シンガポールアパレルファッション市場を徹底解剖:主要ブランドの戦略と最新トレンド

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シンガポールのアパレルファッション市場は、多様な文化と経済成長を背景に、活気に満ちた市場です。ローカルブランドから国際的なハイブランドまで、様々なブランドがしのぎを削っています。本記事では、シンガポールのアパレルファッション市場動向を徹底解説。主要ブランドの戦略、ローカルブランドの競争、などを詳しく分析します。シンガポールのアパレル市場への参入を検討している企業、またはシンガポールのファッションに関心のある読者にとって、有益な情報が満載です

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目次

シンガポールの主要アパレル・ファッションブランド6選〜ローカル編〜

Ong Shunmugam (オンシュンムガム)

オンシュンムガム(Ong Shunmugam)は、デザイナーのプリシラ・シュンムガム(Priscilla Shunmugam)によって2010年に設立された、シンガポールを拠点とする現代的な婦人服レーベルです。アジア各地でデザインと製造が行われています。当初はオンラインストアを通じて完全予約制で販売されていましたが、2011年11月にはシンガポールのラッフルズプレイスに実店舗をオープンしました。

オンシュンムガムの服は、伝統と革新の融合を表現する芸術作品と言えるでしょう。中国のチャイナドレス、インドネシアのバティック、インドのサリー、マレーシアのサムフなど、アジア各地の伝統的な衣服を現代的な解釈で再構築している点が特徴です。単なる模倣ではなく、それぞれの文化の要素を巧みに組み合わせ、現代の女性に合うようにアップデートしています。

例えば、ジャワのバティックを用いたペプラムスカート、着物の袖を取り入れたクロップドトップ、ケバヤ(東南アジアの民族衣装)の影響を受けたラペル(下襟)の付いたスーツジャケットなど、独創的なアイテムが数多くあります。これらのデザインは、異文化の融合というだけでなく、現代のファッションシーンにもマッチする洗練されたシルエットとディテールを備えています。

オンシュンムガムは、デザインだけでなく品質にも強いこだわりを持っています。社内の熟練した職人(針子)によって丁寧に縫製されており、その高い品質は国内外で高く評価されています。

その功績は数々の賞にも表れており、2013年12月にはDesign For Asia Awards 2013で大賞を受賞しました。この受賞は、アジアのデザイン界におけるオンシュンムガムの存在感を確固たるものとしました。近年では、サステナビリティ(持続可能性)への取り組みも強化しており、環境に配慮した素材の選定や生産方法の採用にも力を入れています。

オンシュンムガムは、単に服をデザインするだけでなく、文化と歴史、そして現代の女性のライフスタイルを結びつけることを目指しています。それぞれの衣服に込められたストーリーを大切にし、それを現代的な視点で再解釈することで、新しい価値を生み出しています。天然素材や伝統的な技法を用いた生地を積極的に採用しており、例えば手織りの生地や天然染料で染められた生地などを使用することで、衣服の質感や風合いを高めています。また、顧客とのエンゲージメントを重視しており、定期的にイベントやワークショップを開催することで、顧客にブランドの理念や背景を伝え、より深い繋がりを築いています。

オンシュンムガムは、伝統と革新、文化の融合、そしてサステナビリティを体現するブランドとして、今後もアジアのファッションシーンを牽引していくことが期待されます。

出典: https://ongshunmugam.com

SABRINAGOH (サブリナゴ)

SABRINAGOH(サブリナゴ)は、2009年に設立された、インスピレーションに満ちたデザインを発信するコンテンポラリーファッションブランドです。デザイナーのサブリナ・ゴ氏が掲げる「インスピレーションを得たデザインを提示する」という目標は、ブランドの核として今も息づいています。メンズウェアとレディスウェアの境界を曖昧にするジェンダーレスなアプローチ、細部まで丁寧に作り込まれたディテール、そして常に新しい表現を追求する革新的な姿勢を大切にしながら、ミニマルな美学と遊び心のあるユニークなデザインを融合させています。このバランス感覚が、SABRINAGOHならではの魅力を生み出していると言えるでしょう。

創業当初、SABRINAGOHはマルチレーベルストアの一角という小さなスペースからスタートしました。しかし、その独創的なデザインと質の高さはすぐに注目を集め、着実に成長を遂げていきます。やがて独立店舗を構えるまでになり、現在ではニューヨーク、ワシントンDC、ユタ、そして日本といった主要都市の有名百貨店でも展開されるようになりました。この国際的な展開は、SABRINAGOHのデザインが持つ普遍性と、世界中で認められるクオリティの高さを証明しています。

SABRINAGOHのデザインの特徴としてまず挙げられるのは、メンズウェアとレディスウェアの相互作用から生まれる、ジェンダーレスな表現です。男性的な要素と女性的な要素を巧みに組み合わせることで、従来の性別の枠にとらわれない、新しいスタイルを提案しています。これは、現代社会における多様な価値観を反映した、時代の流れに沿ったアプローチと言えるでしょう。また、素材の選定、カッティング、縫製といった細部にまで徹底的にこだわることで、完成度の高い服作りを追求している点も特筆すべき点です。素材の質感や着心地といった、着用した時の感覚まで考慮されており、長く愛用できる服作りを目指していることが伝わってきます。

さらに、SABRINAGOHは常に革新的なデザインを追求し、既存の概念にとらわれない自由な発想で新しいスタイルを提案し続けています。近年では、サステナビリティ(持続可能性)への意識も高めており、環境に配慮した取り組みも積極的に行っています。その一例として、ウェブサイトで紹介されている「Bring Your Own Bag Movement (BYOB)」という取り組みがあります。これは、廃棄物の削減と持続可能性の推進を目的とした活動で、2023年3月からは金曜日、土曜日、日曜日に「Weekend BYO Bag Movement」として顧客にマイバッグの持参を推奨しています。このような具体的な行動を通して、環境への配慮を示すとともに、ブランドとしての責任を果たそうとしています。

出典:https://sabrinagoh.com

In Good Company (イングッドカンパニー)

In Good Company(イングッドカンパニー)は、2013年にシンガポールで誕生したファッションブランドです。レディスウェア、メンズウェアに加え、3歳から8歳のお子様向けのキッズウェア「ミニミー」も展開しており、家族で楽しめるブランドとして知られています。

シンガポール国内では4店舗を展開し、さらにフィリピン、インドネシア、タイといった東南アジア地域にも進出を果たしており、その勢いは増しています。In Good Companyが目指しているのは、機能的でありながらモダンなワードローブを構築するための、優れたデザインのアイテムを提供すること。つまり、プレタポルテ(既製服)ブランドとして、現代のライフスタイルに寄り添う、洗練された日常着を提案しているのです。

In Good Companyの服作りにおける特徴は、時代を超えて愛されるワードローブの必需品をベースに、現代的なひねりを加えたクラシックなシルエットを生み出している点です。単に流行を追いかけるのではなく、長く着られるタイムレスなデザインを重視し、現代の多様なライフスタイルにマッチするよう工夫されています。例えば、オフィスシーンにもカジュアルなシーンにも対応できるような、汎用性の高いアイテムが豊富に揃っています。

デザイン面では、思慮深いデザインと、高度な技術に裏打ちされた仕立てやドレープ(布を立体的に構成する技法)が組み合わされています。これにより、シンプルでありながらも洗練された、スタイルに対応できる作品が生み出されているのです。素材選びにもこだわり、上質な素材を使用することで、着心地の良さや耐久性も追求しています。

出典: https://ingoodcompany.asia

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Beyond the Vines (ビヨンド・ザ・ビネッシュ)

Beyond The Vines(ビヨンド・ザ・ビネッシュ)は、2015年に夫婦のチームによってシンガポールで共同設立された、学際的なデザインスタジオです。単なるファッションブランドにとどまらず、クリエイティブなデザイナーたちと協働し、幅広い層の顧客が手に取れる多様な製品を生み出すことを目指しています。

Beyond The Vinesのデザイン哲学は、「大胆さとシンプルさ」という相反する要素の融合にあります。現代文化のトレンドを捉えながらも、自然な雰囲気や普遍的な美しさを大切にし、その絶妙なバランス感覚がブランドの強みとなっています。流行に流されるだけでなく、独自の個性を表現することを重視していると言えるでしょう。

特に女性向けのファッションラインでは、シンプルでありながら洗練された、オフィスシーンにも仕事帰りのカジュアルなシーンにも対応できるアイテムが豊富に展開されています。例えば、定番のシフトドレスやプリーツスカート、マキシドレスなどは、柔らかなパステルカラーから鮮やかなビビッドカラーまで、豊富なカラーバリエーションで提供されています。また、女性らしさを引き立てるエッジの効いたカッティングや、滑らかなテクスチャーの素材使いも特徴的です。これらのアイテムは、単にデザインが良いだけでなく、着心地の良さや機能性も考慮されていると考えられます。

Beyond The Vinesの大きな魅力の一つは、比較的手頃な価格帯で商品を提供していることです。高品質なデザインと素材を使用しながらも、幅広い層の消費者がアクセスしやすい価格設定を実現しており、多くの支持を集めています

出典:https://www.beyondthevines.com

Saturday Club (サタデークラブ)

Saturday Club(サタデークラブ)は、シンプルさと着心地の良さを追求したファッションブランドです。そのデザインの特徴は、美しいドレーピング(布を立体的に構成する技法)やアシンメトリー(左右非対称)なデザインに多く見られ、特に女性向けのアイテムが豊富です。ジャケットやワンピースなど、クラシックなフォルムを基調としたタイムレスなデザインが多く、品質にこだわる人々も満足させるクオリティを備えています。

Saturday Clubは、2012年に「文化や環境に関わる若者に服を着せる」という明確な目的を持ってスタートしました。カジュアルでありながらもコスモポリタン(国際的)なスタイルを提案することで、現代を生きる若者たちのニーズに応えようとしています。彼らは、最新のグローバルなトレンドを取り入れ、ストリートファッションから最先端のクラブシーンまで、様々な影響をミックスすることで、快適で着やすい衣服を最高の価格で提供することを目指しています。つまり、日常着として快適でありながら、洗練されたスタイルも楽しめる、バランスの取れた服作りを行っていると言えるでしょう。

Saturday Clubは、常に新しいテクノロジー、社会運動、そして最新のアートや音楽といったカルチャーシーンにアンテナを張り、そこから得られるインスピレーションを新しい製品開発に活かしています。常に変化する時代の中で、新しい価値観やライフスタイルを捉え、それをデザインに反映させることで、常に新鮮な魅力を提供し続けているのです。

出典:https://saturdayclub.com

Esse (エッセ)

Esse(エッセ)は、シンガポール育ちのアリシアによって2017年に設立されたファッションブランドです。アリシアは長年にわたりドレス作りを学び、アジアのメーカーと協力しながら衣服作りの伝統を守り続けることに情熱を注いでいます。Esseは、ゆっくりとした持続可能なファッションムーブメントを推進する先駆的な存在と言えるでしょう。

このブランドが生まれた背景には、「ファッションへの取り組み方を再定義したい」というアリシアの強い思いがあります。衣服が作られる目的、そしてそのライフサイクル全体を見直すことを人々に促すことを目指しているのです。単に流行の服を大量生産・大量消費するのではなく、服がどのように作られ、どのように人々の手に渡り、そしてその後どうなるのか、という一連の流れを意識することの重要性を訴えています。

Esseは、意識の高いファッションブランドとして、時代を超えて愛されるタイムレスなデザインと、環境および社会的な責任を擁護する追跡可能なサプライチェーンを融合させています。つまり、デザイン性だけでなく、倫理的な生産背景や環境への配慮も重視しているということです。追跡可能なサプライチェーンとは、原材料の調達から製造、流通までの一連の過程を明確に把握し、公開することで、透明性を確保する取り組みです。これにより、消費者は自分が購入する服がどのように作られているのかを知ることができ、倫理的な選択をすることができます。

出典:https://www.essethelabel.com/

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シンガポールの主要アパレル・ファッションブランド2選〜日系編〜

UNIQLO (ユニクロ)

ユニクロは、1974年に山口県で創業された日本を代表するグローバルアパレルブランドです。2001年のイギリス進出を皮切りに海外展開を本格化させ、現在は中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシア、オーストラリア、カナダ、ドイツ、ベルギー、スペイン、イギリス、アメリカ、フランス、ロシアを含む世界18の国と地域に店舗を展開しています。

特に海外ユニクロ事業は、2006年時点では中国・香港を除きほとんどが赤字でしたが、その後事業構造の改革やブランディング戦略の成功により、2008年8月期に黒字化を達成。2010年8月期には売上高が前年比倍増の730億円、営業利益は前年比4倍の65億円を見込むまでに急成長を遂げました。この成功は、ユニクロがグローバルブランドとして確立される大きな転換点となりました。

さて、ここでは特にシンガポールにおけるユニクロの展開に焦点を当てて見ていきましょう。ユニクロはシンガポール市場においても着実に成長を続けています。重要な最新情報として、2008年のシンガポール進出以来12年間営業を続けてきたユニクロ・タンピネス・ワン店が2023年1月18日に閉店した一方で、2023年2月にはタンピネスモール店が新たにオープンしました。

この新店舗は2階建てで、旧タンピネス・ワン店のおよそ2倍の広さを誇ります。これにより、これまで以上に豊富な商品ラインナップを展開することが可能になりました。また、顧客の購買体験を向上させるための工夫も凝らされており、スムーズな会計を実現するセルフチェックアウトサービスが導入されています。これは、近年の小売業界におけるトレンドでもあり、顧客の利便性向上に大きく貢献すると考えられます。

出典:https://www.uniqlo.com/sg/en/

MUJI (無印良品)

MUJI(無印良品)は、株式会社良品計画が展開する小売ブランドであり、アパレル商品も含む生活雑貨全般を取り扱っています。1980年に日本で誕生し、「しるしの無い良い品」という意味を持ちます。無印良品は、創業当初から変わらず「素材の選択」「工程の合理化」「包装の簡素化」という3つの原則を基本としています。これらを徹底することで、シンプルで高品質、かつ適正な価格の商品を提供することを実現しています。

1998年に株式会社良品計画として東京で設立され、その後、国内外に店舗を拡大していきました。現在では、国内と海外を合わせて1,000店舗を超える規模に成長し、さらに拡大を続けています。商品アイテム数は7,000を超え、衣服、生活雑貨、食品、家具、さらには家まで、幅広いカテゴリーを網羅しています。

特にシンガポールにおいては、2003年にMUJI (SINGAPORE) PRIVATE LTD.として設立され、展開を開始しました。シンガポールの店舗では、日本とほぼ同じ製品を購入することができます。これは、無印良品のグローバル展開における重要な特徴の一つです。どの国に行っても、無印良品らしいシンプルで機能的な商品を手に入れることができるという安心感があります。

さらに、シンガポールの店舗では、日本食を提供するレストランが併設されている店舗もあります。これは、単に商品を提供するだけでなく、日本の食文化やライフスタイルを体験できる場を提供しようという試みと言えるでしょう。食事を通して無印良品のコンセプトをより深く理解してもらうことを目的としていると考えられます。

出典: https://www.muji.com/sg/

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シンガポールの主要アパレル・ファッションブランド3選〜外資系編〜

ZARA (ザラ)

ZARA(ザラ)は、1975年にスペインで設立された、世界最大級のアパレル小売業者のひとつです。世界最大級の流通グループであるInditex(インディテックス)に属しています。Inditexグループは、ZARAの他にPull&Bear、Massimo Dutti、Bershka、Stradivarius、Oysho、ZARA Homeなどのブランドを展開しており、グローバルなファッション市場において大きな影響力を持っています。

ZARAは、その迅速な商品展開とトレンドを捉えたデザインで知られており、「ファストファッション」の代表的なブランドとして広く認知されています。企画、デザイン、製造、物流、販売までを自社で一貫して行うSPA(Specialty store retailer of Private label Apparel)と呼ばれる業態を採用しており、これにより、トレンドの変化に迅速に対応し、効率的なサプライチェーンを構築しています。

特筆すべき出来事として、2005年には7,000店舗目をオープンし、事業を展開する50か国(当時)の店舗、工場、物流拠点、ブランド、子会社で働く78,000人の従業員に対し、3,740万ユーロの特別利益分配計画を実施しました。これは、従業員への感謝と貢献を称えるとともに、企業全体の成功を分かち合うというZARAの企業文化を示す象徴的な出来事と言えるでしょう。

ZARAは2002年に日本とシンガポールに進出しました。特にシンガポールにおいては、マリーナベイ・サンズのザ・ショップス(10 Bayfront Avenue)に位置する15,000平方フィート(約1,400平方メートル)の旗艦店を含む、合計8店舗を展開しています。この旗艦店は、シンガポールにおけるZARAのプレゼンスを示す重要な拠点となっており、最新のコレクションや限定アイテムなどが展開されています。

出典: https://www.zara.com/sg/

H&M (エイチアンドエム)

H&Mのアジア展開は、2007年に香港と上海に最初の店舗をオープンしたことから始まりました。その後、2008年に日本、2010年に韓国、そして2011年にはシンガポールに進出しました。これらのアジア市場への進出は、H&Mがグローバルブランドとして成長していく上で非常に重要なステップとなりました。

特にシンガポールにおいては、オーチャード・ロードなどの主要なショッピングエリアに店舗を展開することで、顧客のアクセス性を高めています。商品ラインナップは非常に幅広く、ウィメンズ、メンズ、キッズ、ベビーなど、あらゆる年齢層やニーズに対応する商品を取り揃えているだけでなく、スポーツウェアやランジェリー、アクセサリー、シューズなども展開し、ライフスタイル全般をカバーする品揃えとなっています。

また、有名デザイナーやセレブリティとのコラボレーションを積極的に行っており、常に話題性のある商品を提供している点も特徴です。近年では、オーガニックコットンやリサイクル素材の使用、古着回収プログラムなど、サステナビリティに配慮した取り組みを積極的に推進しており、これはH&Mグループ全体としての重要な戦略の一つとなっています。

出典: https://www2.hm.com/en_asia5/index.html

NEXT (ネクスト)

NEXT(ネクスト)は、1864年にイギリスで設立された老舗のアパレルメーカーであり、「Next plc」が展開するファッションブランドです。元々は紳士向けの仕立屋として事業を始めましたが、1982年に現在の「Next」としての展開を開始しました。婦人服、ベビー服、紳士服を中心に、シューズや生活雑貨など幅広い商品を取り扱い、世界70カ国以上でオンライン販売を、また世界40カ国以上で店舗販売を行っています。これは、NEXTが世界中で広く認知され、多くの顧客に支持されていることを示しています。

特にシンガポールにおいては、EC事業が非常に活発であることが特徴です。NEXTは得意とする店舗網と物流網を最大限に活用し、「クリック&コレクト」(オンラインで注文した商品を店舗で受け取るサービス)を効果的に展開しています。これにより、オンラインショッピングの利便性と実店舗の安心感を両立させ、顧客にとって魅力的な購買体験を提供しています。

さらに、NEXTが今後力を入れていくのは、自社の優れたインフラをフル活用した、他社ブランドのEC事業(オンライン受注から配送まで)を代行するという「NEXT TOTAL Platform」への取り組みです。これは、NEXTが長年培ってきた物流やITのノウハウを活かし、他社ブランドのオンラインビジネスを包括的にサポートするもので、近年EC市場が急速に拡大している中で、非常に有望な事業と言えるでしょう。

出典:  https://www.next.sg/en

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