フィリピンの携帯電話事業者業界は、PLDT・グローブテレコムの2強に、新規参入のディト・テレコミュニティが加わる主要企業の市場です。通信インフラ整備が急速に進み、5Gエリア拡大による競争が一段と激化しています。
今回は、そんなフィリピンの携帯電話事業者業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて6社の最新情報をお届けしていきます!
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フィリピンの主要携帯電話事業者企業6選〜ローカル編〜
PLDT Inc. (ピーエルディーティー)
PLDT Inc. (ピーエルディーティー)は、フィリピン最大の通信・デジタルサービス企業であり、固定通信・モバイル・ブロードバンドの各分野でトップシェアを持つ。傘下のSmart Communicationsを通じて国内最大規模の通信インフラを展開しており、NYSE(PHI)およびフィリピン証券取引所(TEL)に上場している。
2025年通期の純サービス収入は過去最高の1,962億ペソを記録した。ファイバー収入は前年比6%増の594億ペソに拡大し、ファイバー加入者は376万件に達した。デジタル金融子会社Mayaも黒字転換を実現した(2026年3月公開情報による)。
5G基地局は7,200局以上を展開し、2025年のデータトラフィックは前年比88%増加した。5G対応デバイス数は1,120万台に達し、光ファイバー網は全国1,850万世帯以上に敷設されている。
2026年の設備投資はミッドP50ビリオン台を維持し、10%以上を5G拡大に充当する計画だ。通信を超えたデジタルプラットフォーム事業者への変革を加速させている。
出典:https://main.pldt.com/
Smart Communications, Inc. (スマート・コミュニケーションズ)
Smart Communications, Inc. (スマート・コミュニケーションズ)は、PLDT Inc.の完全子会社であり、フィリピン国内最大規模のモバイル通信事業者である。SmartブランドとTNT(Talk N Text)ブランドを運営し、4G LTE・5Gの各ネットワークを全国的に展開している。
2025年12月末時点の加入者数はSmart・TNT合計で約5,989万件に達する。TNTは低価格帯のバリューブランドとして独自の地位を持ち、2024年11月には5G対応スマートフォン「TNT Panalo Phone 5G」を3,990ペソから投入し5G普及を推進している。
5G基地局は2025年に7,200局以上を展開し、Opensignalの2025年10月レポートでは5G体験の複数カテゴリで国内最高評価を獲得した。5Gローミングは92カ国・171パートナーに拡大している(2025年公開情報による)。
2025年8月にはMVNOブランド「KiQ」を新設し事業多様化を図っている。モバイル金融との融合を通じプラットフォーム事業者への変革を加速させている。
出典:https://smart.com.ph/
Globe Telecom, Inc. (グローブ・テレコム)
Globe Telecom, Inc. (グローブ・テレコム)は、フィリピン第2位の通信事業者であり、モバイル・固定ブロードバンド・法人通信を幅広く提供する。アヤラ・コーポレーションおよびシンガポールのSingtelが主要株主であり、フィリピン証券取引所(GLO)に上場している。
2025年9月末時点のモバイル加入者数は6,310万件で前年比5%増加した。2025年通期のグロスサービス収入は過去最高の1,651億ペソを記録し、モバイルデータ収入は1,012億ペソに達した。純利益は232億ペソとなった(2026年2月公開情報による)。
5Gネットワークは2025年第1四半期時点でメトロマニラの98.71%をカバーし、Opensignalのカバレッジ体験で4期連続国内最高評価を獲得している。2025年末までに877か所の5Gサイトを新設した。
GCash親会社Myntへの出資を通じたデジタル金融事業も拡大しており、2025年のMynt持分寄与は61億ペソに達し税引前利益の約22%を占める。通信の枠を超えたデジタルエコシステムの構築を進めている。
出典:https://www.globe.com.ph/
DITO Telecommunity Corporation (ディト・テレコミュニティ)
DITO Telecommunity Corporation (ディト・テレコミュニティ)は、フィリピン第3のモバイル通信事業者であり、旧Mislatelを前身に持つ。Udenna Corporationと中国電信の合弁事業として2021年3月に商業サービスを開始し、従来の二社体制に変革をもたらした新興キャリアである。
2025年7月に累計加入者数が1,500万件を突破した。2025年の5G固定無線アクセス(FWA)収入は12〜14億ペソを見込み前年比3倍超に拡大している。Ooklaによる速度評価では2025年に4期連続で国内1位を獲得した。
Summit Telcoが新株9,000万株の引受でフィリピン競争委員会の承認を得ており、完了後はSummit Telcoが最大株主(45.6%)となる見込みだ。Udenna Corp.の持分は2026年5月時点で48.81%まで低下している(2026年5月公開情報による)。
4G/5G網の継続拡大を推進しており、価格競争力を武器に既存二大事業者からシェアを奪いつつある。規制緩和の進展とともにフィリピン通信市場の第三の柱として存在感を増している。
出典:https://dito.ph/
TM Touch Mobile (TM/タッチモバイル)
TM(旧称Touch Mobile、別名TM Tambayan)は、フィリピンの通信大手Globe Telecomが提供する携帯電話(プリペイド)サービスブランドである。2005年にブランドとして立ち上げられた。
Globeのセルラーサービスブランドの一つとして、手頃な料金プランを求める大衆層をターゲットにしている。
通話・SMS・データの手頃なプリペイドパッケージを提供し、地方や若年層を含む幅広い利用者に浸透している。Globeのネットワークを利用してサービスを展開する。低価格帯のプロモを機動的に投入し、料金重視の利用者を取り込んでいる。
Globe系の携帯電話ブランドとして、2026年時点でもフィリピンでモバイルサービスを提供している。
出典:https://www.globe.com.ph/prepaid/tm
Radius Telecoms (ラディウス・テレコムズ)
Radius Telecoms, Inc.(RADIUS)は、フィリピンの電力大手Meralcoの100%子会社である通信事業者である。エンドツーエンドのフル光ファイバーネットワークを提供している。
メガマニラ圏や近隣の州、クラーク、セブなどで5,000kmを超える光ファイバー網をカバーしている。
法人向けのデータ通信や専用回線などのサービスを中心に手がけており、ビサヤ・ミンダナオ地域の主要都市へもネットワークを拡大している。企業や官公庁のデータ通信基盤を支える存在として、法人市場での地位を築いている。
Meralco系の法人向け光ファイバー通信事業者として、2026年時点でもフィリピンで通信サービスを提供している。
出典:https://www.radius.com.ph/
FAQ
フィリピンの主要携帯キャリアはどのような企業ですか?
フィリピンの主要携帯キャリアは、PLDT、Smart Communications、Sun Cellular、Globe Telecom、TM、Radius Telecoms、Sky Cableの7社です。これらの企業は国内の通信市場で重要な役割を果たしています。
Smart Communicationsの設立背景と事業内容は何ですか?
Smart Communicationsは1991年に設立され、フィリピンの電気通信産業の自由化を見越してスタートしました。モバイルサービスのほか、高速インターネットやデジタルコンテンツの提供も行っています。
Sun Cellularの特徴と最近の動向を教えてください。
Sun Cellularは2001年に設立され、2020年にSmartブランドに統合されました。低価格帯のサービスを中心に提供し、多くのユーザーがSmart Prepaidへ移行しています。
Globe Telecomの主要サービスと規模は何ですか?
Globe Telecomはフィリピン最大級のモバイルネットワークとブロードバンドネットワークを運営し、約7660万人のモバイル加入者や家庭用ブロードバンド利用者を持っています。多彩な通信サービスを提供しています。
PLDTについて詳しく教えてください。
PLDTはフィリピン最大の電気通信およびインターネットサービスプロバイダーで、固定回線、無線、情報通信技術の事業を展開しています。長い歴史を持ち、国内外に広範なネットワークを持ち、証券取引所に上場しています。

