マレーシアの主要家具メーカー・ホームセンター業界は、ローカル・日系・外資系企業が活躍し、2023年時点で約42億米ドルの市場規模を誇ります。成長率も年7.89%と高く、今後も拡大が見込まれています。
本記事では、業界を牽引する16社の最新情報を徹底解説します。
読了時間の目安:5分
マレーシアの主要家具メーカー・ホームセンター8選〜ローカル企業編〜
MR. D.I.Y. Group (M) Bhd(ミスターD.I.Y.グループ)
MR. D.I.Y. Group (M) Bhdは、マレーシアを拠点とする大手ホームセンター小売業者であり、2005年に1号店を開業した。2025年5月時点で、同社はマレーシア国内で1,471店舗を展開し、ブルネイを含めたアジア全域では2,000店舗以上を運営している。店舗数は年々拡大しており、2024年からの1年間で173店舗が新たに加わり、店舗網の強化と売上成長を牽引している。1店舗あたりの平均面積や商品点数については、従来の情報が古くなっている可能性があり、最新の公式発表では触れられていないが、多品種・大量販売のビジネスモデルは維持されている。
2025年第1四半期(1~3月)の売上高は前年同期比10%増の12億5,718万リンギット(約RM1.26 billion)、純利益は20%増の1億7,415万リンギット(RM174.15 million)を計上し、過去最高益を更新した。この業績は、店舗拡大による集客力の向上と、2025年にハリラヤ(イスラム教の祭事)が例年より早く到来したことも追い風となり、取引件数は前年比9.1%増の4,820万件、平均カゴサイズも0.9%増加している。
MR. D.I.Y.はイオン、イオンビッグ、ジャイアント、ロータスといった大手ショッピングモールとパートナーシップを結び、戦略的な出店を進めている。また、2024年には中国の大手ライフスタイル小売業者KKVの49%を取得し、新たな成長エンジンとして期待されている。
2025年は190店舗の新規出店を計画し、イノベーティブな小売コンセプトや商品ラインナップの拡大を通じてマーケットリーダーシップを強化する方針だ。また、2024年8月に稼働を開始した自動倉庫による物流効率化も進み、今後さらなるコスト削減と業務効率化が見込まれている。
出典:https://www.mrdiy.com/
SSF Sdn Bhd(エス・エス・エフ)
SSF Sdn Bhdは、1987年に家具販売店として創業し、「ファミリー・ファースト」を経営理念に掲げて手頃価格の家具やホームリビング商品を提供するマレーシアの大手小売業者である。2025年5月時点で、ソファやダイニングセット、キッチン用品、寝具など多様な商品を扱い、国内全土に40店舗以上を展開している。SSFライフスタイルソリューションでは、ワンストップで家具のコーディネートサービスも提供し、顧客のライフスタイルに合わせたトータルサポートを実現している。
オンライン販売にも積極的で、公式サイト「SSFHOME.com」を通じてマレーシア半島全域への配送サービスを実施している。さらに、ラザダやショッピーなどの大手ECプラットフォームにもフラッグシップストアや公式ストアを開設し、デジタルチャネルを拡充している。
会員制度であるSSFメンバーシップは、2025年最新情報では年会費がRM20(従来のRM99.90から大幅値下げ)となり、18歳以上のマレーシア人であれば誰でも申し込み可能だ。会員特典には年間を通じたVIP割引、誕生日割引(5アイテムに20%オフ)、即時50%オフのPWPキャンペーン、VIP限定イベントやキャンペーン、一定金額以上の無料配送などが含まれている。また、新規出店や倉庫セールなど、期間限定プロモーションも頻繁に実施されており、2025年5月にも倉庫セールや移転セールで割引販売が展開されている。
出典:https://ssfhome.com/
Rozel Corporation Sdn Bhd(ローゼル・コーポレーション)
Rozel Corporation Sdn Bhdは、イタリアのデザインに着想を得た高級家具の製造・販売を20年以上にわたって手掛けているマレーシアの家具メーカーである。同社は本革ソファやパワーリクライニングチェア、ダイニングセット、ベッドルームセットなど幅広いラインナップを持つことで知られ、特にラグジュアリー志向の顧客層から高い評価を受けている。
2025年5月時点で、Rozelはクランバレーを中心にヌグリ・スンビラン州、マラッカ州、ジョホール州、ペナン州、パハン州、ペラ州など全国に15の直営ショールームを展開している。セレンバン店、TTDI店、パーマスジャヤ店ではウェブ上でのバーチャル体験を提供し、顧客の購買体験をデジタルでサポートしている。
公式ウェブサイトではオンラインショップ機能も備え、最寄りのショールームから10キロメートル圏内であれば無料配送サービスを実施している。また、同社のロジスティックスチームは家具取り扱いに関する専門教育を受けており、家具の安全を確保するための特別な包装方法を採用している点も大きな特徴だ。
Rozelは2022年に売上高が前年比31.46%増加するなど、高成長を続けており、今後も高品質なイタリアンデザイン家具と顧客満足度の高いサービスで市場での存在感をさらに高めていく見通しである。
出典:https://www.rozel.com.my/
Hauslife Furniture Sdn Bhd(ハウスライフ・ファニチャー)
Hauslife Furniture Sdn Bhdは、2014年12月にセランゴール州スバンジャヤを拠点として設立された家具小売会社だ。同社は米国発の大手家具ブランド「Ashley」のライセンスを受けて、アシュレイ・ホームストアの店名でマレーシア国内にて家具を販売している。2015年6月にペタリンジャヤに1号店を開業し、2025年5月現在、クランバレー内に3店舗、ペナン州に1店舗を展開している。
Ashley Furniture HomeStoreは、リビングルームやベッドルーム、オフィス用家具など幅広いラインナップを取り扱い、2015年1月からはオンラインストアを立ち上げてマレー半島全域への販売体制を整えている。さらに、大手eコマースプラットフォームのショッピーとラザダにも公式ストアを開設し、デジタルチャネルを積極的に拡充している。
同社は2018年12月から2023年12月までサイムダービー・プロパティの公式ベンダーとして認定されていた実績を持つ。また、2019年にはイオンビッグ・ワンサマジュやクイーンズベイモール、クイルシティーモールなど主要ショッピングモールでロードショーを実施し、ブランド認知度の向上と顧客獲得に努めてきた。
Ashley Furniture HomeStoreは、クイルシティーモール(クアラルンプール)に最大級のフラッグシップ店を出店しており、アメリカンライフスタイルを反映した多様なコレクションを展開している。今後も、マレーシア国内の都市部を中心に店舗拡大を進める方針で、2025年にはさらに2~3店舗の新規出店を計画している
出典:https://www.hauslife.com.my/
https://store.ashleyfurniture.com.my/
Yubiso(M)Sdn Bhd(ユビソ)
Yubiso(M)Sdn Bhdは、日用雑貨のブランド構築やコンセプト開発、ファッションデザイン、マーケティング、流通、小売サービスを一貫して手掛けるマレーシアの企業である。同社は家庭用品、アイデアグッズ、健康・美容、ファッション、ギフト、デジタル製品、飲料・食品まで幅広い商品を取り扱い、日本や韓国、中国、マレーシア、タイなどから商品を調達している。
品質、ファッション性、低価格をコアバリューとしており、世界中の製品デザイナーと連携して高品質の製品を大量生産し、消費者に提供している。2025年5月時点で、Yubisoはマレーシア半島を中心に34店舗を展開しており、主にショッピングモールに出店している。
オンライン販売にも積極的で、自社ウェブサイトではオンラインショップを運営し、東マレーシアを含む全国への配送サービスを提供している。さらに、大手eコマースプラットフォームであるショッピーとラザダにも公式ストアを開設し、デジタルチャネルを拡充している。このような多チャネル戦略により、Yubisoはマレーシアの日用雑貨市場において確固たるブランド力を築いている。
出典:https://yubiso.com/
Lavino Home Centre Sdn Bhd(ラビーノ・ホーム・センター)
Lavino Home Centre Sdn Bhdは、1997年にマレーシア半島東海岸クランタンの小さな町で家具販売の1号店を開業した企業である。現在はセランゴール州プチョンに本拠地を置き、従業員100名以上を擁するまでに成長している。クランバレーやペナン州、ペラ州、トレンガヌ州、さらには東マレーシア全域に事業を拡大し、地域密着型の家具小売ネットワークを構築している。
2025年5月時点で、Lavinoは全国に19のオフラインショールームを展開している。ショールームの平均面積は約2万平方フィートで、リビングルームやダイニングルーム、ベッドルーム向けの家具など1万点以上の多様な商品を取り揃えている。2016年には自社オンラインショップ「LAVINO.COM.MY」を開設し、2019年にはマレー半島全域への配送体制を強化した。
同社は顧客満足度向上のため、購入後14日以内に同じ商品が他店で安く販売されていた場合、差額を返金する「最低価格保証」を導入している。また、購入後14日以内であれば無料返品が可能で、すべての商品には最低90日間の無料保証が付与されている。クランバレー内への配送も無料で実施している。
出典:https://www.lavino.com.my/
More Design Sdn Bhd(モアー・デザイン)
More Design Sdn Bhdは、2014年にデザイナー家具・インテリアの販売を目的として設立されたマレーシアの企業である。同社は数年で東南アジアのトップブランドになることを目指し、セランゴール州、ジョホール州、ペラ州、ペナン州に各1店舗を展開している。実店舗だけでなく、カスタムデザインやプロジェクトベースの商業施設向け家具販売にも注力しており、住宅用からオフィス、ホテル、飲食店、商業施設まで幅広い分野に対応している。
また、一般デザイナーを支援する「TalentLAB」プログラムを運営し、2カ月ごとに選考会を実施している。優秀なデザイン作品はMore Design Sdn Bhdが商品化し、デザイナーは作品使用料を受け取ることができる仕組みだ。この取り組みにより、新たなデザイン人材の発掘とブランド力の強化を両立している。
オンライン販売にも積極的で、公式サイトでは最新コレクションや限定セール、分割払い対応など多様なサービスを提供している。その高い評価から、ファンエンパイアーの「2021年のマレーシアで最高のオンライン家具店」や、ProductNationの「2021年のマレーシアの最高のオンライン家具店5社」にも選出されている。
2025年現在、同社の年間売上高は2,000万リンギット(約RM20 million)を超え、過去5年間で着実に成長を続けている。今後も、実店舗・オンライン・プロジェクトの三つの柱で市場拡大を進め、東南アジアのインテリア業界における存在感をさらに高めていく見通しだ。
出典:https://www.moredesign.com/
APEX Office Furniture Exporter Sdn Bhd(アペックス・オフィス・ファニチャー・エクスポーター)
APEX Office Furniture Exporter Sdn Bhdは、かつて小さな貿易会社としてスタートし、現在はマレーシアを代表するオフィス家具大手メーカーの一つに成長している。1997年に設立され、クアラルンプール市内中心部にショールームを構え、セランゴール州に6つの工場を所有する体制を確立している。工場面積は合計60万平方フィートを超え、従業員数は500名以上(一部情報では600名以上とされる場合もあり)を誇る。
同社はワンストップのオフィス家具センターとして、医療機器(病室家具を含む)、デスク、チェア、キャビネット、パーティションなど幅広い商品ラインナップを展開している。標準モデルは1,000種類以上あり、カスタム設計にも柔軟に対応する。顧客層は企業オフィス、教育機関、政府機関、病院、さらには海外バイヤーまで多岐にわたり、エアアジアやゲンティン、イオン、サイムダービー、KPJヘルスケアといった大手企業にもプロジェクトを提供している実績を持つ。
2017年には空間レイアウトソフトウェアを手掛けるコンフィグラ社との提携を発表し、オフィス設計やレイアウト提案の高度化を図っている。また、ISO品質管理システム認証や、Keris Award、Golden Bull Award、Business Superbrands Award、The Brand Laureateなど数多くの業界賞を受賞している。
2025年現在、APEXは国内外の需要に対応し、持続可能なエコフレンドリーな製品開発や、顧客ごとのワークフロー分析による効率化提案、アフターサービスや納期の迅速化など、顧客満足度向上に注力している。今後も、マレーシアのオフィス家具市場におけるリーディングカンパニーとして、さらなる成長とグローバル展開を目指す姿勢だ。
出典:http://www.apexof.com.my/
Mega Furniture(メガ・ファニチャー)
Mega Furnitureは、マレーシア国内で展開する家具小売・イベント主催ブランドであり、消費者向けに幅広い家具やホームリビング商品を提供している。主にショッピングモールや大規模展示会で存在感を示しており、特に「Megahome」ブランドによる大型家具展が定期的に開催されている。2024年5月にはペタリンジャヤのTropicana Garden Mallで「Mega Furniture Expo」を実施し、最大70%オフの割引や現金リベートなど、消費者にとって魅力的なキャンペーンを展開した実績がある。
また、Mega Furnitureはオンラインショップやeコマースプラットフォーム(Shopee、Lazadaなど)でも積極的に販売を行っている。2025年にはジョホール・バルーで「Megahome Expo」が6月に開催予定となっており、会員向けのポイント還元や限定特典も用意されている。こうしたイベントやキャンペーンを通じて、Mega Furnitureはマレーシアの家具市場において高い集客力とブランド認知度を獲得している。
さらに、Mega Furnitureは「Mega Member」制度を導入し、会員限定の割引や早期アクセス、ポイント還元など顧客のリピート率向上に注力している。購入金額に応じてポイントが付与され、無料ギフトや特典と交換できる仕組みだ。こうした施策により、Mega Furnitureは家庭用家具の購入を検討する消費者にとって重要な選択肢となっている。
出典:https://megahome.my/
SHH Resources Holdings Berhad (SHHリソーシズ)
SHH Resources Holdings Berhadは、1994年に設立され、ジョホール州ムアールを拠点に展開するマレーシアの投資持株会社であり、主に木製家具や家具部品の製造・販売を手掛けるグループ企業を傘下に持つ。グループの主力事業は、ダイニングセットやベッドルームセット、バースツール、トレーテーブル、バッフェ、ホームオフィス家具、エンターテインメントユニットなど多様な家庭用家具の製造で、原材料には主に天然ゴム木(ラバーウッド)を使用している。
同社は21ヘクタール以上の自社製造施設を有し、2,000人を超える従業員を擁する。最新技術を導入し、一貫した品質・カラー・デザインの維持を実現し、25年以上にわたり高品質な家具を世界各国へ輸出している。これにより、国際的な家具市場において高い評価と信頼を獲得し、マレーシアを代表する家具メーカーの一つとして認知されている。
2025年第2四半期の業績は、売上高が2,160万リンギット(前年同期比6.9%減)、純利益が260万リンギット(前年同期比84%増)、利益率は12%と改善している。2025年4月時点の株価は1.28リンギットで推移しており、財務基盤は堅調である。
また、2024年には新たな成長戦略として食品関連会社への出資計画もあったが、2025年4月に中止が発表された。今後も、持続可能な木材利用や製品開発力、グローバルな販売網を活かし、マレーシアの家具製造業界におけるリーディングカンパニーとしての地位を維持・強化していく見通しだ。
出典:https://shh.com.my/
マレーシアの主要家具メーカー・ホームセンター2選〜日系企業編〜
MUJI (Malaysia) Sdn Bhd(無印良品マレーシア)
MUJI(Malaysia)Sdn Bhdは、無印良品を展開する良品計画のマレーシア法人であり、MUJIシンガポールの子会社として2011年10月に資本金150万リンギットで設立された。2012年にマレーシア初の「MUJIパビリオン」を開業して以降、クランバレー内の主要ショッピングモールを中心に店舗網を拡大し、2025年5月時点で全国に複数店舗を展開している。特に2025年には、ボルネオ島初となる店舗をIOI Mall Puchongにオープンし、さらなる成長を見せている。
実店舗に加え、eコマースプラットフォームのラザダとショッピーにも公式ストアを開設し、マレー半島全域へのオンライン販売にも積極的だ。公式ウェブサイトでは製品カタログや在庫情報を確認でき、希望商品は店舗で予約・受け取りが可能となっている。
2021年9月には、マレーシア国内の無印良品で買い物をするとマイルが貯まる無料スマートフォンアプリ「MUJIパスポート」をリリースした。このアプリでは「MUJIマイル」の獲得だけでなく、無印良品の最新商品や店舗情報を届けるコミュニケーション機能「フロームMUJI」も搭載されている。さらに、店舗での買い物に利用できる限定クーポンが定期的に配信されるなど、顧客との接点強化を図っている。
現在、MUJI(Malaysia)Sdn Bhdは、シンプルで高品質なライフスタイル商品の提供と、オンライン・オフライン両方のチャネルを活用した顧客体験の向上により、マレーシアの生活雑貨市場で存在感を高めている。今後も、店舗拡大やデジタルサービスの強化を通じて、さらなる成長を目指す姿勢だ。
出典:https://www.muji.com/my/, https://ryohin-keikaku.jp/
Uchida MK Sdn Bhd(ウチダエムケー)
Uchida MK Sdn Bhdは、1988年9月に日本の内田洋行グループのマレーシア法人としてセランゴール州ハイコム工業団地に設立されたオフィス家具メーカーである。44,167平方メートルの広大な敷地に、5,544平方メートルの工場棟を構え、現在は従業員数約90名で事業を展開している。2005年6月からは内田洋行グループのサンテック社が全株式を保有し、完全子会社となっている。
同社は日本やアジア、中東、ヨーロッパ諸国向けにオフィス用チェアやデスク、会議テーブル、クリーンルーム用チェアなどの家具の開発・製造・サービスを提供している。特に「日本品質」を重視し、現地に設計開発部門を設けて顧客ニーズに応える体制を整えている。2024年には売上高が前年比13.16%増加し、資産も2.24%増加するなど、財務基盤は堅調だ。
環境への取り組みにも注力し、2000年にISO 14001を取得。工場廃液ゼロや通い箱の活用による資源の無駄使い防止など、持続可能な生産活動を推進している。また、品質管理や安全性の向上にも力を入れており、顧客満足度の高い製品を提供し続けている。
2012年にはマレーシア自社工場で部品調達から製造までを行ったオフィスチェア「AJチェア」を開発し、マレーシア国内や東アジア全域で同時発売した。AJチェアは「オート・センシング・メカニズム(体重感知)」を搭載し、耐久性と快適性に優れた設計が特徴だ。今後も、高品質なオフィス・クリーンルーム家具の開発とグローバル展開により、マレーシアの製造業界における存在感を高めていく見通しである。
出典:https://www.uchidamk.com.my/, https://www.uchida.co.jp/
マレーシアの主要家具メーカー・ホームセンター4選〜外資系企業編〜
Elitetrax Marketing Sdn Bhd(エリテトラックス・マーケティング)
Elitetrax Marketing Sdn Bhdは、オーストラリアに本社を持つHarvey Norman(ハーベイ・ノーマン)のマレーシア法人であり、2003年5月24日に設立された。本社はセランゴール州プタリンジャヤにあり、2025年5月現在、クランバレーを中心に国内全土で店舗網を拡大している。最新の店舗数は30店舗以上となり、従来の情報より増加している。
同社は電気製品、コンピューター、家具、寝具などの幅広い商品を取り扱い、パビリオン店やモントキアラ店を除き、ほとんどの店舗で家電と家具の両方を販売している。特にIPCフラッグシップストアは65,024平方フィートと国内最大規模を誇り、豊富なラインナップと快適なショッピング環境を提供している。
オンラインショップでもダイニングやリビングなどの家具、寝具、家庭用品を販売し、オムニチャネル戦略による顧客利便性の向上に注力している。2023年の売上高は前年比8.74%増、総資産も7.64%増加し、財務基盤は堅調だ。
2021年度のマレーシア26店舗の収益は2億4,292万シンガポールドル(約7億リンギット)を記録し、前年度から16.7%増加した。その後も新規出店を積極的に進めており、2022年度には1店舗、2023年度には3店舗を新たに開業している。今後も、Harvey Normanはマレーシア市場でのさらなる拡大を目指し、ショッピングモールや大規模店舗、オンライン販売の強化を続けていく姿勢だ。
Harvey Normanはマレーシア国内で家電・家具のワンストップショップとして高いシェアを維持し、豊富なブランド品揃えと競争力ある価格設定、そして充実したアフターサービスで顧客満足度を高めている。今後も、店舗拡大とデジタル販売の両輪で成長を加速させる見通しである。
出典: https://www.harveynorman.com.my/, https://www.harveynormanholdings.com.au/
IKEA Supply (Malaysia) Sdn Bhd(イケア・サプライ・マレーシア)
IKEA Supply (Malaysia) Sdn Bhdは、スウェーデン発祥のグローバル家具量販店イケアのマレーシアにおける物流・サプライチェーンの中核を担う企業である。イケアは1996年にマレーシアの1ウタマショッピングセンターで初出店し、2003年にはムティアラダマンサラへ大型店舗を開業した。2025年5月時点で、イケアはクランバレーに2店舗(IKEA Damansara、IKEA Cheras)、ジョホール州(IKEA Tebrau)、ペナン州(IKEA Batu Kawan)に各1店舗、計4店舗を展開している。
IKEA Supply (Malaysia) Sdn Bhdは、マレーシア国内を拠点にアジア地域のイケア店舗向けに商品供給と流通を担っており、2020年にはセランゴール州プライ・インドやポートクランに10万平方メートル超の大型配送センターを完成させた。このセンターは世界で3番目に大きなイケア流通センターであり、マレーシアのみならずシンガポール、タイ、インドネシア、インド、フィリピンなどアセアン全域に商品を供給している。センターは高度なICTシステムと自動化技術を導入し、労働力への依存を減らしつつ、在庫管理や物流効率を大幅に向上させている。
2021年度のマレーシアにおける事業収益は1億5,273万ユーロ(約RM7.5億、為替変動により異なる)、利益は370万ユーロを計上した。ただし、イケアマレーシア全体の売上は2020年9月~2021年8月でRM13億(約2.8億ユーロ)を記録しており、IKEA Supply (Malaysia) Sdn Bhdの収益は主に物流・供給部門に限った数値である点に留意が必要だ。また、2021年度の同社のフルタイム従業員数は41名とされるが、これはマレーシアのイケア店舗運営(Ikano Retail)やイケア全体の従業員数とは異なる。
2025年、イケアマレーシアは「ブループリント2025」を発表し、価格のさらなる引き下げや持続可能な配送(EV車両の導入拡大)、快眠など生活ニーズに応じた新商品開発を推進している。オンライン売上比率は16.5%に達し、オムニチャネル戦略を強化している。今後も、アセアン地域の物流ハブとしての役割を強化しつつ、マレーシア国内のホームリビング市場におけるリーダーシップを維持していく方針だ。
出典: https://www.ikea.com/my/en/, https://www.inter.ikea.com/
Giant Ace Sdn Bhd(ジャイアント・エース)
Giant Ace Sdn Bhdは、1920年代にアメリカで設立された世界的なホームセンター「Ace Hardware」のマレーシア法人であり、1997年3月26日に設立された。本社はクアラルンプールのタマン・メラワティに所在し、マレーシア国内でAce Hardwareブランドの店舗を運営している。
取り扱い商品は塗装・清掃用品、工具、電気設備、配管、ハードウェア、家庭用品、ガーデニング用品、自動車用品、アウトドア商品など多岐にわたり、修理・交換向けのソリューションだけでなく、生活の質を高めるハードウェアやニッチなアイテムも幅広く揃える。また、他店では入手困難なアメリカ直輸入のブランド商品も展開しており、独自の「Ace Private Label」製品も高い品質基準で提供している。
店舗ネットワークは首都圏を中心に拡大しており、公式サイトによればクランバレー(クアラルンプール・セランゴール地域)だけでなく、ペナン州やジョホール州、ペラ州にも出店している。ただし、最新の店舗数については公式情報に明記がないものの、クアラルンプール・セランゴール地域を中心に複数店舗が展開されており、主要ショッピングモール(IOI Mall Puchong、Mid Valley Megamall、Sunway Pyramid、Queensbay Mallなど)に出店している。
同社はスタッフの環境意識向上に注力し、持続可能性を追求する企業活動を展開している。その一環として「ノー・レジ袋デー」キャンペーンを実施し、環境負荷低減に寄与している。
2023年の決算では売上高が前年比14.56%減少し、総資産も7.16%減少するなど厳しい経営環境が続いているが、Ace Hardwareブランドの信頼性と多様な商品ラインナップ、そして顧客満足度の高いサービスにより、マレーシアのホームセンター市場で一定の存在感を維持している。今後も、持続可能性への取り組みと地域密着型の店舗運営で成長を目指す姿勢だ。
出典: https://acehardware.com.my/
Miniso (M) Sdn Bhd(メイソウ・マレーシア)
Miniso (M) Sdn Bhdは、中国発のグローバル生活用品小売ブランド「名創優品(MINISO)」のマレーシア法人であり、セランゴール州セリ・ケンバンガンを拠点に事業を展開している。2015年12月に包括的なパートナーシップを締結し、2016年5月にはマレーシア国内で旗艦店2店舗を開業した。以来、クランバレーを中心にマラッカ州、ジョホール州、ペナン州、サラワク州など国内各地で店舗網を拡大してきた。
2025年5月時点で、Minisoはマレーシア国内で37店舗を運営していることが公式なインタビュー等で明らかとなっており、今後も30店舗の新規出店計画があると発表されている。特に、ムアールやセガマットなど地方都市への展開も強化する方針だ。本社はセリ・ケンバンガンのNouvelle Industrial Park Balakongにあり、従業員数は200名を超える。
Minisoは高品質な日用品、化粧品、食品、おもちゃ、家電、雑貨などを手頃な価格で提供し、若者や家族向けのトレンド感ある商品ラインナップが特徴である。また、人気キャラクターや世界的IP(マインズ、Chiikawa、Loopyなど)とのコラボ商品も豊富に取り揃えている。
セランゴール州シャーアラムのMallに位置するフラッグシップ店では、家族向けの体験や、おもちゃコーナー、香り商品のディスプレイなど、現代的で楽しいショッピング空間を提供している。マーケティング面ではSNSやECプラットフォーム(Shopee等)を活用し、若い世代を中心に高いブランド認知度を獲得している。
また、2024年には「Eagle Leader Plan」などの人材育成プログラムを導入し、グローバル人材の育成と組織力強化に取り組んでいる。今後も、商品の高品質・低価格と多様なキャラクターコラボ、そしてオンライン・オフライン両方の販売チャネルを活かし、マレーシアの生活用品市場でさらなる成長を目指す姿勢だ。
出典: https://www.miniso.my/, https://www.miniso.com/
FAQ
マレーシアの家具・ホームセンター業界の市場規模と成長見通しは何ですか?
2023年時点で約42億米ドルの市場規模を誇り、年7.89%という高い成長率で拡大が続いています。今後も成長が見込まれています。
主要家具メーカーやホームセンターの中で特に注目すべき企業はどれですか?
マレーシアの主要企業には、MR. D.I.Y.グループやSSF、Rozel Corporation、Hauslife Furniture、Yubisoなどがあり、それぞれが多角的な事業展開と成長を見せています。
MR. D.I.Y.グループの最近の業績と今後の展望は何ですか?
2025年第1四半期に前年同期比10%増の12億5,718万リンギットの売上と20%増の純利益を達成し、173店舗の新規出店を計画しています。今後も店舗拡大と商品ラインナップ拡充を進め、市場リーダーシップを強化する方針です。
海外資本の企業で特に注目すべき事例は何ですか?
オーストラリアのHarvey Norman傘下のElitetrax Marketingやスウェーデン発のIKEA Supply Malaysiaなどの国際企業が、物流や流通、商品供給の中核を担い、拡大と効率化を進めています。
今後のマレーシア家具・インテリア業界の主要なトレンドは何ですか?
デジタルチャネルの拡充、持続可能性への取り組み、高品質・低価格の商品展開、そして多チャネル戦略による顧客体験の向上が主要なトレンドとなっています。

