【最新版!】シンガポールの主要保険会社8選〜金融・法人サービス業界〜

singapore-insurance

シンガポールの保険業界は、AIA・プルデンシャルなどグローバル大手と地場最古のグレート・イースタン生命が競合する、成熟した高浸透率市場です。8社の主要保険会社が健康保険・投資連動商品のデジタル化と付加価値サービスの拡充に注力しています。

今回は、そんなシンガポールの保険業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて8社の最新情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

シンガポールの保険業界 業界地図はこちら!
目次

シンガポールの主要保険企業2選〜ローカル編〜

Great Eastern Life Assurance(グレート・イースタン生命)

Great Eastern Life Assurance Company Limitedは、1908年にシンガポールで設立された最古・最大の地場生命保険会社である。現在はOCBC(Oversea-Chinese Banking Corporation)グループの傘下にあり、シンガポール・マレーシアを中心に東南アジア各国で事業を展開している。

2024年12月期の総資産はS$1,000億超、契約者数は1,600万人超(政府スキーム経由含む)に達する。同年度の株主帰属純利益はS$9億9,530万(前年比28%増)、総加重新契約販売はS$17億9,600万(前年比8%増)を記録した。

2024年10月にOCBCが持株比率を引き上げて民営化を提案し、2025年にはS$9億の買収提案・SGXデリスティングが提案された。2024年11月にはGreg HingstonがグループCEOに就任し、新体制での事業戦略の刷新が進んでいる。

2026年5月時点において、ライフ・ヘルス・ウェルス各プロダクトにわたる幅広いポートフォリオで競争力を維持し、シンガポール・マレーシア最大の地場生保としての地位を保持している。

出典:https://www.greateasternlife.com/sg/en/index.html

Income Insurance Limited(インカム・インシュアランス)

Income Insurance Limitedは、1970年9月11日にシンガポール全国労働組合会議(NTUC)の協同組合として創設された保険会社である。創設当初から労働者への手頃な保険提供を社会的使命とし、2022年に協同組合から株式会社へ組織変更(コーポレート化)を完了した。

健康保険市場において約22%のシェアを有し、生命・健康・損害保険にわたるフルラインナップを提供している。純資産価値はS$32億(約US$23億5,000万)に達し、AltaXデジタル証券取引所での非上場企業リスティングも実施済みである。

2024年7月にNTUC EnterpriseがAllianzへの51%株式売却(S$22億規模)を発表したが、2024年10月にシンガポール政府が公益上の問題を理由に承認を拒否し、2024年12月にAllianzは撤退を正式発表した。この経緯によりIncomeは独立路線を維持することとなった。

2026年5月時点において、Income Insuranceはシンガポールを代表する地場保険会社として、すべてのシンガポール人の経済的ウェルビーイング向上を掲げた事業を継続している。

出典:https://www.income.com.sg/

シンガポールの保険業界 業界地図はこちら!

シンガポールの主要保険企業2選〜日系編〜

Tokio Marine Insurance Singapore Ltd(東京海上インシュアランス・シンガポール)

Tokio Marine Insurance Singapore Ltd(東京海上インシュアランス・シンガポール)は、1923年に設立されたシンガポールの損害保険会社であり、日本最古の保険会社である東京海上ホールディングスのシンガポール子会社として100年以上の事業歴を有する。57ヵ国・地域に展開するグループは51,000名超の従業員を擁する。

MAS(金融管理局)に規制される保険会社として、個人保険(旅行・自動車・ホーム・傷害)から企業向け保険(財物・賠償・エンジニアリング・海上)まで幅広い損保プロダクトを展開している。Brunei支店も有し、ブルネイで唯一の国際損保会社として事業を行っている。

2024〜2025年にかけてインドネシアのインシュアテックPasarPolisへの出資やシンガポールのIglooへの少数株式取得など、東南アジアの保険テック企業への投資を積極化している。

2026年5月時点において、シンガポール損保市場における日系主要プレイヤーとしての地位を維持し、デジタル・インシュアテック投資との連携による事業強化を図っている。

出典:https://www.tokiomarine.com/sg/en/

Sompo Insurance Singapore Pte Ltd(損保ジャパン・シンガポール)

Sompo Insurance Singapore Pte. Ltd.は、Sompo Holdings Incのシンガポール子会社として、個人保険(旅行・傷害・ホーム・自動車)から商業保険・健康保険まで幅広い損保プロダクトを提供している。MAS(金融管理局)に規制される登録保険会社として運営されている。

2024年時点でシンガポール損保市場の総非生命保険料の2.8%のシェア(前年の2.3%から拡大)を有する。2025年上半期には、アジア商業部門が総保険料収入の36%(前年同期23%から拡大)を占め、商業・専門保険ラインの拡大拠点としての機能が強化されている。

Sompo Singaporeはアジア太平洋地域のビジネスハブと位置づけられており、日本国内顧客向けサービスと現地市場の開拓を並行して推進する戦略を採っている。2025年12月時点の信用格付け文書は公式サイトで開示されている。

2026年5月時点において、アジア商業保険の成長を牽引するグループ内の中核拠点として、市場シェアの着実な拡大を続けている。

出典:https://www.sompo.com.sg/

シンガポールの保険業界 業界地図はこちら!

シンガポールの主要保険企業4選〜外資編〜

AIA Singapore Pte Ltd(エーアイエー・シンガポール)

AIA Singaporeは、1919年に上海で設立されたAIAグループのシンガポール子会社であり、生命保険・健康保険・投資連動型保険など幅広いプロダクトを提供している。AIAグループは2010年に香港証券取引所に上場し、アジア太平洋地域最大規模の生命保険グループとしての地位を確立している。

シンガポール市場においてAIAは約20%の市場シェアを有し、個人保険・団体保険の双方で強力な販売網を展開している。2026年6月時点でAIAグループの総資産はUS$3,280億に達し、2024年度のグループ収益は約US$407億(前年比12%増)を記録した。

2024年度の年次報告書では、シンガポールを含むアジア全域での販売が好調に推移していることが確認されている。個人代理店チャネルと銀行窓販チャネルを組み合わせた多チャンネル戦略を維持し、富裕層向けウェルス・プランニングサービスにも注力している。

2026年5月時点においても、シンガポールの生命保険・健康保険市場においてリーディングカンパニーとしての地位を維持している。

出典:https://www.aia.com.sg/

Prudential Assurance Company Singapore(プルデンシャル・シンガポール)

Prudential Assurance Company Singapore(PACS)は、英国Prudential plcの完全子会社として、1931年3月1日にシンガポールで初の事業所を開設した。以来90年以上にわたりシンガポールの保険市場を牽引し、終身・変額・補助・旅行保険など幅広い商品を提供している。

PFAと合わせて約5,400人の財務コンサルタントネットワークを擁し、S&Pから「AA」の財務強度格付けを取得している。2025年12月末時点での運用資産はS$663億に達し、従業員数は約1,200名である。

2023年4月にPrudential Financial Advisers Singaporeを正式立ち上げし、包括的なファイナンシャルプランニング提供体制を整備した。2025年3月にはカスタマーサービスセンターをプルデンシャルタワー(30 Cecil Street)へ移転した。

2026年5月時点において、シンガポールの生命・健康保険市場のトッププレイヤーとして、デジタル化推進と代理店チャネル強化を軸に高い競争力を維持している。

出典:https://www.prudential.com.sg/

Manulife Singapore(マニュライフ・シンガポール)

Manulife(Singapore)Pte. Ltd.は、カナダに本社を置く世界最大級の金融サービスグループManulife Financial Corporationのシンガポール子会社として、1980年6月20日に設立された。生命保険・健康保険・投資連動型保険・年金・資産運用など幅広い金融サービスを提供している。

シンガポールでは351名の従業員を擁し、個人代理店と銀行窓販チャネルを通じて多様な保険・投資商品を展開している。親会社のManulife Financial Corporationはニューヨーク・トロント・東京の各証券取引所に上場し、グローバルで36,000名超の従業員を持つ。

2024年度においてはManulife Singaporeの総資産が前年比15.17%増加しており、各種投資ファンドの年次報告書(2024年12月期)も公式サイトで開示されている。

2026年5月時点において、シンガポールの保険・資産運用市場において主要外資系プロバイダーとしての地位を維持し、保険と投資を融合させた総合金融サービスを提供している。

出典:https://www.manulife.com.sg/

Sun Life Assurance(サン・ライフ・シンガポール)

Sun Life Assurance Company of Canada Singapore Branchは、カナダに本社を置くSun Lifeグループのシンガポール支店として2020年に事業を本格開始した。富裕層・高純資産層(HNW/UHNW)向けのライフ保険に特化したサービスを提供しており、S&PからAA格付けを取得している。これはシンガポール生命保険会社の中で最高水準の財務評価である。

登記住所はシンガポール・ランド・タワー(50 Raffles Place)に置かれ、アジアにおける高純資産層向けライフ保険のパイオニアとして1990年代から事業を展開してきた。

2024年1月にChristopher Albrechtが新CEOに就任し、新体制で事業拡大が図られている。2025年にはシンガポール初のソーシャルインパクトレポートが発行され、2024年末までにS$120万超を地域の慈善活動に拠出した実績が報告された。

2026年5月時点において、高純資産層向け保険プロバイダーとしてのニッチポジションを維持し、アジア市場での拡大戦略を継続して推進している。

出典:https://www.sunlife.com.sg/

シンガポールの保険業界 業界地図はこちら!

FAQ

シンガポールの主要な保険会社にはどのような企業があるのですか?

シンガポールには、ローカル企業、日系企業、外資系企業の3つの主要な保険会社があり、それぞれが異なるサービスや製品を提供しています。

シンガポールのローカル保険会社の特徴は何ですか?

シンガポールのローカル保険会社は、地域のニーズに応じた製品とサービスを提供し、長年にわたり社会と深く結びついている点が特徴です。

日系の保険会社はシンガポールでどのようなサービスを提供していますか?

日系の保険会社は、長い歴史と信頼性を活かして、生命保険や損害保険を中心に多様な保険商品やサービスを提供し、地域の顧客のニーズに応えています。

外資系企業の保険会社の強みは何ですか?

外資系企業は、国際的な資産運用能力と豊富なグローバルネットワークを背景に、多様な商品と高度なサービスを提供し、グローバルな視点で顧客のリスクに対応しています。

シンガポールの保険業界の今後の展望は何ですか?

シンガポールの保険業界は、デジタルトランスフォーメーションや顧客ニーズの多様化により、革新的な商品開発とサービスの充実を図りつつ、より効率的かつ透明性の高い市場へと進化していく見通しです。

投稿者アバター
中村 美穂 Singapore-Based Industry Analyst
2017年よりシンガポール在住の日本人。元客室乗務員としての国際経験を活かし、現在はライターおよび翻訳者として、シンガポールの文化や生活、食に関する情報を発信している。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次