今回は、タイの主要美容サロンに焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて15社を厳選してお届けしていきます!
それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。
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タイの主要美容サロン12選〜ローカル企業編〜
Karmarts PCL. (カーマート)
1994年に創業した美容製品の販売店。1995年よりタイ証券取引所SETに上場している。化粧品、スキンケア製品などの美容製品の製造、輸入、卸売、小売を行っている。卸売ではコンビニエンスストア、ハイパーマーケット、ドラッグストア、トラディショナルトレード店舗へ製品を供給し、小売ではカタログでの直販、国内48店舗を展開するKarmartの店舗で消費者と接点を持っている。また、ShopeeやLazada、Konvyといったオンラインショッピングでも商品を提供する。海外展開も進めており、シンガポール、マレーシア、中国などアジア9か国に進出している。
2020年度の売上高は前年比12%減の1,412百万バーツ、純利益は前年比49%減の129百万バーツであった。
出典:https://www.karmarts.co.th/en/home
Easy Cut (イージー・カット)
2005年に日本の1000円カット専門店、QBハウスがタイに進出して設立された。2011年よりQBハウスが撤退し、タイの消費材大手Saha Pathana傘下のO.C.C. PCL.が運営している。理髪店チェーンであるが、シャンプーや顔剃りを除いたカットだけのメニューのみを150バーツで提供している。低価格で素早く髪をカットできるというコストパフォーマンスの良さが在住日本人やタイ人の消費者に好評を得ている。現在、店舗はバンコクに3か所が存在する。
2020年度の売上高は前年比23%減の874百万バーツ、純利益は前年比83%減の5.3百万バーツであった。(O.C.C. PCL.全体の実績)
出典:https://www.occ.co.th/brand/brand-easy-cut
Cut and Curl Co., Ltd. (カット・アンド・カール)
1984年に創業したヘアサロン。カット、カラー、パーマ、縮毛矯正、トリートメントなど、美容院として髪に関する様々なサービスを提供している。料金はコースにより650~5,000バーツとタイの中では中~高価格帯に入り、客の要望に応じたきめ細かなサービスを行っている。バンコク、北部チェンマイ、南部プーケット、東部パタヤに計10店舗ほどが存在する。セントラルなどのショッピングモールに入っている場合が多い。情報は主にfacebookページで確認でき、各店舗の紹介や仕上がりイメージなどが写真および動画で紹介されている。
2020年度の売上高は前年比29%減の65百万バーツ、純利益は前年比23%減の4.1百万バーツであった。
出典:https://web.facebook.com/cutandcurl?_rdc=1&_rdr
Chalachol Co., Ltd. (チャラチョン)
2000年に創業したヘアサロン。カット、カラー、パーマ、縮毛矯正、トリートメントなど、美容院として髪に関する様々なサービスを提供している。料金はコースにより500~5,000バーツとタイの中では中~高価格帯に入っている。店舗はバンコクのショッピングモール内を中心に13店舗が存在する。また、Chalacholでは美容師教育にも力を入れており、美容技術や美容院経営のための知識を提供している。他にもファッション業界にも入り込んでおり、ファッションショーへの協賛や、ファッションインフルエンサーとしての活動も行う。
2020年度の売上高は前年比25%減の22百万バーツ、純損益は150千バーツの赤字であった。
出典: https://chalachol.com/2014/
Thann Oriza Co., Ltd. (タン・オリサ)
2003年に創業したローカル系の化粧品・消費財メーカー。米や紫蘇などの天然素材からつくられた各種スキンケア製品の製造・販売だけでなく、THANN Sanctuaryという名称の高級スパを展開する。スパでは、皮膚科医からの認証も受けた同社のスキンケア製品を用いたアロマセラピー、ボディマッサージ、フットマッサージ、フェイシャルトリートメント、ボディスクラブなどを提供する。料金はコースにより1,500~4,300バーツ程度。店舗はバンコクのショッピングモール内に4店舗、中部アユタヤに1店舗の計5店舗が存在する。
2020年度の売上高は前年比50%減の324百万バーツ、純損益は16百万バーツの赤字であった。
出典:https://www.thannsanctuaryspa.info/
Harnn Global Co., Ltd. (ハーン・グローバル)
1999年に創業したローカル系の化粧品・消費財メーカー。フェイスケア製品、ヘアケア製品、ボディケア製品、アロマディフューザーなどの製造・販売の他に、同社製品を使ったスパ、Harnn Heritage Spaを展開している。同スパではアロマセラピー、ボディマッサージ、フットマッサージ、フェイシャルトリートメント、オイルマッサージなどを提供する。料金はコースにより1,000~5,000バーツ程度。タイのショッピングモールやホテルで計4か所、さらに日本、香港、ベトナムの高級ホテルでサービスを提供する。
2020年度の売上高は前年比66%減の103百万バーツ、純損益は38百万バーツの赤字であった。
出典:https://www.harnn.com/
Puri Co., Ltd. (プリ)
2003年に創業したローカル系の化粧品・消費財メーカー。Panpuriブランドの各種パーソナルケア製品の製造・販売の他にも、Panpuri WelnessおよびPanpuri Organic Spaとしてスパを展開している。スパでは、オーガニック製品を用いたアロマセラピー、ボディマッサージ、フットマッサージ、フェイシャルトリートメント、ボディスクラブなどを提供する。男性向けのコースも存在する。料金はコースにより3,000~10,000バーツ程度。サービス拠点はバンコクに2か所、マレーシアのペナン島に1か所の計3か所が存在する。
2020年度の売上高は前年比57%減の196百万バーツ、純損益は217百万バーツの赤字であった。
出典:https://www.panpuri.com/th-en
Nitipon International Group Co., Ltd. (ニティポン・インターナショナル・グループ)
1991年に創業した美容クリニック。ニキビ治療、シミ取りなどのフェイシャルトリートメント、ビタミン注射、二酸化炭素注射などによるボディトリートメント、痩身治療、レーザー治療、ボトックス注射や糸を用いたフェイシャルリフトアップなど美容に関する治療、整形の様々なサービスを行う。料金は治療法により500~10,000バーツ程度。現在ではタイ国内に140店舗以上、ベトナムにも8店舗を展開している。また、自社ブランドのスキンケア製品の販売も行っている。
2020年度の売上高は前年比29%減の1,242百万バーツ、純利益は前年比52%減の46百万バーツであった。
出典:https://www.nitiponclinic.com/
Aesthetic Answer Co., Ltd. (エステティック・アンサー)
2005年に創業した。美容クリニックSiam Laser Clinic (SLC)の運営を行っている。目、鼻、えくぼ形成、額形成、涙袋形成などの顔整形、セルライト除去、臀部形成、豊胸・減胸といった身体整形、肌レーザー治療、レーザー脱毛など、美容に関する治療や整形の様々なサービスを行う。現在ではバンコクのショッピングモールを中心にSLCを18店舗展開している。グループとして美容外科手術を行うSLC Hospitalも存在する。また、SLC ChannelとしてYoutubeでクリニックや美容に関する情報を発信している。
2020年度の売上高は前年比26%減の335百万バーツ、純損益は88百万バーツの赤字であった。
出典:https://www.slcclinic.com/
Pruksa Clinic Holding Co., Ltd. (プルクサ・クリニック・ホールディング)
2001年に創業した美容クリニック。ニキビ治療、シミ・そばかす取り、ボトックス注射、リフトアップ、脂肪吸引、痩身、レーザー脱毛など美容に関する様々な治療を提供する。他にも鼻や目の整形手術、豊胸手術なども行っている。創業者は美容外科において約30年の経験を持っており、最先端の技術を用いた安心・安全な治療を売りにしている。現在、クリニックはタイ国内に17か所が存在するほか、同社ブランドの化粧品、スキンケア製品を取り扱う店舗を4か所展開している。製品はデリバリーサービスも行っている。
2020年度の売上高は前年比15%減の318百万バーツ、純利益は前年比約4倍の12百万バーツであった。
出典:https://www.pruksaclinic.com/?lang=2
Novavida (Thailand) Co., Ltd. (ノヴァヴィダ・タイランド)
2016年に創業し、美容クリニックのElements Clinicを運営している。レーザー治療、温熱療法、オゾン療法などによるヘルスケアやアンチエイジング、ボトックス注射、ヒアルロン酸注射、糸を用いたフェイシャルリフトアップなどの美容ケアといったサービスを提供している。料金はコースにより数千バーツ程度である。店舗はバンコクの中心部アソーク地区に1か所のみが存在する。また、アンチエイジング製品のサプリメントやお茶などをニュージーランドから輸入し、販売している。オンラインショッピングにも対応している。
2020年度の売上高は前年比5.6%減の41百万バーツ、純損益は64百万バーツの赤字であった。
出典:https://elementsclinic.com/
Body Shape Corporation Group Co., Ltd. (ボディ・シェープ・コーポレーション・グループ)
1993年に創業した美容クリニック。理学療法により、主に痩身のためのサービスを行っている。具体的にはマッサージや温熱療法、超音波療法、パラフィンマスクなどを用いて、脂肪燃焼、セルライト除去、小顔矯正といった治療が可能である。店舗はバンコクのショッピングモール内に3店舗が存在する。また、同社ブランドのサプリメント、プロテイン、コラーゲン、スキンケア製品、キヌアやチアシードなどの健康食品などを販売している。これらの商品はLine Shopで購入することが可能となっている。
2020年度の売上高は前年比23%減の83百万バーツ、純利益は前年比64%減の6.9百万バーツであった。
出典:https://bodyshape.co.th/
タイの主要美容サロン2選〜日系企業編〜
Moga Thailand (モガ・タイランド)
日系の美容院、Mogaのタイ拠点。タイでは1992年に設立された。カット、カラー、パーマ、縮毛矯正、トリートメントなど、美容院として髪に関する様々なサービスを提供している。料金はコースにより1,000~10,000バーツと、タイでは高級な部類に入る。
日本のファッション、ヘアーデザインをアジアおよび世界に発信することを目的に、高い技術で流行の先を行くスタイルを生み出してきている。現在、タイではバンコクのショッピングモール内に5店舗を展開している。一部店舗内でネイル、まつ毛エクステのMOGA Nail & Eyelashという美容サロンを展開していたが、現在は休業中となっている。売上高の情報はなし。東京の世田谷区成城に本店があり、中国にも2店舗が存在する。
出典:https://moga.co.th/
Shiseido Professional (Thailand) Co., Ltd. (シセイドウ・プロフェッショナル・タイランド)
2004年に日系の化粧品メーカー資生堂と、タイの消費財大手サハ・グループとの合弁会社として設立された。Shiseido Salon and Spaという名称のスパサービスを展開する。スパでは同社製品を用いて、ボディマッサージ、フェイシャルトリートメント、ヘアケアなどを行う。バンコクのショッピングモール内に2店舗が存在する。2020年度の売上高は前年比21%減の2,691百万バーツ、純利益は前年比46%減の204百万バーツであった。(Shiseido (Thailand) Co., Ltd.としての実績)
資生堂は1872年に日本で創業した。化粧品事業を中心に、レストラン、美容室、教育、保育など様々な事業を行っている。世界120の国と地域で事業を行い、従業員は約4万人にのぼる。
出典:https://www.shiseidopro.co.th/
タイの主要美容サロン〜外資系企業編〜
Phillip Wain (Thailand) Ltd. (フィリップ・ウェイン・タイランド)
香港系の美容・フィットネスクラブ、Phillip Wainのタイ拠点。タイでは1990年に設立された。フィットネス、エアロビクス、ピラティスなどのレッスンや、瘦身のための理学療法、フェイシャルトリートメント、マッサージ、スパなどのサービスを提供している。タイではバンコクに2か所の拠点が存在する。また、スイスやアメリカ、イタリアなどから高品質なパーソナルケア製品を輸入し、消費者に届けている。2020年度の売上高は前年比0.5%増の254百万バーツ、純利益は前年比55%増の54百万バーツであった。
Phillip Wainは1977年に香港で創業した。現在は香港とシンガポール、マレーシア、タイの4か国で女性が美しくなるためのサポートを行っている。
出典: http://www.phillipwain-thailand.co.th/th/home.php