【最新版!】シンガポールの主要消費財メーカー13選〜製造業界〜

シンガポールのトイレタリー・日用品業界は、FMCG(日用消費財)の製造・輸入・流通を担う企業群が、東南アジア全域への供給拠点として機能する市場です。ユニバーサル・インテグレーテッドなど13社の主要企業が、価格競争力と流通網の拡充で存在感を高めています。

今回は、そんなシンガポールのトイレタリー(日用品)業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて13社の最新情報をお届けしていきます!

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シンガポールのトイレタリー(日用品)業界 業界地図はこちら!
目次

シンガポールの主要トイレタリー(日用品)企業5選〜ローカル編〜

Universal Integrated Corporation Consumer Products Pte Ltd (ユニバーサル・インテグレーテッド・コーポレーション・コンシューマー・プロダクツ)

Universal Integrated Corporation Consumer Products Pte Ltd(UICCP)は、1964年創業のシンガポールを代表する日用消費財メーカーである。1974年7月にPrivate Companyとして登記され、本社はJurong Town Hall RoadのThe JTC Summitに置かれている。

シンガポール最大級のホームケア・ファブリックケアメーカーであり、洗濯用洗剤、食器用洗剤、多目的クリーナーなど幅広い家庭用クリーニング製品を製造する。あわせて食品、ベビーケア、フェミニンケア、アダルトケア領域での代理店事業も手掛けている。

自社ブランドとしては「UIC」「SPINmatic Low Suds」「Sofsil」「SofScrub」などを展開し、現地スーパー・ハイパーマーケットに広く流通している。濃縮設計や環境対応にも取り組む点が特徴である。

2026年5月時点で公式サイト上に大規模な再編情報は確認されておらず、シンガポールを代表するローカル・トイレタリーメーカーとして安定した位置づけを維持している。

出典:https://uiccp.com/

PSC Corporation Ltd (ピーエスシー・コーポレーション)

PSC Corporation Ltdは、1974年に「Provisions Suppliers Corporation」として創業されたシンガポールの大手消費財企業である。2003年にPSC Corporation Ltd、2012年にHanwell Holdings Ltdへ改称した後、2022年にPSC Corporation Ltdへ社名を戻し、SGXメインボードに上場している。

食品トレーディング、コンシューマー・エッセンシャル製品、物流、ヘルスケア、コルゲートペーパーパッケージ事業を展開し、シンガポール・マレーシア・中国に流通網を持つ。トイレタリー領域では「Beautex」ティッシュやウェットワイプ等を展開している。

グループ売上は近年3億シンガポールドル超で推移しており、食品およびコンシューマー・エッセンシャル事業がコア領域となっている。2025年期にも収益基盤強化を継続している。

2026年5月時点では、コンシューマー・エッセンシャル事業のリブランディングとデジタルチャネル強化を継続し、ローカルFMCG大手としての地位を維持している。

出典:https://www.psc.com.sg/

Alfa Tradelinks Pte Ltd (アルファ・トレードリンクス)

Alfa Tradelinks Pte Ltdは、シンガポールに本社を構えるFMCG(ファスト・ムービング・コンシューマー・グッズ)の輸出入・卸売・小売を手掛ける消費財ディストリビューターである。ACRA登記番号201102409Rで、本社はEunos Avenue 7のRichfield Industrial Centreに所在する。

国際的なFMCGメーカーや地域メーカーの製品を取り扱い、ビスケット、乳製品、缶詰、食用油などの食品に加え、家庭用品、化粧品、トイレタリー、ベビー用おむつ、サニタリーナプキン等の日用品まで幅広い品目を流通させている。

顧客は主要なFMCG卸、スーパーマーケット、リテールチェーンであり、海外クライアント向けのプロキュアメント代理店としても機能する。長年にわたる国際基準への準拠を強みに、市場リーダーとしての評価を確立してきた。

2026年5月時点でも、シンガポール本社からアジア各地へ販路を広げており、トイレタリー・サニタリー領域における重要なローカル流通プレイヤーとして位置づけられている。

出典:https://www.alfatradelinks.com/

Natuzi Trading Pte Ltd (ナツジ・トレーディング)

Natuzi Trading Pte Ltdは、シンガポールに本社を置く販売・流通会社で、ファスト・ムービング・コンシューマー・グッズ(FMCG)、タバコ製造、F&B、リテール分野を中心に事業を展開している。設立以来15年以上の実績を有し、アジアにおける有名消費財ブランドの立ち上げ・展開を数多く手掛けてきた。

シンガポール本社のほか、マレーシア、カンボジア、タイ、オーストラリア、ニュージーランドにオフィスを構え、アジア・オセアニア地域にわたる広域ディストリビューションネットワークを保有する点が強みである。

トイレタリー・日用品領域では、海外ブランドの東南アジア導入や小売向けカテゴリーマネジメントを担い、専属の営業チームによるサポートが差別化要因となっている。「アジア・オセアニアにおける最大級のディストリビューターを目指す」戦略を掲げる。

2026年5月時点では、引き続き地域内クロスボーダー流通の拡大とFMCG新興ブランド支援を主軸に事業を運営し、安定した存在感を保っている。

出典:https://www.natuzitrading.com/

SUTL Enterprise Pte Ltd (エスユーティーエル・エンタープライズ)

SUTL Enterprise Pte Ltdは、1968年に船舶向けシャンドリング・免税品供給商社としてシンガポールで創業した多角経営企業である。現在はConsumer Goods、Leisure(マリーナ事業)、Lifestyle(飲食)の3部門を柱にアジア全域で事業を展開している。

Consumer Goods部門は同社のトレーディング・流通事業の中核を担い、アジア30の動的市場においてタバコ、ワイン・スピリッツ、ビール・飲料に加え、家庭用品、化粧品、香料など幅広い消費財を取り扱う。「Insight-led, Opportunity-ready」を企業スローガンとし、アジア市場への深い洞察を強みとする。

Leisure部門はシンガポール・マレーシアでのNIKEリテール(SUTL Life)を運営し、シンガポール最大規模のNIKE専門小売チェーンとしても知られる。

2026年5月時点では、アジア30市場での消費財流通とマリーナ事業の両輪で安定的な事業運営を続けており、化粧品・家庭用品分野においても重要な流通プレイヤーとしての地位を維持している。

出典:https://sutl.com/

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シンガポールの主要トイレタリー(日用品)企業4選〜日系編〜

Kao Singapore Private Limited (花王シンガポール)

Kao Singapore Private Limitedは、1887年創業の花王株式会社(東証プライム、4452)の現地法人であり、ホームケア、パーソナルケア、化粧品を展開する日系トイレタリー大手である。

シンガポール市場では、衣料用洗剤「Attack」、スキンケア「Biore」、サニタリー「Laurier」、化粧品「SOFINA iP」「Kanebo」「Kate」「Curel」などを取り扱う。SOFINAは2018年4月にASEAN初の進出先として同国で販売を開始した。

花王全体の2024年12月期化粧品事業売上は約2,441億円・前年比2.3%増。続く2025年12月期も化粧品事業は7.2%増収となり、Curel、Kanebo等が牽引した。

シンガポールではHygiene Guardシリーズの抗菌商品やSofina iP新製品の投入を継続し、詰め替えパックなどサステナビリティ施策も推進している。

2026年5月時点でも、化粧品とトイレタリーを両輪とする日系プレイヤーとしての地位を維持している。

出典:https://www.kao.com/sg/

Unicharm Corporation Singapore Branch (ユニ・チャーム・シンガポール)

Unicharm Corporation Singapore Branchは、1961年創業のユニ・チャーム株式会社(東証プライム、8113)のシンガポール現地拠点である。不織布・吸収体技術を核に、ベビーケア、フェミニンケア、ペットケア領域でグローバル事業を展開する。

シンガポール市場における主力ブランドは、紙おむつ「MamyPoko」、生理用品「Sofy」、大人用失禁ケア「Lifree」、ペット用品「Unicharm Pet」などである。ASEAN各国向け製品開発のテストベッドおよび物流ハブとして役割を担う。

ユニ・チャーム全体の2024年12月期連結売上は約9,418億円。パーソナルケアが売上の約8割を占め、2025年2月の通期決算ではアジアのベビーケアとフェミニンケアが主要セグメントと位置付けられた。

シンガポール拠点では、防蚊カプセル付き紙おむつ「MamyPoko Extra Dry Protect」など現地ニーズに即した商品開発を進めている。

2026年5月時点では、デジタル販促とEコマースチャネル拡大を進めている。

出典:https://www.unicharm.co.jp/en/global-network/asean/singapore.html

Lion Corporation (Singapore) Pte Ltd (ライオン・シンガポール)

Lion Corporation (Singapore) Pte Ltdは、1891年創業のライオン株式会社(東証プライム、4912)のシンガポール現地法人である。オーラルケア、ビューティケア、ファブリックケア領域の日用品を展開する日系トイレタリー大手の海外グループ会社である。

シンガポールにおける代表ブランドは、薬用ハンドソープ「Kirei Kirei」、歯磨き「Systema」、衣料用洗剤、ボディケア製品などである。「Kirei Kirei」シリーズは現地ハンドソープ市場でNo.1シェアを確立している。

ライオン全体では海外事業を成長エンジンと位置付け、2025年5月公表の中期戦略でも東南アジア市場の重要性が再強調された。

2024年にはSembWasteとの協働で約950名の未就学児を対象に「Kirei Kirei Handwashing Day」を実施するなど、衛生啓発活動を継続展開している。

2026年5月時点では、製品ライン拡張とサステナブル設計強化を継続している。

出典:https://www.lion.co.jp/en/global/

Pigeon Singapore Pte Ltd (ピジョン・シンガポール)

Pigeon Singapore Pte Ltdは、1957年創業のピジョン株式会社(東証プライム、7956)のシンガポール現地法人である。母乳実感哺乳びん「SofTouch」シリーズを中核に、ベビー・マタニティ領域のトイレタリーを提供する。

シンガポールにおける主要カテゴリーは、哺乳びんと乳首、搾乳器、ベビースキンケア、ベビーワイプ、マタニティ用品などである。現地病院・産科クリニックとの連携を通じ、母親層に高いブランドロイヤリティを構築している。

2024年7月にはアップサイクル素材活用のスキンケアラインを発売、2024年10月にはSofTouch哺乳びんを20%バイオベース樹脂へリブランドした。2025年4月にはMothercare店で「BYOB」ポップアップを5月まで実施した。

2020年開始の哺乳びん回収プログラムでは2025年2月時点で累計91,763本を回収するなど、循環型ビジネスモデル構築も進めている。

2026年5月時点では、サステナブル素材へのシフトを継続し、市場の中核プレイヤーとして地位を維持している。

出典:https://pigeon.com.sg/

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シンガポールの主要トイレタリー(日用品)企業4選〜外資編〜

DKSH Singapore Pte Ltd (デーカーエスハー・シンガポール)

DKSH Singapore Pte Ltdは、1865年に日本で設立されたスイス系市場拡大サービス大手DKSHグループのシンガポール現地法人で、2002年に設立された。スイス・チューリッヒに本社を置くDKSH Holding AG(SIX上場)の主要拠点の一つに位置づけられる。

同社は、FMCG、フードサービス、ラグジュアリー、ライフスタイル、ヘアケア・スキンケア化粧品といったカテゴリーで、市場参入支援から販売、物流、アフターサービスまでを一気通貫で提供する。

DKSHのコンシューマーグッズ部門は2024年通期で35億スイスフラン超のネット売上を計上し、19市場で約14,250人のスタッフ、約800のクライアントブランドを取り扱う。シンガポール拠点は東南アジア展開ハブとして機能する。

シンガポールのトイレタリー・パーソナルケア領域では、多数の国際ブランドのディストリビューターを担い、現地大手スーパー・薬局チェーンへの広範な配荷網を保有している。

2026年5月時点でも、主要ディストリビューターとして安定的に成長を続けている。

出典:https://www.dksh.com/sg-en/home

Unilever Asia Private Limited (ユニリーバ・アジア)

Unilever Asia Private Limitedは、ロンドンに本社を置く英国ユニリーバ・グループ(LSE・NYSE上場)のアジア地域統括会社であり、シンガポールに地域本部機能を構えている。ユニリーバは1929年に英リーバ・ブラザーズと蘭マーガリン・ユニから誕生した世界有数の生活必需品メーカーである。

シンガポール市場での主要ブランドは、パーソナルケアの「Dove」「Lux」「Vaseline」「Pond’s」「Closeup」、ホームケアの「Comfort」「Sunlight」「Vim」などである。主要販売チャネルで高いシェアを維持している。

2025年2月公表の2024年通期決算では、グローバル売上高は約609億ユーロで、ビューティ&ウェルビーイングおよびパーソナルケア・ホームケアセグメントの成長が継続している。

サステナビリティ施策としては、プラスチック削減、リフィル展開、温室効果ガス削減等を加速している。

2026年5月時点でも、シンガポールはアジア地域戦略の中核拠点であり、トイレタリー・ホームケア領域を牽引している。

出典:https://www.unilever.com.sg/

Colgate-Palmolive (Eastern) Pte Ltd (コルゲート・パルモリーブ・イースタン)

Colgate-Palmolive (Eastern) Pte Ltdは、米ニューヨーク本社のColgate-Palmolive Company(NYSE上場)のシンガポール現地拠点である。1806年創業の同社は、世界200カ国以上で事業を展開するオーラルケア大手であり、シンガポール拠点はアジア統括機能を担う。

シンガポールの主力ブランドは、オーラルケアの「Colgate」「Darlie」、パーソナルケアの「Palmolive」「Protex」、ホームケアの「Ajax」、ペットケアの「Hill’s Pet Nutrition」など幅広い。歯磨きでは長年トップシェアの一角を占めている。

全体の2024年通期連結売上高は約201億米ドル規模で、Oral, Personal and Home Careセグメントを中核に安定した収益を維持する。

リサイクル可能プラスチックチューブを世界に先駆けて開発し、Fast Companyの「最も革新的な企業」に選出された実績もある。

2026年5月時点でも、オーラルケア・トイレタリー領域の主要プレイヤーとして事業を運営している。

出典:https://www.colgatepalmolive.com.sg/

Kimberly-Clark Singapore Pte Ltd (キンバリークラーク・シンガポール)

Kimberly-Clark Singapore Pte Ltdは、米テキサス州ダラスに本社を置くKimberly-Clark Corporation(NYSE上場)のシンガポール現地法人である。1872年創業の同社は、紙製品・パーソナルケア領域のグローバル大手であり、世界175カ国以上で事業を展開している。

シンガポール市場における主力ブランドは、ベビーケア「Huggies」、フェミニンケア「Kotex」、ティッシュ類「Kleenex」「Scott」、大人用失禁ケア「Depend」など、トイレタリー横断で広いラインを展開する。

全体の2024年通期ネット売上は約201億米ドルで、北米約55%、インターナショナル約45%。インターナショナルパーソナルケアは全社の約29%を占め、ASEAN・東アジアは成長ドライバーに位置付けられている。

戦略面では、2022年完了のインドネシア「Softex」買収に続き、東南アジア市場の事業基盤強化を進めている。

2026年5月時点では、Power-Up戦略のもとサステナビリティ強化を加速している。

出典:https://www.kimberly-clark.com/

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FAQ

FAQ

シンガポールのローカル企業と外資系企業の違いは何ですか?

シンガポールのローカル企業は国内を拠点に事業を展開しており、外資系企業は外国の本社を持ち海外から進出している企業です。それぞれの背景や事業内容に違いがあります。

シンガポールの消費財業界の主要企業にはどのような特徴がありますか?

シンガポールの消費財業界の主要企業は、多様な商品を取り扱い、国内だけでなくアジア全体に展開している点が特徴です。特にローカル、日系、外資系企業がそれぞれの強みを生かしています。

シンガポールの主要消費財メーカーの中で、特に注目すべき企業はどれですか?

UIC Consumer Productsやシンガポールに本拠を置くローカル企業のほか、日本系の花王やユニ・チャームなども注目すべき企業です。

シンガポールにおける日本企業の活動状況はどうですか?

日本の化粧品メーカーなどの日本企業は、シンガポール市場で積極的に展開し、現地の消費者ニーズに応える商品を提供しています。

投稿者アバター
中村 美穂 Singapore-Based Industry Analyst
2017年よりシンガポール在住の日本人。元客室乗務員としての国際経験を活かし、現在はライターおよび翻訳者として、シンガポールの文化や生活、食に関する情報を発信している。
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