アメリカの学校業界は、世界的に名高い研究大学から州立大学、リベラルアーツカレッジまで、多様な高等教育機関がしのぎを削る市場です。国際学生の獲得競争とオンライン教育プログラムの拡充を進める主要企業の動向が注目されています。
今回は、そんなアメリカの学校業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて11社の最新情報をお届けしていきます!
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アメリカの主要学校企業7選〜ローカル編〜
Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学)
マサチューセッツ工科大学(MIT)は1861年に設立された私立研究大学であり、マサチューセッツ州ケンブリッジ市に本拠を置く。アメリカの工業化の進展に対応し、ヨーロッパの工科大学をモデルとして創設された経緯を持つ。
公式統計によれば、2025年秋時点の在籍者数は約11,816名で、うち学部生4,561名、大学院生7,255名である。137カ国から学生が集う国際色の濃さと、少数精鋭の教育体制を特徴とする。
2025会計年度末の基金運用資産は274億米ドルに達し、当該年度の運用利回りは14.8%であった。潤沢な基金を背景に、世界最高水準の研究環境を維持している。
近年は連邦政府による研究資金の削減や大学基金への課税を巡る政策動向が全米の主要大学に影響を及ぼしており、MITも財源の多様化と研究費確保への対応を進めている。100名を超えるノーベル賞受賞者を輩出してきた研究力を軸に、STEM分野で世界的な存在感を保っている。
出典:https://web.mit.edu/
Harvard University(ハーバード大学)
ハーバード大学は1636年に創設された全米最古の高等教育機関であり、マサチューセッツ州ケンブリッジ市に位置するアイビーリーグの私立大学である。
ハーバードカレッジやビジネススクール、ロースクール、メディカルスクールなど15のスクールで構成され、公式情報によれば2026年時点の在籍学生は約24,519名、教職員は約20,667名にのぼる。
2025会計年度末の基金は約569億米ドルへと約12%増加し、「世界で最も裕福な学術機関」と称される規模を保つ。附属図書館は世界最大級の学術図書館として知られる。
一方で2025会計年度は、連邦政府との研究資金を巡る対立などを背景に、新型コロナ禍以来となる収支赤字を計上した。豊富な財源を活かしつつ、財政運営の健全化と学術的独立性の維持が課題となっている。
ジョン・F・ケネディやビル・ゲイツなど各界の著名人を数多く輩出し、世界的な研究・教育拠点としての地位を確立している。
出典:https://www.harvard.edu/
University of California, Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校)
カリフォルニア大学バークレー校は1868年に設立された同州初の州立総合大学であり、カリフォルニア大学システムの創設キャンパスである。
公立大学の最高峰の一つに数えられ、公式統計によれば2025年秋時点の在籍者数は46,151名、うち学部生33,122名、大学院生13,029名である。184の学科・プログラムを擁する。
アメリカ大学協会(AAU)の創設メンバーであり、現役教員だけで9名のノーベル賞受賞者を抱える。ロスアラモス国立研究所の運営に関わるなど、研究力で世界的な評価を得ている。
近年は州財政や連邦研究資金の動向、学費・留学生政策が公立研究大学の経営環境に影響を与えている。バークレー校は多様な学生層への門戸開放と研究水準の維持を両立させながら、州立旗艦校としての役割を果たしている。
出典:https://www.berkeley.edu/
University of Michigan (ミシガン大学)
ミシガン大学は1817年に設立された州内最古かつ最大規模の州立大学であり、通常はミシガン州アナーバー市のメインキャンパスを指す。ディアボーン校・フリント校のサテライトキャンパスも擁する。
19のスクール・カレッジで構成され、公式統計によれば2025年秋時点の在籍者数は53,488名、うち学部生35,358名、大学院生18,130名である。
アメリカ大学協会の創設メンバーであり、TIME誌の2026年評価では全米の州立大学で第1位に位置づけられた。学生対教員の比率は15対1、1年次の在籍継続率は97%と高い水準にある。
潤沢な基金と幅広い学位プログラムを背景に、研究・医療分野で存在感を発揮する。連邦研究資金を巡る政策動向が続くなか、公立研究大学として教育・研究の質の維持と学生支援の拡充に注力している。
出典:https://umich.edu/
University of Texas at Austin(テキサス大学オースティン校)
テキサス大学オースティン校は1883年に創立されたテキサス州オースティン市の州立研究大学であり、「パブリックアイビー」の一つに数えられる。
公式統計によれば、2025年秋時点の在籍者数は約55,000名で、うち学部生44,314名、大学院生10,686名である。100を超える学部課程と多数の大学院プログラムを提供する。
2025会計年度の研究支出は13.7億米ドルに達し、テキサス大学システムの中核を担う。7つの博物館と多数の図書館を有し、豊富な研究基盤を備える。
近年はテキサス州の人口増と経済成長を背景に志願者が増加する一方、公立大学を巡る州・連邦の政策動向が経営環境に影響を及ぼしている。研究大学としての規模と多様性を強みに、全米有数の存在感を保っている。
出典:https://www.utexas.edu/
Choate Rosemary Hall(チョート ローズマリー ホール高)
チョート・ローズマリー・ホールは、コネチカット州ウォーリングフォード市に位置する男女共学の私立寄宿・通学制大学準備校である。
1890年創立のローズマリー・ホールと1896年創立のチョートスクールを起源とし、1971年に両校が合併して共学化した。約458エーカーの広大なキャンパスを有する。
学校公式情報によれば2024年時点の在籍生徒は884名、教職員は119名で、その88%がキャンパス内に居住する。9年生からポストグラデュエートまでを対象とし、少人数制のもと難関大学進学を見据えた教育を行う。
基金は約3.89億米ドル規模とされ、名門校連合の一員として高い進学実績を誇る。ジョン・F・ケネディやイヴァンカ・トランプ、俳優のマイケル・ダグラスなど著名な卒業生を輩出してきた。
近年は新たな収益源の確保やサステナビリティ、生徒の安全確保を経営課題に掲げ、伝統校としての教育環境の高度化を進めている。
出典:https://www.choate.edu/
The Early College at Guilford(アーリーカレッジアットギルフォード高校)
アーリーカレッジ・アット・ギルフォードは、2002年にノースカロライナ州グリーンズボロ市に設立された同州初の早期大学高校である。
私立のギルフォード大学と、州内で3番目に大きい学区であるギルフォード郡の公立学校が提携して運営される公立高校であり、卒業時には高校卒業資格に加えてギルフォード大学の最大2年分の大学単位を取得できる点が最大の特徴である。
各学年約50名の少人数制で、記述中心の速いカリキュラムを採る。越境入学は認められず、生徒は全員がギルフォード郡学区内に居住する。大学授業の授業料は郡と州が負担する仕組みである。
U.S. News誌の全米ベストハイスクール評価で長年最上位に位置づけられ、2023年には全米第1位に選出された。近年も上位ランクとSTEM教育での高評価を維持しており、公費で高度な教育機会を提供するモデル校として注目を集めている。
出典:https://ecg.gcsnc.com/
アメリカの主要学校企業3選〜日系編〜
Keio Academy of New York(慶應義塾ニューヨーク学院)
慶應義塾ニューヨーク学院は、バブル経済下の1990年にニューヨーク州パーチェイス市に開校した、慶應義塾唯一の海外拠点である。
アメリカ式学年で9年生から12年生までの男女共学校であり、在籍生徒は約350名、およそ9割が学生寮で生活する。バイリンガル・バイカルチャー教育を掲げ、授業の大半を英語で実施する。
日本の高等学校に相当する在外教育施設であると同時に、ニューヨーク州から正式な私立高校の認可を受けており、卒業すれば日米双方の高校卒業資格が得られる。
卒業生は慶應義塾大学への進学が可能なほか、日米を含む他大学への進学も選択できる。世界各国から生徒を受け入れ、2026年の入学選考でも年複数回の出願機会を設けるなど、国際的な教育環境を維持している。
出典:https://www.keio.edu/
Nishiyamato Academy of California(西大和学園カリフォルニア校)
西大和学園カリフォルニア校は、奈良県の進学校である西大和学園中学・高等学校の完全姉妹校として、1993年にカリフォルニア州ロサンゼルス近郊で開校した。
2000年にロミータ市の現校舎へ移転し、現在は未就学児を対象とした幼稚園と、私立在外教育施設として認可を受けた小学校部門・中学校部門で構成される。加えて土曜日のみ開講する補習校も運営する。
文部科学省の学習指導要領に基づくカリキュラムで授業を行い、その多くは日本語で実施されるが、2017年には英語イマージョン教育を導入し、一部科目を英語で指導している。
全日制の通学者は約150名、土曜補習校には約750名が在籍するとされる。日本人駐在員家庭を中心に、日本の教育課程と英語環境を両立させる学校として、2025年時点も継続的に生徒募集を行っている。
出典:https://www.nacus.org/
Lyceum Kennedy International School(リセケネディ日本人学校部門)
リセ・ケネディ・インターナショナルスクール(日本人学校部門)は、ニューヨーク州のフランス人学校で教鞭をとっていたエリアーヌ・デュマ氏が1964年に設立した学校を母体とする。
1986年に言語学者の園田幸二氏が学校権利の一部を取得し、日本人学校部門を開設した。マンハッタンのグランドセントラル駅至近に校舎を構える利便性の高い立地が特徴である。
現在は3歳から12年生までを対象とするバイリンガル教育を提供し、フレンチアメリカン部門やインターナショナル・バカロレア課程とともに、日本語の土曜補習部門を運営している。
土曜補習部門は幼稚部・小学部・中学部・高校部に分かれ、日本人家庭の教育需要に応えている。学校公式情報によれば2026年時点も全日制・土曜補習ともに運営を継続しており、多文化環境での教育を続けている。
出典:https://www.kennedyinternational.org/
アメリカの主要学校企業1選〜外資編〜
Maple Bear international schools(メープル ベア インターナショナル スクール)
メープル・ベア・インターナショナル・スクールは、カナダ式のバイリンガル教育メソッドと独自開発のカリキュラムを、幼稚園から高校まで各段階向けに提供する国際教育ブランドである。
カナダのバンクーバー・ウィニペグ・トロントを本拠とし、カリキュラムはすべてカナダ国内で開発される。ウィニペグ大学教育学部と学術協力を行い、指導者の育成にも取り組む。
学校公式情報によれば、世界30カ国で454校を展開し、幼児教育から初等・中等教育まで合計61,728名を超える生徒が在籍する。さらに7カ国への拡大が計画されている。
アメリカへは2014年に進出し、アリゾナ州テンピ市の校舎を運営するほか、フロリダ州セントジョンズやテキサス州ルイスビル市で新規開校を準備している。北米式教育への需要を背景に、米国内での事業拡大を図っている。
出典:https://www.maplebearusa.com/
FAQ
アメリカの学校教育業界の特長は何ですか?
アメリカの学校教育業界は多様性と革新性に富み、寄付金や基金による支援が重要な役割を果たしています。国際化や多言語教育の需要に応える特色あるプログラムが増加し、早期から高度な教育を行う傾向があり、グローバル人材の育成に力を入れています。
アメリカの主要な学校企業にはどんなものがありますか?
アメリカの主要な学校企業には、ローカル企業のほか、日系企業や外資系企業もあり、代表的なものにはマサチューセッツ工科大学やハーバード大学、カリフォルニア大学バークレー校などが含まれます。
ローカル企業と外資系企業の違いは何ですか?
ローカル企業はアメリカ国内で設立・運営されているのに対し、外資系企業は海外の企業や組織がアメリカ国内に設立したもので、文化や運営方針に違いが見られる場合があります。
アメリカの高校や大学はどのように運営されていますか?
アメリカの高校や大学は、非営利団体や教育委員会、私立の組織などによって運営されています。大学は寄付金や基金を基盤とし、学費だけでなく寄付や研究資金も重要な収入源です。
アメリカの教育制度における特色や今後の展望は何ですか?
アメリカの教育制度の特色は、多様なプログラムと多言語・多文化教育の推進です。今後も国際化に伴い、さらなる多様性と高度な教育プログラムの展開が期待されています。

