【最新版!】アメリカの主要銀行14選〜金融・法人サービス業界〜

アメリカ 銀行業界 業界地図

アメリカの銀行業界は、世界最大級の金融グループから地域密着型の商業銀行まで多数本拠を置く巨大市場です。デジタルバンキングへの投資と支店網の見直しを両立させる主要企業の戦略が、今後の競争力を左右しています。

今回は、そんなアメリカの銀行業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて14社の最新情報をお届けしていきます!

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目次

アメリカの主要銀行企業8選〜ローカル編〜

JPMorgan Chase Bank (JPモルガン・チェース・バンク)

1799年設立のマンハッタン・カンパニーをルーツとする、アメリカを代表する総合金融機関である。度重なる合併を経て、2000年にJPモルガンとチェース・マンハッタンが統合し現在の形となった。本社をニューヨークに置く。

2024年12月期の総資産は約4.0兆米ドルと全米最大で、純利益は約585億米ドルに達した。消費者向け銀行、投資銀行、資産運用、決済まで幅広く手掛け、預金基盤も国内屈指の規模を誇る。

近年はデジタル投資やAI活用に注力し、英国のリテール事業「Chase UK」を拡大するなど海外展開も進める。2023年には経営破綻したファースト・リパブリック銀行を買収した。

2026年7月時点では、金利環境の変化に対応しつつ、テクノロジー投資と株主還元の両立を経営の軸に据えている。世界的な金融再編の中でも中核的な存在であり続けている。

出典:https://www.jpmorganchase.com/

Bank of America (バンク・オブ・アメリカ)

アメリカ第2位の規模を誇る総合金融機関である。1904年にサンフランシスコで創業したイタリア銀行を源流とし、度重なる合併を経て発展した。本社はノースカロライナ州シャーロットに置く。

2024年12月期の総資産は約3.26兆米ドル、純利益は約271億米ドルに上る。全米に約3,700の拠点を展開し、預金・融資からウェルスマネジメント、投資銀行業務まで幅広く提供する。2008年のメリルリンチ買収が事業基盤を大きく広げた。

モバイルバンキングやAIアシスタント「Erica」など、デジタル化への投資を積極的に進めている。堅実な国内リテール基盤を強みとする。

2026年7月時点では、金利環境の正常化を背景に純金利収入の改善を見込み、自社株買いを含む株主還元を継続している。国内市場での存在感を一段と高めている。

出典:https://www.bankofamerica.com/

Wells Fargo Bank (ウェルス・ファーゴ・バンク)

1852年にニューヨークで設立されたウェルズ・ファーゴを起源とする、全米有数の総合金融機関である。ゴールドラッシュ期のカリフォルニアで急成長し、現在は本社をサンフランシスコに置く。

2024年12月期の総資産は約1.93兆米ドル、純利益は約198億米ドル規模である。消費者・中小企業向け銀行、商業銀行、投資銀行、資産運用を4本柱とし、全米に広範な店舗網を持つ。

2016年の不正口座問題を受けて連邦準備制度理事会(FRB)が課してきた資産上限規制が、2025年に解除された。これにより成長制約が外れ、事業拡大の余地が広がった。

2026年7月時点では、規制対応の完了を追い風に、法人・投資銀行業務やクレジットカード事業の強化を進めている。信頼回復と収益成長の両立を図っている。

出典:https://www.wellsfargo.com/

Citibank (シティバンク)

金融サービス多国籍企業シティグループの中核銀行子会社である。1812年にニューヨーク・シティ銀行として設立され、200年以上の歴史を持つ。世界最大級のグローバル決済・法人金融ネットワークを強みとする。

親会社シティグループの2024年12月期の総資産は約2.4兆米ドル、純利益は約127億米ドルである。個人向け銀行、クレジットカード、資産運用に加え、多国籍企業向けの国際送金・トレードファイナンスで世界的な地位を占める。

近年は事業の選択と集中を進め、複数国の個人向け事業から撤退した。メキシコのリテール部門「Banamex」の上場に向けた準備も進めている。

2026年7月時点では、組織のスリム化と収益性改善を掲げた変革を継続しており、機関投資家・法人顧客向けサービスに経営資源を集中させている。

出典:https://www.citigroup.com/

U.S. Bank (USバンク)

全米5位規模の商業銀行であり、持株会社はU.S.バンコープである。起源は1891年にオレゴン州で設立された銀行で、数多くの合併を経て中西部・西部を地盤に発展した。本社はミネソタ州ミネアポリスに置く。

2024年12月期のU.S.バンコープの総資産は約6,780億米ドル、純利益は約63億米ドル規模である。リテール・法人銀行に加え、決済処理子会社Elavonを通じた決済事業に強みを持つ。

2022年に三菱UFJフィナンシャル・グループからMUFGユニオンバンクを買収し、2023年に統合を完了した。これによりカリフォルニア州での基盤を大きく拡大した。

2026年7月時点では、決済とデジタルバンキングを成長領域と位置づけ、統合効果の刈り取りと収益性向上を進めている。堅実な資本基盤を維持している。

出典:https://www.usbank.com/

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Truist Bank (トラストバンク)

2019年にBB&Tとサントラスト銀行が合併して誕生した、全米有数の商業銀行である。両行とも19世紀に南部で創業した歴史を持ち、合併は金融危機以降で最大級の銀行統合となった。本社はノースカロライナ州シャーロットに置く。

2024年12月期の総資産は約5,300億米ドル規模で、米南東部を中心に広範な店舗網を展開する。リテール・法人銀行に加え、保険仲介や資産運用も手掛けてきた。

2024年に保険子会社Truist Insurance Holdingsを売却し、中核の銀行業務へ経営資源を集中させた。売却益を活用してバランスシートの再構築を進めた。

2026年7月時点では、デジタル基盤への投資と成長市場での店舗拡大を軸に、収益力の回復を図っている。南部の高成長地域を強みとしている。

出典:https://www.truist.com/

PNC Bank (PNCバンク)

1845年にペンシルベニア州ピッツバーグで設立された信託貯蓄会社を起源とする、全米有数の商業銀行である。持株会社はPNCフィナンシャル・サービシズ・グループで、本社を現在もピッツバーグに置く。

2024年12月期の総資産は約5,600億米ドル、純利益は約60億米ドル規模である。全国27州以上に店舗網を広げ、リテール・法人銀行から資産運用まで幅広く展開する。企業向け財務管理でも国内屈指の地位を占める。

2021年に西海岸のBBVA USAを買収して全米展開を加速させ、その後も主要都市圏で支店を新設している。2025年には地域銀行の買収を発表するなど、店舗網の拡大を続けている。

2026年7月時点では、有機的な店舗拡大とデジタル投資を両輪に、全国規模のリテール銀行としての地位確立を目指している。

出典:https://www.pnc.com/

Capital One (キャピタルワン)

1994年にバージニア州リッチモンドのシグネット銀行のクレジットカード部門が分離して誕生した金融持株会社である。クレジットカードと自動車ローンを主力に急成長し、本社をバージニア州マクリーンに置く。

クレジットカード、消費者向け銀行、商業銀行の3部門で構成され、Visa・Mastercard発行では国内有数の規模を持つ。2024年12月期の純利益は約47億米ドル規模であった。

2025年5月、大手クレジットカード会社ディスカバー・ファイナンシャルを約350億米ドルで買収し完了した。これにより独自の決済ネットワークを取り込み、総資産は約6,600億米ドル規模へと拡大した。

2026年7月時点では、ディスカバー統合の効果最大化と決済ネットワーク事業の育成が経営の最重要課題となっている。カード事業の競争力を一段と高めている。

出典:https://www.capitalone.com/

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アメリカの主要銀行企業3選〜日系編〜

Sumitomo Mitsui Banking Corporation(株式会社三井住友銀行)

三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)の中核をなす都市銀行であり、米国では主に法人向け金融サービスを展開する。米州での歴史は1916年の住友銀行サンフランシスコ支店開設にさかのぼる。

米国内では個人向けリテール業務を持たず、ニューヨーク本社のほか主要都市に拠点を置く。融資、為替、証券、M&Aアドバイザリーなどを法人・金融機関向けに提供している。

親会社SMFGの2025年3月期の純利益は約1.18兆円と過去最高を更新した。近年は米州事業の拡大に注力し、米投資銀行ジェフリーズとの資本・業務提携を段階的に強化している。

2026年7月時点では、米国の法人金融市場でのプレゼンス拡大を成長戦略の柱に据え、投資銀行業務の強化を進めている。アジア系金融機関として存在感を高めている。

出典:https://www.smbcgroup.com/

Mizuho Bank (みずほ銀行)

みずほフィナンシャルグループの中核銀行であり、米州では投資銀行・法人銀行業務を中心に展開する。2002年に第一勧業・富士・日本興業の3行が統合して発足したメガバンクを母体とする。

米国では個人向けリテール業務は扱わず、ニューヨークをはじめシカゴ、ヒューストン、ロサンゼルスなどに拠点を持つ。企業・金融機関向けに融資や資本市場サービス、戦略的アドバイスを提供している。

親会社みずほFGの2025年3月期の純利益は約8,850億円規模であった。米州では2023年に買収した投資銀行グリーンヒルを統合し、M&Aアドバイザリー機能を強化している。

2026年7月時点では、米国での投資銀行業務の拡大を成長戦略の柱に位置づけ、法人顧客基盤の深耕を進めている。日系メガバンクとして存在感を強めている。

出典:https://www.mizuhogroup.com/americas

MUFG Bank, Ltd. (三菱UFJ銀行)

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の中核をなす都市銀行であり、米国では法人向け金融サービスを中心に展開する。前身は東京銀行や三菱銀行などにさかのぼり、日本最大級の金融グループを母体とする。

米州ではニューヨークをはじめ主要都市に拠点を持ち、大企業・金融機関向けの融資、資本市場、トランザクションバンキングを提供する。米モルガン・スタンレーとの戦略的提携も強みとしている。

2022年に子会社のMUFGユニオンバンクをU.S.バンコープへ売却し、米国事業を法人金融へと集中させた。親会社MUFGの2025年3月期の純利益は約1.86兆円と過去最高を記録した。

2026年7月時点では、米州における法人・投資銀行業務の強化と、モルガン・スタンレーとの協業深化を成長戦略の柱に据えている。日系最大手として存在感を発揮している。

出典:https://www.mufgamericas.com/

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アメリカの主要銀行企業3選〜外資編〜

Royal Bank of Canada(ロイヤル・バンク・オブ・カナダ)

時価総額でカナダ最大の総合金融機関であり、米国でも事業を展開する。1864年に商業銀行として創業し、本社機能はトロントに置く。リテール、法人・投資銀行、資産運用、保険まで幅広く手掛ける。

2024年10月期(会計年度末)の総資産は約2.2兆カナダドル、純利益は約162億カナダドル規模である。世界数十カ国で1,700万人超の顧客を抱え、北米有数の規模を誇る。

米国では2015年に買収したロサンゼルス拠点のシティ・ナショナル銀行を通じて富裕層・法人向け業務を展開する。2024年にはHSBCカナダの買収を完了し、国内基盤をさらに強化した。

2026年7月時点では、米国の富裕層向け業務とカナダ国内での統合効果の実現を成長戦略の柱としている。北米市場での存在感を高めている。

出典:https://www.rbc.com/

Banco Itaú Unibanco(バンコ・イタウ・ウニバンコ)

ラテンアメリカ最大級の民間金融機関であり、米国では富裕層向けプライベートバンキングを展開する。1945年創業のイタウ銀行と1924年創業のウニバンコが2008年に合併して誕生した。本社はブラジル・サンパウロに置く。

2024年12月期の総資産は約2.9兆ブラジルレアル、調整後純利益は約410億レアル規模である。ブラジル国内で圧倒的な顧客基盤を持ち、投資銀行、リテール、クレジットカード、保険を幅広く手掛ける。

米国ではニューヨークやマイアミを拠点に、中南米の富裕層・機関投資家向けの資産運用サービスを提供している。ニューヨーク証券取引所にも上場している。

2026年7月時点では、デジタルバンキングへの投資と中南米域内での事業拡大を成長の柱に据えている。地域を代表する金融グループとして存在感を保っている。

出典:https://www.itau.com/

UBS Group AG (UBSグループ)

スイス最大の金融グループであり、世界最大級のウェルスマネジメント事業を擁する。1862年創業の銀行を源流とし、1998年にスイス銀行コーポレーションとスイス・ユニオン銀行が合併して現在の形となった。本社をチューリッヒに置く。

2023年6月に経営危機に陥った同業クレディ・スイスを買収し、統合を進めてきた。これにより運用資産・総資産ともに大幅に拡大し、総資産は約1.6兆米ドル規模となった。

米国ではウェルスマネジメントと投資銀行業務を展開し、富裕層向け資産運用で大きな存在感を持つ。旧クレディ・スイスの米州事業の再編・統合も進めている。

2026年7月時点では、クレディ・スイス統合の完了とコスト削減、スイス当局が求める資本規制強化への対応が経営の焦点となっている。世界的な資産運用機関としての地位を固めている。

出典:https://www.ubs.com/

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FAQ

アメリカの銀行で最も古い歴史を持つのはどの銀行ですか?

アメリカで最も古い銀行は1799年創業のマンハッタン銀行をルーツとするJPMorgan Chase Bankです。

アメリカの主要銀行における資産の規模はどれくらいですか?

2023年時点で、主要銀行の中で最も資産が多いのはJPMorgan Chase Bankの2兆5100億米ドルです。

アメリカの銀行はどのようにして成長してきましたか?

アメリカの銀行は、他の銀行の吸収合併や買収を通じて成長してきました。特に合併や買収により規模を拡大し、全国展開を進めています。

日本の銀行はアメリカに支店を持っていますか?

はい、三井住友銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行などの日本系銀行がアメリカに支店を持ち、主に法人向けのサービスを提供しています。

アメリカの銀行業界で重要な海外資本系の銀行はどこですか?

クレディスイス・ファーストボストンやロイヤル・バンク・オブ・カナダ、バンコ・イタウ・ウニバンコなどが海外資本系の主要銀行です。

投稿者アバター
吉岡 直人 US-Based Industry Analyst
ワシントン在住の日本人。日本では外資系メーカーにて営業およびマーケティングを経験し、現在は米国でスタートアップ向けにマーケティングおよびマーケティングリサーチを提供している。
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