【最新版!】シンガポールの主要自動車メーカー20選〜製造業界〜

シンガポール 自動車業界 業界地図

シンガポールの自動車業界は、COE(車両証明)制度により世界でも屈指の車両価格を持つ市場であり、トヨタ・ホンダなど日系勢が販売シェアをリードしています。EVシフトと環境規制の強化を背景に、20社の主要ブランドが電動化対応とサービス拡充を急いでいます。

今回は、そんなシンガポールの自動車業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて20社の最新情報をお届けしていきます!

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目次

シンガポールの主要自動車企業3選〜ローカル編〜

Borneo Motors Singapore Pte Ltd (ボルネオ・モーターズ)

ボルネオ・モーターズ・シンガポールはトヨタ・モーター・コーポレーションが認定するシンガポール唯一の公式正規販売代理店であり、乗用車・商用車・タクシー車両の販売からアフターサービスまでを一手に担う。1973年の設立以来、半世紀以上にわたりトヨタ車をシンガポール市場に供給し続けている。

2024年の実績では乗用車・レクサス合計5,736台を登録し、商用車でもヒノが1,000台超を達成して商用車部門首位となった。タクシー市場においてもトヨタが45%超のシェアを占め、幅広いセグメントで市場をリードしている。

サービス面ではシンガポール全土のショールームと認定サービス・センターを通じて購入後のメンテナンスに対応する。電動化に向けた取り組みとしてハイブリッド車のラインナップを拡充し、国内の低排出ガス車奨励施策(VES)に適合したモデルを中心に販売を伸ばしている。

親会社はインチケープ・グループ(英国上場)傘下のシンガポール法人であり、強固な財務基盤と国際的なサプライチェーンを背景に安定した事業運営を続けている。

出典:https://www.toyota.com.sg/

Cycle & Carriage Singapore (サイクル・アンド・キャリッジ)

サイクル・アンド・キャリッジ・シンガポールは1899年に設立された東南アジア最古の自動車流通企業の一つであり、メルセデス・ベンツの公式正規代理店として乗用車・AMGパフォーマンス車両の販売を担う。母体となるジャーディン・サイクル・アンド・キャリッジ(JCC)はSGXに上場し、東南アジア5か国で展開するコングロマリットである。

複数のショールームと認定サービス・センターを運営しており、新車販売に加えて認定中古車プログラム・フリート管理・ファイナンス・保険の取り扱いも行う。2024年のJCCグループ連結業績は東南アジア全体で堅調に推移し、プレミアムセグメントへの需要が高水準を維持した。

電動化対応としてEQシリーズを含むBEVラインナップを積極展開し、シンガポール政府のEV普及促進施策との整合を重視した戦略を推進している。2024年には予約・見積もりのオンライン完結化を進めた。

120年超の歴史と強固な財務基盤を背景に、シンガポールのプレミアム自動車市場において安定したポジションを維持している。

出典:https://www.cyclecarriage.com/sg/

CarTimes Automobile Pte Ltd (カー・タイムズ・オートモービル)

カー・タイムズ・オートモービルは2001年に設立されたシンガポールのマルチブランド自動車販売会社であり、並行輸入新車・認定中古車の販売を主軸にファイナンス・保険・アクセサリーなどのワンストップ・サービスを提供する。シンガポール国内に複数の大型ショールームを展開し、トヨタ・ホンダ・ヒュンダイ・BMW等幅広いブランドの並行輸入車を扱う。

消費者向けのオンライン車両検索・見積もりシステムを整備し、デジタルチャネルを通じた購入体験の簡素化に力を入れている。公式認定の中古車プログラムでは車両検査レポートと保証サービスを付帯し、中古車市場における信頼性の向上を図っている。

2024年にはEV・ハイブリッドモデルの中古車在庫を拡充し、低コストでの電動化移行を希望するユーザー層へのアプローチを強化した。法人フリート向けサービスも展開しており、SMEを中心とした中小企業の車両調達ニーズにも対応している。

地場系ディーラーならではの価格競争力と柔軟な交渉力を武器に、シンガポールの自動車流通市場で独自のポジションを確立している。

出典:https://www.cartimes.com.sg/

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シンガポールの主要自動車企業6選〜日系編〜

Toyota Singapore (トヨタシンガポール)

トヨタは1937年創業、愛知県に本社を置く世界最大級の自動車メーカーである。トヨタグループの世界販売台数は2020年以降首位を維持し、ハイブリッド技術で業界をリードする。地域統括拠点トヨタ・モーター・アジア・パシフィックをシンガポールに置き、東南アジア事業の中核としている。

シンガポール市場では公式正規代理店ボルネオ・モーターズを通じて乗用車・商用車・タクシー車両を供給し、長年にわたり新車登録台数の上位を占めてきた。2025年通年では7,466台を登録し、BYDに次ぐ第2位(シェア約14%)を確保した。

電動化への対応として、ハイブリッド車(HEV)を軸に低排出ガス車奨励制度(VES)適合モデルを拡充している。カローラ・クロスやプリウスのHEV、bZシリーズのBEVなど多様なパワートレインを展開し、急速にEVシフトが進む市場での競争力維持を図っている。

タクシー・配車サービス向け車両でも高いシェアを持ち、Grab等のモビリティ事業者との連携を通じて法人需要を取り込んでいる。

出典:https://www.toyota.com.sg/

Honda Singapore (ホンダシンガポール)

ホンダは1948年設立、東京都港区に本社を置く日本の大手輸送機器メーカーであり、二輪車では世界首位、四輪車でも世界有数の販売規模を誇る。独自のエンジン技術とハイブリッドシステム「e:HEV」を強みとする。

シンガポールでは1969年設立のカー・モーターが唯一の正規代理店として乗用車の販売・整備を担い、シビック・CR-V・HR-Vなどの人気モデルを中心に展開する。半世紀以上にわたる現地での販売実績を背景に、安定した顧客基盤を維持している。

電動化局面では、CR-V e:HEVやシビック e:HEVといったハイブリッドモデルを軸にVES適合車を拡充し、低排出志向の消費者層に訴求している。BEV専用ブランド「Honda 0シリーズ」を含むグローバルEV戦略も進行中で、今後のシンガポール導入が注目される。

2025年のシンガポール新車市場ではEVブランドの台頭により日系各社が順位を争う構図が続いており、ホンダはハイブリッドと長年のサービス網を軸に存在感の維持を図っている。

出典:https://www.honda.com.sg/

Mazda Singapore (マツダシンガポール)

マツダは1920年創業、広島県に本社を置く自動車メーカーで、独自のロータリーエンジンや「SKYACTIV」技術、デザイン哲学「魂動(KODO)」で知られる。2020年度の世界販売台数は約128万台で、国内では生産累計でトヨタ・日産に次ぐ実績を持つ。

シンガポールでは2011年にマツダ車の独占販売代理店に任命されたトランスユーロカーズ(ユーロカーズ・グループ)が販売を担う。CX-5・CX-30・マツダ3などのSUV・乗用車を中心に、プレミアム寄りのブランドポジショニングで中間層から富裕層に訴求している。

電動化対応では、マイルドハイブリッドやプラグインハイブリッド(CX-60 PHEV)、BEVのMX-30を展開し、VES制度に適合した低排出モデルを拡充している。内燃機関とのバランスを取りながら段階的な電動化を進める戦略を採る。

シンガポールのプレミアム実用車セグメントで一定の支持を維持しており、デザインと走行性能を訴求軸に他の日系ブランドとの差別化を図っている。

出典:https://www.mazda.com.sg/

Nissan Singapore (ニッサンシンガポール)

日産は1933年創業、横浜市に本社を置く日本の自動車メーカーで、電気自動車「リーフ」を世界に先駆けて量産したEVのパイオニアである。ルノー・三菱とのアライアンスを通じてグローバルに事業を展開する。

シンガポールではタン・チョン・モーターズが長年にわたり日産ブランドの正規代理店を務め、シルフィ・キャシュカイ・ノートなどの乗用車・SUVを取り扱う。価格競争力の高い大衆車セグメントで一定のシェアを維持し、ファミリー層を中心に支持を集めている。

電動化局面では独自の電動化技術「e-POWER」を搭載したノートやキャシュカイを投入し、充電インフラに依存せず燃費を改善できる点を訴求している。VES制度に対応したラインナップを整備し、低排出志向の消費者を取り込む。

2025年のシンガポール市場ではBYDなど中国系EVブランドの台頭で日系各社が競争激化に直面しており、日産はe-POWERとアフターサービス網を軸に存在感の維持を図っている。

出典:https://www.nissan.com.sg/

Kah Motor Co. Pte Ltd (カー・モーター)

カー・モーターは1969年に設立されたホンダ自動車のシンガポール唯一の正規代理店であり、乗用車の新車販売・アフターサービス・部品販売・カーレンタル&リースを担う。親会社のカー・モーター・カンパニーはオリエンタル・ホールディングス傘下にあり、本田宗一郎と結んだ信頼関係を起源とする50年以上のパートナーシップを継承する。

シンガポール全土に複数のサービス・センターとボディ修理・塗装工場を運営しており、シビック・CR-V・HR-Vなどの人気モデルを中心に展開する。購入後のメンテナンス対応における利便性を重視したサービス網を構築している。

2024年には新型CR-V e:HEVをはじめとするハイブリッド車種の拡充を図り、電動化ニーズへの対応を加速させた。低排出ガス車奨励制度(VES)対応モデルを中心に販売を強化し、デジタル試乗予約・見積もりの一元化も推進している。

50年超の地域密着の販売実績とホンダブランドの信頼性を背景に、シンガポールの乗用車市場で安定したシェアを維持している。

出典:https://www.honda.com.sg/

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Tan Chong Motors (タン・チョン・モーターズ)

タン・チョン・モーターズは日産自動車のシンガポール正規販売代理店として、シルフィ・キャシュカイ・ノート等の乗用車・SUVラインナップを取り扱う。タン・チョン・インターナショナルはシンガポール証券取引所(SGX)に上場するマルチブランド自動車流通グループであり、東南アジア各国で自動車販売・整備事業を展開する。

日産ブランドはシンガポール市場において価格競争力の高い大衆車セグメントで一定のシェアを維持しており、特にファミリー向けMPVやSUVで支持を集めている。アフターサービス網はシンガポール全土に展開し、整備・車検・部品供給の利便性を確保している。

ハイブリッドモデル(ノート e-POWER等)の投入によって燃費重視の消費者層への訴求を強化しており、シンガポール政府のVES制度に対応したラインナップを整備している。デジタル販売チャネルの充実にも取り組んでいる。

SGX上場企業として財務情報の透明性が確保されており、株主・顧客双方への長期的な信頼関係の維持を経営の中核に据えている。

出典:https://www.tanchonggroup.com/

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シンガポールの主要自動車企業11選〜外資編〜

Mercedes-Benz Singapore (メルセデス・ベンツ・シンガポール)

メルセデス・ベンツは1926年創業、ドイツ・シュトゥットガルトに本社を置く世界を代表する高級自動車ブランドである。プレミアムセグメントで世界有数の販売規模を持ち、ブランド力・技術力ともに業界をリードする。

シンガポールでは1899年設立の老舗流通企業サイクル・アンド・キャリッジ(ジャーディン・サイクル・アンド・キャリッジ傘下、SGX上場)が公式正規代理店を務め、乗用車・AMGパフォーマンスモデルを販売する。富裕層・法人需要を背景に、長年プレミアム市場の中核を占めてきた。

2025年通年のシンガポール新車登録ではメルセデス・ベンツが上位(第4位前後、シェア約10%)を維持し、BMWとプレミアムセグメント首位を争う構図が続いている。電動化対応では「EQ」シリーズのBEVを積極展開し、VES制度を活用した購入促進を進める。

充電インフラ整備や認定中古車プログラムの拡充を通じてブランド体験の向上を図り、急速なEVシフトが進む市場でプレミアムブランドの地位を維持している。

出典:https://www.mercedes-benz.com.sg/

BMW Singapore (BMWシンガポール)

BMW(バイエルン・モトーレン・ヴェルケ)は1916年設立、ドイツ・ミュンヘンに本社を置く高級車・オートバイの多国籍メーカーである。「駆けぬける歓び」を掲げ、走行性能とプレミアム性を両立したブランドとして世界的に高い評価を得る。

シンガポールではユーロカーズ・グループなどを通じて公式代理店ネットワークを展開し、乗用車・SUV・Mパフォーマンスモデルを販売する。地域統括拠点BMWグループ・アジアをシンガポールに置き、東アジア14市場を統括する重要拠点としている。

2025年通年のシンガポール新車登録でBMWは第3位を確保し、メルセデス・ベンツと並ぶプレミアムセグメントの主役の座を維持した。電動化では「i」シリーズ(i4・iX・i5等)を中心にBEVラインナップを拡充し、VES制度を活用した販売を強化している。

充電インフラパートナーシップやBEVオーナー向けサービスの充実を進め、富裕層・法人フリート需要に応えながら、EVシフトが加速する市場を先導している。

出典:https://www.bmw.com.sg/

Hyundai Singapore (ヒュンダイシンガポール)

ヒュンダイは1967年に韓国で創業した自動車メーカーで、起亜とともに現代自動車グループを構成し、グループ世界販売台数で世界上位を占める。近年はEV専用プラットフォーム「E-GMP」を軸に電動化で世界的な存在感を高めている。

シンガポールでは現地パートナーを通じて販売を展開し、近年は西部に「ヒュンダイ・モーター・グループ・イノベーション・センター・シンガポール(HMGICS)」を稼働させ、少量多品種のスマート生産とEV組立を行う先進拠点としている点が特徴的である。

電動化局面では「IONIQ」シリーズ(IONIQ 5・6)を中心にBEVを積極展開し、VES制度に適合した低排出モデルで急成長するEV市場を取り込む。コストパフォーマンスとデザイン性を両立した商品力で支持を広げている。

2025年はBYDなど中国系ブランドとEV市場で競合しつつも、韓国系プレミアムEVとして独自のポジションを確立している。HMGICSを起点とした生産・研究の現地化はシンガポール政府の産業政策とも合致する。

出典:https://www.hyundai.com/sg/

Kia Singapore (キアシンガポール)

起亜(キア)は1944年に韓国で創業した、現代自動車グループ傘下の韓国第2位の自動車メーカーである。現代自動車と主要部品・プラットフォームを共有しつつ、独自のデザイン戦略でグローバルに販売を拡大している。

シンガポールではサイクル・アンド・キャリッジが正規代理店を務め、診断システムや純正部品を用いたアフターサービスを提供する。セルトス・スポーテージなどのSUVやセダンを中心に、コストパフォーマンスを訴求軸として中間層に支持を広げている。

電動化対応では専用EV「EV6」「EV9」やNiro EVを展開し、VES制度に適合した低排出モデルでシンガポールの急速なEVシフトに対応している。ヒュンダイと共通の電動化技術を活かし、競争力のある価格帯でBEV需要を取り込む。

2025年のシンガポール新車市場ではEVブランド間の競争が激化しており、起亜はデザイン性と価格競争力を強みに、現代自動車グループとしての規模の経済を背景とした事業展開を続けている。

出典:https://www.kia.com/sg/

Porsche Singapore (ポルシェシンガポール)

ポルシェは1931年創業、ドイツ・シュトゥットガルトに本社を置く高性能スポーツカー・SUV・セダンの専門メーカーで、フォルクスワーゲン・グループ傘下の高収益ブランドである。「911」を象徴とするブランド力と高い顧客ロイヤルティを誇る。

シンガポールでは1985年にポルシェの正規代理店として設立されたユーロカーズ・グループが販売・アフターサービスを担う。ポルシェセンター・シンガポールを拠点に、認定トレーナーによる技術者教育を徹底し、富裕層・自動車愛好家に高品質なブランド体験を提供している。

電動化局面ではフル電動スポーツカー「タイカン」やBEV版「マカン」を投入し、VES制度を活用しながらプレミアムEV市場を開拓している。内燃機関モデルと電動モデルを併売し、性能とブランド価値を維持しながら段階的な電動化を進める。

シンガポールの超富裕層市場において確固たるポジションを持ち、限定モデルやカスタマイズ需要を背景に高単価販売を継続している。

出典:https://www.porsche.com/singapore/

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Tesla Singapore (テスラシンガポール)

テスラは2003年創業、米テキサス州オースティンに本社を置く電気自動車・クリーンエネルギー企業であり、世界最大級のBEV専業メーカーである。ソフトウェア統合と自社充電網「スーパーチャージャー」を強みとする。

シンガポールでは2021年にオンライン販売を開始し、直販モデルで「モデル3」「モデルY」を中心に展開する。政府のEV早期採用インセンティブ(EEAI)やVES制度といった電動化促進策を追い風に、参入後数年で急速に登録台数を伸ばした。

2024〜2025年のシンガポールEV市場ではBYDなど中国系ブランドの台頭により競争が激化したが、テスラはブランド力とスーパーチャージャー網、ソフトウェア更新による商品価値の維持で一定の存在感を保っている。価格改定やモデル刷新で需要喚起を図る。

直営ショールームとオンライン完結型の購入体験を強みに、テック志向の消費者層を中心に支持を集めており、シンガポールのEV普及を象徴するブランドの一つとなっている。

出典:https://www.tesla.com/en_sg

Volkswagen Singapore (フォルクスワーゲンシンガポール)

フォルクスワーゲンは1937年にドイツで設立された、フォルクスワーゲンAGの旗艦ブランドである。「国民車」を理念に大衆向け乗用車を世界規模で展開し、欧州を代表する自動車ブランドとして高い知名度を持つ。

シンガポールでは英国系流通大手インチケープのシンガポール法人が正規代理店を務め、ゴルフ・ティグアン・ポロなどの乗用車・SUVを販売する。マルチブランド代理店としてアウディ・スコダも併せて取り扱い、幅広い価格帯で欧州車需要に対応している。

電動化局面ではBEV専用「ID.」シリーズ(ID.4・ID.5等)を順次導入し、VES制度に適合した低排出モデルでシンガポールのEVシフトに対応している。MEBプラットフォームを基盤に、手の届く価格帯のEV提供を志向する。

2025年のシンガポール市場では中国系・韓国系EVとの競争が激しさを増す中、フォルクスワーゲンは欧州ブランドの信頼性と実用性を訴求軸に、インチケープの流通網を活かした販売を継続している。

出典:https://www.volkswagen.com.sg/

BYD Singapore (ビーワイディー・シンガポール)

BYD(比亜迪)は1995年に中国・深圳で創業した、電池事業を起源とする世界最大級の新エネルギー車(NEV)メーカーである。自社製の「ブレードバッテリー」を強みに、EV・PHEVを垂直統合で量産し、近年グローバルに急拡大している。

シンガポールでは現地代理店ヴァンテージ・オートモーティブを通じて「ATTO 3」「Dolphin」「Seal」などのBEVを展開し、政府のEV促進策と競争力ある価格戦略を追い風に販売を急伸させた。2024年に続き2025年も新車登録台数でブランド別首位を獲得し、年間1万1,184台を登録した。

2025年10月には単月シェア26.5%を記録し、第2位のトヨタを約2倍引き離すなど、市場で圧倒的な存在感を確立した。手頃な価格帯と充実したBEVラインナップで中間層のEV移行を強力に後押ししている。

タクシー・配車・法人フリート向けにも展開を広げており、シンガポールの急速なEV普及を牽引する最重要プレイヤーへと成長した。

出典:https://www.byd.com/sg

Eurokars Group (ユーロカーズ・グループ)

ユーロカーズ・グループは1985年にポルシェのシンガポール正規代理店として設立され、その後ロールス・ロイス(1986年〜)・BMW(2022年〜)を加えたアジア太平洋最大級の民間自動車流通グループへと成長した。シンガポールのほかインドネシア・中国・オーストラリアにも拠点を持つ。

2023年、主要自動車地帯に約1億600万SGDを投じた旗艦施設「ユーロカーズ・センター」を開業した。BMW・ポルシェ・ロールス・ロイス各ブランドのショールームと認定サービス・センターを集約した多層複合型施設であり、プレミアムセグメントの顧客体験向上を目的として設計された。

2024年には中国の高級ブランド「紅旗(Hongqi)」のシンガポール正規代理店に就任し、中国系ブランドの導入においても先導的な役割を果たした。BMWのi-シリーズを中心とした電動モデルの販売にも注力している。

40年近い歴史とアジア最大級の民間ディーラーとしての財務基盤を背景に、シンガポールのプレミアム自動車市場を牽引する存在である。

出典:https://www.eurokarsgroup.com/

Inchcape Singapore (インチケープ・シンガポール)

インチケープ・シンガポールは英国系自動車流通大手インチケープplcのシンガポール法人であり、1967年のボルネオ・カンパニーとの合併を経て現地に根付いた。フォルクスワーゲン・アウディ・スコダを含む複数ブランドの公式正規代理店として事業を展開し、親会社はロンドン証券取引所に上場して40か国以上で展開するグローバル流通企業である。

シンガポールでは各ブランドに対応したショールームとアフターサービス網を整備しており、新車販売から認定中古車・部品・フリートソリューションまでワンストップで提供する。オンライン予約・見積もりシステムの整備など、デジタル化による顧客利便性の向上にも取り組んでいる。

フォルクスワーゲン・グループのEVラインナップ(ID.シリーズ)の展開においても積極的な役割を担い、シンガポール政府の電動化促進政策に沿ったモデル構成を推進している。2024年にはVW・アウディの新型EV車種を順次導入した。

長年の流通実績と国際ネットワークを背景に、シンガポール市場でマルチブランド対応の強みを発揮している。

出典:https://www.inchcape.com.sg/

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Sime Darby Motors Singapore (サイム・ダービー・モーターズ・シンガポール)

サイム・ダービー・モーターズ・シンガポールはマレーシアの多国籍コングロマリット・サイム・ダービー傘下の自動車流通部門として、シンガポールにおけるフォード・ランドローバー・ジャガー等のブランドを取り扱う。サイム・ダービー・グループはクアラルンプール証券取引所に上場し、自動車・不動産・工業など多角事業を展開するアジア有数のコングロマリットである。

各ブランドのショールームと認定サービス・センターを運営しており、新車・認定中古車の販売からメンテナンス・保険・ファイナンスまでの包括的なサービスを提供する。ランドローバー・ジャガーなどプレミアムSUVブランドの需要が2024年も堅調に推移した。

2025年にはBYD傘下の電動ブランド「デンザ(Denza)」のシンガポール正規代理店としてデンザD9などEVモデルの販売を開始し、EVラインナップの拡充を推進している。

東南アジア全域に展開するサイム・ダービーの強固なグループ基盤を背景に、シンガポール市場での安定した事業運営を継続している。

出典:https://www.simedarbymotors.com/singapore/

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FAQ

シンガポールの主要日系自動車メーカーはどれですか?

主要な日系自動車メーカーには、トヨタ、ホンダ、マツダ、日産などがあります。これらの企業はシンガポールにおいて重要な役割を果たしています。

シンガポールにおけるトヨタの状況はどうですか?

トヨタはシンガポールで非常に盛んで、2022年の新車登録台数はランキング1位の546台となり、市場シェアは18.4%です。地域本社もシンガポールに設置されています。

シンガポールにおける自動車業界にはどのような外資ブランドがありますか?

外資系企業には、メルセデスベンツ、BMW、ポルシェ、テスラ、フォルクスワーゲンなどの高級自動車ブランドがあります。

投稿者アバター
中村 美穂 Singapore-Based Industry Analyst
2017年よりシンガポール在住の日本人。元客室乗務員としての国際経験を活かし、現在はライターおよび翻訳者として、シンガポールの文化や生活、食に関する情報を発信している。
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