今回は、マレーシアの主要家具メーカー・ホームセンターに焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて14社を厳選してお届けしていきます!
それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。
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マレーシアの主要家具メーカー・ホームセンター8選〜ローカル企業編〜
MR. D.I.Y. Group (M) Bhd(ミスターD.I.Y.グループ)
大手ホームセンター小売業者で、2005年7月に1号店を開業。現在、マレーシア国内で735店舗以上を展開する。1店舗当たり平均1万平方フィートの広さを持ち、平均18,000種類の商品を販売している。マレーシアとブルネイの全店舗、及びオンラインストアの年間利用者数は8,000万人以上。
イオン、イオンビッグ、ジャイアント、ロータスをパートナをとして、これらショッピングモールにて店舗を出店している。
2020年度の収益は25億5,900万リンギットで、3億3,700万リンギットの税引後利益を計上。同年度において1万1,607名を雇用する。
2021年11月、同社はワールド・ブランディング・アワード2021-2022において、「ブランド・オブ・ザ・イヤー・リージョナル・アワード 」を受賞したことを発表。
また、2020年4月に同社はマレーシア保健省と記者会見を行い、COVID-19で不足する個人用保護具(PPE)に対応するため、PPEスーツ1,000着とフェイスシールド10,000枚(約15万リンギット相当)の提供を発表した。
出典:https://www.mrdiy.com/
SSF Sdn Bhd(エス・エス・エフ)
1987年に家具販売店として開業。ファミリー・ファーストを経営理念として、手頃価格の商品を販売している。
同社ではソファーやダイニングセット、台所用品、寝具などを扱っており、国内全土に42店舗を展開する。また、SSFライフスタイルソリューションでは、ワンストップでの家具コーディネートを提供している。
自社オンラインショップサイト「SSFHOME.com」を運営しており、マレーシア半島のみの配送を範囲としている。また、ラザダでフラッグシップストア、ショッピーで公式ストアを開業している。
また、自社のSSFメンバーシップを提供しており、18歳以上のマレーシア人であれば申請ができる。申請費用は99.90リンギット。会員は誕生日特典や独占プロモーション・キャンペーン、キャッシュバックなどを享受することができる。
出典:https://ssfhome.com/
Rozel Corporation Sdn Bhd(ローゼル・コーポレーション)
20年以上に渡って、イタリアのデザインに触発された高級家具の製造・販売を手掛けている。本革ソファ、パワーリクライニングチェア、ダイニングセット、ベッドルームセットなどを取り扱う。
クランバレーを中心として、ヌグリ・スンビラン州、マラッカ州、ジョホール州、ペナン州、パハン州、ペラ州に15店舗のショールームを展開する。
セレンバン店とTTDI店、パーマスジャヤ店はウエブ上でバーチャル体験を提供している。同社ウエブページはオンラインショップにも対応しており、最寄りのショールームから10キロメール圏内であれば無料で配送している。
また、同社のロジスティックスチームは家具取り扱いの教育を受けており、家具の安全を確保するため特別な包装方法を採用している。
出典:https://www.rozel.com.my/
Hauslife Furniture Sdn Bhd(ハウスライフ・ファニチャー)
2014年12月に会社設立、セランゴール州スバンジャヤを拠点として、アシュレイ・ホームストアの店名で米国アシュレイ・ブランドの家具を国内で販売する。
2015年6月にぺタリンジャヤに1号店を開業し、現在、クランバレー内に3店舗、ペナン州に1店舗を展開する。2015年1月からはオンラインストアでの販売も行っており、リビングルームやベッドルーム、オフィス用家具を取り扱っている。また、eコマースプラットフォームのショッピーとラザダに公式ストアを開業している。
同社は、2018年12月17日~2023年12月17日まで、サイムダービー・プロパティの公式ベンダーとして承認されている。
2019年には、イオンビッグ・ワンサマジュやクイーンズベイモール、クイルシティーモールにおいてロードショーを実施している実績を持つ。
出典:https://www.hauslife.com.my/, https://store.ashleyfurniture.com.my/
Yubiso(M)Sdn Bhd(ユビソ)
同社は日用雑貨のブランド構築、コンセプト開発、ファッションデザイン、マーケティング、流通、小売のサービスなどを提供しており、家庭用品、アイデアグッズ、健康・美容、ファッション、ギフト、デジタル製品、飲料・食品などのアイテムを販売している。商品は日本や韓国、中国、マレーシア、タイなどから調達。
品質とファッション、そして低価格をコアバリューとしており、世界中の製品デザイナーから高品質の製品を調達し、大量生産している。
同社はマレーシア半島で34店舗を展開しており、主にシッピングモールに店舗を構えている。自社ウエブサイトでオンラインショップも提供しており、東マレーシアへの配送にも対応している。また、eコマースプラットフォームのショッピーとラザダに公式ストアを開業している。
出典:https://yubiso.com/
Lavino Home Centre Sdn Bhd(ラビーノ・ホーム・センター)
1997年、マレーシア半島東海岸クランタンの小さな町に家具販売の1号店を開業。現在、セランゴール州プチョンに拠点を置き、100名以上を雇用している。クランバレーとペナン州、ペラ州、トレンガヌ州、そして東マレーシア全体に事業を拡大している。
18のオフラインショールームを展開しており、平均2万平方フィートの面積を有している。また、リビングルームやダイニングルーム、ベッドルーム向けの家具など1万点以上取り揃えている。2016年にはオンライン販売の「LAVINO.COM.MY」を開設している。
同社では、購入後14日以内に同じ商品が他店で安く売れていた場合、差額を返金する方針を採っている。また、14日以内であれば無料返品可能、90日以上の無料保証も提供している。また、クランバレー内については無料で商品を配送している。
自社オンラインショップサイト以外にも、eコマースプラットフォームのショッピーとラザダに公式ストアを開業している。
出典:https://www.lavino.com.my/
More Design Sdn Bhd(モアー・デザイン)
2014年にデザイナー家具・インテリアを販売する会社として設立。数年後に東南アジアのトップブランドになることを目指している。
セランゴール州とジョホール州、ペラ州、ペナン州に各1店舗を展開しており、カスタムデザインやプロジェクトベースで商業施設への家具販売も手がけている。
また、一般デザイナーを支援する「TalentLAB」を展開しており、同社にて2ヵ月毎に選考会が実施されている。優秀なデザイン作品については、同社が商品化を行い、デザイナーは同社から作品使用料を受け取ることができるシステムとなっている。
また、同社はファンエンパイアーの「2021年のマレーシアで最高のオンライン家具店」、そしてProductNationの「2021年のマレーシアの最高のオンライン家具店5社」に選ばれている。
出典:https://www.moredesign.com/
APEX Office Furniture Exporter Sdn Bhd(アペックス・オフィス・ファニチャー・エクスポーター)
小さな貿易会社として創業し、現在はマレーシアのオフィス家具の大手メーカーの一つになっている。
ワンストップのオフィス家具センターとして、クアラルンプール市内中心部にショールームを構え、セランゴール州に6つの工場を所有、600名の従業員を雇用している。
取り扱っているのは医療機器(病室家具など)、デスク、椅子、戸棚、パーテーションなどとなっている。
オフィス家具で1,000以上の標準モデルを持ち、カスタム設計にも対応する。企業オフィス、学習機関、政府機関、病院、および海外のバイヤーを顧客としている。これまでに、エアアジアやゲンティン、イオン、サイムダービー、KPJヘルスケアなどといった大手企業にプロジェクトを提供している。
2017年には、空間レイアウトソフトウェアを手掛けるコンフィグラ社との提携を発表している。
出典:http://www.apexof.com.my/
マレーシアの主要家具メーカー・ホームセンター2選〜日系企業編〜
MUJI (Malaysia) Sdn Bhd(無印良品マレーシア)
無印良品を展開する良品計画のマレーシア法人で、MUJIシンガポールの子会社として2011年10月に資本金150万リンギットで設立。
2012年にマレーシアに1号店となる「MUJIパビリオン」を開業し、現在はクランバレー内のショッピングモールで7店舗を展開している。
実店舗以外にも、 eコマースプラットフォームのラザダとショッピーに公式ストアを開業している。
2021年9月、同社はマレーシア国内の無印良品での買い物でマイルが貯まる、無料のスマートフォン用アプリ「MUJIパスポート」のマレーシア版の提供を開始したことを発表した。「MUJIマイル」を貯めるだけではなく、無印良品の商品や店舗情報などを届けるコミュニケーション機能「フロームMUJI」が備わっている。また、店舗での買い物に利用できる限定クーポンが定期的に届く。
出典:https://www.muji.com/my/, https://ryohin-keikaku.jp/
Uchida MK Sdn Bhd(ウチダエムケー)
1988年9月、内田洋行のマレーシア法人としてセランゴール州のハイコム工業団地に設立。44,167平方メートルの敷地に、5,544平方メートルの工場棟を持つ。2005年6月には、内田洋行のグループ会社であるサンテック社が同社の全株を取得し、子会社としている。
同社では、日本やアジア、中東、ヨーロッパ諸国向けに、オフィス家具やクリーンルーム家具の開発・製造・サービスを提供している。
2000年にはISO 14001を取得しており、工場廃液ゼロや通い箱を利用することで資源の無駄使い防止などを展開している。
2012年には、マレーシアの自社工場で部品調達から製造までを行ったオフィスチェアの「AJチェア」を開発、国内を含む東アジア全域にて同時発売している。同製品には、「オート・センシング・メカニズム(体重感知)」が搭載されている。
出典:https://www.uchidamk.com.my/, https://www.uchida.co.jp/
マレーシアの主要家具メーカー・ホームセンター4選〜外資系企業編〜
Elitetrax Marketing Sdn Bhd(エリテトラックス・マーケティング)
オーストラリアに本社を持つハーベイ・ノーマンのマレーシア法人で、2003年よりマレーシアで事業を展開している。現在、クランバレーを中心として国内全土で26店舗を運営している。
同社では電気製品やコンピューター、家具、寝具などを取り扱っており、パビリオン店及び1モント・キアラ店以外では家電と家具を取り扱っている。また、同社旗艦店となるIPCフラッグシップストアは65,024平方フィートの広さを持ち、国内最大規模。
同社のオンラインショップサイトでも、家具(ダイニング、リビングなど)や寝具、家庭用品を販売している。
2021年度のマレーシア26店舗の収益は2億4,292万シンガポールドルを記録、前年度から16.7%増加した。同社はマレーシア国内において、2022年度に1店舗、2023年度に3店舗の新規出店を計画している。
出典: https://www.harveynorman.com.my/, https://www.harveynormanholdings.com.au/
IKEA Supply (Malaysia) Sdn Bhd(イケア・サプライ・マレーシア)
スウェーデン発祥の家具量販店で、1996年にマレーシアの1ウタマショッピングセンターに最初の店舗を構える。2003年には、ムティアラダマンサラに大型店舗を開業している。現在、クランバレーに2店舗、ジョホール州とペナン州に各1店舗を展開する。
2021年度のマレーシアでの事業収益は1億5,273万ユーロで、370万ユーロの利益を計上している。また、同年度における国内のフルタイム従業員数は41名となっている。
2020年8月には、クアラルンプールに10万平方メートルの配送センターが完成、2021年度に稼働を開始している。同センターは世界で3番目に大きなイケア流通センターであり、マレーシアとシンガポール、タイ、インドネシア、インド、フィリピンを範囲としている。
2021年10月、同社はザンドラ・ローズ氏(デザイナー)とのコラボレーションとなるカリスマティスク限定コレクションを、マレーシア全店で販売することを発表している。
出典: https://www.ikea.com/my/en/, https://www.inter.ikea.com/
Giant Ace Sdn Bhd(ジャイアント・エース)
1920年代に米国に設立されたホームセンターのマレーシア法人で、エース・ハードウエアの店舗を運営する。修理・交換向けソリューションだけでなく、生活向上向けハードウェアやニッチなアイテムも取り扱っており、他店では入手困難な米国直接輸入のブランドも取り揃えている。
取り扱っている商品カテゴリーは塗装・清掃や工具、電気、配管、ハードウエア、家庭用品、ガーデニング、自動車、アウトドア用品などとなっている。
首都圏を中心に店舗を展開しており、現在、クランバレーで18店舗、ペナン州とジョホール州で各2店舗、ペラ州で1店舗を運営している。
同社では、スタッフの環境意識を高めることで事業における持続可能性を追求しており、「ノー・レジ袋デー」キャンペーンを実施している。
出典: https://acehardware.com.my/
Miniso (M) Sdn Bhd(メイソウ・マレーシア)
生活用品小売業として、高品質の日用品や化粧品、食品を手頃な価格で提供している中国の日用雑貨大手である名創優品産業のマレーシア法人。2015年12月にマレーシアで包括的なパートナーシップを締結し、2016年5月に旗艦店2店舗をマレーシア国内で開業している。
マレーシア法人はセランゴール州セリ・ケンバンガンを拠点として、クランバレーを中心としてマラッカ州、ジョホール州、ペナン州、サラワク州で合計30店舗を展開している。
マレーシアの店舗では電気製品や健康・ビューティ、生活用品、文房具、玩具などを取り扱っており、実店舗だけでなくオンラインショップサイトも運営している。また、eコマースプラットフォームのショッピーで公式ストアを開業している。
出典: https://www.miniso.my/, https://www.miniso.com/
クアラルンプール在住4年目の日本人。大学卒業後、東京で飲料メーカーの営業を担当。その後、マレーシアのクアラルンプールへ移住し食品商社の営業及び購買のサポートを担当。