アメリカのホテル業界は、世界的なホテルチェーンが高級からエコノミーまで幅広いブランドポートフォリオを競い合う巨大市場です。フランチャイズ展開の加速とロイヤルティプログラム強化を進める主要企業の動向が注目されています。
今回は、そんなアメリカのホテル業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて14社の最新情報をお届けしていきます!
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アメリカの主要ホテル企業7選〜ローカル編〜
Wyndham Hotels & Resorts, Inc. (ウィンダム・ホテル&リゾーツ)
1981年にテキサス州ダラスで不動産会社として創業し、買収と再編を経て世界最大級のホテルフランチャイズ企業へと発展した。本社はニュージャージー州パーシッパニーに置き、ニューヨーク証券取引所に上場している。
公式サイトによれば、2026年7月時点で約100か国・6大陸に約8,400軒、およそ869,000室を展開し、年間利用者は約1億3,800万人に達する。約25のホテルブランドを擁する点も特徴である。
ブランド構成はミッドスケールの「ラマダ」、エコノミーの「デイズイン」「スーパー8」、上級の「ウィンダム・グランド」など幅広い価格帯にわたり、各ブランド名に「by Wyndham」を冠する統一を進めてきた。
2026年第1四半期には堅調な業績を公表し、エクステンデッドステイの新ブランド展開や新興国での純増を通じて、フランチャイズ中心の成長モデルを推進している。
出典:https://corporate.wyndhamhotels.com/
Marriott International, Inc. (マリオット・インターナショナル)
1927年にワシントンDCの飲料スタンドから始まり、レストラン事業を経て1957年にホテル業へ進出した世界最大級のホテルチェーンである。本社はメリーランド州ベセスダに置く。
1995年のリッツ・カールトン買収、2016年のスターウッド買収などを通じて規模を拡大してきた。公式サイトによると、2026年7月時点で143の国・地域に9,700軒超の物件を展開し、客室数は約170万室に及ぶ。
ラグジュアリーの「リッツ・カールトン」「セントレジス」から、ミッドスケールやエクステンデッドステイまで30を超えるブランドを擁し、会員制度「マリオット・ボンヴォイ」は世界最大級の規模を持つ。
近年はライフスタイル領域や中級ブランドの拡充を進め、フランチャイズと運営受託を軸とするアセットライト戦略を一段と強めている。
出典:https://www.marriott.com/
Hilton Worldwide Holdings Inc. (ヒルトン・ワールドワイド)
1919年にテキサス州シスコで創業した老舗ホテルグループで、本社はバージニア州タイソンズに置く。100年を超える歴史のなかで累計40億人以上の宿泊客を迎えてきた。
公式サイトによれば、2026年7月時点で144の国・地域に9,200軒超の物件と130万室超を展開し、27のブランドを擁する。会員制度「ヒルトン・オナーズ」の会員数は2億5,000万人を超える。
高級ブランドの「ウォルドーフ・アストリア」「コンラッド」から、中核の「ヒルトン」「ダブルツリー」、エコノミー領域の新ブランドまで価格帯は幅広い。物件の多くはフランチャイズ方式で運営されている。
近年は「スパーク」などエコノミー新業態やライフスタイルブランドの拡大、小規模ラグジュアリー連合との提携を通じて、純増ペースの加速と地域分散を進めている。
出典:https://www.hilton.com/en/corporate/
Choice Hotels International, Inc. (チョイス・ホテルズ)
1939年にフロリダ州でモーテル管理から出発し、メリーランド州ロックビルに本社を置く多国籍ホテル企業へと成長した。フランチャイズを中核とする事業モデルを採る。
公式の投資家向け情報によれば、2026年7月時点で51の国・地域に7,500軒超のホテルと650,000室超を展開している。主力の「コンフォート」を中心に、上級の「カンブリア」やエコノミーの「エコノロッジ」など約22ブランドを擁する。
2022年にはラディソン・ホテルズ・アメリカズを買収し、アップスケール領域やロイヤルティ会員基盤を強化した。ミッドスケールとエクステンデッドステイに強みを持つ点が特徴である。
直近では2026年第1四半期の決算を公表し、エクステンデッドステイの新規開発や国際展開を通じて、フランチャイズ収益の底上げを図っている。
出典:https://www.choicehotels.com/
Best Western International, Inc. (ベスト・ウェスタン)
1946年にカリフォルニア州で独立系ホテルの相互紹介の仕組みとして始まり、現在はアリゾナ州フェニックスに本部を置くホテルグループである。加盟型の運営形態を採る。
現在は持株組織「BWHホテルズ」のもとで事業を展開し、2026年7月時点で世界100か国以上に約4,000軒超のホテルとライセンス契約を結んでいる。
ブランドは「ベスト・ウェスタン」「同プラス」「同プレミア」の三層に加え、2019年に取得した高級ブランド「ワールドホテルズ」やエコノミーの「シュアステイ」などを含め18前後を擁する。
近年はソフトブランドやライフスタイル領域の拡充、ロイヤルティ制度の強化を進め、独立系ホテルの取り込みによる純増を図っている。会員向け特典や国際的な予約網の整備にも注力している。
出典:https://www.bestwestern.com/
Red Lion Hotels Corporation (レッド・ライオン・ホテルズ・コーポレーション)
1937年にワシントン州スポケーンで銀行の不動産管理部門から出発し、ホテル運営へと発展したチェーンである。買収と合併を重ねながら北米を中心に事業を拡大してきた。
2001年にヒルトンからレッドライオンのブランドを取得し、2005年に現社名へ変更した。2020年から2021年にかけて同業のソネスタ・インターナショナル・ホテルズの傘下に入り、以後はソネスタが擁する複数ブランドの一つとして運営されている。
2026年7月時点で、ソネスタ公式サイトはワイオミング州ギレット、ワシントン州ポートエンジェルス、オレゴン州ポートランド空港など北米各地の施設を紹介しており、沿岸から内陸まで多州にわたる展開を維持している。
フルサービス型からエコノミー型まで多様な立地を持ち、ソネスタのロイヤルティ制度や予約網に統合されることで、集客面での相乗効果が図られている。
出典:https://www.sonesta.com/red-lion-hotels
Hyatt Hotels Corporation (ハイアット・ホテルズ・コーポレーション)
1957年にロサンゼルス国際空港近くのモーテルを起業家が買収して創業し、イリノイ州シカゴに本社を置く多国籍ホテル企業である。空港近接型の展開から成長を始めた。
開発と買収を通じて規模を広げ、2021年にはアップルレジャーグループ、2025年にはスタンダード・インターナショナルやプラヤ・ホテルズ&リゾーツを取得した。2026年7月時点で約80の国・地域に1,400軒超のホテル・オールインクルーシブ施設を展開する。
ラグジュアリーの「パークハイアット」やライフスタイルの「アンダーズ」、中核の「ハイアット・リージェンシー」など30を超えるブランドを擁し、会員制度「ワールド・オブ・ハイアット」を運営している。
近年はラグジュアリーとリゾート、オールインクルーシブ領域への傾斜を強め、運営受託とフランチャイズを軸とするアセットライトな成長戦略を推進している。
出典:https://www.hyatt.com/
アメリカの主要ホテル企業3選〜日系編〜
The Kitano Hotel New York (ザ・キタノ)
長野県の大手ゼネコン北野建設の元社長・北野次登氏が手掛けた、ニューヨーク・パークアベニューに位置するホテルである。米国東海岸で日本人が所有・運営した先駆的な事例として知られる。
1973年に既存ホテルを買収して内装を全面改修し「ホテルキタノ」として開業した。1995年に増築とともに「ザ・キタノ」へ改称し、日本的なもてなしと落ち着いた客室で評価を得てきた。
2026年7月時点の公式サイトでは、客室・スイートに加え、畳を配した「タタミスイート」、日本料理店「白梅(Hakubai)」、ジャズラウンジなどを案内しており、ホテルとして営業を続けていることが確認できる。
ニューヨーク市で数少ない日系ホテルとして、ビジネスと観光の双方に対応し、日米の橋渡し役を担う存在であり続けている。パークアベニューという立地の優位性も特徴である。
出典:https://www.kitano.com/
Miyako Hotel Los Angeles (ミヤコ・ホテル・ロサンゼルス)
近畿圏を地盤とする近鉄・都ホテルズを源流に持ち、ロサンゼルスのリトルトーキョー地区に立地する日系ホテルである。運営は現地法人のアメリカ近鉄興業が担う。
1968年にサンフランシスコで都ホテルを開業したのが米国事業の出発点で、ロサンゼルスの施設は1989年に移転・リニューアルされた。所在地はイースト・ファースト・ストリート328番地である。
2026年7月時点の公式サイトによれば、ダウンタウン・ロサンゼルスでは数少ない三つ星クラスのホテルとして営業しており、温水洗浄便座など日本式の設備と細やかなサービスを特徴とする。
リトルトーキョーの飲食店や文化施設に近い立地を生かし、日本人旅行者やビジネス客に対応する。トーランス市には姉妹施設「ミヤコ・ハイブリッド・ホテル」も擁している。
出典:https://www.miyakola.com/
Halekulani Corporation (ハレクラニ・ホテル)
ハワイ・ワイキキビーチに面する歴史ある高級ホテルで、現在は三井不動産が所有・運営している。「天国にふさわしい家」を意味する現地の呼称が名称の由来とされる。
源流は1883年に建てられた海辺の邸宅で、1907年にキンボール夫妻がリゾートホテルへ改装した。1981年に三井不動産へ売却されると同時に法人化され、1984年に453室を備える高級ホテルとして再開業した。
2026年7月時点でも、ワイキキを代表するラグジュアリーホテルとして高い評価を保ち、1987年開業の姉妹施設「ハレプナ・ワイキキ・バイ・ハレクラニ」とともにブランドを形成している。
三井不動産傘下の帝国ホテルグループとも提携関係にあり、上質なもてなしとオーシャンフロントの立地を強みに、富裕層や記念日需要の取り込みを図っている。
出典:https://www.halekulani.com/
アメリカの主要ホテル企業4選〜外資編〜
G6 Hospitality (G6 ホスピタリティ)
インドのホスピタリティ大手OYO(運営会社オラベル・ステイズ)が2024年12月に約5億2,500万ドルで取得した、北米のエコノミー宿泊チェーンである。米国とカナダを主戦場とする。
祖業は1962年にカリフォルニア州で開業した「モーテル6」で、社名の「6」は当時の宿泊料金6ドルに由来する。現在の本社はテキサス州プレイノに置かれている。
2026年7月時点で「モーテル6」「スタジオ6」「スタジオ6スイーツ」のブランドを合わせて約1,500軒規模を展開し、直接運営とフランチャイズを併用している。
OYO傘下入り後は、同社が持つデジタル基盤や海外ネットワークとの連携が見込まれ、北米エコノミー市場での再成長とフランチャイズ拡大が今後の焦点となる。ブランド名や運営体制は当面維持される見通しである。
出典:https://www.g6hospitality.com/
InterContinental Hotels Group PLC (IHG ホテルズ & リゾーツ)
英国のウィンザーに本部を置く多国籍ホテル企業で、起源は1777年創業のビール会社にさかのぼる。1998年にインターコンチネンタルブランドを取得し、2003年の分離を経て現在の組織となった。
公式サイトによれば、2026年7月時点で世界100か国以上に7,014軒のホテルと1,035,589室を展開し、約40万人の従業員を擁する。ブランド数は20を超える。
高級の「インターコンチネンタル」、プレミアムの「クラウンプラザ」、リーズナブルな「ホリデイ・イン」、長期滞在型「ステイブリッジ」など幅広い価格帯を押さえる。近年はラグジュアリー&ライフスタイル領域を強化している。
フランチャイズと運営受託を中核とするアセットライトモデルを採り、2026年第1四半期のトレーディングアップデートでも純増基調を示している。中国など成長市場への展開も継続している。
出典:https://www.ihgplc.com/
Four Seasons Hotels Limited (フォーシーズンズ・ホテル・アンド・リゾーツ)
1960年にカナダ・トロントで実業家イザドア・シャープが創業した、ラグジュアリーホテル・リゾートの運営に特化した国際企業である。本社はトロントに置く。
自らはホテルを保有せず運営受託に徹し、単一ブランドで統一する点に特徴がある。2026年7月時点で世界約47か国に130軒前後の高級ホテル・リゾートを展開し、プライベートレジデンス事業も拡大している。
資本面では2007年以来、ビル・ゲイツ氏のカスケード・インベストメントとサウジアラビアのアルワリード王子系が主要株主で、近年はカスケードが持分を高めている。
きめ細かなサービスと高価格帯に強みを持ち、都市部の旗艦ホテルに加えリゾートやレジデンス、プライベートジェット旅行など体験型商品へと事業領域を広げている。富裕層需要の取り込みを一段と進めている。
出典:https://www.fourseasons.com/
Accor S.A. (アコーホテルズ)
1967年にフランス北部リール近郊のホテルから始まり、欧州最大のホテルグループへと成長した多国籍企業である。ホテルの所有・運営・フランチャイズを手掛ける。
公式サイトによれば、2026年7月時点で110か国以上に5,800軒超のホテルと880,000室超を展開し、45を超えるブランドと約38万人の従業員を擁する。世界有数の規模を持つ。
ラグジュアリーの「ラッフルズ」「フェアモント」から、プレミアムの「プルマン」「ソフィテル」、ミッドスケールの「ノボテル」、エコノミーの「イビス」まで四つの価格帯にブランドを配置している。
北米では1990年のモーテル6買収などで進出したが、売上構成は欧州中心である。近年はラグジュアリー&ライフスタイル部門の強化と会員制度「ALL」の拡充を通じ、収益多角化を進めている。
出典:https://all.accor.com/
FAQ
アメリカのホテルブランドで最も好まれているのは何ですか?
アメリカで最も好まれているホテルブランドは「マリオット」です。
最高級のホテルブランドはどれですか?
アメリカで最高級とされるホテルブランドは「リッツ・カールトン」です。
アメリカのホテル料金体系について教えてください。
アメリカのホテルでは料金は部屋単位で設定されており、多くの場合食事は料金に含まれません。
アメリカの主要ホテルチェーンの規模や特徴は何ですか?
アメリカの主要ホテルチェーンは規模も多様で、ウィンダムは9000軒以上を展開し、マリオットは142万室以上を管理しています。それぞれ高級から経済型までブランド展開をしています。
日本系ホテルはアメリカにどのように展開していますか?
日本系ホテルには「ザ・キタノ」や「ミヤコ・ホテル・ロサンゼルス」などがあり、日本の文化やサービスを取り入れたホスピタリティを提供しています。

