タイの保険業界は、タイライフ・ムアンタイ生命などローカル大手と外資系グローバル保険会社が競合する、保険浸透率の上昇が続く成長市場です。20社の主要保険会社が医療保険のデジタル化と農業向け保険など新分野の開拓で事業拡大を図っています。
今回は、そんなタイの保険業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて20社の最新情報をお届けしていきます!
読了時間の目安:5分
タイの主要保険企業9選〜ローカル編〜
Thai Life Insurance PCL(タイライフ保険)
タイライフ保険(Thai Life Insurance PCL)は1942年1月22日設立のタイ初の国産生命保険会社であり、タイ国民による最初の生命保険機関として歴史的意義を持つ。泰国証券取引所(SET)に上場し、生命・医療・団体・年金保険など幅広い商品を展開している。
2025年の業界全体収入保険料が前年比3%超の成長を続ける中、AIA・FWDとともに業界トップ3に位置し、国内唯一のトップ10入り純粋タイ系生命保険会社として6万人超のエージェントと数百万件のポリシーを維持している。
同社の2025年通期純利益は118億2,000万バーツを記録し、純利益率は21.5%に達した。デジタル化と商品革新に注力しており、オンライン販売チャネルの拡充と節税対応型保険プランを積極展開している。財務健全性は格付け機関から安定的評価を得ている。
タイ国内随一の歴史と信頼を背景に、国産生命保険のリーダーとしての地位を堅持している。
出典:https://www.thailife.com/
Muang Thai Life Assurance PCL(ムアンタイ生命)
ムアンタイ生命(Muang Thai Life Assurance PCL)はタイの大手金融グループSCB(サイアム・コマーシャル銀行)系列の生命保険会社であり、バンカシュアランス(銀行窓口販売)チャネルを核とした成長モデルで業界上位を確立している。泰国証券取引所に上場し、生命・医療・ユニットリンク・年金保険など多様な商品を提供する。
年間売上高はタイ生命保険市場トップ5に位置する規模に達しており、SCBの全国支店とデジタルバンキングを通じた販売が強みである。2025年Q2 IRファクトシートでも新契約保険料の拡大傾向が確認されている。
2025年には短期払いかつ長期保障のユニットリンク型保険を市場投入し、若年投資家層への訴求を強化した。ESG・サステナビリティへの取り組みも積極的に開示しており、グリーン投資やダイバーシティ推進を経営方針に明記している。
商品革新とデジタル化を軸とした成長戦略を推進し、SCBグループとの協業を深化させながら市場シェアの拡大を継続している。(参照:Muang Thai Life Assurance公式サイト・IRファクトシートQ2/2025)
出典:https://www.muangthai.co.th/
Ocean Life Insurance PCL(オーシャンライフ保険)
オーシャンライフ保険(Ocean Life Insurance PCL)は1949年設立のタイを代表する生命保険会社であり、75年超の事業歴史を有する。生命・医療・傷害・団体保険に加え節税対応型貯蓄保険や年金保険を展開し、タイ全土の支店網とエージェント組織を通じて顧客基盤を維持している。
2025年5月、第一生命ホールディングスが保有する全株式(出資比率24.0%)を創業家に売却し資本関係を解消した。2008年から17年にわたる戦略的業務提携を経て、完全なタイローカル資本の生命保険会社に回帰した。
現在は「OCEAN CONNECT」デジタルプラットフォームによるオンライン加入・サービスを推進しており、LINE経由のQRコード保険料支払いサービスも導入している。
創業家主導の独立経営体制のもと、競争力ある保険商品の開発と顧客サービス強化を継続している。
出典:https://www.ocean.co.th/en
Bangkok Life Assurance PCL(バンコク生命)
バンコク生命(Bangkok Life Assurance PCL)は1951年設立のタイ主要生命保険会社であり、泰国証券取引所(SET)に上場している。生命・医療・ユニットリンク・団体保険など幅広い商品を、エージェント・バンカシュアランス・その他チャネルをバランスよく活用して提供する。
2025年通期の純利益は69億6,800万バーツと前年比50%増を達成した。初年度保険料は81億1,000万バーツ(前年比15%増)、総資産は3,160億バーツに達し、投資資産対保険負債比率120%という強固な財務基盤を維持している。
バンカシュアランス・代理店・直販の3チャネルでのバランスある販売強化を継続しており、年金保険・医療保険への需要増加を背景に高齢化社会へのソリューション提供に注力している。タイ初のISO 9001認証取得生命保険会社としての品質管理体制も特徴の一つである。
2025年Q4の純利益は前年同期比92%増の14億7,000万バーツと高成長を維持しており、引き続き安定的な収益拡大が期待される。
出典:https://www.bangkoklife.com/
The Viriyah Insurance PCL(ウィリヤー損保)
ウィリヤー損保(The Viriyah Insurance PCL)は1935年設立のタイ最大の損害保険会社であり、34年連続で国内損保市場シェア首位の座を維持している。自動車・火災・海上・傷害・医療保険を中心に法人・個人双方に幅広いソリューションを提供する。
2025年の総直接保険料は約430億バーツ(前年比5%増)で市場シェアは14.64%。EV保険料収入は約28億バーツ、総資産は681億6,600万バーツ、CAR357.21%と健全な財務基盤を有する。2026年の保険料目標は447億バーツと設定している。
AIを活用した自動車損傷査定「V-Inspection」とビデオ通話クレームサービス「VClaim on VCall」を導入し、クレーム処理の効率化を推進している。
気候変動リスクへの対応と電動化の加速を重要課題と位置づけており、タイ損保業界のリーディングカンパニーとして産業界・社会との連携を深めている。
出典:https://www.viriyah.co.th/en/
Dhipaya Insurance PCL(ティパヤ損保)
ティパヤ損保(Dhipaya Insurance PCL)は1951年11月9日設立のタイの国有系損害保険会社である。財務省が筆頭株主(持株比率約55.6%)として出資する政府系企業であり、自動車・火災・海上・医療保険等を取り扱う総合損保として業界上位に位置する。現在は持株会社ティパヤグループホールディングス(TIPH、SET上場)の中核子会社として事業を展開している。
2024年の総収入保険料は約152億バーツ、純利益は約15億2,000万バーツを計上し、堅実な財務パフォーマンスを維持した。
近年はAIを活用した保険金支払い審査システムを導入し、従来5日程度要していた示談処理を48時間以内に短縮するなど業務効率化に注力している。EVの普及を背景とした自動車保険商品の刷新も進めており、デジタル変革への投資を継続している。
政府系機関向け保険の取り扱いに豊富な実績を持ち、国家プロジェクトや公共インフラの保険需要でも存在感を持つ。国有系の信用力を背景とした安定した財務健全性が評価されている。
出典:https://www.dhipaya.co.th/
Bangkok Insurance PCL(バンコク損保)
バンコク損保(Bangkok Insurance PCL)は1947年4月15日にアジア保険株式会社として設立され、1964年に現社名へ改称、1978年に泰国証券取引所(SET)に上場した。バンコク銀行グループ創業者チン・ソポンパニッチ氏が創業に関与した歴史ある損害保険会社であり、現在はBKIホールディングスの中核子会社として自動車・火災・海上・特殊保険を展開している。
2024年の収入は約6億6,400万米ドルで市場シェアは約10%。同年上半期の自動車保険収入保険料は前年比13.7%増と高成長を示し、S&P格付けで安定的な評価を維持している。
バンコク銀行グループとの連携を活かした銀行窓口販売と代理店・オンライン販売の組み合わせで市場シェアを維持しており、個人・法人双方に対応したカスタマイズ保険ソリューションを提供している。
タイ損保業界を代表する民間企業として75年以上の実績を積み重ねており、BKIホールディングスとして持株会社体制のもと安定的な事業拡大を続けている。(参照:Bangkok Insurance公式サイト・2024年次報告書)
出典:https://www.bangkokinsurance.com/
Muang Thai Insurance PCL(ムアンタイ損保)
ムアンタイ損保(Muang Thai Insurance PCL)は1932年設立のタイを代表する損害保険会社であり、泰国証券取引所(SET)に上場している。自動車・火災・海上・傷害・医療保険など幅広い商品を展開し、KASIKORNBANKグループとの連携によるバンカシュアランスチャネルを含む多様な流通網を構築している。
2024年の総収入は138億バーツ(前年比9.86%増)、純利益は前年比15.09%増を記録。直近12か月の収入は3,620億円相当に達し、持続的な成長軌道を維持している。
法人顧客向けの工場・物流・貨物保険に強みを持ち、タイ国内の外資系企業を含む幅広い法人保険ニーズに対応している。デジタルサービスも充実しており、LINE・モバイルアプリ経由での保険料支払い・証書管理が可能だ。
自動車保険を主力としつつ非車両系保険の多様化にも積極的に取り組み、タイ保険市場の成長とともに安定的な業容拡大を続けている。
出典:https://www.muangthaiinsurance.com/
Thanachart Insurance PCL(タナチャート損保)
タナチャート損保(Thanachart Insurance PCL)はタナチャート・キャピタル(TCAP)グループ傘下の損害保険会社であり、泰国証券取引所(SET)に上場している。自動車・火災・海上・傷害・医療保険など全種類の損害保険サービスを提供し、タイ損保上位10社・自動車保険上位5社内の地位を維持している。
2024年12月末時点の自己資本比率(CAR)は633%と規制最低水準140%を大幅に上回り、払込資本金は49億3,000万バーツと財務的安定性が高い。2025年にはAPEA企業エクセレンス部門を受賞した。
TCAPグループとして2025年にIFRS17対応の財務報告体制を整備。旧タナチャート銀行グループの流通基盤を活かしたバンカシュアランス販売と広域の代理店ネットワークを組み合わせた事業モデルで顧客基盤を拡大している。
タイ損保市場での長年の経験と財務健全性を武器に、デジタル化対応と商品拡充を並行して推進しながら安定的な事業成長を続けている。
出典:https://www.thanachartinsurance.co.th/
タイの主要保険企業4選〜日系編〜
Tokio Marine Safety Insurance (Thailand) PCL(東京海上日動タイランド)
東京海上日動タイランド(Tokio Marine Safety Insurance (Thailand) PCL)は2018年に東京海上HDがIAGグループからSafety Insurance Publicを約3億9,000万米ドルで買収し既存法人と合併、2020年2月に正式発足した日系最大規模の損害保険会社である。
合算総収入保険料は約172億バーツ規模でタイ損保総合ランキング3〜4位、自動車保険2位、海上・貨物保険1位を確立。2025年2月時点でS&P「A(安定的)」を取得、2024年Q3のCARは599%と業界でも突出して高い。
東京海上HDの2025年度決算では、タイ・マレーシアの損害率改善が国際事業利益を押し上げたと報告された。日系企業向け工場・物流・貿易保険でも強固な実績を持ち、タイ進出日系企業の重要な保険パートナーとして機能している。
自動車保険の損害率管理とEV保険対応を重点課題と位置づけ、現地密着型サービスとグローバルノウハウを融合した戦略を推進している。
出典:https://www.tokiomarine.com/th/en/non-life/
MSIG Insurance (Thailand) PCL(MSIGタイランド)
MSIGタイランド(MSIG Insurance (Thailand) PCL)は三井住友海上グループを中核とするMS&ADインシュアランスグループのタイ法人であり、2012年にパブリックカンパニーへ転換した。自動車・火災・海上・傷害・医療・旅行保険など幅広い商品を多様な販売チャネルで提供している。
年間収入保険料は40億バーツ超で安定成長しており、2024年の純利益は22億3,700万バーツ。同年のCARは370%と前年比でさらに改善し規制要件の3.7倍以上を維持している。
日系企業のタイ進出支援における豊富な経験を持ち、工場・物流・輸出入貨物保険で高い信頼を得ている。2025年5月には年次報告書(Annual Report 2024)を公式サイトで公開した。
タイ経済の緩やかな成長と観光業回復を追い風に、商業・個人双方の顧客層に対する保険ソリューションの拡充を継続している。
出典:https://www.msig-thai.com/en
Aioi Bangkok Insurance PCL(アイオイ・バンコク損保)
アイオイ・バンコク損保(Aioi Bangkok Insurance PCL)は1951年設立のタイ損害保険会社であり、当初「Oui Sin Po Hiem」として創業した後、2005年にアイオイ損害保険(現・アイオイニッセイ同和損害保険)との合弁を機に現社名へ改称した。トヨタ自動車(持株比率33.4%)とアイオイニッセイ同和損害保険を主要株主に持ち、タイ国内のトヨタ販売ネットワークを活用した自動車保険を中核事業とする。
自動車・火災・海上・傷害保険などの商品を全国の代理店網とディーラー経由で提供しており、本社はバンコク・サトーン地区に位置する。
トヨタ車オーナー向け保険を中心に、タイの自動車保険市場において日系損保として独自のポジションを確立している。親会社のアイオイニッセイ同和損害保険はMS&ADインシュアランスグループの一員であり、グローバルリスク管理のノウハウをタイ事業にも活かしている。
日系製造業・サービス業向けの企業保険にも対応しており、タイ進出日系企業の重要な保険パートナーとして機能している。
出典:https://www.aioibkkins.co.th/
Sompo Insurance (Thailand) PCL(損保ジャパンタイランド)
損保ジャパンタイランド(Sompo Insurance (Thailand) PCL)は1997年6月にタイ・ヤスダ保険として設立され、2016年に現社名へ改称した日系損害保険会社である。損保ジャパン株式会社を主要株主とするSompoホールディングスグループのタイ法人として、自動車・火災・海上・傷害・医療保険を主力事業に展開している。
2012年にパブリックカンパニーへ転換し透明性の高い経営体制を構築している。日系企業向け工場・物流・輸出入貨物保険に強みを持ち、タイへの日本企業進出を長年サポートしてきた。
2024年にはパタヤ市に初の独立支店を開設。2025年8月にはコンケーン支店新設とともに月次払い自動車プラン「SOMPO ตามใจ」を発表し24時間デジタル事故受付サービスを開始。2025年時点で全国6支店体制まで拡充している。
損保ジャパングループの理念のもとデジタルトランスフォーメーションを推進し、タイ国内での市場シェア拡大と顧客基盤育成を継続している。
出典:https://www.sompo.co.th/
タイの主要保険企業7選〜外資編〜
AIA Thailand(AIA タイランド)
AIA タイランドは1938年10月1日にタイで事業を開始した同国最古参の外資系生命保険会社の一つである。香港を本拠とするAIAグループのタイ法人として、生命・医療・傷害・団体保険など幅広いサービスを提供している。
2023年時点の収入保険料は約720億バーツとタイ生命保険市場首位で、市場シェアは約21%。6万人超のエージェントと800万件超の有効契約を抱え、「タイの3人に1人がAIA加入」とも言われる浸透度を誇る。
2025年のAIAグループ通期業績ではAPEと新契約価値がともに堅調な成長を維持し、タイ事業も引き続きグループの重要収益源となっている。デジタル・ヘルスエコシステムとの連携強化やAIを活用した保険金支払い効率化など、テクノロジー投資を積極的に進めている。
「AIA Vitality」健康増進プログラムの拡充とバンカシュアランスチャネルの深化による新規顧客獲得を加速しており、アジア最大規模の独立系生命保険グループとしてタイ市場での圧倒的ブランド力を維持している。(参照:AIA Thailand公式サイト・AIA Group Annual Report 2025)
出典:https://www.aia.co.th/
FWD Life Insurance PCL(FWD生命タイランド)
FWD生命タイランド(FWD Life Insurance PCL)は、香港のパシフィック・センチュリー・グループが2013年にINGグループのアジア保険事業を約21億米ドルで買収して設立したFWDグループのタイ法人である。その後サイアム・コマーシャル銀行の生命保険子会社SCBライフを約30億米ドルで取得し、市場シェア18%・業界2位に浮上した。
2024年のFWDグループ通期業績では、IFRS17ベースで初の税引後純利益を達成(約2,400万米ドル)し、営業利益は前年比29%増を記録。2025年7月には香港IPOを実施した。
タイ事業は銀行代理店・デジタル・エージェントの三位一体で流通を拡大し、過去3年間の新契約保険料は年平均20%成長を達成した。2024〜2025年にはオンライン貯蓄保険・節税対応プランを積極展開している。
「Making life’s moments matter」を理念に掲げ、シンプルでデジタルファーストの体験を提供する新世代保険会社として急速に存在感を高めている。
出典:https://www.fwd.co.th/
Krungthai-AXA Life Insurance PCL(クルングタイ・アクサ生命)
クルングタイ・アクサ生命(Krungthai-AXA Life Insurance PCL)は1997年に、タイ国有銀行クルングタイ銀行とフランスの保険大手AXAグループが各50%を出資して設立した合弁生命保険会社である。資本金は約13億5,500万バーツで、タイ証券取引所に上場している。
主な商品は生命・医療・傷害・ユニットリンク・年金保険で、クルングタイ銀行の全国支店を活用したバンカシュアランスを主要流通チャネルとする。年間収入は約5億6,000万米ドル規模を誇る。
2024年の主要動向として「ダブル成長の年」をミッションに掲げ、代理店・銀行窓口双方での販売強化策を打ち出した。サステナビリティ面ではAXA For Progress Indexに沿ったグリーン投資ポートフォリオを71億バーツ超に拡大し、オペレーション上のカーボン排出量を15%削減した。
AXAブランドの国際的信頼性とクルングタイ銀行の国内リーチを融合した競争優位性を持ち、年次報告書(2024年版)も公式サイトで公開されている。(参照:Krungthai-AXA公式サイト・年次報告書2024)
出典:https://www.krungthai-axa.co.th/
Allianz Ayudhya Assurance PCL(アリアンツ・アユタヤ生命)
アリアンツ・アユタヤ生命(Allianz Ayudhya Assurance PCL)はドイツのAllianzグループのタイ生命保険子会社であり、1951年にタイでの事業を開始した。持株会社Allianz Ayudhya Capital PCL(SET上場)のもと、生命保険部門と損害保険部門の2事業体制で運営している。
2025年Q1の生命保険総保険料は109億7,000万バーツ(前年同期比19%増)で市場全体の成長率5.8%を大幅に上回った。新契約保険料は同52%増、新契約価値は116%増と急成長しており、健康保険とユニットリンク商品は各30%・20%超の伸びを示した。
国内27の支店・サービスセンターと200以上のAZAY代理店を展開し、1,400人超の従業員体制でエージェント・バンカシュアランス・ダイレクトの各チャネルを強化。AM BestよりA-格付けを維持している。
Allianzの財務基盤と70年超のタイ市場経験を組み合わせ、医療・健康保険需要を取り込みながら存在感を高めている。
出典:https://www.allianz.co.th/en_TH.html
Prudential Life Assurance (Thailand) PCL(プルデンシャル生命タイランド)
プルデンシャル生命タイランド(Prudential Life Assurance (Thailand) PCL)は英国の保険グループPrudential plcのタイ法人であり、生命・医療・がん保険・貯蓄型保険・年金を中心に幅広いラインナップを提供している。タイ証券取引所(SET)に上場し、エージェント・バンカシュアランス・デジタルの三チャネルで販売を展開している。
2024年の収入保険料は377億7,000万バーツ(前年比9%増)。2025年の新契約成長率は市場全体(約6%)の2倍以上を達成しており、2026年に二桁成長を目標にタイ生命保険市場のトップ3入りを目指している。
各所得水準に対応した多様な商品構成で幅広い顧客へのアクセスを実現している。2025年のPrudential plcグループ通期では新契約価値が前年比12%増の27億8,200万米ドルに達した。
タイ政府の優遇税制対応商品の開発とデジタル加入プロセスの簡素化を推進し、成長市場タイでの存在感を着実に拡大している。(参照:Prudential Thailand公式サイト・Prudential plc年次報告書2025)
出典:https://www.prudential.co.th/
Chubb Samaggi Insurance PCL(チャブ・サマッキー損保)
チャブ・サマッキー損保(Chubb Samaggi Insurance PCL)は70年超の事業歴史を持つタイの大手損害保険会社であり、世界最大級の損保グループChubb(米国)のタイ法人である。自動車・傷害健康・火災・海上・建設・特殊保険など個人・法人双方に幅広いソリューションを提供している。
2025年4月1日、ChubbがLiberty Mutual系のLMG Insurance Thailand(タイ損保上位10社)を3億2,100万米ドルで買収・統合した。統合後は全国71支店・5,500超の代理人・ブローカー・500超の提携病院を擁する屈指のネットワークを構築している。
旧LMGとの合算で2024年の正味保険料収入は約275億円相当。タイの傷害保険市場でNo.1の地位を誇り、LMG統合により商品ラインナップと流通基盤が強化されている。
Chubbグループの財務力(S&P AA格付け)を背景に、個人・法人向け保険ソリューションの充実化を推進している。
出典:https://www.chubb.com/th-en/
Manulife Thailand(マニュライフ・タイランド)
マニュライフ・タイランドはカナダの世界的保険・金融サービスグループ、マニュライフ・ファイナンシャルのタイ子会社であり、生命・医療・傷害・ユニットリンク・年金保険など幅広い商品を提供している。バンカシュアランスとデジタルプラットフォームを組み合わせたハイブリッド型流通モデルを採用する。
マニュライフ・グループの2025年業績は過去最高水準を記録し、APEが前年比14%増、NBVが18%増を達成した。タイ事業はアジア地域の成長ドライバーの一つと位置づけられており、保護型・貯蓄型商品の堅調な伸びが続いている。
近年のタイでの重点施策はユニットリンク型保険の拡充・健康増進型商品の開発・デジタル加入の簡素化の3点であり、2025年には新たな年金保険プランと傷害保険ソリューションをタイ向けに発表した。
タイの保険普及率がGDP比3〜4%程度にとどまる中、ブランド力・商品革新力・デジタル化を強みに潜在市場の開拓に注力している。
出典:https://www.manulife.co.th/
FAQ
タイの主要保険会社にはどのような企業が存在しますか?
タイの主要保険会社は、ローカル企業、日系企業、外資系企業に分かれており、それぞれ生命保険、損害保険、自動車保険、健康保険など多様な保険商品を取り扱っています。
タイの保険会社の中で最も歴史の古い企業はどれですか?
ムアン・タイ・ライフ・アシュアランスは1951年に設立され、タイの生命保険業界で最も歴史の古い企業の一つです。
タイの保険会社の売上高や利益はどのように推移していますか?
多くのタイの保険会社は、年々売上高や純利益に変動がありますが、例として2021年度の売上高は前年に比べ増加した企業もあれば、減少した企業もあります。具体的には、Muang Thai Life Assuranceは売上高と純利益共に増加しています。
タイの保険会社はどのようなサービスやシステムを提供していますか?
多くの保険会社はオンラインプラットフォームやアプリを展開し、保険内容の確認や請求、販売代理店へのアクセス、顧客サポートなどをデジタル化しています。支店や提携先も全国に広がっています。
タイの外資系保険会社と日系保険会社の違いは何ですか?
外資系保険会社は主に海外の大手保険グループのタイ拠点であり、国内外の保険商品を提供しています。一方、日系保険会社は日本の本社の技術やサービスを活かし、特に日系顧客や日本企業向けのサービスに力を入れているのが特徴です。

