韓国の飲料業界は、ロッテ七星飲料やパルド、農心など国内大手が炭酸飲料や茶飲料で競合する市場です。健康志向の高まりを受け、主要企業は無糖・機能性飲料の開発を強化し、コンビニ向け新商品の投入競争も激しさを増しています。
今回は、そんな韓国の飲料業界に焦点を当て、ローカル・日系・外資合わせて12社の最新情報をお届けしていきます!
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韓国の主要飲料企業10選〜ローカル編〜
Lotte Chilsung Beverage (ロッテチルソン飲料)
ロッテチルソン飲料は1950年設立の韓国最大手の総合飲料メーカーで、韓国初の清涼飲料「チルソンサイダー」で知られる。
チルソンサイダーやミルキスなどの炭酸・乳性飲料に加え、コーヒーの「カンタタ」「レッツビー」、エナジードリンク「Hot6」を展開し、ペプシコーラやトロピカーナ、デルモントなど海外ブランドの製造・販売も担う。無糖焼酎「セロ(新露)」も主力である。
2024年通期は連結売上高4兆245億ウォン、営業利益1849億ウォンを計上し、韓国の総合飲料企業として初めて年商4兆ウォンを突破した。2022年に子会社化したフィリピンペプシが1兆ウォン超を稼ぎ、海外事業が成長を牽引した。
ゼロカロリー飲料の売上が3000億ウォンを超えるなど無糖市場の拡大も追い風となった。一方で2025年は営業利益が前年比約9.6%減となり、海外展開に一段と活路を求めている。2026年7月時点でも国内の無糖化と海外事業拡大が経営の焦点である。
出典:https://company.lottechilsung.co.kr/kor/main/index.do
Paldo (パルド)
パルドは1983年に韓国ヤクルト(現hy)が麺の総合ブランドとして立ち上げ、2012年に株式会社パルドとして独立した食品・飲料メーカーである。
麺・飲料・インスタント食品を手がけ、飲料では韓国伝統の米飲料「シッケ」や、こぼれにくい容器で人気の子供向け飲料が主力である。人気アニメと組んだ「ポロロ飲料」は2007年の発売以来、2022年までに累計4億8000万個を販売した。
2022年だけでも国内で約7809万個が売れ、前年比16.2%増と伸長した。オーナーの尹皓重(ユン・ホジュン)氏がパルドを頂点にhyを支配する構造で、韓国資本のローカル企業である。
約50か国へ輸出しており、弁当型ラーメン「ドシラク」とともに輸出額を着実に拡大している。2026年7月時点でも、子供飲料とシッケを軸に国内外で事業を展開している。
出典:http://www.paldofood.co.kr/
Woongjin Food (ウンジン食品)
ウンジン食品は1976年設立のローカル飲料メーカーで、果物野菜ジュース「自然は(チャヨヌン)」、米飲料「アチムヘッサル(朝の光)」、梅飲料「初緑梅実(チョロクメシル)」などで知られる。
麦茶やトウモロコシのひげ茶といった茶飲料、穀物飲料、飲料水まで幅広く展開する。果菜飲料ブランド市場ではデルモント、ミニッツメイドに次ぐ規模を持つ。
2022年の売上高は2958億ウォンで前年比約12%増、営業利益は133億ウォンであった。2023年には人気アニメ「キャッチ!ティニピン」とタイアップした子供飲料を投入し、子供飲料市場での競争を強めている。
2020年代半ば時点では、「アチムヘッサル」や飲料水「ザ・ヴィクトリア」の国内外販売強化に加え、健康機能食品の育成による収益性改善を進めている。
出典:https://www.wjfood.co.kr/Main/Main.aspx
Nongshim (ノンシム)
ノンシムは1965年創業の韓国即席麺最大手で、看板商品「辛ラーメン」で知られるが、飲料事業も手がける。
飲料の主力は韓国産のミネラルウォーター「白山水(ペクサンス)」で、このほかドイツ発の子供向け果汁「カプリソン」、米国の「ウェルチ」、日本の伊藤園「お~いお茶」など海外ブランドの製造・販売を担う。
2024年通期の連結売上高は増収となったものの、原材料費や販促費の負担で営業利益は前年比23.1%減となった。国内内需と中国事業の停滞が重荷となった。
輸出は米国・日本・ベトナムなどで堅調で、2025年以降は海外事業が牽引して収益が回復基調にある。飲料は全社売上の1割弱を占める位置づけで、2026年7月時点でも麺を中心に飲料を含む総合食品事業を展開している。
出典:https://www.nongshim.com/
Binggrae (ビングレ)
ビングレは1967年設立の総合食品メーカーで、アイスクリーム、加工乳、発酵乳、コーヒー・飲料などを手がける。
看板商品は1974年発売の加工乳「バナナ味牛乳」で、バナナ牛乳市場で約80%のシェアを握る。ライト版やイチゴ・メロン味も展開し、コーヒー飲料や果汁飲料も擁する。
2024年通期の連結売上高は1兆4630億ウォン、営業利益は1313億ウォンを計上した。輸出先は中国・米国・台湾など20か国以上に及び、海外事業が全社売上の相当部分を占める。
2020年に競合ヘテの氷菓事業を取り込んで「メロナ」などを傘下に収めたこともあり、内需縮小のなかで海外展開とプレミアム化を成長軸に据えている。2026年7月時点でも、バナナ牛乳ブランドの輸出拡大が経営の焦点となっている。
出典:https://www.bing.co.kr/
Kwangdong Pharmaceutical (クァンドン製薬)
クァンドン製薬は1963年設立の製薬会社であるが、飲料事業の比重が高いことで知られる。
主力はビタミン飲料「ビタ500」、トウモロコシのひげ茶、ケンポナシ茶、そして済州のミネラルウォーター「サムダス(三多水)」の流通である。特にサムダスの流通販売は売上の大きな柱となっている。
2024年の売上高は約1兆6000億ウォン規模に達したが、その大半を医薬品以外の一般流通食品・飲料が占め、サムダスなど他社商品の流通への依存度が高い構造が指摘されている。
本業である製薬部門の収益性が1%台にとどまるなか、2026年7月時点では飲料・流通事業を収益基盤としつつ、医薬・健康機能食品での競争力回復が経営課題となっている。
出典:http://www.ekdp.com/main/main.asp
Seoul Milk (ソウル牛乳協同組合)
ソウル牛乳協同組合は1937年創立の乳業最大手で、株式会社ではなく酪農家による協同組合として運営される。
牛乳、発酵乳、ジュースや豆乳などの飲料、コーヒー飲料、チーズなどを手がける。トッピング付きヨーグルト「ビヨット」は累計販売7億個を突破した人気商品である。
2024年の売上高は2兆1247億ウォンと創立以来最高を更新し、営業利益は574億ウォン(前年比5.3%増)を計上した。白牛乳市場では約45%のシェアで首位を維持している。
乳製品消費の減少という逆風のなか、国産の「A2牛乳」をいち早く市場投入するなどプレミアム戦略で成長を続けている。2026年7月時点でも、A2牛乳や高付加価値製品を軸に業界首位の座を固めている。
出典:https://www.seoulmilk.co.kr/enterprise/main.sm
Maeil Dairies (メイル乳業)
メイル乳業は1969年設立の乳業大手で、牛乳、発酵乳、飲料、栄養食などを手がける。
粉ミルク「アプソルト」やアーモンド飲料「アーモンドブリーズ」、成人向けタンパク質ブランド「セレックス」などが知られ、白牛乳市場では国内2位を維持している。
2024年の売上高は1兆8114億ウォン(前年比1.5%増)、当期純利益は455億ウォンであった。少子化で粉ミルク需要が縮小するなか、成人栄養・植物性飲料へ事業の軸足を移している。
2025年第3四半期には販売量増加で営業利益が前年同期比23.9%増となるなど収益改善が進んでいる。2026年7月時点でも、セレックスやアーモンドブリーズを成長ドライバーに据えた高付加価値化が経営の焦点である。
出典:https://www.maeil.com/
Namyang Dairy (ナムヤン乳業)
ナムヤン乳業は1964年設立の乳業メーカーで、韓国で初めて乳児用調製粉乳の生産を始めた老舗である。
粉ミルク、離乳食、乳・豆乳製品、タンパク質補充材、コーヒー・茶などを手がけ、牛乳と粉ミルクが売上の約7割を占める。ドラえもんをパッケージにした子供向けチョコ牛乳「チョコエモン」も定番商品である。
2021年の製品不祥事を機に業績が悪化し、経営権をめぐる紛争を経て、2024年に投資会社ハンエンカンパニーの傘下に入った。新体制下の2024年は売上高9528億ウォンで、6年ぶりに黒字転換を果たした。
シニア向けタンパク質飲料「テイクフィット」や植物性飲料「アーモンドデイ」を新たな成長源と位置づけ、収益改善を進めている。2026年7月時点でも、外形成長と競争力回復が経営課題である。
出典:http://company.namyangi.com/index.asp
Pulmuone (プルムウォン)
プルムウォンは1981年に有機農産物の直売から出発し、1984年に韓国初の包装豆腐を発売した健康志向の食品メーカーである。
豆腐・もやし・生麺などの生鮮食品を中核に、飲料では搾汁ジュース「アイムリアル」が知られ、2019年に累計1億5000万本を突破、搾汁ジュース市場で約7割のシェアを握った。飲料水や茶・コーヒー飲料、牛乳も扱う。
2014年には日本の朝日食品工業を買収し、米国・中国・ベトナムにも進出している。2024年通期の連結売上高は3兆ウォンに迫り、営業利益は過去最高を更新した。
米国・日本を中心とした海外事業の収益改善が全社業績を押し上げた。2026年7月時点でも、植物性食品と海外事業を成長ドライバーに据え、収益性を重視した経営を進めている。
出典:https://www.pulmuone.co.kr/pulmuone/main/Index.do
韓国の主要飲料企業1選〜日系編〜
Dong-A Otsuka (東亜大塚)
東亜大塚は1979年に東亜製薬の食品事業部から分離して設立された、韓国と日本の大塚グループによる合弁の飲料メーカーである。
スポーツ飲料「ポカリスエット」や「オロナミンC」など日本発の製品に加え、果汁入り炭酸「デミソーダ」、無糖炭酸「ナランドサイダー」、ロイヤルミルクティー「デジャワ」などを展開する。
近年は「ノー・ジャパン」の逆風を乗り越えて業績が急回復し、売上高は3000億ウォンを超えて過去最高圏で推移している。全社売上の約半分をポカリスエットが占め、そのイオン飲料市場でのシェアは50%を超えた。
旺盛なポカリ需要に対応して増設投資を進めるとともに、2020年代半ばには日本人の新社長を迎えて世代交代を図った。2026年7月時点でも、ポカリを軸とした韓国内でのブランド強化を進めている。
出典:https://www.donga-otsuka.co.kr/
韓国の主要飲料企業1選〜外資編〜
Coca-Cola Korea (コカ・コーラ コリア)
コカ・コーラ コリアは、米国コカ・コーラ社の韓国法人で、韓国では1968年に生産・販売が始まった外資系飲料ブランドである。
炭酸のコカ・コーラ、スプライト、ファンタに加え、果汁の「ミニッツメイド」、コーヒーの「ジョージア」、スポーツ飲料「パワーエイド」「トレタ」など20を超えるブランドを展開する。近年は無糖の「コカ・コーラゼロ」が需要を牽引している。
原液と商標・マーケティングをコカ・コーラ社が担い、完成品の製造・流通はボトリングパートナーのLG生活健康傘下「コカコーラ飲料」が担当する二層構造をとる。
2024年はLG生活健康の飲料部門が第2四半期に売上4786億ウォン(前年同期比0.5%減)、営業利益518億ウォン(同13.9%減)と原材料高で伸び悩んだ。2026年7月時点でも、無糖飲料と価格戦略が業績回復の鍵となっている。
出典:https://www.coca-cola.co.kr/homepage
FAQ
韓国の飲料業界の主要企業はどれですか?
韓国の飲料業界の主要企業には、ロッテチルソン飲料、パルド、ウンジン食品、ノンシム、ビングレ、クァンドン製薬、ソウル牛乳協同組合、メイル乳業、ナムヤン乳業、プルムウォンなどがあります。
韓国の飲料市場にはどのような商品がありますか?
韓国の飲料市場には清涼飲料水、果汁ジュース、お茶類、エナジードリンク、炭酸飲料、ミルク飲料、米飲料、子供向け飲料、健康飲料などさまざまな商品があります。
韓国の飲料企業の中で特に売上が高い企業はどこですか?
ノンシムは2022年の売上が3兆1291億ウォンを記録し、非常に高い売上を誇ります。
韓国の外資系飲料企業にはどのようなものがありますか?
代表的な外資系飲料企業には、コカ・コーラコリアとユニリーバ・コリアがあります。
韓国のローカル企業と日系企業の違いは何ですか?
ローカル企業は韓国国内で長く事業を展開し、多彩な商品ラインナップを持っています。一方、日系企業は韓国市場に特化したブランドや商品を提供し、ポカリスエットやオロナミンCなどの日本ブランドを扱っています。


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