【統計データで解説!】マレーシアの製造業(食品以外)業界の最新トレンド・業界事情

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この記事では、統計データを用いてマレーシアの製造業(食品以外)業界の最新情報をお届けしていきます!

読了時間の目安:5分

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目次

マレーシアの化粧品事情〜統計データ〜

化粧品貿易額

2021年におけるマレーシアの美容・メーキャップ用化粧品・日焼け止め(HSコード:3304)の輸出額は1億3,085万ドルとなり、前年から9.3%の増加であった。同年における主要輸出先は、シンガポールが全体の25%を占める3,300万ドルで、香港(14%、1,830万ドル)、インドネシア(13.7%、1,800万ドル)が続いた。

同輸入に関しては、2021年は前年比で10.18%増となる3億8,453万ドルとなった。主要輸入元は、米国が全体の18.2%を占める7,000万ドルで、シンガポール(17.6%、6,800万ドル)、韓国(12.7%、4,800万ドル)が続いた。マレーシアでは、美容・メーキャップ用化粧品・日焼け止めの輸入額は輸出額の約2.9倍となっている。

美容・メーキャップ用化粧品・日焼け止め貿易額

出典:TrendEconomy

化粧品の苦情件数

国家医薬規制庁(NPRA)の2021年年次報告書によると、2021年時点での新化粧品届出申請数は109,708件であった。年別の届出件数としては、2021年は3,037件で前年の2,229件から798件の増加であった。また、同年には市販後監視プログラムの下で4,135の製品がサンプリングされ、その内化粧品は2,203件を占めた。

さらに、同年においてNPRAへ寄せられた苦情(医薬品、健康補助食品など)は3,182件で、その内化粧品は1.9%を占める62件となり、前年の101件から大幅に減少した。この他にも、NPRAラボラトリーでは監視を目的とした製品検査を実施しており、2021年には化粧品で997サンプルが検査されている。

化粧品苦情件数

出典:国家医薬規制庁

マレーシアの美容事情〜統計データ〜

ヘアケア用品の輸出入額

2021年におけるマレーシアのヘアケア用品(HSコード:3305)の輸出額は前年比で2.99%増となる4,294万ドルを記録した。2021年における主要輸出先は、シンガポールが全体の35%を占める1,510万ドルで、米国(11.2%、481万ドル)、ブルネイ(8.7%、373万ドル)が続いた。

同輸入額については、2021年は前年比で2.87%増となる1億1,381万ドルとなった。主要輸入元は、タイが全体の43%を占める4,900万ドルで、韓国(10.1%、1,160万ドル)、インドネシア(9.65%、1,090万ドル)、そして日本(8.37%、953万ドル)が続いた。マレーシアでは、ヘアケア用品は輸入額が輸出額の約2.7倍となっている。

ヘアケア用品の貿易額

出典:TrendEconomy

美容・パーソナルケアの売上高

2020年におけるマレーシアの美容・パーソナルケアの売上高は24億2,100万ドルに達し、一人当たりの平均売上高は74.81ドルであった。製品カテゴリー別では、ボティケアが6億8,030万ドル、スキンケア6億3,340万ドル、ヘアケア4億2,610万ドルとなった。売上高の74%は大衆向けであり、26%が高級品となっているのが特徴である。

また、近年の美容・化粧品業界ではEコマースセクターが大きなブームとなっており、総売上高の11%がオンラインから、89%が直販・小売市場からの売上となっている。マレーシアの消費者は、若々しさを強調するようなマーケティングを行う有名ブランドの美容製品を購入する傾向にあり、同時にハラール製品の売上が増加している。

マレーシアの美容・パーソナルケア収益(2020年)

出典:iSTRATA

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マレーシアのトイレタリー(日用品)事情〜統計データ〜

石鹸類の貿易額

2021年におけるマレーシアの石鹸、有機界面活性剤及びその調製品(HSコード:3401)の輸出額は前年比で1.17%減となる5億5,918万ドルを記録し、近年は減少傾向が続いている。2021年の主要輸出先はアラブ首長国連邦が全体の9.27%を占める5,100万ドルで、トルコ(9.22%、5,100万ドル)、フィリピン(6.32%、3,500万ドル)が続いた。

同輸入額については、2021年は前年比で0.86%増となる1億4,694万ドルであった。主要輸入元は、インドネシアが全体の29%を占める4,200万ドルで、タイ(11.9%、1,740万ドル)、米国(11.2%、1,640万ドル)が続いた。マレーシアにおいては、2021年は輸出額が輸入額の約3.8倍となっている。

石鹸、有機界面活性剤及びその調製品の貿易額

出典:TrendEconomy

トイレットペーパー、ティッシュなどの貿易額

2021年におけるマレーシアのトイレットペーパー、化粧用ティッシュなど(HSコード:4803)の輸出額は、前年比で3.91%増となる633万ドルを記録した。2021年の主要輸出先はベトナムが全体の38%を占める241万ドルで、タイ(26%、166万ドル)、米国(17%、108万ドル)が続いた。

同輸入額については、2021年は前年比で4.59%増となる7,773万ドルとなった。主要輸入元は、インドネシアが全体の64%を占める4,500万ドルで、ベトナム(19.3%、1,500万ドル)、中国(8.34%、648万ドル)が続いた。当該カテゴリーについては、マレーシアは輸入額が輸出額を大きく上回っている状況にある。

トイレットペーパー、化粧用ティッシュなどの貿易額

出典:TrendEconomy

マレーシアの文房具・事務用品事情〜統計データ〜

筆記具の貿易額

2021年におけるマレーシアの筆記具(HSコード:9608)の輸出額は前年比で5.73%増となる7,841万ドルを記録したが、近年は輸出額が減少傾向にある。2021年における主要輸出先は、米国が全体の23%を占める1,840万ドルで、シンガポール(7.98%、625万ドル)、オーストラリア(7.29%、572万ドル)が続いた。また、輸出額の内55%はフェルトペン及びその他の多孔質ペンやマーカーであった。

同輸入額については、2021年は前年比で13.05%増となる3,466万ドルとなった。主要輸入元は、日本が全体の35%を占める1,220万ドルで、中国(32%、1,130万ドル)、ドイツ(15.1%、525万ドル)が続いた。輸入品目としては、ボールペンが24%を占めている。

筆記具の貿易額

出典:TrendEconomy

紙、印刷、出版業界への投資金額

マレーシアは半世紀以上に渡って紙を生産しており、古紙はクラフト紙やテストライナー、段ボール、板紙などの包装用紙製品を製造するための原料として重用されている。また、マレーシアにおける紙生産量は年間190万トンとなっている。

2021年は、紙、印刷、出版業界への投資で34件のプロジェクトが認可され、認可額は5億4,940万リンギットを記録した。この内、国内投資は全体の71.5%を占める3億9,280万リンギット、海外直接投資は28.5%の1億5,660万リンギットであった。

また、21件は新規プロジェクトとなっており、投資金額は3億7,350万リンギット、そして紙・紙製品の投資は28件(4億3040万リンギット)であった。これら投資によって、1,413人の新規雇用が期待されている。

紙、印刷、出版業界への投資金額

出典:マレーシア工業開発庁

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マレーシアの自動車事情〜統計データ〜

マレーシアの自動車登録台数

マレーシア自動車工業会によると、マレーシア国内の自動車登録台数はCOVID-19の影響で2020年と2021年は大幅に減少したものの、2022年は回復傾向を見せており、2022年9月時点で前年の総登録台数を上回る51万6,798台となっている。

内訳としては、乗用車が45万9,090台で全体の88.8%占めた。また、2022年上半期時点の乗用車販売台数(29万3,540台)で最も大きなシェアを占有したのが普通乗用車の64.4%で、4WD/SUVが29.6%で続いた。同期におけるメーカー別シェアでは、プロドゥアが38.4%で首位、プロトンが17.3%、トヨタ13.7%となり、国民車メーカーで過半数の市場シェアを占めた。

自動車登録台数

出典:SALES & PRODUCTION STATISTICS

マレーシアの自動車貿易額

マレーシアの自動車輸出額は2019年に4億ドル超を達成したものの、2020年にはCOVID-19の影響で減少に転じた。しかし、2021年は前年比で12.14%増となる3億6,256万ドルと回復傾向を見せた。また、同年の主要輸出先はタイが全体の59%を占める2億1,500万ドルで、ベトナム(11.3%、4,100万ドル)、フィリピン(6.57%、2,300万ドル)と続いた。

また、同輸入額については、COVID-19の影響で2020年に大きく減少したものの、2021年は13億ドルにまで回復している。同年の主要輸入元は、日本が全体の31%を占める4億1,200万ドルで、中国(22%、2億9,600万ドル)、ドイツ(20%、2億6,800万ドル)が続いた。

自動車貿易額

出典:TrendEconomy

マレーシアのバイク事情〜統計データ〜

バイク販売・生産台数

アセアン自動車連盟によると、マレーシアのバイク販売・生産台数はCOVID-19の影響によって2020年に大きく落ち込んだものの、徐々に回復している傾向にある。2022年9月時点では、前年の総販売・生産台数を上回っている状況にあり、各々50万1,587台、50万4,107台となっている。

また、東南アジア4ヵ国(マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ)で見ると、2022年9月時点でのマレーシアのバイク販売台数は全体の16.5%を占めている。前年同期比では53.8%の増加となっており、4ヵ国で最も高い成長を示した。生産台数については、同4ヵ国で19.1%のシェア、前年同期比で55.0%の増加となっている。

バイク販売・生産台数

出典:STATISTICS(ASEAN AUTOMOTIVE FEDERATION)

バイクの貿易額

2021年におけるマレーシアのバイク(HSコード:8711)の輸出額は前年比で43.44%減となる1,185万ドルとなった。2021年の主要輸出先はシンガポールで、全体の40%を占める485万ドルとなり、その後フランス(27%、327万ドル)、タイ(6.59%、78万ドル)が続いた。

同輸入額については、2021年は前年比で42.31%増となる1億9,579万ドルであった。同年の主要輸入元はインドネシアで全体の34%を占める6,700万ドルで、中国(26%、5,100万ドル)、タイ(15%、2,900万ドル)、日本(7.39%、1,440万ドル)が続いた。輸入品目としては、50cc超250cc以下が全体の46%を占めた。

バイク貿易額

出典:TrendEconomy

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