今回は、フィリピンの主要バイクメーカーに焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて14社を厳選してお届けしていきます!
それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。
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フィリピンの主要バイクメーカー6選〜ローカル企業編〜
Motortrade(モータ―トレード)
Motortrade Nationwide Corporation (MNC)は、フィリピンを代表するマルチブランドのオートバイ・ディーラーである。その始まりは、1960年代後半、カマリネス・ノルテ州の小さな町でオートバイのスペアパーツと金物店を始めたことから始まる。その後成長して、1979年12月に法人化する。設立から40年以上が経過し、フィリピン全域に500以上のショップとなる。
マニラ首都圏だけでも100以上の支店があり、2022年中にさらに多くのショップを開設される予定であり、ビサヤ諸島やミンダナオ島でも事業を拡大中である。MNCの関連会社には、Motortrade Topline Inc(MTI)、Honda Prestage Traders(HPTI)などがあり、これらの会社はこの母体から派生した会社である。
企業規模:ブランチ500以上、従業員数は3,500人、ライディングスクール200,サービスショップ380ヵ所、Honda、Kawasaki、KTM、KYMCO、Suzuki、Yamahaの日本メーカーも取り扱う。
出典:https://motortrade.com.ph
Motorstar Motorcycles
Motorstar Philippinesは、ほとんどの部品が中国製で、フィリピン製としてのオートバイを扱うブランドである。2002年2月に設立されたそのバイクとスクーターは、Eastworld Motor Industries Corporation(EMIC)によって独占的に組み立てられ、Motorstarで販売されている。
Motorstarは、オンライン売買でAutoDeal.com.phを構成しサービスている。2014年1月以降、購入予定者が自動車やオートバイの販売店と連結し、タイムリーで正確な情報を受け取るための新しい方法を開拓してきた。テストドライブスケジューリングサービスなどの方法を通じて、新しい車両を見つけるサービスも提供している。AutoDealの仕組みには、MotorStarモーターサイクルディーラーサービスセンター施設がある。一方で全国的には、かなりの数の販売店が独立したサービスセンターを保有している。
フィリピンの公式オートバイプロモーションとして、MotoDealプロモーションセクションには、フィリピン全土のオートバイディーラーからの何百もの最高のプロモーションを提供。プロモーションには多くの種類があり、オールイン低頭金、低月額、現金割引、ゼロ%金利などのサービスがある。現在までに、38000台以上の販売。
出典:https://www.autodeal.com.ph/about-us、https://www.motodeal.com.ph/motorcycles/motorstar
Wheeltek Motor Sales Corporation
1996年に設立のWheeltek Motor Sales Corpは、全国のほぼすべての州で、さまざまなカテゴリのタイプのオートバイと自動車を販売するマルチブランドディーラーである。(ホンダ、カワサキ、ヤマハ、スズキ)そして最近ではインドのTVS、オーストリアのKTM&ハスクバーナ、アメリカのハーレーダビッドソン、イタリアのドゥカティ、そしてWheeltekファミリー–イタリアのVespa&Piaggioと英国のTriumphがある。
Wheeltekグループの企業であり、Wheeltekは、すべての社会階級と、通常のサラリーマンからオートバイ愛好家、レーサー、農家、さらにはコレクターまで、あらゆる分野の人々に対応している。Wheeltekの他の事業には、シボレーとスズキの車のいくつかのショールームが含まれる。本社はカバナトゥアン市にあり、NCR本社はマカティ市にある。
企業規模:創業47年目を迎えた今、全国に400以上の支店を持ち、業界トップのディーラーの1つにランクされている。業界ではNO2の位置にある。同社の自動車及びバイク保有ブランド16(バイク12と自動車4)従業員数:数千人レベル。
出典:https://wheeltek.com.ph/
Ramas-Uypitching Sons Inc(ラマース・ウイピッチ・インコーポレーション)
1954年設立の前身の事業を起こした。は、金属くず配車の収集・靴の修理から始まる。ファミリーにより同社は継続され、1987年には、RUSI(Ramas-Uypitching Sons Inc)RUSIとして、設立され現在の反映に継続されている。同社は現在はRusi Group of Companiesの傘下企業となってる。現在は金融サービスにも力を入れている。バイクは中国製で代表的な販売店である。
グループの主な事業は運輸だが、不動産、ハードウェア、建設、貸付、融資などの他の業界でも事業を行うコングロマリット企業となっている。グループ傘下会社は18企業が所属している。中国系のRusiオートバイ、サプライヤー DonTerngRamas -UypitchingはDonRUSIとしてよく知られている。代表的な同社のブランドとして、RUSI/RUSCO/DUPLA/KIDLTがある。
企業規模:RUSIは現在、全国で800以上の場所で運営されており、6,000人以上の従業員がいる。フィリピン国内の他島に各ブランチがある。
出典:http://rusimcgroup.com/our-vision/
SKYGO Motorcycles (スカイゴーモーターサイクル)
SKYGO Motorcyclesは、世界最高水準のモーターサイクルを手頃な価格で提供することを目標としている。日本ブランドでは、価格が高すぎることから5カ国で探した結果、中国が最適と判断。ニトーズ・インターナショナル・ベンチャーズ(Nito’s international Ventures Inc. (NIVI)とLIFANは、LIFANがNITO’Sに技術支援とサポートを提供することで独占的な技術ライセンスと供給契約を結び、NITO’Sはフィリピンのナンバーワン代替バイクブランドとなるものを供給できるようにした。
2003年にSKYGOマーケティング・コーポレーション(SMC)が設立され、ニトの卸売販売部門として、全国にスカイゴ モーターサイクル ブランドの確固たる存在を確立し、現在では、4ストロークのモペットやトレンドのバイク、ワークホースやスポーツバイクなど、さまざまなカテゴリーのスカイゴ モーターサイクルが、国内の都市部や地方を走っている。
SMCがビジネスを始めてからわずか1年で、スカイゴのモーターサイクルを扱うさまざまなディーラーが全国に広がる。純正部品を迅速に提供するネットワークも構築した」。企業規模:フィリピンには8都市に178のSkygoモーターサイクル認定ディーラーがあり、4.5万以上を販売。
出典:https://skygo.com.ph/
Mitsukoshi Motors Philippines Incorporated(ミツコシモーター・フィリピン)
Mitsukoshi Motors Philippines(MMPI)は、フィリピンにおける①SYM社、②Euro Motors社(ドイツ)、③Euro Keeway Motors社(ドイツ)の輸入・組立・販売総代理店である。高品質でありながら手頃な価格のモーターサイクルを提供することで、20年以上にわたって継続的に市場を拡大してきた。MMPIは1997年3月、フィリピンのすべての人々に手頃な価格で耐久性のある交通手段やビジネス手段を提供するため設立した。
サンヤン自動車(SYM) 1961年に台湾でホンダのオートバイの現地組立を開始し、自社ブランドを形成して世界的に直接競争するまでになる。キーウェイは、イタリアのオートバイブランド「ベネリ」も所有する中国の大コングロマリットの一員、製品は世界50カ国以上で販売されている。これらの多数のメーカーのフィリピン代理店として営業活動を促進している。
Euro Motorsは、Mitsukoshi Motors Philippinesが2006年に発売したブランドで、フィリピン市場に高品質で手頃な価格のモーターサイクルを提供するため、ギヤードモーターサイクルを中心に幅広い排気量のラインアップを揃えている。フィリピン国内ブランドの中で最も信頼されているブランドとなり、現在までに7.2万以上販売している。
出典:http://mitsukoshimotors.com/about-us/、https://euromotors.com.bh/
フィリピンの主要バイクメーカー4選〜日系企業編〜
Honda bigbike showroom(ホンダビッグバイク・ショールーム)
Honda bigbike showroomは、現在フィリピンに8カ所あり、2017年にマニラ2019年には、クラークの近隣のパンパンガに設置された。ホンダ2輪車の版倍促進のためのベースステーションである。Honda Philippines Inc.と連携し、全国の各ディーラに繋ぐ。ホンダは、フィリピン国内ナンバーワンのモーターサイクルメーカーであり、このブランドは1964年に現地市場に参入し、現在、その製造工場はバタンガスの20ヘクタールの工場がある。
工場では、製品とプロセスは安全、効率的、経済的、環境に優しい技術を人々に提供するように設計され、地域社会・共同体として密接に関係している。ホンダのラインナップは、独自のスクーター、スポーツバイク、アンダーボーン、ビジネスバイクで構成されている。また、国内初のオートバイ乗り学校であるホンダセーフティドライビングセンターを通じてライダーを教育し続けている。
企業規模:フィリピン国内に9店舗、フィリピンには10都市に185のホンダモーターサイクル認定ディーラーがある。ホンダグループ売上13兆1705億円(2021年3月期)14兆5500億円2022年3月期
出典:https://www.hondaph.com/honda-bigbikes/、https://www.motodeal.com.ph/motorcycles/honda
Yamaha Motor Philippines Inc.(ヤマハモーターフィリピン)
YAMAHA MOTOR PHILIPPINES,INC.(YMPH)は、フィリピンのバタンガス州マルバーにあり、バイク産業のトッププレイヤーの1つである。YMPHは、日本ヤマハ発動機株式会社の100%子会社である。YMPHは、フィリピンにおけるヤマハモーターサイクルの製造販売代理店で、2007年5月に設立された。
フィリピンでは、初の工場で二輪車の生産を開始した。2007年9月にラグナテクノパークに配置され、プラントはフィリピン市場への強化のために背設備され、105ccから135ccのオートバイの組み立てを行っている。初期設備投資額は合計6億ペソ、さらにパダンガスのリマ工業団地に23万㎡を確保し、二輪車の新工場を建設し、操業を開始した。
工場の初期生産能力は年間15万台以上で、労働力は700人。延床面積約4万㎡などフィリピン市場に力を注ぐ。企業規模:フィリピン国内の関連企業295社、子会社91社、ブランチ203支店、従業員数1800名、日本親会社売上:売上高は前期比23.2%増の1兆8125億円(史上再考売上)
出典:https://www.yamaha-motor.com.ph/、https://bit.ly/3I1Sq0U
Kawasaki Motors Philippines(カワサキモーターズ・フィリピン)
Kawasaki Motors Philippinesは、川崎重工は50年以上にわたってフィリピンに拠点を置き、他社ライバル会社よりも比較的早期1967年に前身の会社設立、1974年に川崎重工業が資本参加、1996年には川崎重工業が同社の株式を取得し、フィリピンにおけるプレゼンスを取得した。
Kawasaki Motors Philippinesは、フィリピンの首都ボーにある29,383㎡の工場で、毎月約18,000台の二輪車を生産している。また、二輪車のほかにも、部品や動力製品の製造・輸出、スペアパーツのサービス・修理も行っている。セブとダバオにある地域事務所と合わせて、全国で2,000以上の店舗(ディーラー418を含む)にサービスを提供している。
カワサキは、創業当時、フィリピンにおける大型三輪車のナンバーワン・ブランドとして高い評価を得ていた。この製品は、現在もカワサキのトップセラーで、フィリピンのライフスタイルに合わせている。企業規模:10都市に418か所のディーラー、従業員数500名。日本親会社売上:1,488,486百万円(2019)、1,641,335百万円(2020)1,594,743百万円(2021)である。
出典:www.kawasaki.ph、https://profile.yahoo.co.jp/consolidate/7012
Suzuki Motors Philippines(スズキモーターズ・フィリピン)
スズキ・フィリピンは、日本のスズキ株式会社の100%子会社で、フィリピンにおけるスズキ四輪車、スズキ船外機、スズキ純正部品(SGP)の総代理店である。レジャーやスポーツ、ビジネスで活躍するモーターサイクルや、ニーズに合わせた高品質なコンパクトカーのラインアップを揃えている。
同社は、1957年に建築・エンジニアリング会社であるRufino D. Antonio & Associates, Inc.として設立されたフィリピン人ファミリービジネスに端を発している。1959年には、オートバイと家電製品の全国的な販売代理店組織を立ち上げる。1985年2月、スズキ株式会社によるフィリピンにおける100%出資の日本企業となる。社名をSuzuki Philippines,Incorporatedに変更した。
2012年5月、スズキ・フィリピン・インクは、フィリピンでの現地化および拡張プログラムに対応するため、ラグナ州カランバ市カンルーバンの37,265平方メートルの工場敷地に移転した。単車の販売では累計11万台スズキグループの売上:3,871,496百万円(2019年)3,488,433百万円 (2020年)3,178,209百万円(2021年)
出典:https://www.suzuki.com.ph/company/、https://profile.yahoo.co.jp/consolidate/7269
フィリピンの主要バイクメーカー4選〜外資系企業編〜
KTM Philippines(ケーティエム・フィリピンズ)
KTM Philippines(AyalaCorporationの完全子会社)は、フィリピン人によって建てられたプレミアムヨーロッパのオートバイの販売代理店である。2016年の最もエキサイティングなニュースとして取り上げられた。これは、KTMとAyalaが提携し、Ayala Automotive Holdingsが出資した。フィリピンでのKTMモーターサイクルの製造と流通のための有望な合弁会社である。
2016年4月までに、KTM PHILIPPINES’は、国内で唯一のKTM認定ディストリビューターであるAdventure Cycle Philippines、Inc.(ACPI)の管理下で生まれ変わり、わずか16のKTM認定ディーラーから始まり、KTMアジアモーターサイクルマニュファクチャリングインク(KAMMI)によって支えられ、現在40のKTM認定ディーラーに拡大している。さらに2020年6月に現地の製造ラインをKTM790バリアントに拡大した。
本社のKTM Sportmotorcycle AG(ケーティーエム スポーツモーターサイクル アーゲーKTMの心臓部は、オーストリアのムンダーフィングにあるエンジン工場内で作られている。200人が300〜400のエンジンを生産している。KTM本社売上:15億9200万ドル、バイク販売数14.57万台(2021年)
出典: https://ktmphilippines.com/
KYMCO Philippines(クワンヤン・モーター・フィリピン)
KYMCOは、台湾の高雄に本社を置くKwang Yang Motor Companyの略でありグローバルブランドとして、1963年2月設立された。1964年6月1日に営業を開始し、1992年に世界市場に投入、世界的なブランドマーケティングを開始した。1999年から2018年までの19年間、台湾で一貫してNo.1の市場シェアを獲得した。
KYMCO Philippines,Inc.は現在、国内および国際市場ともにオートバイ業界の専門知識を持つ経験豊富でダイナミックな個人のチームによって管理されている。Kwang Yang Motor Co.、Ltd.の完全子会社として、KYMCO Philippines Inc.は2008年1月25日に設立された。KYMCO Taiwanの全面的なサポートを受けて、新モデルの迅速な納品とアフターサービスの拡大している。
企業規模:KYMCOグループ企業には3,800人以上の従業員、KYMCOは110か国で年間664,000台以上の車両を販売、売上:250億– 10年間で56%増加。
出典: https://kymco.com.ph/
Harley-Davidson(ハーレーダビッドソン)
2013年に設立されたマニラのハーレーダビッドソンは、フィリピン国内のエージェント及び正規ディーラーとして、フィリピン国内にミルウォーキーの伝説を伝承してきた。ハーレーダビッドソンオブマニラでは、製品、サービス、体験を通して生まれるお客様との深い心のつながりを重要と考えており、ブランドへの忠誠心と信頼によって、最高級の品質と充実したライフサイクルを提供する。
ハーレーダビッドソンはフィリピンで24の新しいオートバイモデルを提供している。代表的なモデルの価格は、ハーレーダビッドソンブレイクアウト130万PHP、ハーレーダビッドソンファットボーイ114 (125万PHP)ハーレーダビッドソンスポーツグライド120万PHP、ハーレーダビッドソンアイアン883(70万PHP)
企業規模;従業員4600名 売上41億ドル 前年31.6%増、時価総額65億ドル(2021年)フィリピンには2つの都市(マニラ・タギグ)に2つの認定ハーレーダビッドソンモーターサイクルディーラーがある。
出典: https://harley-davidsonofmanila.com.ph/about-us、www.harley-davidson.com、https://bit.ly/35YYVV4
Carmudi Philippines(カームディ・フィリピン)
Carmudiは、フィリピンの自動車産業と同時にバイク産業界でも注目を集めている。Carmudiのオンラインで車及びバイクの売買のため、プラットフォームを提供している。フィリピンのCarmudiは厳選された車・バイクの車両を提供し、エンジニアリングと製品開発、オンラインマーケティング、ビジネスインテリジェンス、運用、人事、財務など各部署が連携した専任の従業員がシームレスに活動している。
自動車関連と同様にバイク売買のワンストップサービスを提供している。Carmudiは、2019年インドの大手自動車技術会社 CarDekhoにより、買収された。ZigWheels.phとコラボし、デジタル化を計画しており、フィリピンの自動車・バイク産業業界に大きな話題を提供している。
CarDekhoは、インドでNo.1の自動車技術会社である。同社は、インド、インドネシア、フィリピンに拠点を置き、マレーシア、タイ、ベトナムにも拠点を置いている。Cardekhoは、東南アジアに10億ペソを投資して、この地域のオンライン自動車・バイクの垂直スペースを統合する。
出典: https://www.carmudi.com.ph/
マニラ在住5年目の日本人。法政大学経済学部卒業後、2010年4月よりWeb業界を目指す社会人向けのスクールのインストラクターとして主にコーディングソフトや画像編集ソフトの授業を担当。2015年より海外での生活とキャリア形成を目的に、青年海外協力隊に参加。