今回は、台湾の主要飲料メーカーに焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて14社を厳選してお届けしていきます!
それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。
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台湾の主要飲料メーカー8選〜ローカル企業編〜
臺灣菸酒股份有限公司(TTL)
タバコと酒類を製造・販売するメーカーであるが、加工食品も多く手がける。1901年に大日本帝国台湾総督府によって設立され、現在も国営企業である。財政部が100%持ち株で、臺北市中正區に本部を置いている。
同社の有名な商品は、紅標米酒、台灣啤酒、長壽菸、台酒花雕雞麵、紅麴餅乾、台酒花雕東坡肉麵である。
出典:https://www.ttl.com.tw
統一企業股份有限公司(ユニプレジデント)
傘下にセブンイレブンを持ち、台湾の食品製造・食品加工・流通・小売などのグループ企業であり統一グループの中核企業。インスタント麺の製造からスタートした会社で、現在も多くの加工食品を製造する。
台湾国内の食品関連企業・流通企業では最大手。総本部を台南市永康区に置いている。
1987年12月28日に台湾證券交易所に上場、証券コードは1216。中華職棒の統一ライオンズを保有している。
出典:https://www.uni-president.com.tw
大西洋飲料股份有限公司(アップルサイダー)
1965年に設立された飲料メーカー。代表商品「蘋果西打(アップルサイダー)」は台湾式居酒屋である熱炒店や鍋料理店には必ず置かれ、世界的にも人気の商品。
国内で一番最初に上場した飲料企業。「ISO9001品質管理、ISO22000、HACCP食品安全」に通過している。
出典:https://applesidra.com.tw
黑松股份有限公司(ヘイソン)
台湾の大手飲料メーカー。炭酸飲料、お茶、コーヒー、ジュースなど幅広く扱う。日本統治時代の1925年に設立された。台湾と中国大陸どちらにも運営拠点がある。
代表商品は1950年に販売開始した「黑松沙士」と、スポーツ飲料
「FIN」などがある。最近では日本のCHOYA梅酒の輸入販売も行っている。
出典:https://www.heysong.com.tw
愛之味股份有限公司(アイノアジ)
中南部の嘉義県に本社を置く中堅飲料メーカー。50年近くの歴史を持つ。
主力商品は「分解茶」「黒豆水」などの健康系ドリンク。
愛之味グループの傘下にある中央健康科學研究所では、修士号と博士号を取得している人材及び世界レベルの検査設備を揃えている。
愛之味グループは国内の業績を倍増させただけでなく、中国北京企業グループおよび世界トップ10のビールブランドの1つである「燕京啤酒」と協力してきた。近年では、中国で有名な商標である「漳州片仔癀、東阿阿膠」(中国最大の投資保有グループである華潤公司の子会社)との戦略的パートナーにもなっている。
出典:https://www.agv.com.tw
家鄉事業股份有限公司(カントリーハウス)
1977年に設立された中堅飲料メーカー。アメリカのSunkistブランド商品の代理店。Sunkistは1983年に誕生し、100年以上の歴史がある国際的新鮮ジュースブランド。
果実系飲料を中心に自社ブランドを展開するほか、ワインなど酒類の輸出入事業も行う。
出典:https://www.countryhouse.com.tw
泰山企業股份有限公司(タイサン)
1950年10月26日に詹玉柱4兄弟によって設立された食品メーカー。員林の益裕製油工場で製造したサラダ油、畜産飼料及び缶詰製品の輸出などで利益をあげ、1973年に泰山油脂工場と食品工場を田中鎮に開設した。
1984年に仙草蜜、八宝粥等の缶詰め甘味の展開に成功し、1989年に台湾証券取引所に上場。 1993年に台湾の食品業界で初めて台湾政府が認定する国家品質表彰(SNQ)を獲得し、翌年にISO9001認証を取得。2013年には、FDA認証を取得している。
また、 1997年に中国に進出し、漳州食品会社を設立した。
出典:https://www.taisun.com.tw/?lang=ja
南亞食品工業股份有限公司(イダリー)
1950年に設立された中堅飲料メーカー。桃園市桃園区に本部を置いている。
主力商品であるビタミン系飲料「維大力」への人気は中高年を中心に根強い。
その他、炭酸飲料、乳酸飲料、ジュース、お茶類、水を販売している。
出典:http://vitali.com.tw/h/Index?key=p7465
台湾の主要飲料メーカー3選〜日系企業編〜
Suntory(台灣三得利股份有限公司)(サントリー)
日本の大手飲料メーカー。1994年にウイスキーの輸入を台湾で開始し、2003年に支店を設立。様々なウイスキーやワイン、リキュールなどを販売をメインとしているが、清涼飲料水でも地位を築いている。
日本のサントリーホールディングス株式会社の創業は1899年2月で、大阪府大阪市に本部を置いている。健康食品、化粧品事業、外食、中食事業なども展開している。
出典:https://suntory.com.tw/suntory/
Asahi(臺灣朝日啤酒股份有限公司)(アサヒビール)
日本の大手飲料メーカー。2017年8月14日に設立された。
台湾では、日本ASAHI SUPER DRYビール、イタリアPERONI NASTRO AZZURROビール、チェコのPILSNER URQUELLビール、KOZEL DARK BEER、カルピスサワー、フルーツサワーなどの商品を輸入販売している。
日本のアサヒビール株式会社は、日本の大手ビールメーカーで、アサヒグループホールディングス株式会社傘下の子会社。
出典:https://www.asahibeer.tw
金車大塚股份有限公司(オオツカ)
大塚製薬が台湾の大手飲料メーカー金車と共同で1996年に設立。主力商品はPOCARI SWEAT、SOYJOYなどを扱っている。台北市大同區に本部を置き、従業員は90人。
営業拠点は台北営業所、桃園営業所、台中営業所、高雄営業所がある。
展開している商品は、寶礦力水得(ポカリスエット)、寶礦力水得粉末、寶礦力水得ION WATER、微炭酸DemiSoda(ブドウ、オレンジ)、SOYJOY、MATCH、賢者之食桌。
出典:https://www.kco.com.tw
台湾の主要飲料メーカー3選〜外資系企業編〜
香港商遠東可口可樂有限公司台灣分公司(コカコーラ)
アメリカの飲料メーカー。台湾のCoca Colaは香港の支店という形で1998年に設立。主に製品開発やマーケティングを中心に行い、販売や流通業務は「台灣太古可口可樂公司」が行なっている。
「コカ・コーラ」は台湾で50年以上の歴史があり、1957年までさかのぼることができる。当時、米国が投資した中美汽水工場は、駐留米軍専用の製品を製造していた。
1994年に太古集團が経営権を取得し、コカコーラの瓶詰めのパートナーとなった。
出典: https://www.coke.com.tw/zh/the-coca-cola-company/coca-cola-in-taiwan
PepsiCoFoodsTaiwan CoLtd(台灣百事股份有限公司)(ペプシフーズタイワン)
アメリカニューヨーク州ハリソンのパーチェスに本社を置く多国籍食品・スナック・飲料の世界的企業で、ペプシコーラ、ヘインズ、チートスなど知名度の高い商品を提供している。
1965年にペプシコーラ社とフリトレー社の合併により設立された。その後、1998年にトロピカーナ・プロダクツを買収し、2001年にはクエーカーオーツ社を買収し、「ゲータレード」ブランドを傘下に収め、「ペプシ」ブランドだけでなく、より幅広い食品・飲料ブランドへと拡大してきた。
台湾では臺南市新市區に本部を置いている。
出典: https://www.pepsico.com
Nestle Taiwan Ltd.(台灣雀巢股份有限公司)(ネスレタイワン)
スイスに本社を置く食品・飲料会社。世界中の人に「栄養・健康・ウェルネス」の提供を目指しており、コーヒーやベビーフードなど様々な商品を展開している。
台灣雀巢股份有限公司は1984年に設立し、同時に新竹湖口工業區に工場を設立した。台北市內湖區に本部を置いている。1987年にネスレの全製品の代理店・販売権を正式に取得し、以来、ネスレ台湾グループが台湾でのネスレの生産・販売・事業を担当してきた。
出典: https://www.nestle.com.tw/zh-TW
台北在住の台湾人。日本の東北大学で修士号取得後、7年以上IT企業でマーケティングを担当。デジタルマーケティングと市場分析の専門家として、製品の市場導入とブランド戦略を得意とする。