中国の化粧品業界は、珀莱雅や华熙生物、贝泰妮など主要企業がスキンケア・機能性コスメの分野で急成長を遂げており、上場を通じた資金調達と研究開発投資が活発な市場です。ローカルブランドの存在感が年々高まっています。
今回は、そんな中国の化粧品業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて20社の最新情報をお届けしていきます!
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中国の主要化粧品企業10選〜ローカル編〜
Proya Cosmetics (珀莱雅)
珀莱雅 (プロヤ) は2003年に浙江省杭州市で創業し、スキンケアを中核とする総合化粧品メーカーである。上海証券取引所に2017年11月に上場し、コード603605で取引されている。
2024年度の売上高は107億7,800万元 (前年比21.04%増) に達し、中国の上場化粧品企業として初めて100億元の大台を突破した。主力ブランドの「PROYA (珀莱雅)」は85億8,100万元、コスメブランド「TIMAGE (彩棠)」が11億9,100万元で第二の成長軸として存在感を高めている。
製品戦略の柱はアンチエイジングおよびサイエンスベースのスキンケアで、「大単品」戦略を推進し、「泡泡面膜」や「能量棒」などのヒット商品を生み出している。ライブコマースを主軸としたデジタルマーケティングを積極展開している。
OR (Off&Relax)、HAPSODEなどサブブランドも育成中であり、多ブランド戦略による事業拡大を進めている。グローバルトップ10入りを中期目標として掲げている。
出典:https://www.proya-group.com/en/
Bloomage Biotech (华熙生物)
华熙生物科技 (ブルーミッジ・バイオテック) は2000年に設立され、ヒアルロン酸の研究開発・製造を起源とするバイオテクノロジー企業である。2019年に上海証券取引所のスター市場 (科創板) に上場し、コード688363で取引されている。
2024年度の売上高は53億7,100万元で、原料・医療・皮膚科学の3セグメントで構成される。化粧品関連の「皮膚科学イノベーション」事業は25億6,900万元、医療端末事業は前年比32.03%増の14億4,000万元と成長した。一方、化粧品部門の競争激化で販売費が膨らみ、純利益は前年比72.27%減の1億6,400万元に落ち込んだ。
消費者向け化粧品ブランドとして「润百颜 (ルンバイヤン)」「夸迪 (クアディ)」「米蓓尔 (ミベール)」「肌活 (ジーホー)」を展開し、いずれもヒアルロン酸を核成分とした機能性スキンケアを特色とする。
2025年以降は原料事業の国際展開と医療美容分野の強化を成長戦略の軸に据え、事業構造の多様化を図っている。
出典:https://www.bloomagebiotech.com/
Botanee (贝泰妮/薇诺娜)
贝泰妮集団 (ボタニー) は2010年に雲南省昆明市で設立され、皮膚科学に根ざした機能性スキンケアブランド「薇诺娜 (ウィノナ)」を主力とする化粧品メーカーである。2021年4月に深圳証券取引所に上場 (コード300957) し、ダーモコスメ分野の先駆けとして高い評価を得てきた。
2024年度の売上高は57億3,600万元 (前年比3.9%増) であったが、主力の薇诺娜ブランドが前年比5.45%減の49億900万元に転じ、天猫双11での順位が前年5位から9位へ後退するなど競争環境の厳しさが顕在化した。乳幼児向け「薇诺娜宝贝」は34%増、高機能エイジングケア「瑷科缦 (AOXMED)」は66%増とサブブランドは好調である。
雲南省産の植物エキスや高地由来の天然成分を配合した処方設計がブランドの差別化要因であり、皮膚科専門クリニックとの連携を通じた医師推奨チャネルでの販売も強みである。
主力ブランドの再活性化とサブブランドの多角化を並行して進め、ダーモコスメ市場での競争優位を維持する取り組みが続く。
出典:https://www.botanee.cn/
Guangdong Marubi Biotechnology (丸美生物)
広東丸美生物技術 (マルビ・バイオテクノロジー) は2002年に広東省広州市で創業し、アイケアを核とした中高級スキンケアに特化した化粧品メーカーである。2019年に上海証券取引所に上場 (コード603983) し、国産アイクリーム市場での高いブランド認知を誇る。
2024年度の売上高は29億7,000万元 (前年比33.4%増)、当期純利益は3億4,200万元 (同30%以上増) を記録した。主力ブランド「丸美 (マルビ)」の売上は20億5,500万元 (前年比32%増)、サブブランド「恋火 (Love)」は9億500万元 (同41%増) と、二大ブランドが牽引する成長構造となっている。
丸美ブランドのアイクリームは3年連続で中国アイケアカテゴリ1位の販売実績を維持しており、看板商品「小红笔眼霜」が大単品戦略の成功事例として高く評価されている。天猫・抖音・小紅書などのオンラインチャネルが2024年売上高の約85%を占める。
2025年Q1も前年同期比で高成長を継続しており、国産アイケアブランドとしての地位を着実に固めている。
出典:http://www.marubi.cn/
Shanghai Jahwa (上海家化)
上海家化联合股份有限公司 (シャンハイ・ジャーワ) は1898年に創業し、中国本土で最長の歴史を持つ総合化粧品・生活用品メーカーである。上海証券取引所に上場 (コード600315) し、百年以上の企業基盤を持つ国有系大手として知られる。
2024年度の売上高は56億7,900万元 (前年比13.93%減) と厳しい結果となり、のれん減損損失の計上により親会社帰属純損益は8億3,300万元の損失に転落した。2024年5月に林暁海氏がCEOに就任し、国内事業を「パーソナルケア部門」「ビューティ部門」「イノベーション部門」の3本柱に再編する構造改革を推進している。
主要ブランドは漢方高級スキンケアの「佰草集 (ハービオリスト)」、婦人向けの「玉泽 (ドクター・ユー)」、夏季洗浄料の「六神 (リウシェン)」、大衆スキンケアの「美加净 (マキシム)」など多岐にわたる。
SKU削減と高付加価値商品へのシフトを優先し、業績回復に向けた抜本的な事業構造の見直しが進んでいる。
出典:https://www.jahwa.com.cn/en/about/com
Chando (チャンドゥー)
自然堂(CHANDO)は、伽藍(集団)股份有限公司(2024年に上海自然堂集団有限公司へ改称)が2001年に上海で立ち上げたスキンケア・メイク主力ブランドである。ヒマラヤ由来の天然成分を核とする「自然科技」を標榜し、同集団の基幹ブランドとして化粧品事業を牽引する。
自然堂集団は自然堂のほか春夏・珀芙研・美素など5ブランドを展開し、全国に6万カ所超の小売ターミナルを構築する。香港取引所への上場申請書類によれば、2025年12月期の連結売上高は53.18億元(前年比15.6%増)、調整後純利益は4.13億元(同102.9%増)、粗利率は70.6%に達し、スキンケア収入が全体の86%を占める。
2025年には欧莱雅(ロレアル)や加華資本を引受先とする総額7.42億元の資金調達を実施し、2026年には香港取引所へのIPOを二度目の申請中である。自社研発成分を用いた製品の収入構成比は8割を超える。
出典:https://www.chandogroup.com/
Perfect Diary (パーフェクトダイアリー)
完美日记(Perfect Diary、パーフェクトダイアリー)は、2016年に設立された逸仙電商(Yatsen Holding、NYSE:YSG)の看板メイクアップブランドである。同社はカラーコスメと化粧品分野で複数ブランドを展開する中国発のビューティー企業グループを形成している。
逸仙電商の2025年12月期通期の連結売上高は前年比26.7%増の43.0億元(約6.15億米ドル)に達し、うち完美日记が主力を占めるカラーコスメ事業も前年比1.9%増と増収を確保した。
2026年7月8日付の公式発表では、完美日记がセフォラ中国と新たに提携し、北京・上海・広州・深圳を含む約300店舗へ出店することが明らかにされた。独自特許技術を用いた新製品を投入し、サイエンス主導のプレミアム化戦略を加速させている。
2026年第1四半期はカラーコスメ事業の売上が前年比5%減となり成長の中心はスキンケアブランドへ移行しつつあるが、完美日记は依然としてグループの創業ブランドかつ主要ブランドの一つである。
出典:https://www.perfectdiary.com/
Herborist (フォーツァオジー)
佰草集(Herborist)は、上海家化聯合股份有限公司(600315.SH)傘下の中草薬スキンケアブランドとして1998年に誕生した。
運営主体の上海佰草集化粧品有限公司は登録資本20,016万元を有し、2025年上半期時点で総資産1億6,615万元・売上高8,404万元・純利益3,207万元を計上する規模を有する。
2025年8月開示の半年度報告書では、六神・玉沢・美加浄と並ぶ会社の主要ブランドの一角として明記され、看板商品『大白泥』フェイスマスクが抖音発の販促施策により美白カテゴリーの売上ランキング上位を10日以上維持するなど、単品戦略主導の成長が続いている。
製品ラインは『太極』『新玉潤』『新七白』などの中草薬由来スキンケアシリーズを中心に展開し、公式フラッグシップストアによれば海外でも1500店舗超で販売され欧州認証も取得済みである。
出典:https://www.hherborist.cn/
Maysu (メイスー)
美素(MAYSU)は、上海を拠点とする中国オリジナルの高級スキンケアブランドである。2001年に上海で創業し、東方女性の肌質に着目した化粧品開発を専門としてきた。
運営会社は上海自然堂集団有限公司(旧称:伽蓝(集団)股份有限公司、2024年1月16日付で改称)である。同社公式サイトおよびCHANDO Group(自然堂集団)の英語版公式サイトにおいて、美素は現在同グループが展開する5ブランドの一つとして明記されている。
ブランドは「宇宙科技美妆」を打ち出し、神舟十号搭載の酵母菌を用いた太空酵母精華や、太空実験室での培養成分を用いた美素人参再生精華液など、宇宙由来技術を訴求する高機能スキンケア製品を展開する。小玫瑰淡紋、花胚御齢、人参肌活などの製品シリーズを持つ。
公式サイト(maysu.com.cn)は稼働しており、天猫(Tmall)上にも旗艦店を構えるなど、オンライン販売網を維持している。
出典:https://www.maysu.com.cn/
Pechoin (ペチョイン)
Pechoin (ペチョイン) は1931年に上海で創業した中国を代表する老舗スキンケアブランドであり、運営母体は上海百雀羚(集団)有限公司(未上場)である。長年にわたり漢方由来成分を用いた「草本」シリーズを主力とし、玉齢琮光や帧顔淡紋修復など新規シリーズも展開している。
業界公表資料によれば、百雀羚は2024年度の中国美妝品牌TOP100調査で「20億元級」ブランド階層に位置づけられ、Brand Finance社の2024年グローバル化粧品ブランド価値ランキングでは第13位となり、上位15ブランド中唯一の中国国産ブランドとして評価された。
直近では2020年頃から天猫での存在感が薄れていたが、2025年に入り抖音(ドウイン)を中心に急回復し、同年双11の美容護肤ブランドランキングで首位を獲得、3年ぶりにEC主要ランキング上位に返り咲いた。天猫618でも成約額1億元超を記録している。
業界団体である中国香料香精化妝品工業協会とも継続的に関係を保ち、2025年7月には初の企業社会責任報告発表会を開催するなど、業界内での存在感も維持している。
出典:https://www.pechoin.com/
中国の主要化粧品企業5選〜日系編〜
Shiseido China (資生堂中国)
資生堂中国 (シセイドウ・チャイナ) は、1872年に東京・銀座で創業した資生堂が1981年に中国市場へ進出して設立した現地法人である。40年以上にわたる中国展開を経て、研究開発・製造・販売・サービスを一体で運営する総合美容企業へと成長した。
2024年度の資生堂グループ全体の売上高は9,906億円 (前年比1.8%増) であったが、中国事業は為替・事業移管を除く実質ベースで前年比4.6%減と低迷した。消費者景況感の悪化が主因であるが、皮膚科学ビューティ部門は二桁成長を達成し、CPBやラ ロッシュ ポゼが市場をアウトパフォームした。
中国では「SHISEIDO (資生堂)」「クレ・ド・ポー ボーテ」「IPSA (茵芙莎)」「NARS」「ELIXIR (エリクシール)」「ANESSA (アネッサ)」に加え、中国向けブランド「AUPRES (欧珀莱)」「URARA (悠莱)」を展開し、プレステージから大衆まで多層的なポートフォリオを持つ。
2025年以降はプレステージブランドへの集中投資を継続しながら、中国事業の収益構造改善に取り組んでいる。
出典:https://corp.shiseido.cn/
Kao China (花王中国)
花王中国は、1887年に設立された花王株式会社が中国に展開する化粧品・生活用品事業の現地法人群である。スキンケア・ヘアケア・パーソナルケアにわたる幅広いポートフォリオを持ち、中国でも製造拠点を置いて現地生産を行っている。
花王グループの2024年度連結売上高は1兆6,284億円 (前年比6.3%増) であったが、中国を含むアジア化粧品事業は前年比約30%の大幅減収となった。在庫適正化と流通チャネルの再整備が主因であり、2024年11月の双十一では花王の肌ラボ系ブランドCuréLおよびフリープラスが前年比20%増の出荷を記録するなど回復の兆しも見えている。
中国で展開する主要ブランドは、毛穴ケアで知られる「ビオレ (Bioré)」、敏感肌向けボタニカルスキンケアの「freeplus」、セラミドケアブランド「CuréL (キュレル)」などである。
2025年以降は中国市場への高依存からの脱却を進めながら、現地化製品による競争力強化を図る方針を掲げている。
出典:https://www.kao.com/jp/corporate/businesses/brands/cosmetics-brands/
Kose China (コーセー中国)
コーセー中国は、1946年に設立されたコーセー株式会社が中国市場に展開する化粧品事業の現地法人群である。高価格帯スキンケアブランドを中心に都市部百貨店チャネルを基盤として長年展開してきたが、近年は中国市場環境の変化への対応を迫られている。
コーセーグループの2024年12月期売上高は3,227億6,000万円 (前年比7.4%増) であったが、中国を含むアジア事業は前年比23.0%減と大幅に落ち込んだ。コスメデコルテが中国・アジア市場で深刻な打撃を受けたほか、天猫の公式フラッグシップストアを14年の運営の末2024年4月に閉鎖し、在庫処分を含む事業整理損として390億円を計上した。
中国での主要ブランドは「コスメデコルテ (COSME DECORTÉ)」「雪肌精 (SEKKISEI)」「プレディア (Predia)」などで、いずれも高機能スキンケアを訴求している。
2025年以降はグローバルサウス市場への分散強化と中国事業の収益モデル見直しを経営戦略の中心に置く方針を示している。
出典:https://corp.kose.co.jp/ja/
SK-II (エスケーツー)
SK-II(エスケーツー)は、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)傘下のプレステージスキンケアブランドである。日本の酒蔵由来の酵母発酵液「ピテラ」を核心成分とし、日本で研究開発・生産される高級化粧品として誕生した。
中国では公式サイトやTmall旗艦店、百貨店カウンター、免税店等で幅広く展開する。2024年10月には海南省三亜の免税複合施設に世界初のグローバル・トラベルリテール旗艦店を開設するなど、中国を最重要市場の一つと位置づけ投資を続けている。
2023年8月の福島原発処理水放出を契機とした反日感情の高まりで一時は中国売上が3割超急減したが、その後回復基調に転じた。P&G公式決算資料によれば、2025年3月期第2四半期に大中華圏売上が5%増に転じ、2026年3月期第3四半期決算でもスキンケア事業のオーガニック売上高が大中華圏の高付加価値製品比率改善を主因に高い一桁台の伸びを記録したと開示されている。
出典:https://www.skii.com.cn/
Pola (ポーラ)
Pola (ポーラ)は、化粧品訪問販売大手ポーラ・オルビスホールディングス(HD)傘下の高級スキンケアブランドである。中国本土へは2004年に上海現地法人を設立して進出し、2011年に「宝麗(中国)美容有限公司」を設立して事業を本格化させた。
中国大陸は同社海外事業で最大の市場に位置づけられ、2025年12月期の海外売上構成比は34.8%と豪州(24.1%)を上回る。百貨店・専門店のカウンター販売に加え、EC・免税チャネルも展開する。
中国景気の減速や競争激化を受け、2025年は不採算店舗の整理を実施し出店計画を見直した。姉妹ブランド「オルビス」は現地販売子会社を2025年に解散・清算したが、HDは同決定がオルビス一法人に限られ、中国では複数法人体制で事業を継続すると説明している。
2026年は店舗整理の影響で中国事業全体は減収見込みだが、既存店舗は増収転換を目標とする。基幹シリーズ「B.A」の訴求強化やハイプレステージ層向け新規店舗開発、EC強化により再成長基盤の構築を図る。
出典:https://www.pola.co.jp/
中国の主要化粧品企業5選〜外資編〜
L’Oreal China (ロレアル中国)
ロレアル中国は、1909年にフランスで創業したロレアル グループが中国市場に展開する化粧品事業の現地法人である。1997年に正式進出し、プレステージ・デルモコスメ・コンシューマー・プロフェッショナルの4部門にわたり多数のブランドを展開している。
2024年度のロレアルグループ全体売上高は約440億ユーロ (前年比5.1%増) であったが、中国を含む北アジア事業は32億ユーロで前年比3.2%減と唯一のマイナス地域となった。中国本土の美容市場は2024年通期で4%のマイナス成長に落ち込んだが、デルモコスメ部門が二桁成長を達成し、CeraVe・ラ ロッシュ ポゼが市場をアウトパフォームした。
中国での主要展開ブランドはランコム、イヴ・サンローラン、ジョルジオ アルマーニ ビューティ、キールズ (プレステージ)、ラ ロッシュ ポゼ、CeraVe (デルモコスメ)、メイベリン ニューヨーク、ロレアル パリ (コンシューマー) など多岐にわたる。
プレステージ・デルモコスメ中心の競争力維持と、現地ローカルブランドの台頭への対応が今後の課題となっている。
出典:https://www.loreal.com.cn/
Estee Lauder China (エスティ ローダー中国)
エスティ ローダー カンパニーズ中国は、1946年に米国で創業したエスティ ローダー カンパニーズが中国市場に展開するプレステージ化粧品事業の現地法人である。1990年代後半から中国市場へ積極参入し、百貨店チャネルとデジタルプラットフォームを組み合わせて事業を拡大してきた。
2024年度 (2024年6月期) のグループ連結売上高は156億1,000万ドル (前年比2%減) と低迷し、中国本土のプレステージ美容市場における消費者景況感の低下がその主因として挙げられた。スキンケア部門の売上は前年比3%減となり、中国本土の低迷がアジアトラベルリテールの不振とともにグループ全体の収益を圧迫している。
中国での主要ブランドはエスティ ローダー、ラ メール、クリニーク、ボビー ブラウン、アベダ、MAC、ジョー マローン ロンドンなど多数にわたる。
2025年以降も中国消費者の景況感回復に向けた戦略的対応を継続しながら、新興市場でのシェア拡大を並行推進する戦略を示している。
出典:https://www.elcompanies.com/
P&G China (P&G中国)
P&G中国は、1837年に米国で創業したプロクター・アンド・ギャンブル社が中国に展開する消費財・化粧品事業の現地法人群である。1988年に中国市場へ参入し、大衆向けからプレステージまで幅広い化粧品・パーソナルケアブランドを展開している。
2024年度のグループ全体スキン・パーソナルケア部門売上高は約38億4,000万ドルで前年横ばいとなった。中国事業では2023年の福島処理水問題を契機とした反日感情により、超プレミアムスキンケアブランド「SK-II」が2024年前半にGreater China地区で前年比30%前後の大幅減収を経験した。
中国で展開する主要化粧品・スキンケアブランドはSK-II、オレイ (Olay)、パンテーン、H&S (Head & Shoulders) 等で、大衆チャネルからデジタル販売まで幅広いチャネルで展開している。
2025年初頭にはSK-IIの中国売上が前年比5%増に転じ、緩やかな回復軌道に乗っている。
出典:https://www.pg.com.cn/
La Mer (ドゥ・ラ・メール)
La Mer(ドゥ・ラ・メール)は、物理学者マックス・ハバー博士が発見した肌再生技術「Miracle Broth」を核に誕生した超高級スキンケアブランドである。1995年にエスティローダー カンパニーズ傘下に入り、同社の旗艦ラグジュアリー・スキンケアブランドとして世界展開している。
中国では百貨店や免税店に加え、天猫(Tmall)や京東(JD)、抖音(Douyin)などECでも展開し、上海虹橋空港には旅行小売専門ブティックを構えるなど、高価格帯スキンケア市場で確固たる地位を築いている。
エスティローダー社の2025会計年度決算では、本土中国は消費者心理の低迷下でもLa Merを筆頭にシェア獲得が続き、下半期は一桁台半ばの増収を記録した。続く2026会計年度第1四半期決算でも本土中国事業は前年同期比9%増収となり、La Merはシェア獲得のけん引役に挙げられている。
2025年8月には新プラットフォーム「La Mer Gives Skin Life」を発表するなど活動を継続している。
出典:https://www.cremedelamer.com.cn/
Lancome (ランコム)
Lancôme (ランコム)は、調香師アルマン・プティジャンが1935年にフランスで創業した高級化粧品ブランドである。1964年にロレアルグループへ加わり、以降は同社ラグジュアリー部門「L’Oréal Luxe」の中核ブランドとして位置づけられている。
中国市場では、フレグランス・スキンケア・メイクアップを展開する主要ブランドの一つである。ロレアル公式発表によれば、中国本土・香港・台湾・日本・韓国を含む北アジア事業は2025年に同社史上初めて域内首位となった。海南省・三亜には世界最大級とされる旗艦店を構え、現地投資の規模も大きい。
直近では、中国のパートナーと共同開発した美容機器「Nano-Resurfacer」が2025年の米タイム誌「ベスト・インベンション」に選出されたほか、抗老化訴求の新製品を投入するなど中国消費者の関心に沿った商品戦略を続けている。同年はブランド創設90周年にあたり、海南で大型プロモーションも実施された。
出典:https://www.lancome.com.cn/
FAQ
中国の主要化粧品メーカーにはどのような企業がありますか?
中国の主要化粧品メーカーには、ローカル企業、日系企業、外資系企業の各カテゴリーで選ばれた複数の企業があります。具体的には、一葉子(One leaf)、珀莱雅(PROYA)、百雀羚(PECHOIN)、自然堂(CHANDO)、家化(jahwa)、完美日记(PERFECT DIARY)、佰草集(HERBORIST)、といったローカル企業のほか、SK-IIや資生堂、POLA、ラ・メル、ランコム、ロレアル パリなどの外資系企業も含まれます。
中国のローカル化粧品企業はどのような特徴がありますか?
中国のローカル化粧品企業は、自然や環境保護をブランド理念に掲げており、天然植物由来の原料を厳格に管理しながら製品を開発しています。多くは伝統的な漢方文化を取り入れ、消費者の自然美と生活の質の向上を目指しています。
日系の化粧品ブランドにはどのようなものがありますか?
代表的な日系の化粧品ブランドには、SK-IIや資生堂、POLA、ラ・メルなどがあります。これらのブランドは高品質な技術と伝統的な製法を融合させ、効果的なスキンケア商品を提供しています。
外資系化粧品ブランドにはどのような特徴がありますか?
外資系化粧品ブランドは、最先端の技術と高級感を追求し、世界の美的感覚と先進的な科学を融合させた製品を展開しています。肌の多様なニーズに応えるための革新的な成分と技術を導入し、消費者から高い評価を得ています。
中国の化粧品業界で成功を収めているブランドは何ですか?
中国の化粧品業界で成功しているブランドには、自然堂や百雀羚、完美日记などのローカル企業、そしてSK-IIや資生堂、ランコム、ロレアルといった外資系企業があります。これらのブランドは、革新的な製品とマーケティング戦略により国内外で高い評価を得ています。

