【最新版!】タイの主要化粧品メーカー16選〜製造業界〜

thai-cosmetics

今回は、タイの主要化粧品メーカーに焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて16社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

読了時間の目安:5分

[toc]

タイの化粧品業界 業界地図はこちら!
目次

タイの主要化粧品メーカー6選〜ローカル企業編〜

Beauty Community PCL. (ビューティー・コミュニティ)

1988年に化粧品の輸入販売から創業したローカル系の化粧品ディストリビューター。2012年よりタイ証券取引所SETに上場している。ビュッフェをコンセプトとして豊富な品揃えを持つBeauty Buffet、ビンテージ調で高級感のある店舗で天然素材を使った化粧品を取り扱うBeauty Cottage、ヤギ乳や牛乳などを使用したプレミアムな化粧品を取り扱うMade in Natureの3ブランドの小売店舗を計113店舗、タイ全国に展開する。海外でもASEAN諸国をはじめ、中国、インド、日本などで現地代理店を通じて商品を販売する。オンラインショッピングも展開している。

2020年度の売上高は前年比61%減の787百万バーツ、純損益は105百万バーツの赤字であった。

出典:https://www.beautycommunity.co.th/index.php/en/

Better way (Thailand) Co., Ltd. (ベター・ウェイ・タイランド)

1988年に創業したローカル系の化粧品ディストリビューター。カタログやアプリ、オンラインショッピングを通じた直接販売を主なビジネスモデルとしており、自社ブランドMistineの商品を消費者に販売する。商品はメイク用品や香水などの化粧品、シャンプー、せっけんなどの衛生用品、スキンケア製品、サプリメント、マスクなど、4,000種類以上を取り扱っている。また小売店も展開しており、バンコクのショッピングモールに2店舗、東部パタヤ、北部チェンマイに計4店舗が存在する。

2020年度の売上高は前年比26%減の5,689百万バーツ、純利益は前年比57%減の212百万バーツであった。

出典:https://www.mistine.co.th/index.php

Srichand United Dispensary Co., Ltd. (スリチャーン・ユナイテッド・ディスペンサリー)

1948年に創業したローカル系の化粧品メーカー。長い歴史とともに中高年向けのブランドとして認知されていたが、2014年からブランドロゴと商品、パッケージを一新し、若い女性にも注目されるようになってきている。主な商品はSrichandブランドのファンデーションを中心に、10代向け化粧品のSasi、子ども用スキンケア製品のSrichand Babyなどを取り扱う。海外向けにもラオス、ベトナム、シンガポール、マレーシアに加え、2020年には日本に進出した。暑い気候の中で長時間つけていても崩れにくいメイクとして高評価を得ている。

2020年度の売上高は前年比11%減の441百万バーツ、純利益は前年比82%減の6.4百万バーツであった。

出典:https://srichand.co.th/en

Thann Oriza Co., Ltd. (タン・オリサ)

2003年に創業したローカル系の化粧品・消費財メーカー。米や紫蘇などの天然素材からつくられたスキンケア製品、ヘアケア製品、石鹸やボディソープなどのバス用品、キャンドルやアロマディフューザーなどのインテリア製品を製造・販売する。スキンケア製品は皮膚科医からの認証も受けている。店舗はバンコクのショッピングモール内に8店舗、北部チェンマイに2店舗の計10店舗が存在する。また、日本、韓国、香港、アメリカ、フィンランド、スウェーデンなど世界各地にも進出している。オンラインショッピングも展開している。

2020年度の売上高は前年比50%減の324百万バーツ、純損益は16百万バーツの赤字であった。

出典:https://www.thann.co.th/

Harnn Global Co., Ltd. (ハーン・グローバル)

1999年に創業したローカル系の化粧品・消費財メーカー。フェイスケア製品、ヘアケア製品、ボディケア製品、アロマディフューザーなどを製造・販売する。店舗はタイ国内に17店舗が存在するほか、アセアン諸国、中国、韓国、スイス、南アフリカなどでも商品を展開している。また、同社製品を使ったスパ、Harnn Heritage Spaも展開しており、タイのショッピングモールやホテル、さらに日本、香港、ベトナムの高級ホテルでのスパサービスを提供する。オンラインショッピングも展開している。

2020年度の売上高は前年比66%減の103百万バーツ、純損益は38百万バーツの赤字であった。

出典:https://www.harnn.com/

Puri Co., Ltd. (プリ)

2003年に創業したローカル系の化粧品・消費財メーカー。Panpuriブランドのフェイスケア製品、ヘアケア製品、バス・ボディケア製品、キャンドルやアロマディフューザーなどのインテリア製品を製造・販売する。店舗はタイ国内のショッピングモールを中心に18店舗を展開する。海外にも20店舗を展開し、東京・銀座にも旗艦店が存在する。また、Panpuri Wellness & Spaとしてバンコクの中心部に同社製品を使ったスパ施設を展開する。オンラインショッピングも展開している。

2020年度の売上高は前年比57%減の196百万バーツ、純損益は217百万バーツの赤字であった。

出典:https://www.panpuri.com/th-en

タイの化粧品業界 業界地図はこちら!

タイの主要化粧品メーカー5選〜日系企業編〜

Shiseido (Thailand) Co., Ltd. (シセイドウ・タイランド)

日系の化粧品メーカー、資生堂のタイ拠点。タイでは1972年に設立された。タイでも同社の化粧品、日焼け止め製品、男性用化粧品などを販売している。店舗はタイの各地のショッピングモールにあるほか、オンラインショッピングも展開している。また、タイの消費財大手サハ・グループとの合弁会社Shiseido Professional (Thailand) Co., Ltd.にて、スパサービスも展開する。2020年度の売上高は前年比21%減の2,691百万バーツ、純利益は前年比46%減の204百万バーツであった。

資生堂は1872年に日本で創業した。化粧品事業を中心に、レストラン、美容室、教育、保育など様々な事業を行っている。世界120の国と地域で事業を行い、従業員は約4万人にのぼる。

出典:https://www.shiseido.co.th/

Kanebo Cosmetics Thailand Co., Ltd. (カネボウ・コスメティクス・タイランド)

日系の化粧品メーカー、カネボウ化粧品のタイ拠点。タイでは2001年に設立された。同社のKaneboブランドの化粧品、スキンケア製品を中心に、上質で洗練されながらも個性を出せるLunasolという化粧品ブランドも展開している。タイ各地のショッピングモールに店舗が存在する。2020年度の売上高は前年比35%減の290百万バーツ、純損益は2.6百万バーツの赤字であった。

カネボウは1938年に日本で創業した。2006年より、日本の消費財大手、花王の傘下となっている。現在は世界50か国で、kanebo、Kate、Lissageなどのブランドの様々な種類の化粧品を展開している。

出典:https://www.kanebo.co.th/

Kose (Thailand) Co., Ltd. (コーセー・タイランド)

日系の化粧品メーカー、コーセーのタイ拠点。タイでは1984年に設立された。タイでもDecorte、Infinity、雪肌精などの同社ブランドの化粧品、スキンケア製品を販売している。商品は各種オンラインショッピングチャンネル、およびショッピングモールなどで入手可能となっている。2020年度の売上高は前年比28%減の123百万バーツ、純損益は30百万バーツの赤字であった。

コーセーは1946年に日本で創業した。手ごろな価格のトイレタリー製品から、高級感のある化粧品まで様々な消費財の製造・販売を行う。現在は世界10か国以上に拠点を持ち、計14,000人以上の従業員が在籍している。

出典:https://www.kose-th.com/

Pola Cosmetics (Thailand) Co., Ltd. (ポーラ・コスメティクス・タイランド)

日系の化粧品メーカー、ポーラのタイ拠点。タイでは1967年に設立された。美白化粧品White Shotを中心に、B.A、B.A Base Makeup、Wrinkle Shotといったブランドを展開する。タイ国内のショッピングモールに10店舗ほどが存在する他、オンラインショッピングも展開している。2020年度の売上高は前年比19%減の101百万バーツ、純損益は9.2百万バーツの赤字であった。

ポーラは1929年に日本で創業した。化粧品、スキンケア製品、アンチエイジング製品を製造・販売している。現在では中国、台湾、タイ、シンガポールなどアジア7か国に進出し、販売員を含め35,000人以上の従業員が在籍している。

出典:https://www.pola.co.th/

Rohto Mentholatum (Thailand) Co., Ltd. (ロート・メンソレータム・タイランド)

日系のスキンケア用品メーカー、ロート製薬のタイ拠点。タイでは1993年に設立された。フェイスケア製品の肌研(肌ラボ)、Acnes、リップクリームのメンソレータム、Lip Pureなどの商品をタイでも取り扱っている。商品は各種オンラインショッピングチャンネル、およびショッピングモールなどで入手可能。2020年度の売上高は前年比1.1%増の101百万バーツ、純利益は前年比1.9%増の38百万バーツであった。

ロート製薬は1899年に大阪で胃腸薬の製造・販売から創業した。現在はヘルス&ビューティー事業、食事業、再生医療事業、グローバル事業の4つの事業分野を展開し、人々へ健康な生活を届けている。世界20か国以上に拠点を持ち、製品は110か国以上で流通している。

出典: https://www.rohto.co.th/

タイの化粧品業界 業界地図はこちら!

タイの主要化粧品メーカー5選〜外資系企業編〜

L‘ORÉAL (Thailand) Co., Ltd. (ロレアル・タイランド)

フランス系の化粧品メーカー、L‘Oréalのタイ拠点。タイでは2000年に設立された。同社ブランドのL’Oréal Paris、Garnier、Maybelline New Yorkの化粧品、スキンケア製品、ヘアケア製品、ヘアカラー製品、メンズケア製品を販売する。タイ国内のショッピングモールに店舗が存在する。また、日系化粧品ブランドShu Uemuraを傘下に持つ。2020年度の売上高は前年比18%減の9,457百万バーツ、純利益は前年比54%減の701百万バーツであった。

ロレアルは1909年にフランスで創業した。現在は世界トップの化粧品メーカーとして、世界150か国にて36のブランドを展開する。2021年の全体の売上高は323億ユーロ(1.2兆バーツ)にのぼり、従業員は88,000人以上が在籍している。

出典: https://www.loreal.com/th-th/thailand/

Chanel (Thailand) Co., Ltd. (シャネル・タイランド)

フランス系のファッションブランド、Chanelのタイ拠点。タイでは1997年に設立された。タイでもバッグや時計、装飾品などのファッション類に加え、香水や化粧品、スキンケア製品を販売している。店舗はタイ国内各地のショッピングモールに存在する。2020年度の売上高は前年比0.6%減の5,803百万バーツ、純利益は前年比21%増の838百万バーツであった。

シャネルは1909年、ココ・シャネルによりフランスで創業した。ジュエリーや化粧品を取り扱う高級ブランドとして世界中で認知されている。2020年の全世界の売上高は101億USドル(3,300億バーツ)であった。

出典: https://www.chanel.com/th/makeup/

Procter and Gamble Manufacturing (Thailand) Ltd. (プロクター・アンド・ギャンブル・マニュファクチャリング・タイランド)

アメリカ系の消費財メーカー、P&Gのタイ拠点。タイでは1988年に設立された。乳児用おむつのPampers、柔軟剤のDawny、男性用スキンケア商品のGillette、ヘアケア製品のPantene、インテリア用消臭・芳香剤のFabrezeなどを製造・販売している。販売拠点のProcter and Gamble trading (Thailand) Ltd.も存在する。2020年度の売上高は前年比20%増の2,921百万バーツ、純利益は前年比2.9倍の937百万バーツであった。

P&Gは1837年にアメリカで創業した。現在ではヘルスケア、ホームケア用の消費財を世界180か国以上に展開している。2021年の全世界の売上高は761億USドル(2.5兆バーツ)であった。

出典: https://us.pg.com/

Elca (Thailand) Ltd. (エルカ・タイランド)

アメリカ系の化粧品メーカー、Estée Lauderのタイ拠点。タイでは1990年に設立された。同社ブランドのスキンケア製品、化粧品、香水などを販売している。店舗はタイ国内各地のショッピングモールに存在する。2020年度の売上高は前年比ほぼ横ばいの4,268百万バーツ、純利益は前年比0.6%増の873百万バーツであった。

Estée Lauderは1946年にアメリカで創業した。Estée Lauder、Tommy Hilfiger、M·A·Cなどのブランドでスキンケア製品、化粧品、香水、ヘアケア製品を製造・販売する。現在は世界150か国以上で商品を展開し、従業員は6万人以上が在籍している。

出典: https://www.esteelauder.com/

Amore Pacific (Thailand) Ltd. (アモーレ・パシフィック・タイランド)

韓国系の化粧品メーカー、Amore Pacificのタイ拠点。タイでは2004年に設立された。美白化粧品のsulwhasoo、カジュアル化粧品のEtude House、天然素材を用いたスキンケア商品のinnisfreeなどのブランドを展開する。商品は国内のドラッグストアやオンラインショッピングで販売するほか、innisfreeブランドを扱う専門店を10店舗ほど展開する。2020年度の売上高は前年比12%減の1,206百万バーツ、純利益は前年比2倍の48百万バーツであった。

アモーレパシフィックは1932年に韓国で創業した。現在は韓国No. 1の化粧品メーカーとして、東アジア、東南アジアだけでなくアメリカやフランスなどを含めた15か国以上で事業を展開している。

出典: https://www.apgroup.com/th/th/

タイの化粧品業界 業界地図はこちら!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次