【最新版!】ベトナムの主要広告代理店11選〜エンタメ・IT・個人サービス業界〜

ベトナム 広告業界 業界地図

ベトナムの広告業界は、YouNet GroupやNovaon Digitalなどのデジタル特化型ローカル企業が台頭し、電通・WPPなどグローバルエージェンシーとの競争が続く市場です。SNS・インフルエンサーマーケティングの急成長とデータドリブン広告の定着が、主要企業の収益モデルを大きく変えています。

今回は、そんなベトナムの広告業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて11社の最新情報をお届けしていきます!

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目次

ベトナムの主要広告企業4選〜ローカル編〜

YouNet Group(ユーネット・グループ)

YouNet Groupは2008年創業のベトナム発データインテリジェンス企業で、ソーシャルリスニング・Eコマース分析など7つの専門子会社を擁するグループである。本拠地はホーチミン市で、従業員数は500名超に達している。

主力のソーシャルリスニング事業ではSNS上の約50億ユーザー相当のデータをリアルタイム分析し、消費者インサイトを抽出するプラットフォームを提供する。クライアントはFortune 500・VNR500企業を中心に500社以上に及ぶ。

近年はASEAN域内でのグローバル展開を加速しており、中国・欧州・米国向けのデータ輸出サービスを開始した。2025年には社会メディアデータを活用した海外市場参入支援サービスの拡充も発表している。

Eコマースインテリジェンス領域でも2025年上半期に独自の持続成長ブランドランキング(TOP40)を公表するなど、データ分析プロバイダーとしての地位を確立している。

出典:https://www.younetgroup.com/

Novaon Digital(ノバオン・デジタル)

Novaon Digitalは2006年創業のベトナム発デジタルマーケティング企業で、Novaonグループの中核事業会社である。ベトナム・タイ・インドネシア・フィリピン・シンガポールの5カ国で事業を展開し、グループ全体の従業員数は800名超に達する。

オンライン広告・Eコマース・デジタルトランスフォーメーションの3領域を主軸とし、Google東南アジア優先パートナー・Facebook・TikTok・Alibaba認定パートナーの認定を同時保有する。取引企業数は95,000社超に上る。

2024年以降は「グローバル進出(Going Global)」戦略を本格化し、Novaon Digital・Novaon Tech・Novaon Commerceの3ブランド体制で域内拡張を推進している。

FAST500(ベトナム急成長企業500社)にも選出されており、FMCG・小売・金融業界の大手クライアントから信頼を集めている。

出典:https://novaon.net/en/

Yeah1 Group(ヤー・ワン・グループ)

Yeah1 Groupはホーチミン市を拠点とするベトナム最大級のエンターテインメント・デジタル広告グループであり、ホーチミン証券取引所(HOSE)に上場している(ティッカー:YEG)。マルチプラットフォーム広告・ブランドスポンサーシップ・エンターテインメントコンテンツ制作を三本柱に据える。

2024年の純収益はVND1,007億(前年比2.4倍)に達し、なかでも広告・メディアコンサル収益はVND845億と前年比4倍増となった。デジタル広告収益の急拡大はYouTube・Facebook・TikTokのマルチプラットフォーム展開によるものである。

コンテンツ制作部門ではバラエティー・リアリティー番組を複数制作しており、ブランドスポンサーシップとの親和性が高い。ベトナム国内での著名番組制作実績を持つ一方、ポートフォリオ最適化のため一部番組の制作を停止している。

従業員数は300名規模で、広告・メディア・コンテンツを垂直統合したコングロマリット型の経営体制を敷く。

出典:https://yeah1.com/

Golden Communication Group(ゴールデン・コミュニケーション・グループ)

Golden Communication Groupはベトナム人経営者が設立した独立系クリエイティブ・コミュニケーション企業で、ホーチミン市に本社を置く。創業から25年以上の歴史を持ち、M&A全盛期においても独立経営を堅持してきたことで知られている。

傘下に6社の専門コミュニケーション企業を持ち、デジタルマーケティング・イベント管理・コンテンツマーケティング・スクリーン広告・インフルエンサーマーケティング・統合マーケティングコミュニケーションを一社で完結させる体制を整える。120名超の広告専門家が在籍する。

2024年は収益が前年比5〜8%増加し、収益性は80%改善、従業員一人あたりの生産性は110%超向上した。SamsungのBetter Choice Awards 2025への協力でSamsungが6冠を達成するなど実績を積んでいる。

2025年公表のベトナムデジタル広告市場レポートではGroupM・Mindshare等と並ぶ主要プレイヤーとして名指しされており、独立系広告グループとして高い市場評価を得ている。

出典:https://goldenadgroup.vn/

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ベトナムの主要広告企業3選〜日系編〜

Dentsu Vietnam(電通ベトナム)

Dentsu Vietnamは電通グループのベトナム現地法人で、クリエイティブ部門「Dentsu Redder」とメディア部門「dentsu X Vietnam」の2ブランドを軸にホーチミン市で事業を展開する。従業員数はDentsu Creative Vietnam単体で約53名である。

Dentsu Redderは2024年のCampaign Brief Asiaクリエイティブランキングにてベトナム1位を3年連続で獲得しており、個人ランキング上位4名を同社クリエイターが独占する高い評価を受けている。

2025年2月には電通株式会社とドリームインキュベータが共同でベトナム市場参入支援サービスを発表し、dentsu X Vietnamが現地実務を担う体制を構築した。日系食品メーカーのベトナム初上陸ブランディングから製品ローンチまでを一貫して手がけた実績を持つ。

デジタル・テレビ・OOH(屋外広告)を組み合わせた統合マーケティングを提供しており、日系・外資クライアントを主な顧客層とする。

出典:https://www.dentsucreative.com/location/vietnam

Hakuhodo Vietnam(博報堂ベトナム)

Hakuhodo Vietnamは博報堂グループのベトナム現地法人であり、2001年設立のHakuhodo & Saigon Advertising(Hakuhodo SAC)と2011年設立のHakuhodo Vietnam Co., Ltd.の2拠点体制をとる。ホーチミン市に主要オフィス、ハノイに代表事務所を置く。

博報堂グループはアジア太平洋に80拠点以上・域外従業員2,400名超のネットワークを持ち、ベトナム拠点はその一翼を担う。「生活者発想」を軸としたマーケティング支援でブランドと消費者の関係を深化させる。

現地の戦略・クリエイティブ担当者はそれぞれ15〜20年超の実績を持ち、100社超のローカル・外資クライアントのブランド価値向上を手がけてきた。文化的文脈に沿った施策が特徴として評価されている。

MMA Global Vietnamのエグゼクティブメンバーとして業界標準の形成にも関与し、SMARTIES 2024でも審査・協賛として名を連ねている。

出典:https://hakuhodo.vn/

ADK Vietnam / VBA-ADK(エーディーケー・ベトナム)

ADK Vietnamは2000年にADKジャパンによる100%出資で設立されたベトナムの広告代理店である。現在はAssembly Vietnamとして再ブランディングが進行中であり、グローバルなADK Global Powered by Assemblyネットワークに組み込まれている。

ホーチミン市を拠点に、広告制作・ブランドコンサルティング・デジタルマーケティング・コンテンツ制作・イベントアクティベーション・PRを提供する。APACでは12市場・800名超の専門家を擁するフルファネル対応体制を持つ。

ベトナムではアクティベーション・イベント専門の「ADK Experience」部門を設立し、ハノイ拠点のクライアント向けサービスを強化している。現地には100名超の広告専門家が在籍する。

VBA-ADK(VBA-VTP Advertising Co., Ltd.)はADKジャパンと現地パートナーのジョイントベンチャー形態を維持しており、在越日系企業の統合マーケティング支援において長年の実績を持つ。

出典:https://vba-adk.com/

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ベトナムの主要広告企業4選〜外資編〜

Publicis Vietnam(ピュブリシス・ベトナム)

Publicis Vietnamはフランス本拠のPublicis Groupe(世界第3位の広告グループ)のベトナム現地法人で、ホーチミン市に拠点を置く。AI・データ・テクノロジーを軸としたマーケティングトランスフォーメーションをグローバルで推進しており、ベトナム拠点もその戦略的重要拠点の一つである。

2025年のCampaign Southeast Asia Agency of the Year授賞式ではPublicis Groupeが顕著な成績を収め、同年Publicis Media VietnamのリーダーがAgency Head of the Yearを受賞した。

「新たなクライアントモデル」のもとマーケティングトランスフォーメーションに特化した支援体制をベトナムで構築し、2年連続の記録的成長を達成している。Leo Burnett VietnamもPublicis Groupeの傘下ブランドであり、グループとしてのカバレッジは広い。

MMA Global Vietnamのエグゼクティブメンバーとして業界標準の形成にも参画し、FMCG・飲料・消費財の大手多国籍企業を主要顧客に持つ。

出典:https://www.publicisgroupe.com/

Ogilvy Vietnam(オグルヴィ・ベトナム)

Ogilvy Vietnamは英国の多国籍広告持株会社WPP(世界最大の広告グループ)傘下のOgilvyのベトナム現地拠点で、ホーチミン市に事務所を置く。Ogilvyは1948年創業、世界83カ国131拠点・グローバル従業員約14,000名を擁する老舗クリエイティブエージェンシーである。

ブランドストラテジー・広告クリエイティブ・カスタマーエンゲージメント・PR・デジタルトランスフォーメーションの各領域でFortune Global 500企業から中堅企業まで幅広く対応している。

2024年のSEA向けCampaign Asia賞ではOgilvy One Vietnamがシルバーを受賞し、クリエイティブ品質が評価された。グローバルではAI活用を軸とした組織再編とデジタルケイパビリティへの転換を進めている。

親会社WPPの2024年売上高は約179億ドルに上り、Ogilvyはその主要ブランドとしてベトナム市場でも安定した事業基盤を維持している。

出典:https://www.ogilvy.com/

Leo Burnett Vietnam(レオ・バーネット・ベトナム)

Leo Burnett Vietnamはシカゴ発祥のクリエイティブエージェンシーLeo Burnettのベトナム現地法人で、Publicis Groupe傘下に属する。ホーチミン市に拠点を置き、ブランドコミュニケーション・クリエイティブ戦略・広告制作を手がける。

2024年のCampaign Brief Asiaクリエイティブランキングでベトナム2位を獲得し(1位はDentsu Redder)、個人部門でもTrang Nguyen氏がベトナム個人ランキング1位となった。クライアント継続率100%・新規ピッチ成功率91%と業界平均を大幅に上回る成績を残した。

広告市場全体で出稿が落ち込む2024年においてもダブルデジット成長を達成し、ベトナムGDP成長率を上回る拡大を実現している。2024年9月には新CEOのCindy Rose氏が就任し、次の成長フェーズへの体制強化を図っている。

FMCG・金融・飲料業界の大手国際ブランドを主要クライアントに持ち、文化的に響くクリエイティブ開発を強みとしている。

出典:https://leoburnett.com/

McCann Vietnam(マッキャン・ベトナム)

McCann Vietnamは米国本拠のInterpublic Group(IPG)傘下McCann Worldgroupのベトナム現地拠点である。McCann Worldgroupは100カ国以上167拠点を持つグローバルネットワークで、McCann・MRM・CRAFT・FutureBrandの4ブランドを核とする。

ベトナム拠点ではブランドアイデンティティ・広告クリエイティブ・デジタルコミュニケーションを提供し、主に多国籍消費財・自動車・金融業界のクライアントを対象とする。「真実を誠実に語る」の理念のもと、消費者生活に根ざしたクリエイティブ開発が特徴である。

2025年のCampaign Brief Asia「The Work 2025」ネットワークランキングでは世界5位に入賞し、グローバルクリエイティブ力の高さが示された。親会社IPGはOmnicomによる買収合意が進行中であり、業界再編の動向が注目される。

親会社IPGの2024年度売上高は約90億ドルに上り、ベトナムでも大手多国籍企業クライアントを中心に事業を継続している。

出典:https://mccann.com/

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FAQ

ベトナムの主要広告代理店にはどのような企業があり、それぞれの特徴は何ですか?

ベトナムの主要広告代理店には、ローカル企業のハイ・リエン・マーケティング・コミュニケーションズやVCCorp、24h Online Advertisingなどがあります。これらはマーケティングサポートやデジタル広告、メディア運営、コンテンツ制作を得意とし、それぞれの企業が特徴的なサービスやニッチな市場を持っています。

ベトナムの外資系広告代理店にはどのような企業があり、その規模や事業内容は何ですか?

外資系の広告代理店には、WPPやOmnicom、INTERPUBLIC、Facebook、Googleなどがあります。これらの企業は、多国籍企業向けの広告やデジタルマーケティング、SNS運営、オンライン広告などを展開しており、ベトナムで大きな市場シェアを持つとともに、規模も非常に大きいです。

日系の広告代理店にはどのような企業があり、それらの事業の特徴は何ですか?

日系の広告代理店には、電通、博報堂、ADK、サイバーエージェントなどがあります。これらは主に日系大手企業のマーケティング支援や広告制作に注力し、現地の大手企業からも信頼される高い技術力とネットワークを有しています。

ベトナムの広告業界で特に注目すべき最新の動向やトレンドは何ですか?

ベトナムの広告業界では、デジタル広告の急速な拡大が顕著であり、特に短編動画やSNS広告の利用が増加しています。また、グローバル企業の進出や現地のローカル企業のデジタルシフトも進んでいることから、データ分析やインフルエンサーマーケティングが重要視されています。

ベトナムの広告代理店を利用するメリットは何ですか?

現地の文化や市場動向に詳しい専門家によるローカルマーケティングの支援が受けられること、コスト効率の良い広告運用、現地のネットワークを活用した効果的なプロモーション、マルチチャネルやデジタルメディアにおいて優れた実績とノウハウが得られる点がメリットです。

投稿者アバター
ファム ティ ミン タム Vietnam-Based Industry Analyst
ハノイ在住のベトナム人。名古屋大学にて文部科学省奨学金の日研生として留学経験を持ち、日越の翻訳・通訳や日本語教育、日系企業での実務経験を活かして情報発信を行っている。
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