【韓国のキャッシュレス】主要キャッシュレス決済12選と特徴を解説

1997年のIMF外貨危機以降、韓国ではクレジットカードを始めとするキャッシュレス決済の普及が進んでいます。近年ではスマートフォンの普及によりQRコード決済やキャリア決済も浸透してきています。今回はそんな韓国のキャッシュレス決済事情を詳しく解説します。

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韓国でビジネスをするなら知っておきたい10のこと

韓国のキャッシュレス事情の概要

韓国でキャッシュレス決済が普及した理由と背景

韓国で最初のクレジットカードは、1969年デパートにて初めてに導入開始し、1980年台に入って銀行がクレジットカード事業を兼営し初めてから韓国国内でのクレジットカードの普及及び利用が大幅に拡大を始めた事業だ。

クレジットカード業法は、クレジットカードに関連した大金の決済、クレジットカードの発行と管理、クレジットカード加盟店の募集と管理業務の基本業務についての法律だ。クレジットカード業者は、基本業務に加えてクレジットカード会員に対しての融通、デビットカードの発行、代金決済、プリペイドカードの発行、販売、代金決済の様な追加業部もすることが可能である。

1987年5月「クレジットカード業法」が制定されてからクレジットカード業の法的制度の基盤ができたが、この法律は1997年8月「与信専門金融業法」の制定によって廃止された法律だ。

韓国でキャッシュレスが多くく普及した原因は、IMF外貨危機だ。IMF外貨危機で破綻した消費心理を蘇らせ、脱税の原因である隠密な現金取引を減らすために2000年からクレジットカードの使用が推奨された。クレジットカードを使えば、年末控除の対象になる制度が始まり、クレジットカード決済のレシートには宝くじが記載がされる様になるなど、様々な理由がが普及した背景だ。

韓国のキャッシュレス決済額の推移

韓国銀行が発表した「2018年中の支払決済動向」によると、昨年の1日平均クレジットカード利用額は1兆8千620億ウォンで、1年前よりも5.8%利用額が増加し、クレジットカードの利用額は2017年の4.9%から増加傾向が急激したのである。その中でも個人のクレジットカード利用額は1兆4千440億ウォンと8.6%増加した。モバイル、インターネットショッピング市場の拡大と、電化製品の購入が増加した影響だ。

法人のクレジットカードは、カード会社が法人会員に提供していた国税カード納付手数料減免特典が2017年以降縮小したことにより、クレジットカード利用額の1日平均が4千170億ウォンに2.9%減少した。デビットカードの利用額は1日平均5千20億ウォンと7.6%増加した。デビットカードの利用額は年々増加傾向だ。

韓国銀行が発表した2019年基準の決済手段利用比重によると、クレジットカードで全体の53.8%を占めており、次に現金が17.4%、デビットカード15.3%、銀行送金8.0%、モバイルカード3.8%という結果になり、韓国ではクレジットカードが主流の支払い方法である。

年度別クレジットカード利用実績によると、2000年12月カード数57,881千個、利用額が137,750十億ウォンに対して、2021年12月カード数117,689千個、利用額が834,173十億だ。

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韓国のキャッシュレス決済:主要カード決済3選

クレジットカード

韓国のクレジットカード市場国内普及率は90%だ。さらに、韓国国内の使用者は2015年からプラスチックのカードが必要ないモバイルカードの発行し、スマートフォンを活用したアプリでのサービスが開始したのである。よって韓国国内のキャッシュレス決済市場の85%がクレジットカード決済を基盤にしたサービス。

利用可能場所は、コンビニ、スーパー、デパート、市場、小売店、売店、飲食店、カフェ、病院、薬局、交通手段、学院、文化空間、給油所などの全国のクレジットカード加盟店で利用可能だ。中でも市場や小売店、売店を除いた施設では、全体の決済手段の内クレジットカードが一番高い使用率を占めているのだ。

クレジットカードの決済手数料は、加盟店の規模によって違いがある。 零細企業の場合3億ウォン以下は0.80%だ。中小企業の場合、3から5億ウォンは1.30%、5から10億ウォンは1.40%、10から30億ウォンは1.60%という比率である。

デビットカード

2022年5月基準、1分期の新韓カード、KB国民カード、サムスンカード、現代カード、ロッテカード、デビットカード、ウリカード、ハナカードのデビットカード総発行数は6千157万4千枚で、昨年同時期の6千457万6千枚に比べて300万2千枚、4.6%減少したのである。

デビットカードの利用可能場所は、新韓銀行の発行するデビットカードの場合、一部加盟店を除いた全国のクレジットカード加盟店で使用可能だ。さらに、全国の銀行ATMで現金の出金が可能だ。

零細加盟店、中小加盟店優待手数料のによると、年間売上高が3億ウォン以下の零細加盟店の場合0.5%だ。中小加盟店の場合、年間売上高が3から5億ウォンの場合1.0%、年間売上高が5から10億ウォンの場合1.1%、年間売上高が10から30億ウォンの場合1.3%だ。

Tマネーカード

Tマネーカードは、先払い交通カードの市場内で保有率82%の交通系カードで、市場全体1位の保有率だ。さらに2019年基準、年間販売量が550万枚の先払い交通系カードである。

地下鉄やバス、タクシー、高速バス、市街バス、高速道路、有料道路などの交通施設で利用可能だ。さらに、GS25やCUを始めとしたコンビニ、スターバックスなどのカフェ、大型マート、パン屋さん、ファーストフード、大学、公共施設などで利用可能だ。オンラインでの利用も可能である。

第15条第1項によってTマイレージを利用する場合などは手数料がかかる場合がある。また、Tマイレージの返金を要請する場合は返金手数料が発生する。Tマネーカードは決まった手数料ではなく条件によって手数料が発生するようだ。

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韓国のキャッシュレス決済:主要QRコード決済3選

Naver Pay

割引率とポイント還元率の高さがNaver Payの大きな特徴だ。さらに会員登録をすることによってポイント還元率を2倍にすることが可能である。利用可能場所の多さと他のQRコード決済よりも高いポイント還元率が人気の要因だ。

サービスのタイプは大きく分けて2つだ。1つ目は、Naver Pay決済型だ。一度クレジットカードや口座を連携させれば、Naver Payパスワードで簡単に決済が可能になる機能だ。2つ目は、Naver Pay注文型だ。オンライン上の加盟店の商品ページで別に会員登録やログインをすることなくNaver IDで注文と決済をすっることが出来るサービスだ。

Naver Pay安全決済利用時の手数料は、購入者が購入者が選択した決済方法によって変わる。口座振替時1.65%、無通帳入金1%だ。クレジットカード決済時の手数料はカード会社によって異なり、Naver Payに入金したお金を出金時の手数料は無料だ。

Samsung Pay

利用可能店舗の多さがSamsung Payの一番の特徴だ。POS機があるオフライン店舗で決済が可能な為、決済不可能の店舗を探すのが不可能なほど、どこでも利用可能である事が特徴だ。海外でも利用可能である。

パスワードでのログイン方式の他にサムソンパスと言う生体認証による簡単で安全なログイン方法があり、決済時だけではなく様々なアプリで利用可能だ。また、航空券をSamsung Payで管理する事が可能だ。搭乗時刻のアラーム機能や、アプリ内でのQRコード確認可能である。さらに、映画やスポーツ、公演などの様々なチケットをアプリ内で一ヶ所にまとめて管理する事ができ、運転免許証や学生証などの身分証の管理もアプリ内で行うことが出来る。自動車の鍵も管理可能だ。

Samsung Payは年会費や決済手数料などが発生しない無料で利用可能なサービスだ。LTEデータを利用時データ利用料金制によってデータ料金が発生する可能性があるが、Wi-Fi利用時は無料でサービスを利用可能だ。

Kakao Pay

オフライン店舗とオンライン店舗の両方で利用可能であり、加盟店の多さや、ポイント還元率の高さがKakao Payの特徴だ。また、カカオトークのフレンドにはトーク画面から簡単に送金をする事ができる便利さも人気の理由の一つだ。

アプリのサービスのカテゴリーは大きく分けて3つあり、生活サービスは、送金や決済、メンバーシップなどがあり、管理サービスは、財産管理、公共機関からの案内文、書留郵便、請求書など電子文書を安全に管理機能、ガス料金や通信料金、地方税などの納付期間お知らせ機能などがあり、最後に金融サービスは、投資や融資、保険などのサービスである。

手数料はクレジットカードでチャージをして決済する場合企業の大きさによって異なり、零細企業1.8%、中小企業2.4%、準中小企業2.55%、中堅企業2.8%、一般企業3.3パーセントだ。現金を事前にチャージしておく補助決済手段のカカオマニーの場合は、一律で3.3%の手数料だ。

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韓国のキャッシュレス決済:主要プリペイド決済3選

toss bank

毎日最大3,500ウォンのキャッシュバックをもらうことが出来るなど、キャッシュバックの多いプリペイド決済だ。後払いの交通カードのとして利用も可能で、地下鉄やバスに乗る度にキャッシュバックをもらう事が可能である。

特典の領域ごとに1日1回すぐにキャッシュバックをもらう事ができ、領域はコンビニ、デザート、カフェ、ハンバーガー、映画館、タクシー、海外決済などがある。さらに、毎週リワードと言うものが届き自分のよく利用する店舗を設定し割引の特典を受けることも可能だ。

toss bankは満7歳から利用可能で、外国人でも簡単に申請可能な為幅広い層で利用可能なプリペイド決済サービスだ。誰でも口座開設をすればプリペイドカードを発行することが可能だ。

kona card

Kona cardには使う度に貯まるラッキー券があり、無料で発行可能のラッキーユーカードの場合は、チャージ又は決済時にラッキー券が支給され、3万ウォンを支払うことで発行可能なラッキーダブルカードの場合、チャージ又は決済時にラッキー券をラッキーユーカードの2倍獲得することが可能である。

毎週1から45の数字を選び最大2百万ウォンの賞金を獲得可能だ。4個の数字を全て当てた場合は1等として2百万ウォン、3個の数字を当てた場合は5,000ウォン、2個の数字を当てた場合は1,000ウォンを獲得可能である。

決済する度に0.1%のキャッシュバック、kona cardモバイルバーコードで決済時コーヒービーンにて15%即時割引、GS25、セブンイレブン、CUにて10%キャッシュバック、良く行くお店3ヶ所で3%キャッシュバックなどの特典を受けることが可能である。

利用可能年齢は、満14歳以上の本人確認が可能な韓国人又は、外国人登録証を保有している外国人であれば誰でも発行可能だ。

Finnq card

年会費無料で利用でき、アプリ一つで全ての銀行口座での決済が可能なカードだ。海外利用、分割払いは不可能だ。カード受領後にピンクアプリ(カードのアプリ)にカード登録をする事によって利用可能だ。カードのデザインが沢山あるのも特徴である。

カードを利用するにあたって必ず必要になるピンクアプリでは、一度に千万ウォンまで無料で送金する事が可能だ。また、自分が受けることの出来る一番低い金利の照会や、特別な金融商品の取引も可能だ。

ピンク口座とピンクカードを合わせて使う事によって計画的に消費をする事が可能である。AIによる自分の消費パターン分析により無駄なく消費をする事が可能だ。また、利用実績により10万ウォン以上は0.3%、30万ウォン以上は0.5%、50万ウォン以上は最大1%のポイントを貯めることが可能だ。

Finnq cardは満18歳以上が利用可能である。

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韓国のキャッシュレス決済:主要キャリア決済3選

KTbank

KTは携帯電話端末の販売や、通信業務、Wi-Fiなどのインターネット業務、テレビサービスなどを行う韓国の代表的な通信会社だ。

キャリア決済は、オンラインとオフライン加盟店で携帯で簡単に決済することが出来るサービスだ。決済金額は次の月の携帯代金に合計して支払い可能だ。キャリア決済サービスは、満19歳以上から利用可能なサービスだ。

キャリア決済の利用限度額は最大100万ウォンで、通信料金の未納付や延滞履歴によって月最大限度額が30万ウォンに限定される場合もあり、新規開通時には一定期間利用限度が40万ウォンに限定される可能性があるサービスである。

月の利用限度額の設定が可能で、4万ウォン、30万ウォン、50万ウォン、80万ウォン、80万ウォン、100万ウォン又は万ウォン単位で設定することが可能だ。

SKテレコム

通信会社であるSKテレコムのキャリア決済は、SK Payという決済サービスだ。利用するためにはアプリが必要である。アプリを使うことでオンライン、オフライン共に決済が可能だ。

一度の会員登録だ全ての加盟店で利用可能だ。口座振替やクレジットカード、デビットカード、キャリア決済など色々な決済手段を全ての加盟店で簡単に早く安全に利用することのできる決済サービスだ。そして、利用するたびにSK pay pointを貯める事が出来、11番街というオンラインショッピングモールで現金のように利用可能だ。現在ポイントを現金の様に使うことの出来るサービスの加盟店は拡大中である。

SK pay利用時の手数料は無いため、無料で決済手段の利用が可能である。また、韓国の居住証明書を発行した外国人の場合、韓国人と同様の方法で加入、利用が可能だ。海外で発行したクレジットカードでの利用は不可能な為、韓国国内で発行したクレジットカードやチェックカードで利用が必須だ。

LGU+

LGU+は携帯機器や通信業務、インターネットなどを行う通信会社だ。LGU+のキャリア決済は携帯電話を利用して本人認証後利用可能だ。簡単に決済することの出来るサービスである。

利用方法は、決済手段の選択時にキャリア決済を選択し、LGU+を選択、本人確認のために電話番号と住民登録番号を入力、本人確認の認証番号をショートメッセージで受け取り確認をすることで決済可能だ。

キャリア決済の最大利用限度額は、新規顧客の場合月30万ウォン、既存顧客の場合一般は月30万ウォンから80万ウォン、VIPの場合は月100万ウォンまで利用可能だ。ただし、キャリア決済の利用限度額は携帯名義者の住民登録番号を基準として決定するため、最大利用限度額は変動可能性があるサービスである。

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