【最新版!】アメリカの主要百貨店・ショッピングセンター11選〜流通・小売業界〜

アメリカ 百貨店・ショッピングセンター業界 業界地図

アメリカの百貨店・ショッピングセンター業界は、ECの台頭による店舗網の再編が進む一方、体験型店舗やアウトレットモールへの投資を強める主要企業が生き残りを図る転換期にあり、閉店と再開発が同時進行する業界地図の変化が続いています。

今回は、そんなアメリカの百貨店・ショッピングセンター業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて11社の最新情報をお届けしていきます!

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目次

アメリカの主要百貨店・ショッピングセンター企業8選〜ローカル編〜

Macyʻs, Inc.(メーシーズインコーポレーティッド)

オハイオ州で創業し、現在はニューヨーク市に本社を置く百貨店大手。前身の創業は1830年代に遡り、高級百貨店のMacyʼsとBloomingdaleʼs、化粧品専門店Bluemercuryを傘下に持つ。ニューヨーク証券取引所に上場する(銘柄M)。

2025年2月1日時点で全体680店舗を展開する。内訳はMacyʼs450店、Bloomingdaleʼs59店、Bluemercury171店で、女性向け服飾雑貨や化粧品、アパレルが売上の中心である。

2024年度(2025年2月期)の売上高は約223億ドルで前年比3.5%減、純利益は5億8200万ドルだった。2024年2月には中期戦略『A Bold New Chapter』を公表している。

同戦略では不採算のMacyʼs約150店舗を2026年度までに閉鎖し、約350の中核店舗へ投資を集中する。2025年度(2026年1月期)は既存店売上が通期でプラスに転じ、再建の手応えを示した。2024年には投資ファンドによる買収提案を退けた。

出典:https://www.macysinc.com/

NORDSTORM Inc.(ノードストローム)

ワシントン州シアトルに本社を置く老舗百貨店チェーン。1901年に移民ジョン・ノードストロームが1軒の靴店として創業し、1971年にニューヨーク証券取引所へ上場した。

主力の百貨店ノードストローム92店舗と、オフプライス業態のノードストロームラック277店舗を展開する。靴や衣料、アクセサリー、服飾雑貨が主な商品である。

2024年度(2025年2月期)の総売上高は約150億ドル、純利益は2億9400万ドルだった。顧客サービスの高さで知られ、近年はオフプライス業態の新規出店を積極化している。

2024年12月、創業家とメキシコの小売大手エル・プエルト・デ・リバプールが1株24.25ドル(企業価値約62.5億ドル)での非公開化に合意した。取引は2025年5月20日に完了し、同月にニューヨーク証券取引所の上場を廃止している。

出典:https://www.nordstrom.com/

Kohlʼs(コールズ)

ウィスコンシン州で1962年に創業した百貨店チェーン。ハワイ州を除く全米49州で1,100店舗超を展開し、衣料や生活雑貨を中心とする中価格帯の品揃えを強みとする。ニューヨーク証券取引所に上場する(銘柄KSS)。

2024年度(2025年2月期)の総売上高は162.2億ドル、既存店売上は6.5%減と苦戦が続く。2025年前半には約27店舗を閉鎖した。

経営体制は不安定で、2025年1月に就任したアシュリー・ブキャナンCEOが利益相反を理由に同年4月末で解任され、会長のマイケル・ベンダーが暫定CEOに就いた。

化粧品専門店セフォラの店舗内出店や、ドライブアップ・店舗受取といったオムニチャネル施策を強化し、集客回復を図っている。

出典:https://corporate.kohls.com/

TJX Companies(TJXカンパニー)

マサチューセッツ州に本社を置くオフプライス小売の世界最大手。T.J.マックス、マーシャルズ、ホームグッズ、欧州のTKマックスなどのチェーンを運営する。ニューヨーク証券取引所に上場する(銘柄TJX)。

2025年2月1日時点で9か国に5,085店舗を展開する。米国のマーマックス部門が2,563店、ホームグッズ部門が1,015店、カナダが576店、海外が814店という構成である。

2024年度(2025年2月期)の売上高は564億ドルで前年比約4%増、既存店売上も4%増と堅調に推移した。購買力を活かした低価格戦略と豊富な品揃えを強みとする。

同年度にはメキシコでの合弁投資や中東小売企業への少数出資を実行し、新興国市場への展開を進めている。2026年度も既存店2〜3%増の成長を見込む。

出典:https://www.tjx.com/

Simon Property Group, Inc.(サイモンプロパティグループ)

1960年創業、インディアナ州インディアナポリスに本社を置く商業用不動産投資信託(REIT)。ショッピングモールやプレミアム・アウトレットの開発・所有・運営を手掛ける。ニューヨーク証券取引所に上場する(銘柄SPG)。

2024年12月末時点で米国に194物件(モール92、プレミアム・アウトレット70ほか)を保有し、37州とプエルトリコに展開する。米モール・アウトレットの稼働率は96.5%と高水準にある。

2024年度の総売上高は約59.6億ドル、普通株主帰属純利益は約23.7億ドル、FFOは約48.8億ドルだった。海外でも欧州クレピエールやタウブマンへの出資を通じて事業を広げる。

日本では三菱地所との合弁『三菱地所・サイモン』を通じ、御殿場や佐野など10か所のプレミアム・アウトレットを運営する。

出典:https://www.simon.com/

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Brookfield Properties(ブルックフィールドプロパティズ)

シカゴを拠点とする米大手商業用不動産会社。上場するBrookfield Corporation(NYSE:BN)の傘下にあり、2018年に買収した旧ゼネラル・グロース・プロパティーズを母体に、全米で100を超える小売物件を運営する。

運営モールにはハワイのアラモアナセンターやシカゴ近郊のオークブルックセンターなどがある。アラモアナセンターは約240万平方フィートの敷地に350以上の店舗が集まる大型施設である。

親会社の不動産部門Brookfield Property Partnersは2021年7月に完全非公開化され、ナスダックとトロント証券取引所を上場廃止した。現在は上場するBrookfield Corporationに連結される非公開事業となっている。

高級ブランドからハワイ発の地元店まで幅広いテナントを集め、体験型の大型商業施設として集客力を維持している。

出典:https://www.brookfieldproperties.com/

Exemplar Luxury Group (エグゼンプラー・ラグジュアリーグループ)

米国の高級百貨店最大手グループ。2024年12月にサックスがニーマン・マーカス・グループを企業価値約27億ドルで買収して発足したSaks Globalを前身とし、サックス・フィフス・アベニュー、ニーマン・マーカス、バーグドルフ・グッドマンを傘下に持つ。

サックス・フィフス・アベニューは1924年にニューヨーク五番街へ旗艦店を構えた高級百貨店、ニーマン・マーカスは1907年創業のダラス発祥の高級百貨店で、いずれも米高級小売を代表するブランドである。

発足時にはアマゾンやセールスフォース、オーセンティック・ブランズなどが出資し、22億ドルの担保付社債などで資金を調達した。実店舗とECを組み合わせた高級小売の再編を主導した。

一方で過剰債務から2026年1月に米連邦破産法11条を申請し、負債を約75%圧縮したうえで同年6月にExemplar Luxury Groupとして再建・改称した。オフプライスのサックス・オフ5THを大幅に縮小し、高級百貨店3ブランドへ事業を集約している。

出典:https://www.exemplarluxurygroup.com/

Triple Five Group (トリプルファイブグループ)

米国とカナダを拠点に、大型の観光・小売・娯楽複合施設を開発・運営する多国籍コングロマリット。世界最大級の複合モールであるカナダのウェストエドモントンモール、米国のモール・オブ・アメリカ、アメリカン・ドリームを手掛ける。

ミネソタ州ブルーミントンのモール・オブ・アメリカは、約560万平方フィートの敷地に520の店舗と60を超える飲食店を擁し、屋内テーマパークや水族館を併設する全米有数の集客施設である。年間4000万人以上が来場する(2019年公表)。

ニュージャージー州のアメリカン・ドリームは約300万平方フィートの複合施設で、屋内テーマパークやウォーターパーク、屋内スキー場などエンターテインメント色の強い構成が特徴である。

3施設合計で年間1億1200万人超の来場を見込むとし、5000人以上の専門人材を擁すると自社サイトで説明する。非上場のため財務情報は限定的だが、体験型の大型施設の代表格として存在感を保つ。

出典:https://www.triplefive.com/

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アメリカの主要百貨店・ショッピングセンター企業1選〜日系編〜

Isetan Mitsukoshi Holdings, Ltd. (三越伊勢丹ホールディングス)

日本を代表する百貨店グループ。東京証券取引所プライム市場に上場する(証券コード3099)。米国ではフロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド、エプコットの日本館内に三越を1店舗構える。

オーランド三越は百貨店というよりギフトショップの色合いが濃く、着物や和装小物、和紙製の文房具、キャラクター商品などを販売する。日本酒バーや和食ダイニングといった飲食店も併設する。

日系百貨店の多くが米国から撤退するなか、同店はディズニー公式サイトでも営業時間が案内されており、2026年時点でも営業を続けている数少ない現地店舗とみられる。

親会社の2025年3月期は総額売上高1兆3036億円、営業利益763億円と2期連続の過去最高益を記録した。中国事業の閉鎖など海外再編を進める一方、国内旗艦店が業績を牽引している。

出典:https://www.imhds.co.jp/

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アメリカの主要百貨店・ショッピングセンター企業2選〜外資編〜

Unibail-Rodamco-Westfield SE(ウニベイル ロダムコ ウェストフィールド)

フランス・パリに本社を置く世界的な商業用不動産の投資・運営会社。1968年に設立され、2018年に豪ウェストフィールドを買収して現在の社名となった。ユーロネクスト・パリに上場する。

2024年末時点で11か国に67のショッピングセンターを運営し、うち39施設をウェストフィールドブランドで展開する。ポートフォリオの総資産価値は約497億ユーロに上る。

2024年度の賃料収入は約29.4億ユーロだった。かつては米国事業の大幅縮小方針を掲げ2020年末以降に17施設・約33億ドルを売却したが、2025年2月に高収益の米主力施設を保有継続する方針へ転換した。

米国にはウェストフィールド・センチュリーシティやバレーフェア、ワールドトレードセンターなど15施設(総資産価値約101億ユーロ)が残る。2024年度の配当は前年比40%増とした。

出典:https://www.urw.com/

The North West Company Inc.(ノース ウェスト カンパニー)

1987年に現在の体制となった、カナダ・マニトバ州ウィニペグに本社を置く大手小売企業。1668年設立のハドソン湾会社北部事業を起源とし、他社がサービスを展開しない遠隔地で事業を行う。トロント証券取引所に上場する(銘柄NWC)。

カナダ北部・西部や米アラスカ州・ハワイ州、南太平洋やカリブ海諸国など、物流が困難な地域に強みを持つ。2025年1月末時点で全体230店舗を展開する。

米国を含む国際事業は60店舗で、売上は約8億ドルと連結売上の4割超を占める。アラスカでは同州最大の小売チェーンであるアラスカ・コマーシャル・カンパニーを34店舗、太平洋・カリブ地域では会員制倉庫型店コスト-ユー-レスを12店舗運営する。

2024年度(2025年1月期)の連結売上高は25.76億カナダドルで前年比4.2%増、純利益は1.43億カナダドル。長期戦略『The Next 100』の下でプライベートブランド導入などを進めている。

出典:https://www.northwest.ca/

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FAQ

アメリカの百貨店・ショッピングセンター業界についてどのような内容が紹介されていますか?

この記事では、アメリカのローカル・日系・外資系を含む合計13社の百貨店・ショッピングセンター業界の企業情報や事業内容について詳しく紹介しています。

アメリカの主要な国内百貨店チェーンにはどのようなものがありますか?

アメリカの主要な国内百貨店チェーンにはメーシーズ、ノードストローム、ニーマン・マーカス、ハドソンズベイなどが含まれます。

外資系の百貨店・ショッピングセンター企業にはどんな企業がありますか?

外資系の企業にはウニベイル・ロダムコ・ウェストフィールドやマイヤーなどがあり、ヨーロッパやオーストラリアの企業がアメリカ市場に展開しています。

ローカルの名門百貨店チェーンで注目される企業はどれですか?

シアトルに本拠を置くノードストロームや、テキサス州ダラスのニーマン・マーカス、シカゴのサイモン・プロパティグループなどが注目されます。

アメリカの百貨店・ショッピングセンター業界の全体的な動向や特徴は何ですか?

業界は多様な企業が競合し、百貨店やショッピングモールのほか、オンライン展開やブランド提携など多角的な戦略を取る動きが見られます。海外企業の進出や地方密着型の企業も堅調に事業を拡大しています。

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吉岡 直人 US-Based Industry Analyst
ワシントン在住の日本人。日本では外資系メーカーにて営業およびマーケティングを経験し、現在は米国でスタートアップ向けにマーケティングおよびマーケティングリサーチを提供している。
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