【最新版!】インドネシアの主要家具メーカー・ホームセンター12選〜流通・小売業界〜

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今回は、インドネシアの主要家具メーカー・ホームセンターに焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて12社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

読了時間の目安:5分

インドネシアの家具・インテリア・生活雑貨・ホームセンター業界 業界地図はこちら!

インドネシアの主要家具メーカー・ホームセンター8選〜ローカル企業編〜

PT Home Center Indonesia (ホーム・センター・インドネシア)

インドネシアの家具小売会社。「INFORMA」は、すべての家具製品をワンストップで購入するというコンセプトで、住宅、オフィス、レストラン・カフェ・ホテルなどの商業スペース向けに質の高い様々な家具製品だけでなく、家電製品やアクセサリーも提供している。

現在、「INFORMA」では、「革新的で耐久性のあるデザインを手頃な価格で」という新しいコンセプトの家具を開発している。「INFORMA」は全国に111店舗を展開している。ジャカルタ周辺(JABODETABEK)に34店舗、西ジャワに14店舗、中部ジャワに12店舗、東ジャワに16店舗、スマトラ島に16店舗、カリマンタン島に7店舗、スラウェシ島に8店舗、バリとロンボックに4店舗である。

一方、ネット販売にも力を入れており、https://www.ruparupa.com/informa/ で購入できる。また、スマートホンでは、google playerあるいはapple storeで「INFORMA」をダウンロードすると直接購入できる。

出典:https://informa.co.id/, https://www.ruparupa.com/informa/ 

PT Tiga Elora Nusantara (ティガ・エローラ・ヌサンタラ)

2015年に設立されたインドネシアの家具小売会社。家具とインテリアデザインを手がけており、リビング、ダイニング、ベッドルーム、ワークスペースなどの家具から装飾品まで取り扱っている。

現在ショールームが12か所ある。ジャカルタに2か所、バンテン州に4か所、西ジャワ州に2か所と東ジャワ州に1か所である。

Fabelioでは「Fabelio Projects」と呼ぶお客様のニーズに対応するインテリアデザインサービスを行っている。ベッドルーム、子供部屋、ファミリールーム、キッチンセット、カスタムワードローブ、カスタム家具、オフィス、ビジネス、小売店、デベロッパーの施設に至るまで、お客様の要望の居住空間を実現するサービスで、天井、間仕切り、床の作業、家具の提供、電子機器の提供、モジュラー/カスタムキッチンセットの作業、電気、配管を含めたインテリアデザインサービスを提供している。また、地元の高級家具メーカーと協力してWebサイトでの販売を行っている。

出典:https://fabelio.com/about-fabelio, https://fabelio.com/showroom, https://fabelio.com/projects 

PT Catur Sentosa Berhasil (チャテゥール・セントサ・ブルハシル)

インドネシアの家具小売会社。「Atria」という名の家具小売店を運営するPT Catur Sentosa Berhasilはインドネシア証券取引所(IDX)に上場するPT Catur Sentosa Adiprana Tbk(CSAP)が99%株式を保有する子会社。

家庭用、事務所用、レストラン・カフェ・ホテルなどの商業施設用の家具やアクセサリーを取り扱っており、ホームページ(https://www.atria.co.id/)でネット販売も行っている。現在全国に13店舗がある。ジャカルタ近郊に8店舗、東ジャワ州に2店舗、バリ島に2店舗とスラウェシ島に1店舗である。また、13店舗のうち8店舗は「Mitra10」の店舗内にある。

「Atria」では71を超える仕入れ先から1,500種類以上の商品を取り扱っており、トップ5はPT Alphajaya Mandiri Manunggalを筆頭としたマットレルメーカーである。2020年のCSAPの売上高は12兆6,596億ルピア。そのうちMITRA10 とAtria を合わせた現代小売部門の売上高は4.4兆ルピア。

出典:https://www.atria.co.id/, https://csahome.com/wp-content/uploads/2021/06/CSA-Annual-Report-2020.pdf 

PT Integra Indocabinet Tbk (インテグラ・インドキャビネット)

1989年に設立されたインドネシアの家具製造会社。2017年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「WOOD」である。筆頭株主はPT Integra Indo Lestariで71.887%を保有している。

WOODには3つの事業分野がある。森林伐採、木製家具加工と流通である。それぞれの事業は7つの子会社によって運営されている。家具の流通と小売はWOODが99.88%株式保有する子会社のPT Integriya Dekorindoによって行われており、自社製家具だけでなく輸入家具も「Festiva」ブランドで伝統的および現代的な小売店に販売している。現在、スラバヤ、ジョグジャカルタ、タンゲラン(バンテン)の3つの配送センターから320を超える小売店に製品を供給している。

一方、「KANA」ブランドの直販店をスラバヤにオープンした。KANA製品は、kanafurniture.com、blibli.com、Tokopediaなどでオンライン販売もしている。2020年のWOODの売上高は2兆9,686億ルピアであった。

出典:https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202106/467cdf83b7_92ee1941dd.pdf 

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Vinoti Living (ヴィノティ・リビング)

1999年に設立されたインドネシアの家具小売会社。「Vinoti Living」では家庭用とオフィス用の家具およびアクセサリーの販売を行っている。現在全国に13か所のショールームがある。ジャカルタ周辺に5か所、西ジャワ州バンドンに1か所、東ジャワ州スラバヤに2か所、バリ島に2か所、ジョグジャカルタに1か所、リアウ州のプカンバルに1か所とスマトラ島のパレンバンに1か所ある。

また、ホームページ(https://vinotiliving.com/)でインドネシア全国を対象にしたオンラインシッピングができる。

最近、「Vinoti Living」ではホスピタリティ業界に進出し、ホテルやヴィラ用の家具の提供も始めた。そのため、ソファから木製家具まで幅広い標準製品を揃えるだけでなく、クライアントのニーズや大規模なプロジェクトの好みに基づいてカスタム家具の製造も行っている。「Vinoti Living」のデザイン&ビルドチームは、プロジェクト全体を通じて優れたサービスとコミュニケーションを提供している。

出典:https://vinotiliving.com/ 

PT Catur Mitra Sejati Sentosa (チャテゥール・ミトラ・スジャティ・セントーサ)

1997年に設立されたインドネシアのホームセンター。「Mitra10」という名のホームセンターを運営するPT Catur Mitra Sejati Sentosaはインドネシア証券取引所(IDX)に上場するPT Catur Sentosa Adiprana Tbk(CSAP)が99%株式を保有する子会社。

建築資材、電材、建具、家電製品、ガス機器、家庭用品、工具DIY用品、ホビー用品など幅広い商品を取り扱っており、ホームページ(https://www.mitra10.com)でネット販売も行っている。現在全国に39 店舗あり、36店舗が「Mitra10 Super Store」で、3店舗が「Mitra10 Express Store」である。

「Mitra10」では600を超える仕入れ先から65,000種類以上の商品を取り扱っており、120台を超える輸送車両と42,700㎡を超える倉庫スペースによってサポートされている。2020年のCSAPの売上高は12兆6,596億ルピア。そのうち「MITRA10」 と「Atria:家具販売現代小売店」」 を合わせた現代小売部門の売上高は4.4兆ルピアである。

出典:https://www.mitra10.com/, https://csahome.com/wp-content/uploads/2021/06/CSA-Annual-Report-2020.pdf 

PT Gema Grahasarana Tbk (ガマ・グラナサラナ)

1984年に設立されたインドネシアのインテリア請負業者。1993年に西ジャワ州チカランに最初の工場を建設し椅子と家具の製造を開始。現在工場は6つに増えている。2002年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「GEMA」である。筆頭株主はPT VIRUCCI INDOGRIYA SARANAで74.74%を保有している。

家具調度品を含めた内装工事請負がメインの事業であるが、家具の小売販売も行っており、「VIVERE」ブランドのオフィスおよび家庭用家具の小売りネットワークがある。ジャカルタ、スラバヤ、バリに広がる12の「VIVERE」ライフスタイルストアと、プカンバル、マカッサル、メダン、パレンバンにある4つのパートナーシップストアで構成され、子会社のPT Vivere Multi Kreasi(VMK)によって管理されている。

また、2016年よりVIVEREcollection.comを立ち上げネット販売も開始している。2020年のGEMAの売上高は9,843億ルピアであった。

出典:http://ggs-interior.com/, https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202105/40cfb8da9b_4881036cdf.pdf 

PT Boston Furniture Industries Tbk (ボストン・ファニチャー・インダストリーズ)

2012年に設立されたインドネシアの家具メーカー。2012年にバンテン州タンゲランのチクパに工場を開設。2019年にはジャカルタにショールームをオープン。2020年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「SOFA」である。筆頭株主はHardy Satyaで34.98%を保有している。

SOFAの製品ラインは「Blackwood American」と「Blackwood Modern」の二つ。「Blackwood American」は創業以来の製品ラインでSOFAの主力商品。ダイニングテーブル、椅子、ソファ、ベッドなど、さまざまな商品がある。もう一方の「Blackwood Modern」は2019年に発売された高品質を維持しながら滑らかでエレガントな仕上がりのミニマリストデザインを提供する製品ライン。

SOFAではジャカルタで集中的に販売を行っており、ごく少量、スラバヤ、メダン、スマラン、バンドン、バンジャルマシンなどのいくつかの大都市で販売されている。2020年のSOFAの売上高は240億ルピアであった。

出典:https://www.boston-industries.com/, https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202106/915aebc890_87b9da1b05.pdf 

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インドネシアの主要家具メーカー・ホームセンター2選〜日系企業編〜

PT Chitose Internasional Tbk (チトセ・インターナショナル)

1978年に設立されたインドネシアの家具メーカー。設立時の社名はPT Chitose Indonesia Manufacturing Limitedで日本のチトセの子会社としてスタート。2000年にPT Tritirta Inti Mandiriが95%の株式を取得。

2014年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「CINT」である。筆頭株主はPT Tritirta Inti Mandiriで70.217%を保有している。2015年には日本の株式会社オカムラとCINTは、インドネシアにおけるオフィス家具・商業施設用什器を販売するPT Okamura Chitose Indonesiaを合弁で設立。

CINTの主要な製品は、折り畳み椅子、ホテル・レストラン用家具、オフィス家具、学校用机椅子、病院用ベッドなど。国内販売は22社のディストリビューターと850を超える代理店ネットワークを活用している。また、西ジャワ州のチマヒとジャカルタにショールーム、スラバヤにPavillion 14という旗艦店がある。2020年のCINTの売上高は3,307億ルピアであった。

出典:https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202103/6e3822b5c3_5a957e8538.pdf 

PT TOSO INDUSTRY INDONESIA (トーソー・インダストリー・インドネシア)

1988年に設立された日本のトーソー株式会社のインドネシア子会社。PT TOSO INDUSTRY INDONESIA(TII)はカーテンレール、ベネチアンブラインド、ロールスクリーン、ローマンシェードなど、部屋に快適さをもたらすさまざまな窓装飾製品を製造および販売している。

西ジャワ州ブカシのEJIP工業団地の中にある工場ではプレス機、成形機、射出成形機(プラスチック成形)など、さまざまな製造設備を備えて内製化を行っている。また、TIIはISO9001およびISO14001の認証を取得しており、日本の品質基準に従って製造している。

2009年、TIIでは操業20周年事業の一環としてTIIが所有するジャカルタから南南東約150kmに位置するスカブミ市のワラット山に植林を実施。ボゴール農業大学森林学部ワラット山研究所の協力を経て、10haの敷地に4,000本のアガチス種の樹木を植林。これにより、年間約200トンの二酸化炭素を吸収、カーボンオフセットを実現。

出典:https://www.toso.co.id/, https://www.toso.co.jp/ir/news/news0904.html 

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インドネシアの主要家具メーカー・ホームセンター2選〜外資系企業編〜

PT ACE Hardware Indonesia Tbk (ACE ハードウエア・インドネシア)

1995年に設立されたインドネシアのホームセンター。アメリカのACE Hardware Corporationよりフランチャイズ。2007年にはインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「ACES」である。筆頭株主はPT KAWAN LAMA SEJAHTERAで59.97%を保有している。

2020年末現在インドネシア全土の14州の49都市にホームセンターネットワークを展開しており、10店のACE Expressストア、41店のACE Home Centerストアと157店のACEHardwareストアの合計208店舗。また、インドネシア全土の13州の21都市に57店のToysKingdomストアがある。ホームセンターの総売り場面積は506,400 m2。玩具店の総売り場面積は31,400m2に及ぶ。

ホームセンターで取り扱う商品は生活用品、衛生設備、キッチン用品、バス・ランドリー用品、ライフスタイル用品、自動車用品、DIY用品、照明、電子機器やアウトドア用品など。2020年のACESの売上高は7兆4,128億ルピアであった。

出典: https://corporate.acehardware.co.id/id/profil-perusahaan, 
https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202105/07106e9d42_629e64d4cb.pdf 

IKEA (イケア)

2014年にインドネシアに1号店を開店した家具小売店。「IKEA」は現在世界に460店以上フランチャイズ展開するスエーデン発祥のグローバル家具ブランド。

インドネシア証券取引所に上場するPT Hero Supermarket Tbk(HERO)が「IKEA」をインドネシアで展開している。2020年HEROは「IKEA」を管理する子会社PT Rumah Mebel Nusantaraを設立した。現在「IKEA」の店舗はジャカルタ近郊に3店と西ジャワ州のバンドンとバリ州に各1店の合計5店ある。

一方、実店舗での販売だけでなく、https://www.ikea.co.id/と携帯アプリでネット販売にも力を入れている。IKEAでは顧客がオンラインで注文した商品を最寄りのピックアップポイントで受け取ることができ、この場合運賃がかからない。ピックアップポイントはグループのHero SupermarketやGiantの店舗などである。2020年のHEROの売上高は8兆9,838億ルピアで、「Gardian」と「IKEA」の売上高は2兆8,427億ルピアであった。

出典:https://www.idx.co.id/StaticData/NewsAndAnnouncement/ANNOUNCEMENTSTOCK/From_EREP/202106/99196910ae_d6ebdde457.pdf 

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