【最新版!】台湾の主要医療機器メーカー13選〜医療・介護業界〜

台湾 医療機器業界 業界地図

台湾の医療機器業界は、百略醫學やAPEXなどローカルメーカーが血圧計・血糖計などヘルスケア機器で世界市場に展開する一方、日系のオリンパス、外資のメドトロニックも参入する市場です。台湾の主要企業は精密機器の輸出強化を進めています。

今回は、そんな台湾の医療機器業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて13社の最新情報をお届けしていきます!

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目次

台湾の主要医療機器企業9選〜ローカル編〜

Pacific Hospital Supply (パシフィックホスピタルサプライ)

太平洋醫材(PAHSCO)は1977年に設立された台湾の医療用消耗品・医療機器メーカーである。密閉式吸引カテーテル(密閉式抽痰管)を主力に、医療用チューブやバッグ、外科用吸引器具、創傷ドレナージシステム、医療ガス配管などを製造し、欧州・米国・日本など80以上の国と地域へ輸出している。ISO13485やEU MDRの認証を取得している。

本社および主力工場は苗栗県の銅鑼サイエンスパークにあり、2021年に本社を同地へ移転した。設計開発から製造・販売までを一貫して手がける垂直統合型の体制を敷いている。

2025年度の連結売上高は約24.1億台湾ドルで、前年比プラス2.6%と堅調に推移した(2025年通期実績)。主力の密閉式吸引カテーテルは2024年後半から欧州向け輸出が大きく伸び、成長を牽引している。

近年は銅鑼の新拠点により生産能力に余力を持たせ、需要拡大に対応できる体制を整えている。TPEx上場企業として、コーポレートガバナンス評価でも上位にランクされている。

出典:https://www.pahsco.com.tw

Intai Technology (インタイ)

鐿鈦科技は1988年に精密ファスナーメーカーとして創業し、現在は医療機器を中核とする統合エンジニアリング企業へと発展した台湾企業である。低侵襲手術用の器具部品や脊椎インプラント、骨ねじ・骨プレート、歯科インプラントなどの医療機器OEMを主力とし、精密ファスナーや高周波スイッチも手がける。

本社は台中市南屯区の精密機械イノベーションパークにあり、中部台湾に複数の生産拠点を構える。従業員はグローバルで700人を超え、売上の約4分の3を医療機器OEMが占める。

2024年度の連結売上高は約23.8億台湾ドル、EPSは5.38台湾ドルで、粗利率は40%超を維持した。2025年上半期の売上高は約12.2億台湾ドルとほぼ横ばいで推移している。

近年はAIや光通信向け需要を見込んだ50G/67G級の高周波スイッチの増産に注力する一方、医療機器分野でも低侵襲手術器具の受注を伸ばしており、精密加工技術を軸に事業領域を広げている。

出典:https://www.intai.com.tw

Bioteque (バイオテック)

邦特生物科技は1991年に設立された台湾の医療用消耗品メーカーである。透析用の血液回路やチューブ、カテーテル、輸液バッグ・輸液セット、血管アクセスやインターベンション用のカテーテル・ガイドワイヤー、経皮ドレナージカテーテルなどを幅広く手がける。1998年には台湾で初めて輸液バッグの開発に成功した。

登記上の本社は台北市に置き、生産は台湾(宜蘭)とフィリピンの2工場体制で、合計面積は10万平方メートルを超える。両工場ともISO13485および米国FDAのGMP認証を取得しており、従業員は1,100人以上を数える。

近年は宜蘭サイエンスパークに新工場(宜科廠)を建設し、生産能力の増強と付加価値の高い医療機器・CDMO事業の拡大を進めている(2024年以降順次稼働)。

CE・FDAの認証を取得した製品をグローバルに輸出しており、既存の透析・輸液分野に加え、受託開発製造(CDMO)を新たな成長の柱と位置づけている。

出典:https://www.bioteq.com.tw

Microlife (マイクロライフ)

百略醫學(Microlife)は1981年に台湾で設立された生体計測機器メーカーである。デジタル血圧計や電子体温計(耳式・額式)を中核製品とし、ネブライザーや電気毛布、搾乳器、血糖計などの家庭用ヘルスケア機器へと製品群を広げている。

1996年にスイスへグローバル本社を設立し、台湾を主要な生産拠点としつつ、フィリピン(2010年開設)や日本にも拠点を展開している。在宅医療計測分野で世界的なブランドの一つとされ、完備した販売チャネルと研究開発力を強みとする。

血圧計・体温計の分野では自社ブランドとOEM/ODMの双方でグローバルに供給し、世界各国のデジタル医療計測市場で確固たる地位を築いている。

近年は血圧管理や慢性疾患の予防・管理を支援する統合的な医療サービスの開発にも取り組み、機器単体の販売からヘルスケアソリューションへと事業領域を拡張している。

出典:https://www.microlife.com.tw

Apex Medical (エイペックス)

雃博(Apex Medical、ブランド名Wellell)は1990年に設立された台湾の医療機器メーカーである。褥瘡予防用のエアマットレスや体位変換補助具、睡眠時無呼吸症候群向けのCPAPなどの睡眠関連機器、吸引器などの呼吸ケア機器、創傷ケア製品を主力とする。

本社は台湾(新北市周辺)に置き、米国・欧州・日本・中国・タイなど世界各地に事業を展開している。30年以上にわたるエアマットレスの研究開発・製造の実績を持つ。

2024年度の連結売上高は約23.8億台湾ドル(前年比約11%減)だったが、2025年度は約24.0億台湾ドルとほぼ横ばいに回復した(2025年通期実績)。

近年はグローバルブランドを従来の「Apex Medical」から「Wellell」へと刷新し、次の30年に向けた事業展開を進めている。台湾の上場企業(コード4106)としての事業体は雃博のまま維持されている。

出典:https://tw.wellell.com

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TaiDoc Technology (タイドック)

泰博科技(TaiDoc)は1998年に設立された台湾のバイオテクノロジー企業である。血糖計や血圧計、耳式体温計、パルスオキシメーター、妊娠検査薬、多項目生体モニターなどを幅広く手がけ、在宅医療・病院・検査分析・遠隔医療の各分野へ製品を供給している。売上高の6%以上を研究開発に投じている。

本社と主力工場は新北市五股区にあり、桃園南崁にも生産拠点を構える。従業員は1,000人以上を数える。

2025年度のEPSは約18.3台湾ドルと前年(約12.1台湾ドル)から大きく伸び、連結売上高は約42〜43億台湾ドル規模に達した(2025年通期)。

2025年11月には持続血糖モニタリング(CGM)システムが量産段階に入り、多項目モニターと並ぶ新たな成長エンジンと位置づけられている。会社側は2026年の売上高を前年比5〜10%増と見込んでいる。

出典:http://taidoc.com/tw/

Bionime (バイオナイム)

華廣生技(Bionime)は2003年に設立された台湾・台中の血糖測定機器メーカーである。糖尿病患者や医療機関向けに、血糖自己測定(SMBG)システムや血糖計・試験紙を開発・製造している。近年は「RIGHTEST(瑞特)」ブランドで持続血糖モニタリング(CGM)システム「iFree(安活)」を展開している。

「Made in Taiwan」を掲げた自社生産にこだわり、CGM関連で480件を超える中核特許を持つとされる。クラウド・IoTプラットフォーム「RIGHTEST」も運営している。

2024年度の連結売上高は約19.3億台湾ドルで、前年(約17.6億台湾ドル)から約10%増加した。一方でCGM市場参入に伴う先行投資により、2024〜2025年は最終損益が赤字となっている。

2024年5月に設立20周年を迎え、SMBGからCGM・パッチ型の血糖モニタリング市場への展開を成長戦略の柱に据えている。

出典:https://tw.bionime.com

Apex Biotechnology (エイペックスバイオ)

五鼎生物科技(Apex Biotechnology)は1997年12月に新竹サイエンスパークで設立されたバイオセンサー診断機器メーカーである。血糖計・試験紙を中核に、尿酸やコレステロール、血中ケトン、乳酸、ヘモグロビンの測定システム、2 in 1・4 in 1の多機能測定器などを手がけている。

本社は新竹サイエンスパークに置き、糖尿病・痛風患者や医療・製薬・食品・環境などの分野に製品を供給している。開発から製造、マーケティングまでを一貫して手がける体制を持つ。

2024年度のEPSは1.28台湾ドルで、2022年(1.82台湾ドル)以降も黒字を維持している。上場企業として財務基盤は安定しており、配当も継続している。

近年は血糖以外の測定項目や持続測定型(CGM)の製品ラインを新たな成長ドライバーとして開発を進めており、ポイント・オブ・ケア診断分野での事業拡大を図っている。

出典:https://www.apexbio.com.tw

Sun-Up Healthcare (サンアップ)

杏豐公司(Sun-Up)は1999年に設立された台湾の医療機器・妊婦用品の販売専門企業である。日本を代表する医療サプライヤーであるテルモの血圧計・耳式体温計について台湾での総代理を務めるほか、英国スミス・アンド・ネフューの創傷被覆材、イタリアのChiccoの妊婦・乳幼児用品などを取り扱っている。

本社は台北市中正区に置き、新北市三重区にはサービス・メンテナンスセンターを構える。テルモやMicrolifeなどの家庭用ヘルスケア機器も販売している。

台湾社会の高齢化と少子化、女性の生活意識の高まりを背景に、高齢者の在宅ケア、乳幼児の安全なケア、女性の健康・美容を支える専門的な供給プラットフォームの構築に取り組んでいる。

2026年時点で公式サイトやサービスセンターとも稼働しており、テルモ製品の台湾総代理店としての事業を継続している。上場はしていない非公開企業である。

出典:http://terumo.sunup-hc.com.tw

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台湾の主要医療機器企業1選〜日系編〜

Olympus Taiwan (オリンパス台湾/タイワンオリンパス)

台灣奧林巴斯(オリンパス台湾)は、日本のオリンパス株式会社が1989年6月に設立した台湾法人である。消化器・呼吸器・泌尿器向けの内視鏡や内視鏡システム、外科用エネルギーデバイス・処置具の販売やサービス、臨床サポートを台湾で担うとともに、親会社向けに台湾・中国の医療機器部品の調達拠点としても機能している。

オリンパスは2022年に科学事業(顕微鏡・産業用、現Evident)をベインキャピタルへ売却し、医療機器を中核とする企業へと事業を再編した。

グループの2025年3月期の連結売上高は約9,973億円で、そのうち内視鏡事業が約6,361億円、治療機器事業が約3,607億円を占めた(2025年3月期実績)。

2024年1月には韓国の消化器ステントメーカー、テウン・メディカルを約3.7億米ドルで買収し、消化器内視鏡治療分野を強化した。2025年4月からは事業セグメントの再編も実施している。

出典:https://www.olympus.com.tw

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台湾の主要医療機器企業3選〜外資編〜

Medtronic Taiwan (メドトロニック台湾/メドトロニック)

美敦力醫療產品(メドトロニック台湾)は、米メドトロニックが2001年ごろに設立した台湾法人である。台湾の病院や医師に対し、同社の幅広い医療機器の販売・流通・臨床技術サポート・トレーニングを提供している。メドトロニックは1949年に米国で設立された世界有数の医療技術企業である。

主力製品は、ペースメーカーやICDなどの心臓リズム管理機器、Evolut TAVRなどの構造的心疾患治療機器、パルスフィールドアブレーション、脊椎・脳神経・ニューロモデュレーション、外科用エネルギーや手術支援ロボット、MiniMed 780Gなどの糖尿病機器と多岐にわたる。

2025年4月期のグループ連結売上高は335.4億米ドルで、前年比プラス3.6%だった。糖尿病事業がオーガニックで11.5%増と最も高い伸びを示し、心臓アブレーションもパルスフィールドアブレーションの普及で高成長を遂げた(2025年4月期)。

2025年5月には糖尿病事業を独立した会社として分離する計画を発表しており、事業ポートフォリオの再編を進めている。

出典:https://www.medtronic.com/jp-ja/index.html

Johnson & Johnson (ジョンソン・エンド・ジョンソン/ジャストフォーユー)

強生醫療儀器(ジョンソン・エンド・ジョンソン)は、米ジョンソン・エンド・ジョンソンの医療機器事業の台湾拠点である。台湾では嬌生股份有限公司および壯生醫療器材股份有限公司を通じて事業を展開し、台北市民生東路に拠点を置いている。医療機器事業は現在「ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテック」ブランドに再編されている。

主力製品は、外科・創傷閉鎖(エチコン)、整形外科(デピュイシンセス)、ビジョンケア(アキュビュー等)、循環器(バイオセンス・ウェブスターの電気生理、Abiomedのインペラ、2024年買収のShockwave)と幅広い。2023年には消費者向けヘルスケア事業をKenvueとして分離した。

2025年度のメドテック部門の売上高は約337.9億米ドルで前年比6.1%増となり、電気生理やAbiomed、外科用創傷閉鎖が成長を牽引した(2025年度実績、2026年1月公表)。

2024年には約131億米ドルでShockwave Medicalの買収を完了し、血管内治療を含む循環器領域を大きく強化した。

出典:https://www.jnj.com

GE HealthCare Taiwan (GEヘルスケア/美商奇異)

美商奇異國際(GEヘルスケア台湾)は、米GEヘルスケアの台湾拠点である。CT、MRI、X線・マンモグラフィ、超音波、分子イメージングなどの医療用画像診断機器の販売・設置・保守を台湾の病院向けに手がけ、承業醫などの現地パートナーとも連携している。台湾AI Labsとの脳転移診断の共同開発など、AI分野での協業も進めている。

GEヘルスケアは2023年1月にゼネラル・エレクトリック(GE)から分離・独立し、ナスダックに上場した(GEHC)。1970年代から台湾に正式な子会社を構え、長い事業の歴史を持つ。

主力はイメージング(CT/MRI/X線)、超音波・先端可視化ソリューション、患者ケア(モニタリング・麻酔)、医薬品診断(造影剤・放射性医薬品)の各分野である。

2024年度のグループ連結売上高は約197億米ドル、2025年度は約206億米ドルで、医薬品診断とイメージングが伸びを牽引した。

出典:https://www.gehealthcare.com

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FAQ

台湾の主要医療機器メーカーはどのように分類されていますか?

台湾の主要医療機器メーカーは、ローカル企業、日系企業、外資系企業の三つに分類され、それぞれの企業の特徴と事業内容について詳しく紹介されています。

台湾のローカル医療機器企業の中で特に重要な企業は何ですか?

台灣のローカル企業には、太平洋醫材、鐿鈦、邦特、百略、雃博、泰博科技、華廣生技、五鼎生物科技、杏豐公司などがあります。これらは高い技術とグローバル展開を行っている企業です。

日系企業の台湾進出の背景とその活動内容について教えてください。

日本の光学機器や医療機器メーカーが台湾に子会社を設立し、医療分野のソリューション提供や医療器具、妊婦用品の販売、医療機器の開発とサービス提供を行っています。

外資系企業の台湾における代表的な医療機器企業は何ですか?

外資系の代表的な医療機器企業には、メドトロニック、ジャストフォーユー、GEなどがあり、それぞれ心臓ペースメーカーや医療診断機器、ヘルスケア製品を提供しています。

投稿者アバター
陳 千慧 Taiwan-Based Industry Analyst
台北在住の台湾人。東北大学で修士号を取得後、7年以上にわたりIT企業でマーケティングを担当。デジタルマーケティングと市場分析を専門とし、製品の市場導入やブランド戦略を得意とする。
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