フィリピンのトイレタリー業界は、ラモイヤンなど地場メーカーに、花王・ユニ・チャーム・P&Gなど日系・外資系の主要企業が加わる市場です。人口増加と衛生意識の高まりを背景に、紙おむつや口腔ケア製品の需要が拡大を続けています。
今回は、そんなフィリピンのトイレタリー(日用品)業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて14社の最新情報をお届けしていきます!
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フィリピンの主要トイレタリー(日用品)企業5選〜ローカル編〜
SkinPotions Cosmetique Asia Corp (スキンポーション・コスメティック)
SkinPotions Cosmetique Asia Corp(スキンポーション・コスメティック)は、2001年にAlexander S. Co氏によって設立されたフィリピンのFMCG企業である。主力ブランドのSilka Papaya Soapを軸に、トイレタリー分野ではBIOGENICブランドのアルコール系製品を展開し、消費者の衛生ニーズに応えてきた。
近年は美白・スキンケアを軸に製品ポートフォリオを拡充している。Juicy Cologneブランドでは2026年2月にSMダスマリニャスでエンパワーメントイベントを実施するなど、積極的なブランドマーケティングを展開している。Silka Facial Care製品ラインでも2026年に新たな販促キャンペーンを展開し、製品認知の向上を図っている。
社員数700名以上を擁し、高品質かつ手頃な価格帯の日用品をフィリピン国内外に提供し続けるローカル主要企業の一つである。フィリピンのパーソナルケア・トイレタリー市場において引き続き重要な役割を担っている。
出典:https://www.cosmetiqueasia.com/
BEVI Beauty Elements Ventures Inc. (BEVIビューティ エレメンツ ベンチャーズ)
BEVI Beauty Elements Ventures Inc.(BEVIビューティ エレメンツ ベンチャーズ)は、2006年にフィリピン国内でコウジ酸の商業利用をいち早く導入した美容・スキンケア専門企業である。主力ブランドのKojie Sanは日本のコウジ技術に着想を得た製品として知名度を持ち、フィリピン消費者から広く支持されている。
同社のポートフォリオは、美白・アンチエイジング・ブライトニング・男性用グルーミング・ナチュラル系・デオドラント・抗菌製品・アロマセラピーへと多角的に拡充している。トイレタリー分野では、Defensilブランドのイソプロピルアルコールなどアンチバクテリア製品を展開している。
2024年には「Asian Export Awards 2024」においてフィリピン市場開発部門(パーソナルケアカテゴリー)を受賞しており、輸出分野での実績も認められている。ラグナ州サンパブロに6ヘクタールの製造施設を保有し、500人以上の従業員を雇用する中堅規模のフィリピン系FMCG企業である。
出典:https://www.bevi.com.ph/
MEGA SOFT HYGIENIC PRODUCTS, INC. (メガソフト・ハイジェニック・プロダクツ)
MEGA SOFT HYGIENIC PRODUCTS, INC.(メガソフト・ハイジェニック・プロダクツ)は、2000年に設立されたフィリピンの衛生製品メーカーである。Sisters(サニタリーナプキン・パンティライナー)、Twins・Twins Lampein(ベビー用紙おむつ)などのブランドを展開し、フィリピン全国のスーパーマーケット・ドラッグストア・食料品店で広く販売されている。
フィリピン国内2拠点と中国福建省の製造工場を有し、アフリカ・アジア・ヨーロッパ・北米など50カ国以上への輸出実績を誇る。全国55の販売代理店ネットワークを通じた強固な流通体制が競争優位となっており、2026年5月時点でもLazadaフィリピン公式ショップにて製品を展開するなどデジタルチャンネルへの対応も進んでいる。
企業理念として「すべてのフィリピン人家庭にMega Soft製品を」を掲げており、品質・価格・革新性を三位一体として訴求し続けている。
出典:https://megasoft.com.ph/
Lamoiyan Corporation (ラモイヤン・コーポレーション)
Lamoiyan Corporation(ラモイヤン・コーポレーション)は、1988年設立のフィリピン100%資本による化学製品・日用品メーカーである。多国籍企業が支配する歯磨き粉業界へ参入し、主力ブランドHapeeを確立。フィリピンで初めてラミネートチューブ歯磨き粉を独自開発したことでも知られる。
製品ラインは歯磨き粉(Hapee・Kutitap・Gumtect)・食器用洗剤(Dazz)・シラミ駆除製品(Licealiz)など幅広く、全国の量販店に流通している。中国・ベトナム・カンボジア・ブルネイ・パプアニューギニア・中東への輸出も行っている。
2024年4月には化粧品・美白製品分野への参入を発表し、約1億5千万ペソの投資を計画中と報じられた。2025年にはアテネオ・デ・マニラ大学のスピーカーシリーズで創業者Dr. Cecilio Pedro氏が講演を行い、企業の社会的影響力も維持している。
出典:https://www.lamoiyan.com/
Sanitary Care Products Asia, Inc. (サニタリー・ケア・プロダクツ・アジア)
Sanitary Care Products Asia, Inc.(サニタリー・ケア・プロダクツ・アジア)は、1996年にRenato Sio氏によって設立されたフィリピン最大手の衛生用ティッシュペーパーメーカーである。Sanicare・Femme・Cheers・Tisyu・Naturale・Jade・Punaasなどの多彩なブランドを展開し、フィリピン全土の家庭・法人向けに衛生製品を供給している。
全国23の販売・流通オフィスと7つの製造工場を有し、小売りおよびホテル・病院・オフィス向け法人チャンネル(SCPA Solutions)で事業を展開する。原料には100%バージンパルプを使用し、漂白剤・元素塩素を含まない安全性の高い製品づくりを貫いている。
2026年3月には新製品「Sanicare Quilts」を発表し、輸入・国内ブランドの中間を狙うプレミアム品質・手頃価格のポジションで市場拡大を図っている。2025年には創立29周年を迎え、Haribon財団との植樹活動など持続可能性への取り組みも継続している。
出典:https://scpa.com.ph/
フィリピンの主要トイレタリー(日用品)企業3選〜日系編〜
Pilipinas Kao, Inc. (花王)
Pilipinas Kao, Inc.(花王)は、1979年に操業を開始した花王株式会社のフィリピン子会社である。ミンダナオ島ジャサーン・ミサミス・オリエンタルのエコゾーンに製造施設を構え、ココナッツオイルを原料とした高純度脂肪アルコール・精製グリセリン・第三級アミンなどの油脂化学製品を製造・輸出している。
同社製品は化粧品・シャンプー・歯磨き粉・洗剤・医薬品など幅広い用途の原料として国内外に供給されている。花王グループとしてはシャンプー・リンス・ハイター・バブ・マジックリンなどのトイレタリーブランドも保有し、フィリピン市場での消費財事業も展開している。
花王グループの2024年12月期連結売上高は1兆4,973億円であり、世界25カ国以上に事業網を持つグローバル企業の一員として、フィリピンにおいても安定した事業運営を継続している。輸出入記録では2026年5月時点でも活発な取引が確認されている。
出典:https://chemical.kao.com/ph/
KOBAYASHI Pharmaceutical (Singapore) Pte. Ltd. Manila Branch (小林製薬シンガポール・フィリピン支店)
KOBAYASHI Pharmaceutical (Singapore) Pte. Ltd.(小林製薬)のマニラ支店は、マカティ市のZuelligビルを拠点としてフィリピン市場での医薬品・トイレタリー製品の販売・マーケティングを担当している。フィリピンでは熱さまシートが主力商品として知名度を確立しており、Mercury Drugなどのドラッグストアや、SM・Robinsonsなどのスーパーマーケットを主な販売チャンネルとしている。
小林製薬グループは1919年創業、資本金34.5億円、連結従業員数約3,451名の企業であり、セルフメディケーション分野で独自の製品開発力を有している。2025年12月期の直近12ヶ月売上高は約11億USD規模であり、2026年2月に2025年度決算を発表、同年3月27日に定時株主総会を開催している。
フィリピン支店では熱さまシートに加え、シャンプー・芳香剤・衛生材料など多岐にわたる製品をアジア市場向けに展開し、現地消費者ニーズへの対応を継続している。
出典:https://www.kobayashi-ph.com/
UNICHARM (PHILIPPINES) CORP. (ユニ・チャーム フィリピン)
UNICHARM (PHILIPPINES) CORP.(ユニ・チャーム フィリピン)は、ユニ・チャーム株式会社のフィリピン法人として、マカティ市Dona Salustiana D. TyタワーのFloor 8Fに拠点を置いている。ベビー・チャイルドケア事業(紙おむつ等)、フェミニンケア事業(Sofyブランドのサニタリー製品)、ヘルスケア事業(失禁ケア用品)、クリーン&フレッシュビジネスの4事業をフィリピン市場で展開している。
製品はユニ・チャームタイからの輸入供給を基本とし、フィリピン全国の量販店・ドラッグストア・コンビニを通じて流通している。2025年6月23日にユニ・チャームは「特定子会社の変更通知」を開示しており、フィリピン事業を重要拠点として位置付けていることが確認できる。
グループのFY2026業績予想は売上高1兆100億円(前期比+6.8%)であり、アジア市場での回復が成長を牽引する見通しである。フィリピンにおいても主要日系衛生用品企業として事業を継続している。
出典:https://www.unicharm.co.jp/
フィリピンの主要トイレタリー(日用品)企業6選〜外資編〜
Unilever Philippines (ユニリーバ・フィリピン)
Unilever Philippines(ユニリーバ・フィリピン)は、オランダ・英国に本拠を置くユニリーバグループのフィリピン子会社で、ほぼ100年の事業歴史を持つ。Dove・Surf・Closeup・Rexona・Sunsilkなどのブランドを展開し、フィリピンの10家族中9家族がユニリーバ製品を使用しているとされる。
2026年2月、ルソン島以外では初となる製造施設をセブ市マンダウエに開設した。面積1,600平方メートルの同施設ではSurf Fabric ConditionerとFabclean Liquidを製造し、ビサヤス・ミンダナオ地域への供給チェーンを強化している。2023年のカビテ大規模工場に続く国内製造拠点の拡充策であり、ロジスティクスコスト削減とCO2排出低減も目的としている。
2025年9月にはFirst Gen Corp.と再生可能エネルギー10MWの供給契約を更新。グループの2025年通期売上は前年比+3.5%の有機成長を達成した。
出典:https://www.unilever.com.ph/
Johnson & Johnson Philippines (ジョンソン&ジョンソン・フィリピン)
Johnson & Johnson Philippines(ジョンソン&ジョンソン・フィリピン)は、米国J&Jグループのフィリピン現地法人として、医薬品・医療機器・消費者向け健康製品の輸入・流通・販売を担う企業である。2023年にJ&Jグローバルの消費者事業がKenvueとして独立したが、フィリピンではJohnson’s Baby・Listerine・Neutrogena等のコンシューマー製品とMedTech製品群の両方を取り扱い活動を継続している。
Kenvueグループとしての2026年Q1実績では、ビューティ・スキン関連の純売上高が前年比+8.4%の10億ドルに達しており、アジア太平洋地域が成長を牽引している。2025年11月にキンバリー・クラークによるKenvue全株式取得計画が発表され、2026年後半の完了に向けて審査が進行中である。
フィリピン国内では大手ドラッグストア・スーパーマーケット・百貨店・Eコマースを通じて製品を展開し、主要外資系消費財企業としての地位を維持している。
出典:https://www.jnj.com.ph/
P&G Philippines (P&Gフィリピン)
P&G Philippines(P&Gフィリピン)は、プロクター・アンド・ギャンブルのフィリピン子会社であり、世界で3番目に古いP&G子会社として1913年に設立された。Tide・Rejoice・Downy・Ariel・Olay・Panteneなどの主力ブランドを展開し、全国の量販店・食料品店・ドラッグストア・Eコマースで販売を行っている。
2025年11月をもってフィリピンにおけるPampers(ベビーケア)・Whisper(フェミニンケア)・Tide Bar(洗濯棒)の3カテゴリーを廃止し、コアブランドへの経営資源集中を図った。これはフィリピン消費者の価格感度の高まりと競争激化を背景とするグループ全体の構造改革の一環である。
P&GのFY2026第3四半期決算ではグローバルで安定した業績を維持。フィリピンのカビテ工場は操業30周年を迎えており、現地製造・雇用の重要基盤となっている。
出典:https://ph.pg.com/
Colgate-Palmolive Philippines (コルゲート-パルモリブ・フィリピン)
Colgate-Palmolive Philippines(コルゲート-パルモリブ・フィリピン)は、米国Colgate-Palmolive Co.のフィリピン子会社として1926年に設立され、2026年に創業100周年を迎えた。歯磨き粉を中心にシャンプー・コンディショナー・ボディウォッシュ・石鹸・液体ハンドウォッシュなどパーソナルケア製品を製造・販売し、フィリピン全国の小売店に広く流通している。
2026年3月16日、100周年記念式典をグランド・ハイアット・マニラで開催した。2025年時点で全国の学童に5,500万個のオーラルヘルスキットを配布したことを公表し、2035年までに1億個を届けるという新たなコミットメントを宣言している。
フィリピンでは教育省・フィリピン歯科医師会との連携を通じた口腔衛生プログラムを継続しており、歯磨き粉市場でNo.1シェアを維持するフィリピントイレタリー業界の主要外資企業の一つである。
出典:https://www.colgate.com/en-ph
Beiersdorf Philippines (バイヤスドルフ・フィリピン)
Beiersdorf Philippines(バイヤスドルフ・フィリピン)は、ドイツの多国籍企業Beiersdorf AGのフィリピン法人であり、シンガポール法人の傘下で活動している。Niveaブランドを中核に、スキンケア・デオドラント・ボディケア製品などのトイレタリー製品をフィリピン市場で展開している。
Beiersdorfグループの2025年通期売上高は99億ユーロに達したが、Niveaフランチャイズの有機成長率は0.9%にとどまった。2026年の対応策として、Face Care・Body Care・デオドラントへの投資バランスを見直し、より手頃な価格帯のFace Careラインナップ強化を進めている。750百万ユーロの自社株買いプログラムも並行して実施中である。
フィリピンではNiveaを中心とした製品が全国の主要スーパーマーケット・ドラッグストアで広く流通しており、外資系トイレタリー市場における主要プレイヤーの地位を維持している。
出典:https://www.beiersdorf.com/
Wipro Splash (ウィプロ スプラッシュ)
Wipro Splash(ウィプロ スプラッシュ)は、1985年にフィリピンで設立されたSplash Corporationを前身とし、2019年にインドのWipro Consumer Careに買収された消費財メーカーである。フィリピン最大のハンド&ボディローションメーカーかつ最大のローカル系フェイスケア製造企業として業界で重要な地位を占めている。
主力ブランドはSkinWhite(フィリピンNo.1の科学的美白ローション)、Maxi-Peel(角質ケア)、Vitress(ヘアケア)、Hygienix(抗菌・衛生製品)であり、パーソナルケアとトイレタリーをカバーする。Hygienixブランドは中東・香港・シンガポール・台湾・中国でも展開している。
買収後もフィリピンの製造拠点と現地経営体制を維持し、30カ国以上への輸出を継続している。Wipro Consumer Careのグローバルネットワークを背景に事業拡大を進める主要外資系企業である。
出典:https://wiprocci.com/splash_philippines/
FAQ
フィリピンの主要消費財メーカーについて詳しく知りたいです。
この記事では、ローカル企業、日本企業、外資系企業を含めて14社の主要消費財メーカーについて詳細に紹介しています。
フィリピンの主要な消費財メーカーの中で、特に注目すべき企業はどれですか?
注目すべき企業には、SkinPotions Cosmetique Asia Corp、SCSC Philippineses、BEVI Beauty Elements Ventures Inc.、MEGA SOFT HYGIENIC PRODUCTS、Lamoiyan Corporationなどがあります。
フィリピンの消費財業界における各企業の事業内容は何ですか?
各企業の事業内容は化粧品やスキンケア製品、衛生用品、トイレタリー用品、医薬品、家庭用洗剤、紙製品など多岐にわたります。それぞれの企業が地域のニーズに応じて革新的な製品を開発しています。
日系企業の中で特に規模が大きいのはどれですか?
フィリピンの日系企業の中では、パナソニックや花王などが規模が大きく、広範な事業展開をしています。特に花王は、さまざまなトイレタリー製品を製造・販売し、国内外で高い評価を受けています。
フィリピンの消費財メーカーの中で外資系企業はどのような特徴がありますか?
外資系企業は、グローバルなブランドと高品質の製品を提供し、市場拡大に積極的です。ユニリーバやジョンソン・エンド・ジョンソンなどは、広範な製品ラインナップと革新的な商品開発を強みとしています。

