今回は、空運業界に焦点を当て、ローカル・日系合わせて12社を厳選してお届けしていきます!
それぞれの企業情報や事業内容について、一つ一つ詳しくご紹介します。
韓国の主要空運企業10選〜ローカル編〜
Koreanair(大韓航空)
1969年3月1日、航空機8機を保有するアジアの小さな航空会社としてスタートした。企業所在地はソウル特別市江西区。 事業部門は旅客、貨物、航空宇宙の3つに分かれている。
航空機保有台数 159機 。そのうち、旅客機は136機、貨物機は23機である。 運航路線43カ国120都市にあり、国内線は13都市。国際線は42カ国107都市に存在する。 2022年の貨物輸送実績は国際線166万トン、国内線4万トンである。
2005年にIATA発表の2004国際線貨物輸送部門で世界1位選定された。2022年には2022エアラインエクセレンスアワード(Airline Excellence Awards)にてアジア地域の長距離路線の最高航空会社と今年のトップ20航空会社として4位に輝いた。
出典:https://www.koreanair.com/kr/ko/footer/about-us/who-we-are/overview/greetings
ASIANA AIRLINES(アシアナ航空)
1988年創立。企業所在地はソウル特別市江西区。資本金は1兆261億ウォンである。航空運輸、土木、建築、設備、電気、通信、ロゴ商品、観光、ホテル,教育,機内食,製造販売,電子商取引、e-businessなど様々な事業を行っている。
運航路線は国内線10都市、11路線国際線、旅客では21ヶ国、56都市、61路線国際線を保有し、貨物では12ヶ国、25都市、21路線を保有している。
2022年には英国スカイトラックス(Skytrax)から16年連続で「サービス品質5-Star航空会社」選定されている。COVID-19の影響で旅客事業が打撃を受けた中、 貨物部門の成果が目立ち、旅客需要の不振を挽回したことで2020年には全体売上高3兆5,599億ウォン、営業利益-703億ウォン、当期純利益-2,648億ウォンである。
出典:https://flyasiana.com/C/KR/KO/contents/overview
AIR INCHEON(エア仁川)
2012年設立。企業所在地は仁川広域市中区。韓国唯一の貨物専用航空会社である。国際航空運送事業(国内及び国際)を行っている。運行路線は全12で中国、モンゴル、ベトナム、タイ、インド、シンガポールなどのアジアがメインである。仁川広域市とMOU締結を結んでいる。
一般貨物、特送貨物、貴重貨物、腐敗性貨物、生動物、危険物、重量 貨物、外交行廊 郵便物、電子商取引貨物、電子商取引貨物などの輸送が可能である。
2022年は仁川-新千歳(北海道)路線を新規就航すると発表したことで北海道水産物など新鮮貨物を韓国および中国に迅速かつ新鮮に運送できるようになった。2023年7月にはマレーシアの首都クアラルンプール(KUL)に定期貨物路線を就航するなど積極的に海外路線を増やしている。
出典:http://www.air-incheon.com/company.php
jejuair(チェジュ航空)
2005年設立。企業所在地は済州特別自治道済州市。航空機は37台、売り上げは6956億ウォンである(2022年基準)。株の50%以上をエイケイホールディングスが保有している。
金浦-済州をはじめとする国内線と日本、中国、フィリピン、タイ、ベトナム、大洋州(グアム、サイパン)、ロシア、ラオスなどアジア太平洋49都市、84 以上の路線を仁川空港と金浦空港、済州空港を主要拠点として運航している。
数々の賞を受賞しており2023年 韓国産業ブランドパワー(K-BPI)格安航空(LCC)部門にて9年連続1位。2023年大韓民国環境にやさしい商品グリーンスター‛格安航空部門を5年連続1位、韓国で共感を得ているブランド格安航空会社部門1位を5年連続受賞している。
出典:https://www.jejuair.net/ko/main/base/index.do
jinair(ジンエアー)
2008年設立。日本、中国、東南アジア、大洋州などの全世界に路線を保有しているLCC航空である。資本金は522億ウォン、売り上げ5934億ウォン、(2022年基準)。
2010年には国際線累計搭乗客100万人突破した。2017年には国際線、国内線累積乗客3,000万人突破し、爆発的な勢いで成長している企業である。同年2017年に国内航空会社初のネイバーペイ簡単決済システムを導入した。
貨物運送サービスを行っており、金浦-済州、釜山-済州などの国内線から台湾 仁川-台北タイ 仁川-バンコク香港/マカオ 仁川-マカオフィリピン、仁川-セブ、仁川-クロック、ベトナム 仁川-ダナンなどの国際線で利用が可能である。一般貨物 、特殊貨物生動物(AVI) 大型、重量 貨物 (BIG/HEA) などの運送が出来る。
出典:https://www.jinair.com/company/aircraft
Airbusan(エア釜山)
2007年設立。企業所在地は釜山広域市江西区。釜山-金浦路線の初就航以来積極的な路線開拓とサービス革新を通じて国内外30余りの路線を開設している。資本金1166億ウォン、売り上げ高は4049億ウォン、そのうち国内線売り上げは2714億ウォン、国際線は1025億ウォンである(2022年基準)。
韓国内シェア率は国内線が13.7%、国際線が3.1%(2022年基準)と国内線がメインとなっている。2022年下半期、日本をはじめ海外入国政策の緩和に歩調を合わせた迅速な国際線の復航および増便を通じて、2022年第4四半期に金海空港運航便シェア日本路線40.7%、国際線全体23.7%を達成した。
2014年に国土交通部「2013航空交通サービス評価」非常に優秀等級を獲得。2016年には韓国の経営大賞、社会責任経営部門にて最優秀賞を受賞、さらには韓国能率協会コンサルティング主管KCSI(韓国産業の顧客満足度)LCC部門7年連続1位(2013~2019)を受賞している。
出典:https://www.airbusan.com/content/individual/?
Twayair(ティーウェイ航空)
2010年設立。国内初の格安航空会社である忠清航空を母体とし、その後漢城航空を経て2010年に現在のティーウェイ航空として発足した。2018年に上場。航空機保有台数は30機 (2023年11月基準)である。運航路線は全運航路線54路線、国際線49本、国内線5本(2023年11月基準)。
資本金960億ウォン、売上高5,258億ウォン。売上の割合を見てみると国際線が2994億ウォン、国際線が1999億ウォン、貨物171億ウォン、機内販売などが93億ウォンと国内線の売り上げが過半数以上を占めている。(2022年基準)。
グローバル顧客満足度LCC旅客サービス部門7年連続1位(2016-2021年)、2016年国内格安航空会社対象消費者満足度1位(韓国消費者院)、同年2016年仁川エアポートアワード優秀航空会社Best Growthを受賞している。
出典:https://www.twayair.com/app/serviceInfo/contents/1329
CJ Logistics Corporation(CJ大韓通運)
1930年創立。当初は朝鮮米穀倉庫株式会社(朝鮮米倉)という名で始まった。企業所在地はソウル特別市鍾路区である。
現在は全国的な物流ネットワークを通じて、国家産業の基盤となる肥料、糧穀などの政策物資から消費財、食品をはじめ、自動車·造船鉄鋼などの大型重化学産業に至るまで、全産業群にわたる製品、原材料の運送と物流センターの運営、港湾荷役などを行っている。
1966年ベトナムを皮切りに、米国、中国、日本など世界各地に進出し、 持続的なグローバル拡張により、35カ国154法人という独自のネットワークを備え、契約物流、フォワーディング、国際特送などの総合物流サービスを提供している。また、海外企業の買収を通じて高成長新興国と米州物流市場への参入に成功し、事業拡大を本格的に推進している。
出典:https://www.metro9.co.kr/
Skmoving(ソンギョン海運)
2010年設立。企業所在地はソウル市江西区。国際間輸出入貨物に関して海上および航空による運送はもちろん、包装、保管、陸上運送、通関および展示貨物運送などに至るまで一貫したトータルサービスを提供する国際複合運送業者である。
アメリカ、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセオニアに20以上のネットワークを保有している。航空輸出業務も行っており、 通関及びその他関連付帯サービス事後運送情報提供サービス、 貨物船積み地関連地域情報提供サービス事故処理及び事後管理などを行っている。
生きている動植物から農水産物その他医薬品輸出入など通関が難しい特殊貨物の国際運送を代行してしているのも特徴のうちの一つである。さらに海外引越において韓国内の自宅から当社の職員が運送する物品を分解包装し、運送、通関、船積み、到着地通関など目的地の家まで完璧に配達し、運送された物品を組み立ておよび配置するサービスも存在する。
出典:https://www.metro9.co.kr/
LX pantos(LX パントス)
1977年創立。事務所所在地はソウル市鍾路区。韓国国内の航空、海運、輸出入物資の流動量ナンバーワンの物流企業である。2022年の航空の物資の流動量は122,923トンである。2022年の売上高は10兆6722億ウォンである。
国外には360ものネットワークを持っている。日本企業でいうと三菱やシャープ、日立、パナソニック、東芝、SONYなどがある。WEB基盤にもちからをいれておりTRACKINGシステムというシステムで24時間貨物の追跡が可能である。
物流におけるコンサルティング業務もおこなっており全世界で100件余りのコンサルティンを遂行した経験がある。具体的にはポスコヨーロッパ、GSホームショッピング、SL Corporation、LS電線などのコンサルティングである。
出典:http://www.skmoving.com/new/main/main.php
韓国の主要空運企業2選〜日系編〜
NIPPON EXPRESS KOREA(日本エキスプレスコリア)
2002年設立。企業所在地はソウル市永登浦区。航空輸出、海運、海外移住、3PLなど物流核心分野で最上のサービスを提供するためにソウル本社をはじめ釜山事務所、仁川事務所など国内重要拠点に7つの事務所と倉庫を運営している。
全世界43カ国、262都市、700余りの支店のGLOBAL NETWORKを構築し、全世界からの航空運送サービスが可能。仁川国際空港をはじめとする国内物流の主要拠点を中心に保税および一般貨物倉庫を運営している。
航空貨物の輸出入時に必ず行わなければならない通関手続きを倉庫保管、 国際運送と連携してワンストップで提供することが可能である。倉庫保管サービス(保税貨物/内国貨物保管)も提供しており、仁川自由貿易地帯に位置し、保管期間と管理が自由である。
出典:https://www.lxpantos.com/kr/business/air-freight.do
KOKUSAI EXPRESS(国際エクスプレス)
1990年に設立。本社は東京都品川区。韓国支社はソウル特別市 江西区 である。資本金は1億円。日本国内にはその他横浜支店、大阪支店、成田支店、関空支店、東京航空支店、博多支店を持つ。韓国法人は1999年に設立している。
2010年には韓国農水産物流通公社(東京aT CENTER)と[韓国農水産食品物流サービス]に関する契約締結、2012年に韓国法人㈱国際ロジスティクス仁川税関宅配業者の登録及び海上宅配業務開始、2013年には韓国法人㈱国際ロジスティクス金浦空港支店の設置するなど韓国内での事業進出も盛んである。
2011年には2011大韓民国顧客感動部門受賞-グランプリ誇らしい韓国人受賞<国際物流部門>(韓国日報)を受賞するなど日本国内ではなく韓国国内でも評価されている。
出典:https://www.nipponexpress.com/kr/ko/
ソウル在住の韓国人。日本での在住経験は25年。日本の有名大学を卒業し、大手シンクタンクの正社員及び経営コンサルタントとして勤務。多くのプロジェクトに携わり、ビジネス戦略とイノベーションの分野で活躍。
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