今回は、インドネシアの主要保険会社に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて12社を厳選してお届けしていきます!
それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。
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インドネシアの主要保険会社6選〜ローカル企業編〜
PT Panin Financial Tbk(パニン・フィナンシャル)
1974年に設立されたインドネシアの生保会社。銀行、保険、金融、証券などのさまざまな金融サービスセクターに従事するパニングループ会社のメンバーである。設立時の名称はPT Asuransi Jiwa Panin Putra。
1983年にインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「PNLF」である。筆頭株主はPT Paninvest Tbkで62.48%を保有している。1988年に社名をPT Panin Life Tbkに変更。2010年に生命保険事業を子会社の, PT Panin Lifeに移管し、社名を現在のPT Panin Financial Tbkに変更。
2013年に日本の第一生命がPT Panin Life に直接5%+PT Panin Internasional経由で間接的に35%合わせて40%を出資し、PT Panin Lifeは社名をPT Panin Dai-ichi Lifeに変更した。PT Panin Dai-ichi Lifeには全国24都市に40の営業所ネットワークがある。PNLFの2020年の売上高は2兆9,811億ルピアで、上場会社の中で2番目、上場生保会社の中でも2番目であった。
出典:https://www.panindai-ichilife.co.id/
PT Asuransi Tugu Pratama Indonesia Tbk(インドネシア・プラタマ・テゥグ保険)
1981年に設立されたインドネシアの総合保険会社。事業範囲は、一般保険、再保険およびシャリア保険。2018年にインドネシア証券市場(IDX)に上場。IDXコードは「TUGU」である。筆頭株主は、国有石油ガス会社のPT Pertamina (Persero)で58.5%を保有している。韓国のサムスン火災海上保険も5.3%出資している。
Tugu保険は、エネルギー、火災と財産、航空、エンジニアリング、船舶、輸送、保護と損害補償、信用保証を含む10種類の保険を提供することで事業を最大限に発展させてきた。TUGUは全国に11の支店があり、海外3か所(ロンドン、香港とチャンネル諸島)に代理店がある。
2020年の売上高は2兆4,605億ルピアで上場会社の中では3番目、一般保険(損保保険)会社の中では1番である。2020年の一般保険(損保保険)のグロス保険料収入の内訳は1番目は火災:34%、2番目は航空:17%、3番目は石油ガス:13%、4番目は船舶:5%、5番目は海上輸送貨物:5%であった。
出典:https://tugu.com/
PT Maskapai Reasuransi Indonesia Tbk(インドネシア・マスカパイ再保険)
1953年に設立されたインドネシアの民間再保険会社。1989年にインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「MREI」である。現在の筆頭株主はPT GRAHA SENTOSA PERSADAで20.53%を保有している。また、一般株主の保有率が64.63%と過半数を超えている。2006年、シャリアビジネスユニットを開設する許可を取得。マスカパイ再保険は再保険会社なので本社だけで支店は無い。
再保険の対象としているのは、①生命保険(定期生命保険、個人事故保険、重病保険、信用生命保険、健康保険、災害保険)、②一般保険(資産保険、自動車保険、輸送およびフレームワーク保険、フライト保険、損害賠償保険、シュアーティーシップ保険、エンジニアリング保険、エネルギー・石油・ガス保険)、③シャリア保険(シャリア生命保険、シャリア一般保険)などである。
2020年のグロス保険料収入は2.6兆ルピア。2020年の売上高は1兆6,377億ルピアで上場会社の中では4番目、再保険会社の中では1番である。
出典:https://marein-re.com
PT Asuransi Ramayana Tbk(ラマヤナ保険)
1956年に設立されたインドネシアの総合保険会社。創立時の名称はPT Maskapai Asuransi Ramayana。1986年に社名がPT Asuransi Ramayanaに変更された。その後、1990年にインドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「ASRM」である。現在の筆頭株主は社長で31.51%を保有する。
2006年にはシャリア事業の認可を取得。ラマヤニ保険は全国に29支店、2ユニットオフィス、そして15駐在員事務所からなるビジネスネットワークを構築しており、約1,000名の社員が顧客に対応している。ラマヤニ保険では、資産保険、資金保険、エンジニアリング保険、海上保険、個人事故保険、自動車保険、損害賠償保険、ボンディング、健康保険などを販売している。
2020年のグロス保険料収入で最も高い比率を占めるのは自動車保険で全体の65.7%。続いて2番目は火災保険で7.2%。3番目はマリンカーゴ(海上保険)で2.1%であった。2020年の売上高は、1兆3,563億ルピアで上場企業の中で5番目。
出典:http://asuransiramayana.co.id/
PT Lippo General Insurance Tbk(リッポー総合保険)
1963年に東ジャワ州スラバヤで設立されたインドネシアの民間総合保険会社。設立時の名称はPT Asuransi Brawidjaja。1982年に社名をPT Asuransi MargaPusakaに変更。1991年にスラバヤからジャカルタに移転した後、社名をPT Lippo General Insuranceに変更。1997年にインドネシア証券市場(IDX)に上場。社名はPT Lippo General InsuranceTbk 。IDXコードは「LPGI」である。筆頭株主はPT Inti Anugerah Pratama(Lippoグループの創業者一族所有の投資会社)で65.79%を保有している。
Lippo保険が提供する保険商品は、火災保険、個人・家族・会社の従業員向けの健康保険、自動車保険、輸送保険、およびその他のさまざまな保険が含まれている。また、現在、全国に支店14カ所と営業所3カ所、合わせて17カ所のビジネスネットワークを有する。
2020年の売上高は1兆2,201億ルピアで上場会社の中では6番目、上場総合保険(損保保険)会社の中では3番目である。
出典:https://www.lippoinsurance.com/
PT Asuransi Jasa Indonesia (Persero)(インドネシア保険サービス)
PT Asuransi Tokio Marine Indonesiaの合弁相手として40%の株式を保有する国有総合保険会社PT Asuransi Jasa Indonesia (Jasindo)は、1972年2つの国有企業、PT Umum International Underwriters と PT Asuransi Bendasrayaが合併して誕生した。
現在、Jasindoには全国に40の支店と33のサテライト支店が広がりビジネスネットワークを形成しており、そこで1,029名(2019年)の従業員がお客様に対応している。また、Jasindoが販売する保険商品は、大きく分類すると貨物保険、財産保険、航空保険、衛星保険、エンジニアリング保険、海上船体保険、自動車保険、賠償責任保険、個人事故保険、健康保険、クレジット保険、金融保険、エネルギーオンショア保険、エネルギーオフショア保険およびその他の保険の15の事業分野に分類され、さらに各々の事業分野でさまざまな商品を提供している。
2020年の売上高は、2兆331億ルピア。内正味保険料収入は1兆7,865億ルピアであった。
出典:https://jasindo.co.id/
インドネシアの主要保険会社3選〜日系企業編〜
PT Asuransi Jiwa Sinarmas MSIG Tbk(シナールマスMSIG生命保険)
1985年に設立されたインドネシアの生命保険会社。シャリア原則に基づく生命保険事業を含む生命保険事業を営み、シャリア原則を含む年金基金の創設者および管理者を務めるPT Asuransi Jiwa Purnamala Internasional Indonesia(PII)として設立される。
その後、1989年に社名をPTAsuransi Jiwa Eka Lifeに変更、2007年に再度社名をPT Asuransi Jiwa Sinarmasに変更。2011年筆頭株主のPT Sinar Mas Multiartha Tbkと日本の三井住友海上保険株式会社がそれぞれ50%ずつ均等に所有する合弁生命保険会社に変更。2019年インドネシア証券市場(IDX)に上場。社名はPT Asuransi Jiwa Sinarmas MSIG Tbk。IDXコードは「LIFE」である。持ち株比率は、三井住友海上保険株式会社が80%、PT Sinar Mas Multiartha Tbkが12.5%、一般株主が7.5%となった。
LIFEにはインドネシア全国にサービスおよび営業拠点が65カ所あり120万人の個人および団体の顧客に対応している。2020年の売上高は4兆3,822億ルピアで上場会社の中で1番。
出典:https://www.sinarmasmsiglife.co.id/lang/?target=en
PT Sompo Insurance Indonesia(損保保険インドネシア)
株式会社損害保険ジャパンおよび日本興亜損害保険株式会社の経営統合により2010年にSOMPOホールディングス株式会社が誕生するまでに、各々の会社がすでにインドネシアの現地法人を設立していた。株式会社損害保険ジャパンがPT Sompo Japan Insurance Indonesia、および日本興亜損害保険株式会社がPT Asuransi NIPPON KOA Indonesiaである。
各々設立されてから40年近い歴史がある。この2社が統合されてPT Sompo Insurance Indonesiaとなった。現在、損保インドネシアは、スラバヤとメダンの支店と、バンダルランプン、バンドン、デンパサール、パサールミング、クラパガディンをはじめとする16都市にある営業所によるビジネスネットワークで、全国の顧客に対応している。
また、損保インドネシアの主な保険商品は、資産保険、自動車保険、マリンカーゴ保険、エンジニアリング保険、健康保険、旅行保険、貿易信用保険などである。2020年の売上高は1億391億ルピアである。
出典:https://www.sompo.co.id/
PT Asuransi Tokio Marine Indonesia(東京海上保険インドネシア)
1975年に日本の東京海上ホールディングスが100%出資するTokio Marine Asia Pte. Ltd.とインドネシアの国有保険会社PT Asuransi Jasa Indonesia(Jasindo)との間の合弁会社として設立された民間の総合保険会社。
現在、東京海上インドネシアには全国に8カ所の支店(スラバヤ、バンドン、スマラン、メダン、マカッサル、プカンバル、パレンバン)と3か所の駐在員事務所(バタム、チカラン、ランプン)があり、従業員数は394名である。販売する保険は、自動車保険、責任保険、旅行保険、資産保険、自賠責保険、小口保険などの損害補償保険である。
2020年の売上高は9,354億ルピア。東京海上グループにはもう一社インドネシアに現地法人がある。2012年に設立された生命保険会社のPT Tokio Marine Life Insurance Indonesia (TMLI)である。2020年9月現在、全国10都市に11営業所を持ち、生命保険商品を販売。2020年の売上高は6,074億ルピア。
出典:https://www.tokiomarine.com/id/id/personal/discover.html
インドネシアの主要保険会社3選〜外資系企業編〜
PT Asuransi Bina Dana Arta Tbk(ビナ・ダナ・アルタ保険)
1982年に設立されたインドネシアの民間総合保険会社。設立時の社名はPT Asuransi Bina Dharma Arta。1989年インドネシア証券取引所(IDX)に上場。IDXコードは「ABDA」1994年に社名をPT Dharmala Insuranceに変更。そして、1999年に再度社名をPT Asuransi Bina Dana Arta Tbkに変更。2013年、スペインに本拠を置き世界100か国に展開する保険グループMAPFRE Internacional SAが株式の20%を取得。その後2017年にさらに31%取得し、51%の支配株主となる。現在は62.33%を保有している。
ABDA保険は2020年末の時点でインドネシア全国に33の支店と営業所があり、497名の専門的な従業員によってサポートされている。ABDA保険が取り扱う保険は火災保険、自動車保険、エンジニアリング保険、責任保険、輸送保険、重機保険、健康保険、その他の損害補償保険である。
2020年の売上高は9,034億ルピアで上場会社の中では7番目、上場総合保険会社の中では4番目。
出典: https://www.abdainsurance.co.id/company-profile/
PT Asuransi Allianz Life Indonesia(アリアンツ生命保険)
アリアンツは1981年に駐在員事務所を開設し、インドネシアで事業を開始。その後、1989年、アリアンツは総合保険会社であるPT Asuransi Allianz Utama Indonesiaを設立。筆頭株主はAllianz of Asia Pacific & Africa GmbHで99.67%を保有している。一方、生命保険に関しては1996年にPT Asuransi Allianz Life Indonesiaを設立。筆頭株主はAllianz of Asia Pacific & Africa GmbHで99.76%を保有している。そして、2006年には、Allianz UtamaとAllianz Lifeの両方がシャリア保険事業を開始。
アリアンツインドネシアは2020年末現在、インドネシア全国に5つのアリアンツセンター、15のカスタマーサービスポイント、53都市に85カ所の営業所があり、そこで働く1,000名以上の従業員と3万を超えるライセンスエージェントによって全国の830万人の被保険者にサービスを提供。
2020年の売上高は、Allianz Utamaが4,803億ルピア。Allianz Lifeが18兆8,128億ルピア。
出典: https://www.allianz.co.id/
PT Zurich Topas Life(チューリッヒ・トパス生命)
スイスを本拠とするグローバルな保険グループのZurichのインドネシア展開は、損保分野は1996年設立の損保会社のPT Asuransi Adira Dinamika Tbk (Adira Insurance)が2019年11月にZurich Insurance Company Ltd.に買収され、Zurich Insurance Groupの一員となり、生保分野は2010年に合弁でPT Zurich Topas Life(ZTL)が設立された。
Adira InsuranceはZurich Insurance Company, Ltd.が80%を保有し、PT Bank Danamon Indonesia Tbkが19.81%の株式を保有している。ZTLはZurich Insurance Company, Ltdが83.67%を保有し、合弁相手のPT Mayapada Prasetya Prakarsaが16.33%を保有している。Adira Insuranceは、バイク保険、ペット保険、デング熱マイクロ保険、台風マイクロ保険、ガジェット保険、家具保険、健康保険、財産保険、ビジネス保険、旅行保険などを提供している。
2020年の売上高はAdira Insuranceが1兆794億ルピア、ZTLが7,474億ルピアであった。
出典: https://www.zurich.co.id/

インドネシア在住のインドネシア人。観光ガイドと通訳者を務め、インドネシアの観光地を日本語で案内している。日本語学科の大学を卒業し、邦人対応観光ガイド・国際イベントでの日本代表団担当連絡係員・通訳者・日本領事事務所長の地元アシスタントを経験。

