【最新版!】マレーシアの主要保険会社14選〜金融・法人サービス業界〜

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今回は、マレーシアの主要保険会社に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて14社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

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目次

マレーシアの主要保険会社7選〜ローカル企業編〜

Hong Leong Assurance Bhd (ホンリョン・アシュアラァンス)

ホンリョン・グループの保険部門で、マレーシアで最大かつ主要な生命保険会社となっている。生命保険や健康保険のほか、貯蓄・投資・教育関連のプランも提供している。

同社は、2016年から2021年まで6年連続でアジアン・バンクキングと金融保険アジア・アワードにおいて「国内最優秀賞(マレーシア)」を、また2021年インターナショナル・ファイナンシャル・アワードにおいて「マレーシアの最優秀生命保険会社」などを受賞している。

2021年度における同社の総資産は240億リンギットで、3億1,558万リンギットの税引前利益を計上している。

2021年10月、同社は飲食店で新型コロナウイルスに感染した顧客を補償するパンデミックカバレッジの保険証券を発表した。顧客は参加店舗で40リンギット以上の買い物を行い、支払いカウンターでQRコードを読み込んで補償登録をするだけとなっている。

出典:https://www.hla.com.my/ 

Etiqa (エティカ)

2005年、大手金融機関であるメイバンクの保険・タカフル部門と、国営保険会社のマレーシア・ナショナル・インシュアランス及び子会社のタカフル・ナショナルが合併して誕生。2007年に社名がエティカとなり、2018年よりエティカ・ジェネラル・インシュアランス社、エティカ・ライフ・インシュアランス社、エティカ・ジェネラル・タカフル社、エティカ・ファミリー・タカフル社の体制で運営されている。

提供する保険サービスは、自動車・オートバイ保険、旅行保険、住宅保険、生命保険、健康保険、教育保険、投資連動保険などとなっている。

2021年度におけるエティカ・ジェネラル・インシュアランス社の収益は15億606万リンギットで、1億6,912万リンギットの税引前利益を計上している。

2020年8月には、エティカ・ファミリー・タカフル社がPMケア社とサービス契約を締結、マレーシア警察協同組合の主要なタカフル・プロバイダーとして引き続きサービスを提供することが発表された。

出典:https://www.etiqa.com.my/ 

AmMetLife Insurance Bhd (Amメットライフ・インシュアランス)

1973年9月に設立された保険会社で、2014年4月にAmバンク・グループとメットライフが統合し、現在の会社名となる。国内に約200あるAmバンクとメットライフの支店ネットワークを持っている。

包括的な生命保険及び資産保護ソリューションを提供しており、団体生命保険や投資連動型ファンドにも対応している。

2021年11月には、パンタイ・プレミア病理学社との提携をさらに2年間延長する覚書に調印したことを発表。これにより、同社の保険加入者はパンタイ・プレミア病理学社が提供する癌のゲノム検査を優待価格で受けることができる。

また2022年3月、同社は富裕層向けの投資連動型保険プラン「ウェルス・エンリッチ」の提供を開始したことを発表。プランは保険料の支払い期間が3年となっており、財産保護と共に死亡及び全身・終身障害に対する保障を提供するように設計されている。

出典:https://www.ammetlife.com/ 

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AmGeneral Insurance Bhd (Amジェネラル・インシュアランス)

2012年9月に、AmGインシュアランスとクルニア・インシュアランスが統合して設立された保険会社。マレーシア最大の自動車保険会社であり、自動車保険ではシェア14%で国内第2位、損害保険全体の市場シェアでは国内第5位となっている。

同社は200万人超の顧客と400万件超の契約を有しており、国内33の支店が6,200以上の代理店・パートナーにサービスを提供している。また、2020年のアジア・インシュアランス・アワードにおいては、「国内保険最優秀賞」を受賞した実績を持つ。

2021年度における同社の総資産は44億リンギットで、2億8,599万リンギットの税引前利益を計上している。

2022年2月、同社は2022年2月11日から2022年3月15日まで「洪水手当提供プログラム」を開始すると発表。洪水手当給付金はポリシーに応じて50~250リンギットが契約者へ支給される。

出典:https://www.amgeneralinsurance.com/ 

Syarikat Takaful Malaysia Bhd (シャリカット・タカフル・マレーシア)

1981年にマレーシア政府がイスラーム保険会社設立調査を行い、1984年にタカフル・マレーシアとして設立、1985年より業務を開始している。さらに、1996年よりマレーシア証券取引所のメインマーケットに上場する。

同社が提供するのは自動車保険(タカフル・マイクリック・モーター、タカフル・マイクリック・モーターFlexiSaver)、旅行保険、医療保険、生命保険などとなっている。また、同社のビジネスモデルはシャリーアの要求と実践に基づいていることから、ワカラ(Wakalah)契約を採用している。

同社はiブランディング・ドットコムより、2021/2022年マレーシアの最優秀モーター・タカフル・カンパニー賞を受賞した実績を持つ。

2021年度におけるグループの総資産は127億リンギット、4億3,738万リンギットの税引前利益を計上しており、931名を雇用している。

出典:https://www.takaful-malaysia.com.my/

Berjaya Sompo Insurance Bhd (ベルジャヤ・ソンポ・インシュアランス)

1974年、ベルジャヤ・グループの国際保険会社の海外支社として設立。その後、損保ジャパンとの戦略的提携を通じて現在の社名へ変更。マレーシアの大手損害保険会社の1つとして、2,590以上の代理人を抱え、国内に16のオフィスとネットワークを持ち、585名の従業員を雇用する。

個人保険(自動車保険、損害保険、旅行保険、ゴルファー向け保険など)と事業保険(資産保護、従業員医療保険、賠償責任保険など)を取り扱っている。

2020年度におけるグループ全体の総資産は267億リンギットで、1億3,554万リンギットの税引前利益を計上している。

2021年8月、同社は走行距離に応じて保険料を支払うことができる、テレマティクス自動車保険「ソンポ・モーターセイフ」を発表した。事故や火災、盗難、第三者による傷害、死亡、物損による車両の損害を、選択した走行距離内で補償することができる。

出典:https://www.berjayasompo.com.my/ 

Lonpac Insurance Bhd (ロンパック・インシュアランス)

1962年に設立された保険会社で、1997年よりマレーシア証券取引所のメインマーケットに上場する。LPIキャピタル社の完全子会社であり、国内に21支店、そしてシンガポールに海外支店を有する。また、登録エージェントは3,000以上、パネルワークショップ480以上、パネル病院140以上となっている。

2021年12月、同社はAMベスト社の格付けにおいて財務力は「A」(エクセレント)、そして長期発行体信用格付け「a」(エクセレント)を受けている。

2021年度における同社の総資産は39億リンギットで、3億9,697リンギットの税引前利益を計上している。

また、同社はマレーシア内国歳入庁から「2021年最優秀納税者賞」を受賞、税法を完全遵守し、税務問題から生じる法的紛争を回避していることが評価されたとしている。

出典:https://www.lonpac.com/ 

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マレーシアの主要保険会社2選〜日系企業編〜

Tokio Marine Life Insurance Malaysia Bhd (トウキョウ・マリン・ライフ・インシュアランス・ マレーシア)

TMアジア・ライフ・マレーシアが前身で、2007年に東京海上日動火災保険とアジア・ジェネラル・ホールディングスとの戦略的提携を締結して誕生した。クアラルンプールを拠点として国内に16の支店を持ち、生命保険と損害保険を提供している。

2020年末の総資産は97億リンギットで、2020年度に9,300万リンギットの税引前利益を計上している。

2021年12月、同社はマレーシアの大手デジタル保険プラットフォームのファットベリー・ドットコムと提携し、マレーシア初の「デジタルCovid-19保険補償プラン」の提供を開始したことを発表した。

また同月には、同社は生命保険引受プロセスのデジタル化と自動化のため、ミュンヘン・リー・オートメーションソリューションズのオールフィナンツ・スパークを選択したと発表している。

出典:https://www.tokiomarine.com/my/ 

MSIG Insurance (Malaysia) Bhd (MSIGインシュアランス・マレーシア)

1979年4月、三井住友海上のマレーシア法人として設立(資本金15億1,100万リンギット)。クアラルンプールを拠点として、セランゴール州やケダ州、ジョホール州、ペラ州などで19支店を展開する。

個人保険(車両、住宅、旅行、ペットなど)と事業保険(火災、海上貨物、盗難など)を取り扱う。他にも、配車サービスドライバー向け自動車保険の「E-Hail E-Zee」がある。

2020年度における総資産は53億リンギットで、2億9,059万リンギットの税引前利益を計上している。

2021年5月、同社は2つの新しい重大疾病保険商品の発売を発表。まず「EZプラス・クリティカル・ケア」は、癌や脳卒中、心臓発作、腎不全という最も一般的な重大疾病をカバーし、「癌ケア365」は、特にがんに特化した商品となっている。

出典:https://www.msig.com.my/  https://www.ms-ins.com/

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マレーシアの主要保険会社5選〜外資系企業編〜

Prudential Assurance Malaysia Bhd (プルデンシャル・アシュアランス・ マレーシア)

ロンドンに本社を置く英国の多国籍保険会社のマレーシア法人で、1924年に設立、クアラルンプールを拠点として、健康保険と生命保険、貯蓄、資産投資といったサービスを提供している。

2019年にはAIを活用したモバイル・ヘルスケ・アプリ「パルス」をリリースしており、医師とのオンライン相談、健康診断、症状チェックなどに対応している。2020年にマレーシアの生命保険会社として初めて、「COVID-19特別補償」を導入した企業でもある。

2020年度の総資産は403億リンギットで、8億3,067万リンギットの税引前利益を計上している。

2021年11月には、コンサルティング企業であるカンター社より、保険部門において同社が「2021年カンター・マレーシア・ブランド賞」を受賞したことを発表。

2022年4月には、同社とアストラゼネカ、パンタイ・プレミア病理社の三者協力により、がん患者が遺伝子プロファイルに基づくより正確ながん診断のためのゲノム検査へアクセスすることが可能となったことを発表した。

出典: https://www.prudential.com.my/en/ 

AIA Bhd(エーアイエー)

香港に本社を置く生命保険と金融サービス会社で、マレーシア法人設立は1948年設立。クアラルンプールを拠点として、21,500名のライフプランナー、全国の提携銀行の支店、法人営業チーム、ブローカーなど幅広く多様な販売網を持つ。

取り扱っているサービスは健康・傷害保険、従業員福利厚生、損害保険、住宅ローン、退職金、家族向けタカフル商品を含む金融ソリューションとなっている。

2020年末におけるグループの総資産は627億リンギットで、2020年度は8億7,993万リンギットの税引前利益を計上している。

同社は2021年インシュアランス・アジア・アワードにおいて、「マーケティング・イニシアティブ・オブ・ザ・イヤー(マレーシア)」や「デジタル・インシュアランス・イニシアティブ・オブ・ザ・イヤー(マレーシア)」を受賞している。

2021年7月、AIAマレーシアはeウオレットを提供するTNGデジタル社と長期戦略パートナーシップを締結したことを発表。TNGデジタル社のeウオレットの顧客へ革新的でパーソナライズされたデジタル保険ソリューションを提供する。

出典: https://www.aia.com.my/ 

Great Eastern Life Assurance (M) Bhd (グレートイースタン・ライフ・アシュアランス・ マレーシア)

グレートイースタン・ライフ・アシュアランス・マレーシア(GELM)はシンガポールに本社を置く保険会社のマレーシア法人で、1908年にマレーシア支店として設立された国内最古の保険会社でもある。2020年末時点で保有契約数は300万件超、国内に19,000の代理店ネットワークを持ち、21支店を展開する。

取り扱っている商品は生命保険プラン、投資連動プラン、住宅ローン保護、ビジネス保護、従業員給付、医療保険、グループ医療給付スキームなどとなっている。

系列会社としてグレートイースタン・ジェネラル・インシュアランス・マレーシア(GEGM)が1998年に設立されており、生命保険と医療保険、損害保険を取り扱っている。

2021年度におけるGELMの総資産は916億リンギットで、15億リンギットの税引前利益を計上している。

2021年2月、GELMとショッピーは最大45,000リンギットをカバーする1週間のマイクロ保険プラン「イージー・プロテクト」を開始することを発表。本プランはショッピーのアプリから2.50リンギットで購入することができる。

出典: https://www.greateasternlife.com/my/en/index.html 

Allianz Malaysia Bhd (アリアンツ・マレーシア)

ドイツに本社を置くアリアンツ・グループのマレーシア法人で、2001年にアリアンツ・ゼネラル・インシュアランス・マレーシアの支配株主となり、正式にマレーシアへ進出した。同社はアリアンツ・ライフ・インシュアランス・マレーシアとアリアンツ・ジェネラルの2社を傘下に持ち、国内主要都市で32の支店を展開する。

アリアンツ・ジェネラルでは自動車保険、個人向け保険、企業向け保険などを提供している。また、アリアンツ・ライフは包括的な生命保険と健康保険、および投資関連商品を提供している。

アリアンツ・マレーシアにおける2020年度の収益は59億4,571万リンギットで、7億2,963万リンギットの税引前利益を計上している。また、同年度の総資産は218億9,674万リンギットとなっている。

2022年4月、アリアンツ・ジェネラルは国際保険ブローカーのハウデン社と提携、サイクリストに市場初の「自転車保険」を提供することを発表した。

出典: https://www.allianz.com.my/ 

AIG Malaysia Insurance Bhd (AIGマレーシア・インシュアランス)

ニューヨークを本社とする多国籍の保険会社のマレーシア法人で、1953年よりサービスを提供している。クアラルンプールを拠点として、ペナン州とペラ州、セランゴール州、マラッカ州、サバ州、サラワク州に支店を持つ。

自動車保険や旅行保険、医療保険などを提供している。旅行保険ではCOVID-19カバレッジが含まれ、COVID-19と診断された場合、最高で70万リンギットまでの医療費、緊急移送費、旅行キャンセル、検疫手当を含むCOVID-19補償が提供される。

また、マレーシア国内ではテレコム・マレーシア、センヘン、ファイヤーフライ、Bインフィニット、マシーンズ、レッドワン、コーツとパートナーシップ関係にある。

2020年末の総資産は17億4,170万リンギットで、1億877万リンギットの税引前利益を計上している。

出典: https://www.aig.my/ 

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