【最新版!】アメリカの主要加工食品メーカー14選〜飲食・製造業(食品)業界〜

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今回は、アメリカの加工食品業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて14社を厳選してお届けしていきます!

それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。

読了時間の目安:5分

アメリカの飲食・製造業(食品)業界 業界地図はこちら!
目次

アメリカの主要加工食品メーカー10選〜ローカル編〜

Mondelez International, Inc.(モンデリーズインターナショナルInc.)

世界150ヵ国以上で事業を展開する世界最大級の菓子メーカー。本社はイリノイ州シカゴ。2012年にクラフト・フーズ社の製菓部門が独立し、社名が現在のモンデリーズ・インターナショナルに変更された。

主なブランドは、焼菓子ではオレオ、リッツ、チップス・アホイ、チョコレートではキャドバリーやミルカ、エナジーバーのクリフ。これらは、10億米ドル以上の売上を誇るグローバルブランドである。

モンデリーズ・インターナショナルは、会社設立は2012年と歴史が浅いが、チョコレートの有名ブランド・キャドバリー社(1824年創業)や、有名なリッツ(クラッカー)やオレオ(クッキー)を開発したナビスコ社(1792年創業)などの100年以上前に創業した複数の企業が統合して設立された。他にも、クラフトフーズ社の菓子部門、フランスのビスケットのルフェーブル・ユテイル(LU)社などから成る。

022年度の売上は315億米ドル。売上の50%がビスケットと焼菓子が占め、次いでチョコレート(30%)、ガムとキャンディー(11%)と続く。

クッキーやクラッカーを含むビスケットで世界第1位、チョコレートで世界第2位の売上である。また、アメリカのビスケット・エナジーバーカテゴリーや、EUのビスケット・ケーキカテゴリーなどで第1位となっている。イギリス、中国、インドでも同様にカテゴリーNo.1となる事業を展開している。

地域別の売上構成比は、最も割合が高いヨーロッパでも36%、ついで北米の31%、アジア・アフリカ地域の21%、中南米で12%である。

出典︓https://www.mondelezinternational.com/

General Mills Inc.(ジェネラルミルズInc.)

世界100ヵ国以上で100のブランドを展開するアメリカの加工食品メーカー。本社は創業地であるミネソタ州ミネアポリス近郊。設立当時は製粉会社であったが、現在ではシリアル、乳製品、発酵済みパン生地、冷凍野菜などの多様な加工食品を製造・販売している。

主なブランドは、チェリオス(オーツ⻨のシリアル)、ピルズベリー(発発酵済みパン生地)、ベティクロッカー(ケーキ用プレミックス)、ネイチャーバレー(シリアルバー)、オールドエルパソ(タコス向け食材)、ブルーバッファロー(ペットフード)、ハーゲンダッツ(アイスクリーム)である。企業買収を繰り返すことで、多様なブランドを傘下に収め、運営している。

2022年度の売上高は190億米ドルで、前度年比5%増。営業利益は35億米ドル(前年比11%増)であった。北米の小売り向け販売が売上の61%を占めている。

出典︓https://www.generalmills.com/

The Kraft Heinz Company(ザ クラフトハインツ カンパニー)

クラフトフーズ社とH.J.ハインツ社が合併して設立した多国籍食品メーカー。調味料、乳製品、食肉、飲料など200以上のブランドを展開している。本社はイリノイ州シカゴとペンシルベニア州ピッツバーグに構える。

アメリカおよび他の地域でも有名な商品・ブランドを展開している。ハインツ(ケチャップなどの調味料)、クラフト(チーズなどの乳製品)、オレアイダ(冷凍ポテト・野菜)、フィラデルフィア(クリームチーズ)、ジェロ(ゼリー)、カプリサン(パウチ飲料)などは、多くの小売店で取り扱いがある。

2022年度の売上高は265億米ドルで、対前年度比マイナス8%。純利益は24億米ドルで前年比131.3%増だった。主な市場は北米で、売上高が他地域の約3倍。

出典︓https://www.kraftheinzcompany.com/

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McCormick & Company, Inc.(マコーミック&カンパニーInc.)

世界最大級のアメリカの調味料メーカー。1889年創業。本社はメリーランド州ハントバレー。約1万4000名の従業員を雇用し、世界170ヵ国以上で事業を展開している。消費者向け調味料事業の他に、BtoB加工食品・レストラン向けの香料・調味料事業も行っている。

主なブランドは、主力のマコーミックの他に、メキシカンホットソースのチョルーラ、シーズニングのオールド・ベイ、バーベキューソースのスタッブス。

2022年度の売上高は、63.5億米ドルで前年度比1%増。売上のうち59%を消費者向け調味料事業が占めているが、売上は対前年度比でマイナス5%で、BtoB事業の方が売上額はすくないものの対前年比9%と成⻑している。

出典︓https://www.mccormickcorporation.com/

Kellogg Company(ケロッグカンパニー)

世界最大級のアメリカのシリアルメーカー。W.K.ケロッグが1894年にコーンフレークを発明し、1906年に創業した。本社はミシガン州バトルクリーク。

1915年に食物繊維高含有のブランフレークを開発し、1923年には栄養士を雇用している。現在も「ベター・デイズ・プロミス」というスローガンを掲げ、ウェルビーイング、飢餓などの課題に取り組んでいる。

主なブランドは、シリアルのコーンフレークス、スペシャルK、オールブランの他に、チーズクラッカーのチーズイット、P&Gから取得したスナックのプリングルス、朝食スナックのポップターツなどである。

アメリカ以外の国においては、その国独自の製品もある。日本では本国アメリカで販売されていない、素材まるごとグラノラなどが販売されている。

2022年度の売上高は、153億米ドルで、対前年比8%増であった。この売上増はスナック事業とシリアル・ヌードル事業の販売増がけん引した。

出典︓https://www.kelloggcompany.com/en_US/home.html

Tyson Foods, Inc.(タイソンフーズInc.)

世界最大の食品会社のひとつであるアメリカの食肉加工多国籍企業。外食・給食産業に食肉を提供しているほか、小売り向けに精肉や調理済み食品を販売している唯一の企業である。本社はアーカンソー州スプリングデール。従業員数は14万2000人。

1935年にジョン・W・タイソンにより設立され、4世代に渡り家族経営を続けている。初めは養鶏を行っていたが、牛・豚へと広げていった。現在、米国内の牛肉、豚肉、鶏肉の約20%を生産している。

34ブランドを展開している。タイソン(主に鶏肉)、ジミー・ディーン(主に牛肉加工品)、アイデル(主にソーセージ)など。

2022年度の売上高は533億米ドルで、前年度対比で13%増。売上構成比は、牛肉が最も多く36%、次いで鶏肉の32%、加工食品18%、豚肉10%と続く。

出典︓https://www.tysonfoods.com/

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The Hershey Company(ザ ハーシー カンパニー)

ミルトン・ハーシーが1894年に創業したアメリカの菓子メーカー。本社所在地は、ペンシルベニア州ハーシー。1900年にはシグネチャー商品であるハーシーズ・ミルクチョコレートバーを、1907年にチョコレートのハーシーズ・キスを発売した。従業員数は1万9,860名。

約80ヵ国で100以上のブランドを持っている。主なブランドは、チョコレートのハーシーズ、リーシーズ、キットカット、ミント菓子のアイスブレーカー、グルテンフリー・スナック菓子のパイレーツブーティ、プリッツェルのドッツ・ホームスタイル・プレッツェルなど。

チョコレートからスタートしたメーカーだが、近年スナックのポートフォリオも広げている。年間55%も伸びているプリッツェル市場に参入するため、2021年に前述のドッツ・ホームスタイルを12億米ドルで買収した。また、2018年に買収したスキニーポップのポップコーンは、基本的にコーン、オイル、塩だけというクリーンなレシピで作られており、2013年から2019年で最も成⻑したポップコーンブランドとなっている。

2022年度の売上高は104億1,930万米ドルとなり、前年対比16.1%増であった。アメリカのスナックメーカーとしては第2位、チョコレート菓子メーカーとしては第1位であった。当期純利益は16億4,480万米ドルで前年より12.0%増となった。

出典︓https://www.thehersheycompany.com/en_us/home.html

Conagra Brands, Inc.(コナグラ ブランズInc.)

1919年にネブラスカ州グランド・アイランドで創業。創業時はネブラスカ・コンソリデイティッド・ミルズという社名で製粉を行っていた。現在の本社は、イリノイ州シカゴ。100年以上の歴史を持ち、約1万8000名の従業員を抱えている。主な事業領域は、冷凍食品、スナック、ステープル。

主なブランドは、冷凍食品のマリー・カレンダーズやバーズ・アイ、植物肉のガーデイン、ポップコーンのブーン・チカ・ポップ、ココア飲料のスイス・ミスなどである。

2022年度の売上高は、約115億米ドルで対前年度比3%増。冷凍食品部門の売上が最も多く49億米ドル、次いで一般食品&スナック部門で47億米ドルであった。コロナ禍の影響を受けていたフードサービス部門は、対前年度比11%増(10億米ドル)と回復が見られた。

調整後総利益は28億米ドルと、対前年度比マイナス10.7%となり、売上増であったものの、売上原価や営業コストの上昇などの影響を回収できなかった。

出典︓https://www.conagrabrands.com/

Hormel Foods Corporation(ホーメル・フーズ)

1891年にジョージ・A・ホーメルにより創業された加工食品メーカー。当初、豚肉の精肉販売を行っていたが、世界発の缶入りハムを開発し製造を開始した。本社所在地はミネソタ州オースティン。

シェア第1位あるいは2位のブランドを40以上のカテゴリーで保有しており、特にぺパロニ(ブランド名︓ホーメル・ペパロニ)は小売向け商品として突出している。他の主なブランドは、缶詰肉のスパム、ソーセージのアップルゲート、ピーナッツバターのスキッピー、スナックナッツのプランターズなど。

2022年度の売上高は125億米ドルで、昨年度対比9.4%増と成⻑している。これはプランターズの売上を年間通して加算することができたことと、フードサービスの売上が改善したことによる。

出典︓https://www.hormelfoods.com/

Campbell Soup Company(キャンベル スープ カンパニー)

1869年に、⻘果卸のジョセフ・キャンベルと缶詰製造業を営んでいたアブラハム・アンダーソンの二人によりニュージャージー州カムデンにて創業。現在の本社も同地である。1897年に、当時画期的であった濃縮缶スープの技術を開発した。

濃縮缶スープ以外にも積極的に事業を広げている。パスタソースのプレゴを発売し、1937年にはビスケット製造をしているペパリッジ・ファームを買収した。ペパリッジ・ファームは、魚の形をしたゴールドフィッシュというスナックが有名。他にもケトル等のスナックブランドを多数所有するスナイダース-ランスを買収した。

2022年度の売上高は86億米ドルで対前年度比13%増。食品(スープや飲料)とスナックの売上が約半分ずつとなっている。調整後利益も大幅に増加しており、3.6億米ドルと前年度比14%増であった。これは、濃縮スープ缶を用いたスープ以外のレシピ開発や、スナック部門の伸⻑による。

特徴でもある赤と白のスープ缶は、コーネル大学のアメリカンフットボールチームのユニフォームに影響を受けてパッケージが作られ、1898年に上市された。また、1900年のパリ万博で受賞した銅メダルを、現在も商品の正面に描いている。

出典︓https://www.campbells.com/

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アメリカの主要加工食品メーカー2選〜日系編〜

Nissin Foods Holdings Co.,Ltd.(日清食品ホールディングス株式会社)

1948年に安藤百福により創業された日本の食品メーカーの持ち株会社。現在の本社所在地は日本・大阪と東京。即席麵を製造販売する日清食品、明星食品、シリアルの日清シスコ、乳製品の日清シスコ、製菓のぼんち、湖池屋などを有する。NISSIN FOODS (U.S.A.)Co.,Incは、はカリフォルニア州ガーデナに所在している。

中核企業である日清食品は、1958年に創業者が開発した世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」などを販売する多国籍即席麺メーカー。環境問題や健康課題も重要視しており、環境に配慮したパーム油を採用したり、少ない量でもおいしい独自の減塩技術を確立している。

2022年度は総売上高6,692億円(前年度対比+17.5%)、営業利益556億円(同+19.4%)と増収増益。米国を筆頭に海外事業が好調で、国内即席麺・非即席麺、海外の3事業合計の46%を占めた。

海外事業の実績は、2022年度は売上高2,430億円(+43.8%)、営業利益298億円(+118.6%)と為替影響もあり好調。うち1,400億円の売上を占める米州市場での価格改定やプレミアム商品の好調などがあり、大幅に増益した。

アメリカではコスト上昇への対応策として価格改定を実施したが、販売食数を落とすことなく好調に推移している。2022年度はプラミアム商品が販売構成比の46%を占めたことから、次年度は50%を目指す。

アメリカにはすでに2工場(カリフォルニア州ガーデナ、ペンシルベニア州ランカスター)を運用しているが、第3工場の建設を2025年に計画している。

出典︓https://www.nissinfoods.com/

日清食品グループ
IR 日清食品グループのIR情報ページです。中長期成長戦略や財務情報など、株主・投資家向けの情報をご覧いただけます。

Kikkoman Corporation(キッコーマン株式会社)

1917年創業の日本の調味料メーカー。本社所在地は千葉県と東京都。1950年代よりアメリカへ進出しており、ヨーロッパ、アジアへと展開している。アメリカ本社は、カリフォルニア州サンフランシスコに構える。ウィスコンシン州ウォルワース、カリフォルニア州フォルソムに製造拠点がある。

2023年3月期の総売上高は6,189億円(対前年度比119.8%)で、うち76%が海外事業が占める。事業利益は全体で588億円(同+112.4%)で、海外事業は88%の52億円。海外事業のうち、売上および利益の70%以上をアメリカが占めている。国内事業を海外事業がカバーしている。これは販売量の増加と為替差が要因。

北米地域は、売上高3,385億円と+32.2%で増収しいる。しょうゆ等の製造・販売部門と子会社のJFC社の卸売部門に分かれており、食品製造・販売部門が948億円(132.5%)、卸売部門が2559億円(132.0%)であった。

出典︓https://www.kikkoman.com/en/index.html

キッコーマングループ 企業情報サ...
IR情報 | キッコーマングループ 企業情報サイト IR情報のページです。キッコーマンのIR情報をご覧いただけます。

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アメリカの主要加工食品メーカー2選〜外資系編〜

Nestle S.A.(ネスレS.A.)

1866年にアンリ・ネスレが創業したスイスの多国籍食品会社。本社所在地はスイス・ヴェヴェイ。ベビーフードの製造メーカーとして創業したが、コーヒーのネスカフェやチョコレートドリンクのミロなどを開発、現在は調味料、栄養補助食品、ペットケア商品なども展開している。従業員数は27万5,000名。188ヵ国で事業展開している。

2000以上のブランドを保有し、ネスプレッソ、キットカット、サン・ペレグリノなどの31ブランドがビリオネアブランドとなっている。コーヒー企業としては世界第1位。他にも、アイスクリームのハーゲンダッツ、ペットケアのピュリナ、コンソメキューブのマギーなどがある。

研究開発にも力をいれており、4,100名以上の研究開発者を雇用し、23ヶ所のR&D拠点を全世界で展開している。

2022年度の売上高は944億スイス・フランで対前年度比8.3% (オーガニックグロース)。粉末・液体飲料部門の売上が252億スイス・フランと最も多く、次いでペットケア(182億スイス・フラン)、栄養補助食品(157億スイス・フラン)と続く。

北米での売上が330億スイス・フランと最も多く、次いでヨーロッパ(223億スイス・フラン)、アジア・オセアニア・アフリカ地域(210億スイスフラン)と続く。中国のみで58億スイス・フランを売り上げる。

出典︓https://www.nestle.com/

Danone S.A.(ダノンS.A.)

1919年、スペイン・バルセロナで創業。アイザック・カラッソがパスツール研究所の培養液を用いて、腸内感染症の子供たちを助けるためにヨーグルトを作り始め、バルセロナの薬局で最初のヨーグルトを販売したことが始まり。現在では、乳業メーカーとしては世界第1位である。現在の本社はフランス・パリ。

現在でもダノン、アクティバ、オイコスなどのブランドの乳製品を販売している。他にも、シルクやアルプロ(植物性飲料)などの植物性商品、ヴォルビック、エビアンなどの飲料水、乳幼児用・医療用食品も展開している。植物性食品・飲料では世界第1位、飲料水と乳幼児向け栄養補助食品では世界第2位である。

2022年度の売上高は277億ユーロで対前年度比13.9%増。経常利益は34億ユーロで1.2%増であった。売上高が最も多い国はアメリカ、次いで中国、フランスの順である。

3つの指針「①食品を通しての健康、②人々とコミュニティ、③自然」を通して、「出来るだけ多くの人々に食品を通じた健康を提供する」ことを目標としている。そのためのKPIを設定し、年間報告書において詳細に実績を報告している。(例︓販売している商品(体積)の91%が健康に関係する商品である。82%が砂糖無添加)

出典︓https://www.danone.com/

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