台湾の主要化粧品メーカー業界は若年層の支持を背景に急成長中です。本記事では、ローカル、日系、外資系を含む主要14社の企業情報と最新市場動向を詳しく解説。台湾市場でのビジネス拡大を目指す日本企業必見の内容です!
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台湾の主要化粧品メーカー7選〜ローカル企業編〜
Heme(ヒーミー)
喜蜜國際は2003年3月に創立。2年間の準備期間を経て、2005年より正式に若者のためにデザインされたオリジナルスキンケアブランド「heme」を立ち上げた。
ブランド名の由来は「he & me」であり、男女問わず使えるユニセックスなコスメブランドとして認知されている。近年、台湾国内では若い世代を中心に高い人気を誇り、特にプチプラでありながら発色や使い心地に優れたアイシャドウパレットやチークが話題となっている。アイシャドウパレットはアジア人女性の肌色を考慮したカラーバリエーションが豊富で、熟した果実をモチーフにした色合いが特徴的である。チークも15種類以上のカラーバリエーションがあり、自然な血色感と大人っぽさを演出できると評価されている。
台湾国内のドラッグストアやバラエティショップで手軽に購入できる点も人気の理由の一つで、SNSや口コミを通じて知名度が拡大している。さらに、近年はシンガポール、マレーシア、香港、マカオ、中国、カナダなど海外市場にも進出しており、日本でも一部の雑貨店やオンラインショップで購入可能となっている。ブランドのターゲット層は主に18〜25歳の若年層だが、実際には幅広い年代に支持されている。製品開発においてはシンプルで洗練されたパッケージデザインと、アジア人の肌に合う色味を重視し、品質や使い心地の向上に努めている
出典:http://www.heme.com.tw
我的美麗日記(ビューティーダイアリー)
「我的美麗日記(私のきれい日記)」は、2004年に台湾で誕生したフェイスマスクを中心としたコスメブランドである。ブランドのコンセプトは「毎日楽しくケアしてさらに美しく」であり、肌質や季節に合わせて選べる多彩なマスクラインナップを提供している。2008年に香港に子会社を設立し、2010年には韓国とタイ市場に進出、2011年に上海、2012年に日本、2014年にはイギリスとグローバルに展開を続けている。2020年からは「超エネルギー補水」シリーズを開始し、美容スキンケア市場にも参入した。
製品は国際的な品質認証を受けた工場で製造され、天然パルプ100%のエコシートを採用し、環境にも肌にも優しい仕様である。パラベン、アルコール、鉱物油、色素、蛍光剤は使用せず、敏感肌にも配慮している。代表的な人気商品は黒真珠マスクで、タヒチ産ブラックパールのミネラルやアミノ酸を豊富に含み、くすみを改善し透明感のある肌へ導く。白真珠マスクも中国皇室に珍重された真珠成分を配合し、肌を引き締めながら潤いを与える。
出典:https://www.beautydiary.com.tw
提提研(タイムレス)
提提研(TTM)は、2004年に台湾で創業したフェイスマスクブランドである。2012年からオンライン販売を開始し、台湾を代表するスキンケアブランドの一つに成長した。製造元の佐見啦生技股份有限公司は、長年ヨーロッパのスキンケア市場での経営経験を持ち、研究開発と製造の厳密さを重視している。特にEUのPIF(製品情報ファイル)制度を早期に導入し、EUの研究所と連携して製品の有効性試験や毒性検査システムを確立していることが特徴だ。これにより、ヨーロッパの厳しい基準をクリアし、泥マスクの使用習慣が根強い欧州市場で成功を収め、台湾発のスキンケアブランドとして世界の高級百貨店やブティックデパートで高い評価を得ている。
提提研の製品は100%コットンや天然由来成分を使用し、防腐剤やアルコール、香料を排除して敏感肌にも配慮している。代表的な製品には日本産備長炭を使った「金箔ブラックマスク」があり、金箔と海藻由来のビタミン・ミネラル成分が肌の保湿力を高め、角質層まで美容液成分が浸透することで乾燥肌を潤す。厚みのあるシートが顔に密着し、使用感の良さと高いコストパフォーマンスで台湾国内外のリピーターを多く抱えている。2023年には台湾の@cosmeベストコスメアワードでマスク部門を受賞し、独自成分Hydro-Oat™を配合した「浸潤補水黑面膜」などが高い保湿効果で評価された。
台湾・高雄に本社と自社工場を持ち、製品開発から製造まで一貫して行う佐見啦生技は、2021年にRE100に加盟し2030年までに100%のグリーン電力使用を目指すなど、環境への配慮も進めている。提提研はフランスの老舗百貨店「Le Bon Marché」やドラッグストア「Parashop」での販売実績を持ち、「フランスを制服した台湾のシートマスク」として知られ、国際的な美容市場での地位を確立している。日本市場には未上陸だが、台湾国内のドラッグストアや免税店、公式オンラインショップで購入可能であり、2025年現在も若年層を中心に高い支持を得ているブランドである。
出典:https://www.ttmask.com
DR.WU(ドクターウー)
DR.WU(ドクターウー)は、2003年に台湾の著名な皮膚科医、吳英俊教授によって創設されたメディカルビューティースキンケアブランドである。吳教授は40年以上の臨床経験を持ち、台湾の美容医療のパイオニアとして知られている。DR.WUは「高機能」「低刺激」「クリニックのスキンケアをご自宅で」というコンセプトを掲げ、敏感肌でも安心して使える製品開発に注力している。製品は国際基準を満たす工場で製造され、合成香料・着色料・アルコール・パラベン・動物性原料不使用の厳格な基準を設けている。
独自に開発したマイクロ導電性伝送技術により、皮膚組織の構造に着目した革新的なスキンケアを実現し、高効率かつ肌への負担が少ない製品を提供している。代表的な製品には、ヒアルロン酸を独自の「HYALUCOMPLEX」テクノロジーで配合した保湿美容液や、台湾で初めてマンデル酸(杏仁酸)を化粧品に取り入れたピーリング美容液「マンデリック インテンシブ 18%セラム」がある。これらは台湾国内で累計100万本以上を売り上げ、アジア各国に2200以上の販売拠点を持つ。
2014年にはLVMHグループのL Capital Asiaから出資を受け、品質と信頼性が国際的にも認められている。2020年からは日本市場にも進出し、公式ECサイトや各種SNSを通じて販売・情報発信を行っている。日本ではエイジングケアに特化した「エイジバーサルシリーズ」や、敏感肌向けの「ラボソリューションシリーズ」が人気を博している。DR.WUは、日々進化する美容医療の知見を取り入れ、医療レベルのスキンケアを自宅で手軽に実現することを目指す台湾No.1のドクターズコスメブランドである。
出典:https://www.drwu.com
星漾國際有限公司(Abysse)
星漾國際有限公司は、2015年に設立された台湾のコスメブランドである。ブランド名「Abysse」は「深海」を意味し、天然成分を豊富に含む製品を展開している。台湾、香港、中国の美容市場に注目し、台湾国内外の原料を用いて研究開発、製造、デザインを一貫して行っている。代表商品である「Abysse黃金藻保濕逆齡多效面膜」は、フランス産の有機認証を受けた深海黄金藻エキス、松露(トリュフ)エキス、魚子エキスの三大成分を配合し、優れた保湿効果と肌の老化抑制、弾力回復効果を持つ。美容バイオテクノロジーチームが長期間にわたり研究開発を重ねており、効果的な保湿成分の開発に挑戦し続けている。多くの有名人にも愛用されており、台湾をはじめとするアジア圏で高い人気を誇るブランドである。
出典:https://www.abyssebeauty.com.tw/?lang=zh-TW
廣源良(クァンユアンリァン)
廣源良は1986年に創業した台湾を代表する化粧品会社で、30年以上にわたり自然素材を活かしたスキンケア製品を提供している。特にヘチマ(絲瓜)を主原料とした化粧水「菜瓜水」は、創立当初から研究開発が続けられており、天然植物の特性を最大限に引き出すことで肌に優しい保湿効果を実現している。製品は台湾国内で生産され、薬品製造レベルの衛生管理と高純度なろ過水を使用することで安全性を確保している。洗顔料、化粧水、美容液、乳液、クリームなど幅広いスキンケア用品を取り扱い、自然由来の成分を活かした製品作りにこだわっている。
また、2018年には廣源良創意教育センターを設立し、製品開発や自然素材の研究に加え、地域社会への貢献や教育活動にも力を入れている。台湾のコンビニやドラッグストアで広く販売されており、幅広い年齢層から支持を受けている。ヘチマ化粧水は特に乾燥肌の保湿や日焼け後のケアに効果的で、全身に使える手軽さも人気の理由である。今後も自然を尊重しつつ、品質向上と国際市場への展開を進め、台湾を代表するナチュラルスキンケアブランドとしての地位を確立し続ける見込みである。
出典:https://www.cucumber.com.tw/ec/en/index.aspx
台灣妮傲絲翠(NEO-TEC)
台湾妮傲絲翠グループは1993年に設立され、2004年には上海に子会社の妮傲絲翠國際貿易(上海)有限公司を設立した。当初は美容医療用スキンケア製品の代理店マーケティングを中心に事業を展開していたが、2009年に企業本部を設立して以降は、美容医療クリニックの運営、スキンケア製品の研究開発・生産、医学会議センターの運営など事業領域を拡大し、台湾最大規模の美容医療グループへと成長した。
近年は美容医学、生物医学、再生医療、機能医学の4分野にまたがる事業展開を進め、多様な専門医と連携しながら高度な医療サービスを提供している。特にアンチエイジング予防医学に注力し、現代人のニーズに応える包括的な医療機関へと変貌を遂げている。美容医療市場が急速に拡大する台湾において、台湾妮傲絲翠は技術力と研究開発力を背景に、国内外で高い評価を得ている。2025年現在も、医療機器の輸入販売から最先端の美容医療サービスまで幅広く手がけ、台湾美容医療業界を牽引する存在である。
出典:https://www.neoshop.com.tw
台湾の主要化粧品メーカー3選〜日系企業編〜
台灣資生堂股份有限公司(SHISEIDO)
1957年に台湾に進出。販売だけでなく生産拠点としても発展。資生堂グループは台湾化粧品市場の占有率は最高となっている。
台灣での販売ブランドは、資生堂ブランド(SHISEIDO GINZA TOKYO、ELIXIR、ANESSA、d program、HAKU、MAQUILLAGE、REVITAL、BENEFIQUE)、デパートブランド(Clé de Peau Beauté、NARS、LAURA MERCIER、ÍPSA、DOLCE & GABBANA、ISSEY MIYAKE、NARCISO RODRIGUEZ)、一般ブランド(SENKA、Za、INTEGRATE、ettusais、MAJOLICA MAJORCA、uno、AQUA LABEL、TSUBAKI、AQUAIR、MA CHERIE、FINO)などがある。
2019年にはLaura Mercierが資生堂に加入した。
出典:http://www.neoasia.com.tw/
花王(カオウ)
日本の大手化粧品メーカー。1964年に台湾に進出。1989年にラボも開設。近年は高価格帯の化粧品に力を入れている。製品の性能や機能を追求するだけでなく、付加価値が高く、快適で便利な「高品質な製品」の創造に努め、消費者に人気を得ている。
花王は台湾の海外FMCG業界で唯一、研究開発、製造、ロジスティクスと流通、販売、マーケティング、の各部門を含む完全なサプライチェーンを持っている。
HR Asia亞洲企業最佳雇主獎(2021)、經濟部性別平等標竿企業(2021)など多数受賞している。
出典:https://www.kao.com/tw/index.html
DHC(ディーエッチシー)
DHC化粧品部門は1983年に設立され、通信販売の形で販売している。台湾では1995年に支社を設立し、1999年に正式に販売開始。
2004年には日本の会員数は560万人を超え、日本と台湾の化粧品通信販売市場で第1位となっている。 日本に本社を置くほか、米国、台湾、韓国、香港などにも支社を置いている。
台湾DHCは会員の共有に力を入れており、会員の個人的なブログスペース「My Beauty Diary」を開放し個人的な意見を共有している。台湾のDHC公式ウェブサイトには現在70万人以上の会員がおり、その数は毎日のページビューは10万ページにも上っている。
出典:https://www.27662000.com.tw/dhc/index.html?
台湾の主要化粧品メーカー4選〜外資系企業編〜
P&G(寶僑)(ピーアンドジー)
1964年に台湾宝鹸を設立し、1968年に花王に売却したのち、1984年に合弁会社を設立。再度進出を果たした。
アリエール、Oral-B、パンパース、ファブリーズなどが代表商品にある。
台湾P&Gは、コロナウイルスによる環境の変化と、台湾の人口のマイナス増加に伴い、月間時間の50%を自宅で柔軟に仕事ができるよう2022年1月から取り組みを始めている。また産休や育休の充実、労働環境の改善に積極的に取り組み、世界をリードしている。
出典: https://www.pgtaiwan.com.tw
台灣萊雅(L’OREAL)
1909年にフランスで創業し、世界で最大の化粧品グループである。150カ国以上の国や地域に支社があり、42箇所の工場と100以上の代理商、86,000人以上の従業員を要する。2018年のグループ全体の販売額は269億円に到達。
台灣萊雅は1980年に設立された。台湾国内の従業員数は1214人。
化粧品、ヘアカラー 、ヘアケア、スキンケア、香水などあらゆる分野において製品を提供している。
流通経路も多様で、ヘアサロン、スーパーマーケット、ドラッグストア、通信販売など、誰でも簡単に購入ができる身近な商品である。
出典: https://www.loreal.com/zh-tw/taiwan/
新加坡商克蘭詩股份有限公司台灣分公司 CLARINS(クラランス)
クラランスグループは、高級スキンケア、メイクやフレグランス製品を製造するフランスのラグジュアリー化粧品会社。ジャック クルタン クラランスにより1954年に設立された。
クラランス社は1970年代初めに国際的な展開を始め、1981年アメリカに初の子会社を設立してから2005年の終わりまでに150か国に販売ネットワークを構築し、19の子会社を設立した。
2011年にFEEDプログラム(世界の飢餓を根絶するのに役立つ高品質の製品を生産する)への対応を開始し、2020年の時点で、世界中の貧しい子供たちに3,300万食以上の食事を提供するためにFEEDと協力。 台湾では、「克蘭詩攜手喜憨兒基金會(児童基金)」が5年目を迎えた。台湾の子供たちを支援し、愛のある食事を提供している。
出典: https://www.clarins.com.tw
AMORE PACIFIC(アモリパシフィック)
韓国最大手の化粧品メーカーで、1945年に設立された。韓国化粧品をリードし、ETUDE HOUSE、 Innisfree, LANIEGE,などの有名ブランドを持つ。創立してから75年経ち、化粧品やスキンケア・保健ブランドは世界中で知られるようになった。
台灣市場では「雪花秀(Sulwhasoo)」、自然主義ブランド「innisfree」、化粧品ブランド「ETUDE HOUSE」、シャンプーブランド「呂」(Ryo)などを引き連れ、多様なブランドを組み合わせて提供し、消費者のニーズに対応している。
2018年からは中東などグローバルに積極的に展開しており、グループ全体の従業員数は13,000人を超え16の国と地域に拡大。
出典: https://www.apgroup.com/tw/zh/
FAQ
台湾の主要化粧品メーカー業界の特徴は何ですか?
台湾の主要化粧品メーカー業界は、若年層の支持を背景に急成長しており、ローカル、日系、外資系を含む多様な企業が市場を牽引しています。高い人気や市場拡大を支える特長として、高品質で使いやすい製品の開発や、手軽に購入できる販売チャネルの確立が挙げられます。
ローカル企業と外資系企業の主要な違いは何ですか?
ローカル企業は台湾の市場特性に合わせた製品開発やブランド戦略を展開しているのに対し、外資系企業は世界的な技术やブランド力を活かし、国内市場においても高級感や国際的な認知度を強調しています。
台湾市場で成功している日本企業の化粧品メーカーはどれですか?
台湾市場で成功している日本企業の化粧品メーカーには、資生堂や花王などの大手が含まれ、これらは高品質な製品と信頼性の高さから市場占有率を高めています。
台湾の化粧品業界で今後注目されるトレンドは何ですか?
今後注目されるトレンドは、環境に配慮した自然素材の使用、肌への優しさを追求した敏感肌対応製品、そしてデジタル販促や海外展開によるグローバル化の促進です。
台湾の主要化粧品メーカーの中で、海外市場への進出状況はどうなっていますか?
多くの台湾の主要化粧品メーカーはシンガポール、マレーシア、中国、カナダなど海外市場に進出しており、特に韓国や日本の市場にも積極的に展開しています。

