今回は、台湾の主要保険会社に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて12社を厳選してお届けしていきます!
それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。
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台湾の主要保険会社5選〜ローカル企業編〜
富邦人壽保險股份有限公司(Fubon Life Insurance)
1993年、富邦グループが「富邦人壽(Fubon Life Insurance)」を設立。
富邦人壽は、保険業界の本来の意向を貫き、地域のサービスと複数のチャネルを組み合わせることで、様々な新商品やサービスを立ち上げて来た。現在国内には530以上の事業所があり、460万人以上の保険契約者にサービスを提供している。
富邦人壽の商品は、総合的な展開を維持し、経済情勢に応じて商品戦略を調整している。台湾の高齢化と高齢者人口の倍増に対応して、様々な退職計画商品を発売すると同時に、保険商品の年齢を引き上げた。加えて、covid-19などの特定感染症の蔓延に対応して、台湾で初の「特定感染症定期健康保険」を開始した。
台湾の大手保険会社6社が、2022年1月の利益を発表した。その中で「富邦人壽」は前年同期比26%増加の純利益199.2億NTDで1位となった。
出典:https://www.fubon.com/life/
國泰人壽保險股份有限公司(Cathay Life Insurance)
1962年設立、50年以上の競走と課題を得て、常に誠実さと責任、革新のコアバリューを堅持し、2020年末までに800万人以上の顧客、2,000万件以上の有効契約件数を誇る、台湾最大の保険会社である。
アジアの市場開拓にとって、最も重要な中国大陸に、2005年台湾の事業者として初の保険会社を正式に設立した。2007年には、ベトナムの財務省が発行する営業許可証の取得と、同じく台湾の事業者として初となる「越南國泰人壽」をベトナムに設立した。
長きに渡る、「國泰人壽」の保険業界及び社会福祉への貢献と努力が認められ、過去8回の(台湾保険優秀賞)で複数の金賞など、長年様々な賞を受賞している。加えて「Fortune magazine」の(global enterprise top500)に台湾の金融業界で唯一選出された企業である。また、台湾の経済省の(台湾のtop100ブランド)の一つとしても認められた。
台湾の大手保険会社6社が、2022年1月の利益を発表した。その中で「國泰人壽」は純利益137.4億NTDで2位となった。
出典:https://www.cathaylife.com.tw/cathaylife/
南山人壽保險股份有限公司(Nan Shan Life Insurance)
1963年設立の、台湾の保険会社である。半世紀にわたって台湾に根付き、専門的な管理と財政の安定性で知られている。2011年、「潤成投資控股股份有限公司」が97.57%の株を取得し、筆頭株主となった。2021年現在、台湾全土で26の支社を置いている。
経営の特徴として、3つを掲げている。「現場での深耕と持続可能な運営:企業の方針と発展を共同で決定する」「パートナーの尊重、協力、共有:パートナーシップの精神、相互協力、創造と共有」「思いやりと誠実さで信頼に答える:誠実さと注意を払い保険事業に取り組む」
代表的な近年の受賞歴、2021年、台湾の金融監督管理委員会の保健局発表の「保険コンペティション」の・エピデミックに対応した保険業界の救済ー救済達成賞、・マイクロ保険コンペティションービジネスエクセレンスアワード/障害者ケア賞/スプリント賞/保険グループ第3位、・少額の末期保険ーフレンドリーシニアアワードなど。
台湾の大手保険会社6社が、2022年1月の利益を発表した。その中で「南山人壽」は純利益億54.1億NTDで3位となった。
出典:https://www.nanshanlife.com.tw/NanshanWeb
台灣人壽保險股份有限公司(Taiwan Life Insurance)
「中國信託金融(CTBC Financial Holding)」の完全子会社である。2011年、「中國信託金融」は米国最大の保険会社「Metlife」の台湾子会社を買収し、社名を「中國信託人壽保險(中信人壽)」に変更。2012年正式に保険事業に参入した。2014年、「中信人壽」は、英国に本拠を置く「Manulife」の台湾支店の合併と伴い1,000人近くのセールスマンとより完璧な保険販売チャネルを獲得した。2015年、「中國信託金融」は更に保険事業拡大の為に「台灣人壽」との株式転換訴訟を取締役会で承認し完了した。転換後、「台灣人壽」は「中國信託金融」の完全子会社となった。2016年、「中信人壽」と「台灣人壽」は「台灣人壽」への統合を完了した。
主な事業内容、個人生命保険事業では、生命保険(一般型、投資型生命保険)・損害保険・健康保険・年金保険(一般型、投資型年金保険)。団体保険事業では、生命保険保険・傷害保険・健康保険などを主に扱っている。
才能は企業の持続可能な発展の鍵という考えのもと、国境を越えたエリートを採用する為に、2022年の採用人数を2,000人以上に拡大した。
出典:https://www.taiwanlife.com/
中國人壽保險股份有限公司(China Life Insurance)
1963年に設立され、当初の社名は「華僑人寿保険股份有限公司」であった。1981年に現在の社名である「中國人壽保險股份有限公司」へと変更された。1995年には台湾証券取引所に正式に上場された、台湾の台北市松山区に本社置く生命保険会社である。同じ社名を使う、中国の生命保険会社とは無関係である。
過去10年間、「中國人壽保險」の業務実績は過去最高を繰り返し、2014年の第一四半期に総資産が1兆NTDを超えた。その後も力強く成長を続け、2019年には総資産額2兆NTDを超えた。
過去にも多くの賞を獲得しており、最近の受賞歴は、2022年、台湾の「現代保険雑誌」の(保険品質賞)を4つの栄誉、最も有名・最も推奨・最高の営業担当者・最高の保険金請求サービス、で受賞した。更に同年、「現代保険教育財団」(2022年保険龍鳳賞)において、フィールドサービス優秀賞、加えて過去に受賞歴のある、金融学科卒業生の憧れの会社賞を再度受賞した。
出典:https://www.chinalife.com.tw/wps/portal/chinalife
台湾の主要保険会社2選〜日系企業編〜
三井住友海上集團_明台產物保險股份有限公司(MSIG Mingtai Insurance )
明台保險は1961年に財務省の承認を得て設立され、2005年に日本の三井住友保険グループの台湾子会社として法人化された。
明治生命は元々台湾の損害保険業界で確固たる財務力を確立して来たが、三井住友グループになって以降、全体的な財務力は益々強くなっている。全国に16の支店、13のコミュニケーションオフィス、12のサービスセンターがあり、従業員数は約1,300人である。2020年の保険料収入は65億1,200万NTDであった。
明治産物保險は、2022年4月にcovid-19の流行により開始した、防疫險(エピデミック予防保険)は非常に人気があり、隔離に3万NTD、確診に5万NTDの保険を提供する。年間保険料は517NTD。国民に支持され、最近は数万人が毎日この保険に加入している。
出典:https://www.msig-mingtai.com.tw/
新安東京海上產物保險股份有限公司(Tokio Marine Newa Insurance)
1999年に設立、台湾の国際化のベンチマーク企業である「裕隆グループ」と日本の「東京海上保険グループ」が共同で投資している。
2022年3月、「新安東京会場産物保險」と台湾の保険会社「中國人壽」は協力し、台湾全土のサービスチャネルを拡大すると発表した。今後、顧客データのセキュリティを確保する事を前提とし、双方がお互いの商品を販売できるようになる。顧客第一のサービスコンセプトを守り、顧客のニーズに耳を傾け、革新的な製品と高品質のサービスを積極的に開発していく。
「新安東京会場産物保險」の製品ラインは、自動車保険、強制責任保険、貨物輸送保険、火災保険、旅行保険など、幅広く取り扱っている。中でも、一般自家用車賠償責任保険の売り上げが1番高く2021年度の再保険も含む収入、45億8,273万8,595NTD。同年同社の総保険料収入額は121億4,468万4,477NTD、市場シェア率7.77%であった。
出典:https://www.tmnewa.com.tw/
台湾の主要保険会社5選〜外資系企業編〜
安聯人壽保險股份有限公司(Allianz)
1890年設立、ドイツのミュンヘンに本社を置く、世界最大の金融サービスグループであり、世界のTOP500企業で、ドイツ最大の保険会社である。台湾市場では、1995年「統一人壽保險」が事業を開始。正式にAllianzグループの一員となったのは2007年。
エピデミックの逆境を打ち破り、営業チームは成長を続け、2020年末、5年で人員は2.8倍に増え、従業員は5,000人を超えた、年間で24%以上も増加した。業界で最も成長している会社である。林順才ゼネラルマネージャーは、今後も台湾での事業を拡大し、2025年には一万人のビジネスフォースに挑戦すると語った。
2021年、安聯人壽は保険料収入が前年比16%増の732億NTDであった。市場成長率14%、更に市場シェア率も5.8%から6.2%に上昇し、業界第6位、外資系の中では第1位となった。
出典:https://www.allianz.com.tw/zh_TW.html
國際康健人壽保險股份有限公司(Cigna)
1989年に設立され、その後2011年に正式に米国「Cignaグループ」の子会社となった保険会社である。台湾で30年以上にわたって、多種多様な保険商品を販売している。
2021年度「康健人壽」の総保険収入額は、111億1,402万8,017NTD。総保険給付額は、28億1,552万5681NTDであった。
2021年、10月「Cignaグループ」はアジア7ヵ国(香港、台湾、韓国、ニュージーランド、タイ、インドネシア)の子会社を「安達保險(Chubb)」へ売却する事を正式に発表した。各国の管轄当局による承認後、取引は2022年に完了する予定であり、それまでは独立して営業をしていく。尚、34万人の保険契約者の権利と利益が損なわれないことを保証するとメディアに声明を発表した。
出典: https://www.cigna.com.tw/
安達人壽保險股份有限公司(Chubb)
スイスのチューリッヒに本社を置く、世界54の国と地域で事業を展開して、世界最大の上場商品保険会社グループ「安達保險集團(Chubb limited)」の子会社。
「安達人壽」は現在、アジア太平洋地域の台湾、香港、ベトナム、インドネシア、韓国、タイ、ミャンマー、及び中国で生命保険事業を運営している。台湾の「安達人壽」は、主にバンカシュアランスと保険代理店の協力により、2005年に台湾市場に参入し、金融セキュリティと資産管理計画に関する様々な顧客グループのニーズを満たす為の幅広い商品とサービスを提供している。
主要商品ラインは、投資保険、生命保険、年金保険、定期保険、事故保険、健康保険。2021年度の総保険収入額は、577億1,862万8,385NTD。新規契約数の市場シェア率は5.34%、前年3.48%、前々年2.24%と毎年増加している。
出典: https://life.chubb.com/tw-zh/
法國巴黎人壽保險股份有限公司(BNP Paribas)
1973年に設立された、フランス「BNP Paribasグループ」の保険会社の台湾支店である。1998年、アジア市場参入の最初の拠点として、台北支店を設立した。主に、貯蓄型や保護型などの保険サービスを提供している。
現在、BNP Paribas台湾支店には300人以上の従業員と20以上の金融機関パートナーがいる。2020年のBNP Paribas台湾支店の総保険収入は約444億NTDであり、グループにとって最も重要な海外市場となっている。
BNP Paribas台湾支店は、企業の社会的責任の実践に長い間取り組んできた。長年にわたり環境保護、金融教育、地域ケア、その他の公共福祉活動に投資しており、(最優秀社会責任賞)や(最優秀製品革新賞)、(最優秀統合コミュニケーション賞)など、様々な賞の受賞歴がある。
出典: https://life.cardif.com.tw/default
英屬百慕達商友邦人壽保險股份有限公司台灣分公司(AIA Group Limited)
「友邦人壽」は1999年台湾に設立された、香港に本社を置くAIAグループの台湾支店。前身は「美國人壽」、2009年に社名が変更された。
「友邦人壽」は、現在25万人近くの取引がある。その内、年間保険料を8、9万NTD以上納付し、保険額が300万NTD以上の、中高資産取引先が1、2万人である。
保険業界に焦点を当てており、引受け利益は、会社の利益の最大50%を占めている。チャネルに関しては、銀行と保険会社が主要のチャネルであり、約220人いるテレマーケティングも安定している。銀行に関しては、永豐、中信、台新、華南が主要プレイヤーである。
2020年末の資本適正率は500%以上に達し、香港の親グループの増資を必要としないだけでなく、親グループと同期し、2023年元旦に2つの主要な国際システム、「IFRS 17」「ICS」との連結を開始する。
出典: https://aiadirect.com.tw/