【最新版!】シンガポールの広告会社15選〜エンタメ・IT・個人サービス業界〜

シンガポールの広告業界は、WPPやオムニコムなど外資系グローバルエージェンシーとデジタルネイティブのローカル勢が共存する、アジア地域統括拠点として機能する市場です。15社の主要企業が生成AIの活用とデータドリブンなパフォーマンスマーケティングで競争力を磨いています。

今回は、そんなシンガポールの広告業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて15社の最新情報をお届けしていきます!

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目次

シンガポールの主要広告企業4選〜ローカル編〜

エニーマインドグループ(AnyMind Group)

エニーマインドグループは2016年にシンガポールで創業し、デジタルマーケティング・コマース支援・クリエイターエコノミー分野で急成長を遂げたテクノロジー企業である。2023年3月に東京証券取引所グロース市場へ上場(証券コード:5027)した。

事業はブランドコマースとパートナーグロースの2本柱で構成される。ブランドコマースはD2C・EC領域の製造管理からマーケティング・物流までをワンストップ支援し、パートナーグロースはWebメディア・アプリパブリッシャーやインフルエンサーの収益化プラットフォームを提供する。

2025年12月期通期売上高は前期比13%増を達成し、グループ全体の従業員数は約2,160人。13市場19拠点で日本・東南アジア・インド・中東に展開する。

シンガポール拠点は創業地かつグローバル戦略の中枢として機能し、アジア全域のインフルエンサーネットワークとデータプラットフォームを活かした統合マーケティング支援が強みである。

出典:https://anymindgroup.com/

ツースタリオンズ(2 Stallions)

2 Stallionsは2012年にシンガポールで設立されたデジタルパフォーマンス・マーケティング専門エージェンシーであり、SEO・SEM・ソーシャルメディア・コンテンツマーケティング・Web開発を一体提供する。社名の「2」はクライアントと自社という2者の事業成功を表す。

シンガポール・マレーシアを拠点に40名超のチームを擁し、インドネシアとインドにもオペレーションを持つ。設立12年以上で累計5,000件超のキャンペーンを実施し、Red BullやFrisoを含む400以上のブランドと協働してきた実績を持つ。

2026年時点でもシンガポールのデジタルエージェンシー上位にランクされており、Digital Agency NetworkやDesignRushの評価レポートでも高評価を獲得している。

パフォーマンス計測を重視した成果連動型のアプローチと、シンガポール・マレーシアにおける言語・文化的適応能力が競合との主要な差別化要因となっている。

出典:https://2stallions.com/

グルー(Gloo Pte Ltd)

グルーはシンガポールを拠点とする地場総合マーケティング・エージェンシーであり、フルサービス代理店・インフルエンサー・エージェンシー・リード・ジェネレーション・マーケット・リサーチの各機能を統合的に提供する。

特にインフルエンサー・マーケティング部門では、シンガポールの主要プラットフォーム(Instagram・TikTok・YouTube)に精通したクリエイターとのネットワークを活かした効果測定連動型キャンペーン設計が高く評価されている。B2Bリード・ジェネレーションおよびマーケット・リサーチ事業においても独自のデータ収集・分析能力を持つ。

2024年にはAI・機械学習を活用したコンテンツ最適化ツールの社内開発を推進し、制作効率と効果計測精度の向上を実現した。金融サービス・ヘルスケア・SME向けマーケティングを中心に国内クライアント基盤を拡充している。

地場エージェンシーとして蓄積してきた国内市場の文化的知見と効果重視のアプローチで、外資系大手との差別化に成功している。

出典:https://gloo.sg/

IHデジタル(IH Digital Pte Ltd)

IHデジタルは2006年にシンガポールで設立されたデジタルマーケティング専業エージェンシーであり、コンテンツ制作・ソーシャルメディア管理・SEO/SEM・インフルエンサーマーケティング・eコマース支援を一体的に提供する。

Consumer Technology・Luxury & Lifestyle・B2Bなどのセグメントに特化した専門チーム体制を持ち、各市場の言語・文化・プラットフォーム特性に対応したローカライズ戦略が強みである。

2024年にはAI生成コンテンツ(AIGC)の活用による制作コスト削減と品質向上の両立を推進し、東南アジア各市場でのマルチプラットフォームキャンペーンの同時展開能力を強化した。日系企業のアジア展開支援においては多言語対応と現地パートナーネットワークを活かしたワンストップ・ソリューションを提供している。

地場デジタル代理店として積み上げてきた東南アジア全域の知見と実績が最大の競争優位性となっている。

出典:https://www.ihdigital.com/

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シンガポールの主要広告企業5選〜日系編〜

AUNグローバルマーケティング(AUN Global Marketing)

AUNグローバルマーケティングは1998年から事業を開始し、2010年にシンガポール法人(AUN Global Marketing Pte. Ltd.)を設立したデジタルマーケティング専門会社である。本社は日本・東京に置き、アジア市場のSEO・SEM・ソーシャルメディアマーケティングを主力サービスとする。

シンガポール法人は1 Marina Boulevardを登録オフィスとして、東南アジア全域の日系・外資系企業のデジタルマーケティング戦略立案から実行管理までを一体的に支援する。タイ・台湾・香港・フィリピン・ベトナムにも拠点を持ち、多言語・多市場対応の統合デジタルキャンペーンを提供する。

検索エンジン最適化を基盤に据えながらソーシャルメディア広告・コンテンツマーケティングを組み合わせる手法により、数百社を超える企業との協業実績を積み上げてきた。

シンガポール法人は設立以来Live Companyの状態を維持しており、2026年時点でも年間売上高約500万ドル規模で事業を継続している。

出典:https://www.aun-singapore.com.sg/

FLPヨミコ(FLP YOMIKO)

FLP YOMIKOは1992年にシンガポールで設立された東南アジア特化の総合広告マーケティング会社であり、日本のヨミコ広告グループとの資本提携を通じてアジア全域での事業基盤を強化してきた。

オンライン・オフラインを問わず広告・宣伝・販促ツール制作およびマーケティング戦略立案を主な事業とし、日本人スタッフとローカルスタッフをバランスよく配置することで、日系企業の東南アジア展開に必要な文化的適応力と実行力を両立している。

シンガポールに加えてマレーシア・ベトナム・インドネシアにも拠点を持ち、東南アジア各国の通訳・翻訳対応と市場固有の規制・慣行に精通したサービス提供が特徴である。

シンガポール法人(FLP YOMIKO Singapore Pte. Ltd.)はACRA登録Live Companyとして継続営業中であり、主に日系クライアントの東南アジア市場向けコミュニケーション施策を支援している。

出典:https://flp-yomiko.com/

FLEグローバル(FLE Global)

FLEグローバルは1993年にシンガポールで設立されたグローバルローカリゼーション・デジタルマーケティング専門会社であり、多言語翻訳・デジタル戦略・HTML5開発・マルチメディア制作・アニメーション・360度バーチャルツアーを統合的に提供する。

アジア・欧州のクライアントに対してローカリゼーションとデジタルコンテンツ制作を組み合わせたサービスを展開しており、設立30年以上の実績に裏打ちされた翻訳品質と技術対応力が競合優位性となっている。

シンガポール(Tradehub 21)を本拠地とし、マレーシア・香港・韓国など複数市場に展開。グローバル・ローカリゼーション業界団体GALA(Globalization and Localization Association)の正式会員でもある。

シンガポール法人(FLE Singapore Pte Ltd)はACRA登録Live Companyとして継続営業中であり、日系企業の多言語コンテンツ制作とアジア向けデジタルマーケティング展開を一体支援している。

出典:https://www.fle.global/

ワオスタジオ・シンガポール(WOW STUDIO Singapore)

ワオスタジオ・シンガポールはシンガポールを拠点とする日系のフォトプロダクション会社であり、企業カタログ・コマーシャルフォト撮影・映像制作を主な事業とする。日本人と地場スタッフによる混成チーム体制のもと、シンガポール国内の広告撮影に加えマレーシア・インドネシア・ベトナムなど近隣諸国への出張対応も実施している。

東京・仙台・ロンドン・サンフランシスコにも拠点を持つWOWグループの一員として、CMやコンセプト映像などの広告映像制作から空間インスタレーション演出・UIデザインまで多岐にわたるビジュアルデザインワークを手がけている。

日本人クリエイターの感性と現地市場の文化的理解を組み合わせた高品質なビジュアルコンテンツ提供が主な強みであり、日系クライアントの東南アジア市場向け広告制作において信頼できるパートナーとして認知されている。

シンガポール法人は公式サイトの継続稼働が確認でき、現在も撮影スタジオサービスを継続して提供している。

出典:http://www.wowstudio.com.sg/

ヴィヴィッドクリエーションズ(Vivid Creations)

ヴィヴィッドクリエーションズはシンガポールと東京に拠点を持つ日系クリエイティブ会社であり、ブランド設計・広告制作・イベント企画・カルチャープロモーションを主な事業とする。2015年に株式会社Vivid Creations Japanを設立し、日本とシンガポールを双方向に結ぶクリエイティブ活動を展開している。

代表の齋藤真帆は「東京NBCグローバル人財フォーラム2016」で国際アントレプレナー賞を受賞しており、海外で優れた起業を行った日本人起業家として評価された。「生活者の視点」から本質に立ち返るクリエイティブアプローチを掲げ、日本酒を軸としたカルチャーイベント(Sake Matsuri)など日本文化の発信にも注力している。

シンガポールの日本人コミュニティや日系企業向けのマーケティング・ブランディング支援において独自のポジションを持ち、バイリンガル対応と現地文化への深い理解が強みである。

2025年以降もSNSでの情報発信やイベント運営が継続して確認でき、事業を継続中である。

出典:https://www.vivid-creations.biz/

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シンガポールの主要広告企業6選〜外資編〜

オグルヴィ・シンガポール(Ogilvy Singapore)

オグルヴィ・シンガポールはWPPグループ(英国上場)傘下の総合コミュニケーション会社であり、クリエイティブ・PR・デジタル変革・インフルエンサーマーケティングを統合した広告サービスを提供する。1948年に英国でデービッド・オグルヴィが創業し、世界130か国以上で事業を展開する。

シンガポール法人はAPACの戦略拠点として機能し、フィリップス・コカ・コーラ・ユニリーバ・IBM・レゴなど多数のグローバルブランドのシンガポール・APACクリエイティブを担当してきた。

2025年5月にGrey SingaporeがOgilvy Group Singapore傘下に統合され、Shirley TayがOgilvy Group SingaporeのCEOとして両ブランドの統括を担う体制となった。

2026年2月にはWPPがVML・AKQAとオグルヴィを統合した「WPP Creative」の設立を発表しており、グループ再編が進行中である。

出典:https://www.ogilvy.com/sg/

電通シンガポール(Dentsu Singapore)

電通シンガポールは日本に本社を置く電通グループのシンガポール法人として、1994年に同地での事業を開始した。

マーケティング・インタラクティブ主催の「シンガポール・エージェンシー・オブ・ザ・イヤー・アワード」において2024・2025年と2年連続で総合エージェンシー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。2024年の受賞では金賞9本・銀賞5本・銅賞6本を獲得し、2025年には金賞11本・銀賞3本・銅賞4本で再び首位に立った。

電通グループは世界145か国以上で事業を展開し、総スタッフ数は7万3,000人超。シンガポール法人は地域統括機能を担うとともに、金融・FMCG・テクノロジーなど各産業クライアントへの統合コミュニケーション提案を中心業務とする。

2024年以降はAI活用のコンテンツ制作ツール導入を加速させ、効率化と創造性の両立を推進している。

出典:https://www.dentsu.com/sg/en/

パブリシス・グループ・シンガポール(Publicis Groupe Singapore)

パブリシス・グループはフランス・パリに本社を置く世界有数の広告コミュニケーション・グループであり、シンガポール法人はパブリシス・サピエント・レオ・バーネット・サーチ&サーチ等の傘下ブランドを通じて東南アジア全域のクライアントにサービスを提供する。

シンガポールではクリエイティブ・デジタルトランスフォーメーション・メディア・PR・データ分析の各専門機能を持つ複数ブランドが連携して総合的なコミュニケーション戦略を提供する。パブリシス・サピエントのコンサルティング機能とレオ・バーネットのクリエイティブ機能の融合によるデジタルマーケティング支援が競合との差別化要因となっている。

キャンペーン・アジアの「サウスイースト・アジア・エージェンシー・オブ・ザ・イヤー2025」においてパブリシス・グループは複数部門で受賞しており、デジタルインテグレーション領域での評価が高い。

2024年以降はAI駆動のパーソナライゼーションプラットフォームをシンガポール拠点でも積極的に展開している。

出典:https://www.publicisgroupe.com/en/countries/singapore

マッキャン・シンガポール(McCann Singapore)

マッキャン・シンガポールはOmnicomグループ(米国NYSE上場)傘下のシンガポール法人として、クリエイティブ・メディア・ヘルスケア・CRM等の専門機能を統合した広告コミュニケーションサービスを提供する。

2025年11月のIPG買収完了後、OmnicomはBBDO・McCann・TBWAの3ブランドに集約する再編を発表。シンガポールでは2026年1月1日よりMullenLoweがMcCannに統合され、Paul SoonをCEO、Gonzalo OliveraをPresidentとする新体制で再出発した。

McCannブランドは「Truth Well Told」の哲学のもと、金融・自動車・消費財・テクノロジーの主要グローバルブランドを担当する。IPG時代からのクライアント基盤を引き継ぎ、統合後のスケールを活かした提案強化が進む。

Omnicomの3ネットワーク体制の中核として、シンガポール・東南アジア市場での存在感を維持している。

出典:https://www.mccann.com/offices/singapore/

グレイ・シンガポール(Grey Singapore)

グレイ・シンガポールはWPPグループ(英国上場)傘下のグレイ・グループのシンガポール法人であり、「Famously Effective」を旗印にクリエイティブ・ストラテジー・データ主導のキャンペーン開発を提供する。

シンガポール拠点はAPACのリージョナル・ハブとして機能し、マルチナショナル企業のアジア展開における統合マーケティング戦略の立案・実行を支援してきた。P&Gやキャノン等のグローバルクライアントとの長年の実績を持つ。

2025年5月にWPPはGrey SingaporeをOgilvy Group Singapore傘下に移管し、Shirley TayがCEOとして両ブランドを統括する体制となった。財務上はOgilvyのP&Lに組み込まれたが、Greyブランドは独立ブランドとして稼働を継続している。

2026年2月のWPPによる「WPP Creative」設立発表を受け中長期的な統合が進む見通しだが、現時点ではGreyブランドとしての事業は継続中である。

出典:https://www.grey.com/locations/singapore

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BBDOシンガポール(BBDO Singapore)

BBDOシンガポールは米国のOmnicomグループ傘下であるBBDOワールドワイドのシンガポール法人として、クリエイティブ主導の統合広告サービスを提供する。

OmnicomによるIPG買収完了(2025年11月)後の再編で、BBDOはMcCann・TBWAと並ぶOmnicom Advertising Groupの3大グローバル・ネットワークの一角に位置づけられた。廃止となったDDB・FCBの業務・人材の一部がBBDOへ統合される見通しであり、ブランドの規模・プレゼンスはさらに強化される方向にある。

シンガポール拠点では消費財・テクノロジー・金融サービス等の大手クライアントのアジア向けコミュニケーション戦略を担当し、Omnicom Advertising Asia(Sean Donovan CEO統括)の管轄下で運営されている。

グローバルのクリエイティブ実績と安定したグループ財務基盤を背景に、シンガポール市場での競争力を維持・拡大している。

出典:https://www.bbdo.com/singapore/

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FAQ

シンガポールの広告業界について、どのような企業が存在していますか?

シンガポールの広告業界には、ローカル企業、日系企業、外資系企業が含まれ、計11社が紹介されています。それぞれに特化したサービスや事業内容を持っています。

シンガポールのローカル広告企業にはどのような特徴がありますか?

シンガポールのローカル広告企業は、デジタルマーケティングやインフルエンサーマーケティングに強みを持ち、ブランドコマースやパートナーグロース事業などを展開している企業が多いです。

日系広告企業の特徴と代表的な企業は何ですか?

日系広告企業は、長年の経験に基づき東南アジアで密着したマーケティングときめ細やかサービスを提供し、現地の通訳やローカルの文化に通じた対応が強みです。代表的な企業にはFLP YOMIKO、FLE、WOW STUDIOなどがあります。

外資系の有名な広告企業にはどのようなものがありますか?

外資系の広告企業には、DDB、GroupM、Ogilvyなどがあります。これらの企業は国際的なネットワークと実績を持ち、シンガポールの広告市場でも高い知名度と規模を誇っています。

シンガポールの広告業界に関する資料や地図はどこで入手できますか?

シンガポールの広告業界の業界地図や役立つ資料は、指定されたリンクからダウンロード可能です。資料を利用することで、業界の全体像や各企業の情報収集に役立ちます。

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中村 美穂 Singapore-Based Industry Analyst
2017年よりシンガポール在住の日本人。元客室乗務員としての国際経験を活かし、現在はライターおよび翻訳者として、シンガポールの文化や生活、食に関する情報を発信している。
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