
日本のアサヒビール株式会社は、日本の大手ビールメーカーで、アサヒグループホールディングス株式会社傘下の子会社。
出典:https://www.asahibeer.tw
台湾の主要加工食品メーカー2選〜外資系企業編〜
PepsiCoFoodsTaiwan CoLtd(台灣百事股份有限公司)(ペプシフーズタイワン)
アメリカニューヨーク州ハリソンのパーチェスに本社を置く多国籍食品・スナック・飲料の世界的企業で、ペプシコーラ、ヘインズ、チートスなど知名度の高い商品を提供している。
1965年にペプシコーラ社とフリトレー社の合併により設立された。その後、1998年にトロピカーナ・プロダクツを買収し、2001年にはクエーカーオーツ社を買収し、「ゲータレード」ブランドを傘下に収め、「ペプシ」ブランドだけでなく、より幅広い食品・飲料ブランドへと拡大してきた。
台湾では臺南市新市區に本部を置いている。
出典: https://www.pepsico.com
Nestle Taiwan Ltd.(台灣雀巢股份有限公司)(ネスレタイワン)
スイスに本社を置く食品・飲料会社。世界中の人に「栄養・健康・ウェルネス」の提供を目指しており、コーヒーやベビーフードなど様々な商品を展開している。
台灣雀巢股份有限公司は1984年に設立し、同時に新竹湖口工業區に工場を設立した。台北市內湖區に本部を置いている。1987年にネスレの全製品の代理店・販売権を正式に取得し、以来、ネスレ台湾グループが台湾でのネスレの生産・販売・事業を担当してきた。
出典: https://www.pepsico.com