フィリピンの保険業界は、パイオニア・インシュアランスなど地場大手に、サン・ライフやマニュライフなど外資系の主要企業が加わる市場です。中間層の拡大とデジタル加入手続きの普及を背景に、生命保険の新規契約が伸びています。
今回は、そんなフィリピンの保険業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて13社の最新情報をお届けしていきます!
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フィリピンの主要保険企業4選〜ローカル編〜
Pioneer Insurance and Surety Corporation (パイオニア・インシュアランス・アンド・シュアティ・コーポレーション)
Pioneer Insurance and Surety Corporation(パイオニア・インシュアランス・アンド・シュアティ・コーポレーション)は、1954年創業のフィリピンを代表する総合保険会社である。生命・非生命保険の両部門を持つ保険グループとして、マカティ市本社・全国21支店で個人・法人に保険サービスを提供する。
保険委員会(IC)の最新データによれば、2025年の純保険料収入(NPW)は69億ペソで非生命保険部門首位を維持し、総資産579億ペソ・純資産194億ペソともに業界最大である。2024年も純保険料収入63億ペソで首位を継続した。
2025年3月にはSapiensのInsurance Platformを導入すると発表し、製品開発の加速・業務自動化・顧客体験向上を目指している。2026年5月にはsachet-style保険の需要拡大を見据えた戦略も示した。
Euromoney誌のAnnual Global Insurance Surveyでフィリピンのベスト・インシュアラーに複数回選出されており、フィリピン非生命保険市場のリーディングカンパニーである。
出典:https://pioneer.com.ph/
Malayan Insurance Company (マラヤン・インシュアランス・カンパニー)
Malayan Insurance Company, Inc.(マラヤン・インシュアランス・カンパニー)は、フィリピン財閥ユーチェンコ・グループ傘下の総合非生命保険会社である。財産・海上・自動車・傷害保険など幅広い商品ラインを持ち、法人・個人双方に損害保険サービスを提供してきた。
保険委員会(IC)の最新データによれば、2025年の純保険料収入は53億ペソ・総資産335億ペソで非生命保険部門上位を維持している。一方、2024年は台風などのカタストロフィ損害によりアンダーライティング損失を計上し純利益は3億4000万ペソにとどまった。
2025年8月には格付け機関AMベストが財務健全性格付け「B++(良好)」を維持しながらも、アンダーライティング性能の変動リスクを理由に見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。今後の業績改善が注視されている。
IFRS 17への全面対応をSASテクノロジーにより予定比2年前倒しで完了するなど、リスク管理・財務報告の高度化に取り組むフィリピン非生命保険市場の主要プレイヤーである。
出典:https://malayan.com/
Prudential Guarantee and Assurance Inc. (プルデンシャル・ギャランティ・アンド・アシュアランス)
Prudential Guarantee and Assurance, Inc.(プルデンシャル・ギャランティ・アンド・アシュアランス)は、1981年創業のフィリピン大手非生命保険会社である。創業者の故ロバート・コイウト・シニア氏はフィリピン人初のロイズ社アンダーライティング・マネジャーであり、同社の専門性の礎を築いた人物だ。全国39拠点で展開する。
財産・海上・自動車・エンジニアリング・航空など多様な商品を持ち、フィリピン上位1,000法人を含む63万件超の顧客を擁するBtoB保険の雄だ。保険委員会(IC)の2025年データによれば純保険料収入54億ペソで非生命保険部門2位を占める。
日本の損保大手Sompoホールディングスとの合弁会社PGA SOMPO Insurance Corporationを運営しており、2024年Insurance Asia Awardsでデジタル保険イニシアティブ賞・戦略的パートナーシップ賞を受賞した。
PGA SOMPOはAM BestよりB++(良好)の財務健全性格付けを維持しており、安定した財務基盤を持つ非生命保険市場のプレイヤーだ。
出典:https://www.pgasompo.com.ph/
Insular Life Assurance Company (インシュラー・ライフ・アシュアランス・カンパニー)
Insular Life Assurance Company, Ltd.(インシュラー・ライフ・アシュアランス・カンパニー)は、1910年創業のフィリピン初かつ最大のフィリピン資本生命保険会社(相互会社)だ。「InLife」ブランドで知られ、個人・グループ・健康・年金保険などを展開する。国内唯一の相互保険会社として契約者が会社の所有者となる独自のガバナンス構造を持つ。
2024年の業績は収入269億5000万ペソ・純利益27億ペソ・新規契約保険料120億6000万ペソ(前年比20%増)・総資産1588億7000万ペソを達成した(2025年5月年次総会発表)。保険委員会2024年業界報告では純資産3位・総資産4位だ。
2025年5月23日、Generali Life Assurance Philippines, Inc.の100%株式取得を正式完了した。保険委員会・競争委員会(PCC)の承認を経て成立し、コーポレートソリューション部門の強化を図っている。
この統合によりインライフグループはフィリピン生命保険市場の存在感をさらに高め、フィリピン資本最大手の生命保険グループとしての地位を強化した。
出典:https://www.inlife.com.ph/
フィリピンの主要保険企業9選〜外資編〜
Sun Life of Canada (Philippines) Inc. (サン・ライフ・フィリピン)
Sun Life of Canada (Philippines), Inc.(サン・ライフ・フィリピン)は、カナダの大手保険・資産運用グループSun Life Financialのフィリピン子会社である。1895年のフィリピン市場参入以来130年近く現地に根ざし、ユーチェンコ・グループとの合弁会社Sun Life Grepa Financial, Inc.も展開している。
保険委員会(IC)の最新データによれば、2025年の保険料収入は618億ペソで業界首位を15年連続で維持し、純利益102億ペソ・総資産3444億ペソのいずれも業界トップの規模を誇る。
Sun Life Grepa Financialは2025年に保険料収入185億9000万ペソ(前年比28%増)を達成し、新契約保険料(NBAPE)の成長率が業界最高となった。ユーチェンコ・グループとの強固な金融チャネルを活かした事業拡大が奏功した形だ。
個人・団体・医療・投資型保険の包括的ラインナップと全国アドバイザー網を強みとし、フィリピン生命保険市場の絶対的リーダーとして地位を維持している。
出典:https://www.sunlife.com.ph/
Pru Life Insurance Corporation of UK (プルー・ライフ・インシュアランス・コーポレーション・オブUK)
Pru Life Insurance Corporation of UK(プルー・ライフ・インシュアランス・コーポレーション・オブUK、通称Pru Life UK)は、英国の大手保険グループPrudential plcのフィリピン完全子会社である。1996年参入以来、変額ユニバーサル生命保険(VUL)を中心に個人生命保険・医療保険・年金保険を展開し、全国8万人超のエージェントとデジタルを組み合わせた体制を持つ。
保険委員会(IC)の2025年業績データによれば、新規契約年間保険料換算額(NBAPE)は100億ペソで業界首位を5年連続で維持し、2位との差は9.4%に達する。総保険料収入は528億4000万ペソ(前年比10%増)だった。
2024年においてもNBAPEは98億ペソで業界首位・総保険料収入482億ペソ・リスク資本比率491%と財務健全性も高い(保険委員会2024年)。変額生命保険リニューアルプレミアムは362億ペソだ。
ヘルスケア・リタイアメント・教育など長期的な資産形成ニーズへの対応を強化しており、フィリピン生命保険市場において外資系最大手の地位を保つ。
出典:https://www.prulifeuk.com.ph/
FWD Life Insurance Corporation (FWDライフ・インシュアランス・コーポレーション)
FWD Life Insurance Corporation(FWDライフ・インシュアランス・コーポレーション)は、香港系保険グループFWD GroupのPacific Century Group傘下のフィリピン現地法人である。2014年参入以来、デジタルファーストのシンプルな保険体験を訴求し急速に顧客基盤を拡大してきた。
保険委員会(IC)の2024年業績データによれば、総保険料収入399億ペソ・新規契約年間保険料換算額(NBAPE)77億ペソで生命保険業界3位を2年連続で維持した。2025年上半期にはNBAPEが前年比39%増の46億ペソで業界2位に浮上し、保険料収入260億ペソはSun Lifeに次ぐ規模となっている。
2025年にはシングルペイ商品で業界首位を獲得するなど投資・資産形成ニーズへの対応でも競争力を高めており、富裕層向けハイネットワース事業の拡大も積極的に推進している。
デジタルチャネルを核とした「インシュアテック」的アプローチで保険加入の障壁を下げており、フィリピン生命保険市場で最も急成長する外資系主要プレイヤーの一社である。
出典:https://www.fwd.com.ph/
AXA Philippines Life and General Insurance Corporation (AXAフィリピン・ライフ・アンド・ジェネラル・インシュアランス)
AXA Philippines Life and General Insurance Corporation(AXAフィリピン・ライフ・アンド・ジェネラル・インシュアランス)は、フランスの世界的保険グループAXA S.A.とフィリピン大手財閥GT Capital Holdings(Metrobankグループ)が1999年に設立した合弁保険会社だ。マカティ市本社で生命・投資・医療・財産保険を個人・団体向けに提供する。
保険委員会(IC)の2025年データによれば、保険料収入は315億ペソで生命保険業界4位に位置する。2024年の総資産は1744億ペソで業界3位、純利益24億7000万ペソを達成した。
2025年3月には新商品「MyLifeChoice for Income Protection」を発売し差別化を図っている。Metrobank支店ネットワークを活用したbancassuranceが主要な配布経路だ。
AXAグループのグローバルなノウハウとMetrobankグループの国内金融ネットワークを組み合わせた競争力を持ち、外資合弁の主要プレイヤーとして地位を保持する。
出典:https://www.axa.com.ph/
AIA Philippines Life and General Insurance Company Inc. (AIAフィリピン・ライフ・アンド・ジェネラル・インシュアランス)
AIA Philippines Life and General Insurance Company, Inc.(AIAフィリピン・ライフ・アンド・ジェネラル・インシュアランス)は、かつて「Philam Life(フィラム・ライフ)」として知られた老舗生命保険会社で、現在は香港を本拠地とするアジア最大の独立系生命保険グループAIA Group(1919年創業)の完全子会社である。
保険委員会(IC)の2024年業績データによれば、純資産574億ペソで業界最大・総資産2578億ペソで業界2位に位置する。BPI AIAとの合算総保険料収入は298億ペソ(2024年末)だった。
2025年には変額ユニバーサル生命保険(VUL)新商品「AIA Goals Protect」を発売し、ヘルスケア子会社MediCard PhilippinesをAIAタワー(マカティ)に統合して保険・医療の一体的サービス展開を加速した。
アジア全域での強固なブランド力とフィリピンでの長い事業歴史を持ち、フィリピン生命保険市場において最大規模の外資系企業として重要なポジションを占める。
出典:https://www.aia.com.ph/
BPI AIA Life Assurance Corporation (BPIエーアイエー・ライフ・アシュアランス・コーポレーション)
BPI AIA Life Assurance Corporation(BPIエーアイエー・ライフ・アシュアランス・コーポレーション)は、Bank of the Philippine Islands(BPI)とAIA Philippinesが2009年に設立したbancassurance専門の生命保険合弁会社だ。BPIの1,000以上の支店を通じて生命・医療・投資型保険を提供し、1,000万人超の顧客に保険を届けた。
保険委員会(IC)の2024年業績報告によれば、新規契約年間保険料換算額(NBAPE)でbancassurance部門1位を達成し、業界全体でも純利益2位・総合4位の実績を記録した(2025年)。
2025年にはWorld Finance AwardのBest Life Insurance Company in the Philippines部門を7年連続受賞し、デジタル保険「InstaProtect」を発売した。
bancassurance分野でのリーダーシップとデジタル保険の革新を組み合わせ、幅広い顧客層への保険普及を推進するフィリピン生命保険市場の重要なプレイヤーである。
出典:https://www.bpi-aia.com.ph/
Manulife Philippines (Manufacturers Life Insurance Co.) (マニュライフ・フィリピン)
Manulife Philippines(マニュライフ・フィリピン)は、カナダの大手保険・資産運用グループManulife Financialのフィリピン完全子会社である。20世紀初頭に遡るフィリピン事業の歴史を持ち、個人保険・グループ保険・ミューチュアルファンドを提供する。
保険委員会(IC)の2024年業績データによれば、保険料収入は158億3000万ペソで生命保険業界9位・純利益27億8000万ペソであった。China Bank(中国銀行フィリピン)との合弁Manulife China Bank Life(MCBL)を通じて650以上の支店で保険・投資商品を提供している。
2025年3月にはManulife PhilippinesとChina Bankが15年間のbancassurance協定を更新した。2024年11月にはManulife GoalReadyという投資型保険プランもリリースした(2024年次報告書)。
生命保険と資産運用の統合型ソリューションを提供し、フィリピン中産層・富裕層にアプローチするカナダ系外資の主要保険会社として地位を保持している。
出典:https://www.manulife.com.ph/
BDO Life Assurance Company (BDOライフ・アシュアランス・カンパニー)
BDO Life Assurance Company, Inc.(BDOライフ・アシュアランス・カンパニー)は、フィリピン最大手の商業銀行BDO Unibank(BDOユニバンク)の生命保険子会社である。BDOグループの650以上の銀行支店を活用したbancassuranceチャネルを最大の強みとし、生命・医療・投資型保険を提供する。
2024年Q3時点で総保険料収入が前年比24%増の63億ペソを記録し、新規契約年間保険料換算額(APE)も前年比28%増と高成長を維持した(保険委員会データ)。2024年業界報告ではNBAPEで業界5位だった。
2024年にはFuture Ready・Wealth Advantage・Aspire Premierの3新商品をリリースし、変革プロジェクト「Project SWIFT」で保険証券の発行ターンアラウンドタイムを最大35%短縮した(BDO Life 2024年次報告書)。
親会社BDO Unibankは2025年に純利益872億ペソを計上しており、強固なグループ基盤を背景にフィリピン生命保険市場の重要な担い手として注目されている。
出典:https://www.bdo.com.ph/bdo-life
Allianz PNB Life Insurance Inc. (アリアンツ・PNBライフ・インシュアランス)
Allianz PNB Life Insurance, Inc.(アリアンツ・PNBライフ・インシュアランス)は、ドイツの世界最大手保険グループAllianzとフィリピン大手銀行PNBが設立した合弁生命保険会社である。旧称「PNB Life Insurance」からAllianzが51%超の株式を取得して社名変更し、PNBの全国750以上の支店を活用したbancassuranceを核とする。
保険委員会(IC)の2025年業績データによれば、保険料収入は377億ペソで生命保険業界3〜4位圏内に急浮上した。2024年の保険料収入は321億3000万ペソ(前年比29%増)・純利益9億8000万ペソ。
2025年4月には新商品「Allianz Wealth Builder」を発売した。運用資産(AUM)は2025年に1,350億ペソへの成長を見込んでおり、NBAPEでのトップ5入りを目標としている(Philstar 2025年5月)。
Allianzの投資・リスク管理ノウハウとPNBの国内銀行ネットワークを組み合わせた競争力を持ち、フィリピン生命保険市場で注目の成長企業だ。
出典:https://www.allianzpnblife.ph/
FAQ
フィリピンの主要保険会社についての概要は何ですか?
本記事では、フィリピンのローカルおよび外資系の主要保険会社13社について、企業情報や事業内容を詳しく解説しています。
この記事で紹介されている保険会社にはどのような特徴がありますか?
各社は、長い歴史や堅実な財務基盤を持ち、それぞれ異なる保険商品やサービスを提供し、国内外の信頼を集めています。
フィリピンの保険業界の中でどのような企業が特に注目されていますか?
歴史や規模、実績に基づき、Malayan Insurance、BPI/MS Insurance、BDO Life Assurance Company、Insular Life Assurance Company、Prudential Guarantee & Assuranceが特に注目されています。
フィリピンの保険会社の選び方や確認すべきポイントは何ですか?
企業の歴史や財務状況、保険商品ラインナップ、信用格付け、顧客サービスの評判などを確認し、自分のニーズに合った会社を選ぶことが重要です。
外資系保険会社の中で最大手はどこですか?
AXAフィリピンとSun Life of Canada (Philippines)が、資産や規模で大きな外資系保険会社として知られています。

